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結婚(R18)

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【 セインの視点 】


事故ではあるが理性が負けたとも言える状況だ。私はティーティアに覆い被さり撫でていた。

精力はまだまだこれからという感じだが、落ち着けと己の陰茎に念を送りちょっとずつ落ち着いてきた。


事の詳細は、押し付けていた陰茎を高めて、ティーティアの腹の上に放出しようとしていたのに、ティーティアが脚をセインの腰に絡めた為に角度を変えてしまい、先端が少し埋まった。

そのまますぐティーティアが絶頂を迎えるとギュッと絡めた脚でセインを引き寄せてしまった為に8割ほど挿入してしまった。

うねるように痛いほど締め付けられてセインもそのままティーティアのナカに放出してしまったのだ。


騎士達の卑猥な会話を聞いていたセインは、彼らが言っていたのはこれかと納得した。

確かに馬鹿になるほど気持ちいいな。自慰と愛する女のナカで果てるのとでは雲泥の差だ。
はあ~破瓜を済ませてしまった。どうしよう。ティアを含めた皆に責め立てられるな。

痙攣が落ち着き、段々とナカが緩んできたので、横を向いてボーッとするティーティアの頬に唇を付けて、萎えかけた陰茎を引き抜こうとした。

「イヤ……」

出て行かないでと言っているかのように膣壁がセインの陰茎を再び締め付けた。

陰茎は芯を取り戻し、膣壁を押し広げた。

「ああっ!」

タガが外れ、理性を吹っ飛ばしたセインが奥深くまで陰茎を突き立てた。

6年以上の耐え忍んだ欲望をティーティアの身体にぶつけた。

どのくらい時間が経ったのか、何度目かの放出を迎えた。

「ティア!イクよ!くっ!!」

うつ伏せのティーティアの下腹部に枕を敷いて責め立てていたセインはこれでもかと腰を押し付けながら放出させた。

し切ると抱き込むようにそのまま横に倒れ込んだ。

「もう出ない」

そう言いながらユルユルとナカをかき混ぜながら抜き差しして、ふにゃふにゃになった陰茎がズルっと出て外気に触れた。

二人とも下半身が愛液と精液でぐちゃぐちゃだった。

「ティア、愛してるよ」

耳元で愛を囁くも反応が無いので顔を覗き込むと気を失っているようだった。
鼻に手を当てると息をしているのが分かる。

シーツを被せ、窓を大きく開けてガウンを着た。

換気が終わるとメイドを呼んで湯浴みの準備をさせた。

「ごめんね、また湯浴みの準備を頼んじゃって」

「お嬢様は大丈夫ですか?
異変があればお声掛けください。すぐに医師を呼びます」

「多分大丈夫だ。湯浴みをしながら確認するよ」

「入る前に3度鳴らしてください。
湯浴みの間に部屋を整えます」

「ありがとう。助かるよ」

「軽食を運ばせますか」

「遅くに申し訳ない」



メイドが一度退がるとシーツを捲り膝を立たせて脚を広げさせた。
ランプを近付けタオルで拭いながら調べたが大丈夫そうだった。ちょっと赤くなっている気がするのは使い過ぎによるものだろう。

軟膏を荷物から取り出して塗り込んだ。また湯浴み後にも塗り込むつもりだ。

「ん……」

コポッ

塗っている最中にティーティアが反応し、注いだ白濁が溢れてきた。

空になったと思ったのに、また勃ち上がろうとしている陰茎を宥めた。

ベッドマットを覆ったシーツには破瓜の証があって嬉しくなった。
とっておくわけにもいかないのでメイドが来るまで目に焼き付けた。


湯浴みの準備ができてティーティアを抱き上げ湯に入り、隅々まで手で撫で洗うと目を覚ました。

「お湯……」

「湯浴みをしているんだよ」

バスタブの横のタイル張りの台にタオルを敷いてティーティアを抱き上げて寝かせると脚を押し広げた。

「セイン様!?」

「力を抜いて。後処理をしないと」

「後処理?」

「ごめんね。私達は初夜を済ませたんだ」

そう言いながら指を二本差し込んだ。

「あっ!」

「ここに沢山、何度も注いだんだよ。今から濯ぐからね」

お湯の入った水差しを手に取り、二本の指を広げるとお湯を流し入れた。

「んっ!」

不規則に指を掻き回したり広げたり抜き差ししながらお湯をどんどん流し込んだ。

「よし、綺麗になったよ」

余った湯を肩からかけてタオルで拭いた。
髪を乾かしている間に秘部から湯が滴り落ちていた。


自分の体もサッと拭いて、新しいガウンを着せてソファに運び、軽食を食べさせた。

非常に大人しいティーティアに不安を覚えた。
嫌われたらどうしようと緊張してきてしまった。

「ティーティア、怒ってる?」

「あんなにして……本当に経験なかったんですか?」

意識がはっきりして全て思い出したのだろう。拗ねた顔に胸が温かくなる。

「無いよ。一生ティーティアだけだ。
だからティーティアにも頑張って貰わないとね」

赤くなりながら“バカっ”と言うティーティアが愛おしい。



翌朝、というか昼近かった。
呼び鈴でメイドを呼ぶと、言伝があった。

「伯爵様がお待ちです」

冷や汗が出た。まだ眠るティーティアにメッセージを書き残し、服を着てロビーまで行くと青筋を立てた伯爵が座っていた。

「お、おはようございます、伯爵」

「殿下は視察に来た筈では?
こんな時間まで起きることが出来ないほど疲れるをしたようですね。

まさか、新婚旅行になったなどと言いませんよね?」

「う、すみません」

「初夜と言うことですか」

「……はい義父上ちちうえ  痛っ、」

伯爵に拳骨を貰ってしまった。
頭頂部がズキズキする。

伯爵は手を挙げて従者を呼ぶと避妊薬の用意を命じていた。

「悪阻で苦しむ新婦にはしませんぞ」

「はい、当面は避妊します」

「無理矢理ではありませんね?」

「はい、流れで……」

「後で娘に確認します」

「すみません」

「まあ、殿下の歳では、他の女で欲を散らす事がなければお辛いでしょう。気持ちは分かります。
ただ、一緒に寝たり湯浴みをしていたらそうなるでしょう」

「すみません」

「本当に婿入りするつもりですか」

「はい。ティアの幸せを考えたら、王妃よりもヴェリテ家でしょう。もう、王家では話し合いが済んでいます。

ただ、条件としてヴェリテ家の昇格と、私とティアを王家の相談役にすることを提示されました」

「昇格ですか」

「私達を守るためと、ティアの功績によるものです」

「ティーティアには?」

「まだ話していません。まずは伯爵夫妻から許可を得ませんと」

「国王夫妻と話をする時間を調整してもらえますか」

「直ぐに」




酔ったティアを手籠にして散々貪ったと詰られ続けてやっと婚姻の義の当日を迎えた。

すっかり男を知ったティーティアからは色香が漂っていた。
周囲の非難の視線が突き刺さって痛いが仕方ない。

王家主導での婚儀なのに案内状がヴェリテだったので一気に私の婿入りが知れ渡った。
王宮や社交界が大騒ぎになったのは言うまでもない。

ティアを知らない貴族達は、ティアが王妃に相応しくないと判断された為と噂が立った。


神父が“愛の誓約書は既に提出すみですので、婚姻宣言書に署名をお願いします”と述べると参列者は騒ついた。

婚姻の義が終了し、国王夫妻が前に立つ。

「本日、第一王子セインは継承権を維持したまま、ヴェリテ家の婿養子になった。

ティーティアは王家の依頼を受けて、疑惑のワルスベルト王女との婚約を破婚すべく軍師となり、見事王女を逃げ帰らせ解消の申し入れをさせた。

また聖酒のヒントや悪魔付きの対処法を考案し、害が及ぶ前に解決させた。
さらに周辺諸国と協力してワルスベルトを自滅へと導いた。

その功績により、新郎新婦の二人を王家の相談役に任命し、ヴェリテ家を伯爵から公爵に昇格させる。

念のために言っておくが、婿入りはさせたがセインは継承権を持った王族に変わりはない。ティーティアは王族の妻だと言うことを忘れないように。

ヴェリテ公爵夫妻、二人を宜しく頼みます」


国王父上の話にティアは小さな声で呟いた。

「(私、裏ボスみたいじゃない……)」

可愛いティアの頭や顔にチュッチュしていたら叱られた。

「セイン! まだ早い!」

「すみません」



ああ、早くヴェリテ邸に帰りたい。義父上は怖いけど、ティアとずっと一緒にいられる!



と思ったのに。

「ティア?」

「セイン様、おやすみ」

「ミスラは降ろさないの?」

「いつも好きにさせているのです」

ベッドの中央で腹を見せてるミスラが恨めしい。

「初夜…だよね?」

「初夜は済ませていますよ。そしてそれを言うなら私の18歳の誕生日まで待つんでしたっけ?」

「くっ!」

「おやすみなさい」

「おやすみ」

なんだか悲しくなってきてシクシク泣いていると、

「あ~!もう! 私が虐めてるみたいじゃないですか!」

「楽しみにしてたのに…グズっ」

「何で楽しみにしちゃうんですか!」

「大好きだから…グズっ」

「ズルいんだから!」

そう言って起き上がると私の手を取りソファに誘導して座らせた。

下着を脱いで私の上に跨ると唇を合わせた。

ソファでたっぷりティアを愛した後、ベッドに運んでミスラを挟んで寝た。












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