164 / 173
また流されたミーシェ(微R18)
しおりを挟むサルト邸では。
ア「もう!急なんだから!」
レ「すみません」
ラ「私が居ない隙に……」
レ「大事にするから」
ラ「命懸けで頼みますよ」
シ「シーナ寂しい」
ロ「大丈夫、行き来してもらうから」
ア「他に持たせる宝石はあるかしら」
レ「私が買いますから」
ア「それはそれ、これはこれです」
ハ「なんだか一人魂抜いてるぞ」
ラ「やっぱり。既視感がありますね」
レ「ライアンは見てないだろう?
ミーシェは拝んで頼み、笑顔で手を振ったんだ」
ア「確かに」
ハ「確かに」
レ「王家のジイジ経由でシオン陛下からも許しが出てるではありませんか。
ミーシェが自らジイジに“私、幸せです”と言って説得したのですから」
ラ・ロ・シ「………」
イ「ミーシェ、ごめんね手伝えなくて」
ミ「う、うん」
午前中、初夜の疲労でベッドで伏していたイザベルがライアンに連れてこられていた。
イ「(恥ずかしくて死にそうだったけど、私生きてるわ)」
ミ「(目の前に居るものね)」
イ「(ミーシェはよく無事だったわね)」
ミ「(私の時は酔ってたから覚えていないの)」
イ「(そうなんだ)」
ミ「(翌日起きたら国王陛下や王女夫妻とライアンの前で正座よ?訳が分からなかったわ)」
イ「(フフッ)」
結婚式を終えて家族になったのでイザベルとミーシェは敬語を止めて、気さくに姉妹のように話すことにしたのだ。
数日かけて荷造りを終えて、レオンとライアンとミーシェは狩りに出ていた。
ラ「熊とウサギは駄目ですからね」
レ「サルトの掟だな」
ミ「シッ。イノシシがいる。向こう」
レ「見えないぞ」
ラ「あれが分からないとは」
レ「………」
イノシシと鹿と鴨を狩って戻り豪華な昼食になった。
レ「やっぱりサルトはいいなぁ」
ハ「新鮮で臭みがないからね」
レ「帝国からサルトまでの道を整備させようと思っています」
ハ「大金ですよ?」
レ「グラース側はライアンがなんとかしてくれるでしょう」
ラ「そこはレオン様が、」
ミ「ライアン酷い」
ラ「ミーシェ、冗談だよ。任せろ。城のジイジに相談すればその道は安泰だ」
レ「もしかして?」
ハ「敷地内に別棟を建てたので、王族のジイジはそこに移り住むそうです」
レ「羨ましい」
ア「海辺の別荘はそのままミーシェのものになっていますから、こちらに来た時に過ごせばいいですわ」
レ「老後は決まりだな、ミーシェ」
ミ「王妃なんて……」
レ「うちの王妃業は大変じゃないぞ。公務は少ないし、弟達に仕事を細分化してるし。
王宮内の細かなルールを覚える程度だな。
他は以前の滞在中に済ませてしまったし、元々知識が詰め込まれていたしな」
最後の夜は海辺の屋敷にで過ごすことにした。
レ「ミーシェ、本当に気負わなくていい。
私の住まいでのんびりしててもいいし、城内なら好きな所に行ってもいい。
社交は建国祭と私の生誕祭、ミーシェの生誕祭。
イレギュラーなのが節目の建国祭や戴冠式、王太子関連の祝い事。
後は重要な国の来賓との付き合いくらいだ」
ミ「それ充分重いじゃないですか。
まだ間に合いますよね?」
レ「間に合う訳がないだろう。もう帝国新聞にもグラース王国新聞でも発表させたし」
ミ「はあ!?」
レ「盛大な結婚式の準備も指示して、」
ミ「実家に帰らせていただきます」
レ「待て、何処を削ればいい」
ミ「私の誕生祭は無しで。王太子の関係も稀にでいいです。重要な国からのお客様も相手によります。
結婚式は質素に小規模に目立たなく秘密に」
レ「目立たなく秘密は無理だろう。
あ、一つだけ方法があるぞ」
ミ「何ですか、 んっ!」
レオンはミーシェに優しく口付けをしながら抱きあげてベッドに降ろした。
レ「懐妊すれば全て数年飛ばせるぞ」
ミ「冗談ですよね?」
レ「子供は産みたくないか?
ミーシェが欲しくないならそれでもいい」
ミ「今じゃない」
レ「嫌ではないのだな?」
ミ「………」
レ「恥ずかしがるミーシェは可愛いな」
ミ「ん……」
口付けをしながらレオンはミーシェの夜着をはだけさせ、胸元を舐め吸い付いた。
ミ「ダメ!」
そのまま腹に舌を這わせ、下着をずらして腰や腿を押さえ込み割れ目を舐め上げた。
ミ「やっ! ああっ!」
レオンの頭を押してもびくともしない。
優しく丁寧に舐め、一呼吸置くと愛芽を親指で剥き出しにして吸い上げた。
ミ「あああああっ!!」
剥いたまま、ひだや膣口も音を立てながら舐めた。
何度か強制的な絶頂を与えられたミーシェはグッタリしていた。
タオルで拭き夜着を整えミーシェを抱きしめた。
169
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる