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【 ヒューゴの視点 】
セルヴィー伯爵は険しい顔をしたまま視線を俺に向けた。
『教えてくださりありがとうございます。
婚約はクリスティーナが口にしたことではなく、私が娘の気持ちを察してヘインズ伯爵と交渉したのです。これは私の失態です。
それで、ジオ公子は何をなさりたいのですか?』
『俺はクリスティーナ嬢を愛しています。あんな顔だけクズより俺の方が絶対に幸せにできます』
『ですが娘は…』
『少しずつ、彼女は異性に大事にされることの良さを自覚しています。彼女が酔い潰れたときに心配だったので夜通し付き添ったのです。容態が変わるかもしれませんし嘔吐して喉を詰まらすかもしれません。俺が添い寝をしたことに怒っていましたが理由を知ると表情を変えました。
正直、出会いでは俺の態度は最悪でした。
モルゾン公子がお節介で令嬢を紹介しようとしていると勘違いしてしまったからです。
何度も謝罪をしてここまでになりました。
夫人もお分かりでしょう?
結婚しても愛人を作り、愛人や愛人との子を迎えることを快く承諾しろだなんて。気持ちがあるクリスティーナ嬢にとって地獄ですよ。場合によっては命だって狙われるのですよ?
クリスティーナ嬢は愛されるべき女性です』
『その通りですけど、クリスティーナにとって誤魔化してまで継続させたい婚約ですのよ?』
『ヘインズはクリスティーナにも恋人や愛人を認めていますし、純潔や貞操などといったものも不要と断言しています。
俺はクリスティーナの恋人の座を勝ち取って、ヘインズとの婚約を壊すつもりです』
『無理矢理ではなく娘の心を動かすということですね?』
『はい、伯爵。ですからこの滞在を認めてください。クリスティーナ嬢の側にいることをお許しください。見張りを付けてくださって結構です。
クリスティーナ嬢の部屋に滞在させてください』
『ティナの部屋なんてダメですよ!』
『既に同じベッドで一晩過ごしています。何もありませんでしたけど。
もちろん俺も正常な男ですから愛するクリスティーナ嬢と結ばれたいという気持ちはあります。
ですが今ではないんです。
クリスティーナ嬢の気持ちがしっかり動くまで我慢してみせます。試練を与えているとでも思ってください』
深々と頭を下げた。
『そちらの封筒は?』
『エンブレーズ大公女の従兄王子からの手紙です。
実は、大公と大公女が帰国する馬車を止めて脅しました。大公女が全く反省しておらず、いずれ大公女がクリスティーナ嬢に仕返しをしかねないと思いました。ですから大公に体の自由を奪う毒を渡したのです』
王子からの手紙を伯爵に渡した。
“心の友よ
眠り姫をありがとう。
お陰で棘の月を使うことができる。
一月の休憩を与えながら使い続けるよ。
まだ年月はかかるが 次代の王となったら
友とその愛する姫と、公式に友好を結びたい。
愚女の従兄として 君の姫に心より詫びていたと
伝えてくれ。
心の友 アローシャより”
『大公相手に公子は怖いことをなさいましたね』
『大公は娘を庇う気はありませんでした。
娘の躾が甘くて子育ては失敗しましたが、馬鹿ではありません。ジオ家のことも知っていましたし、セルヴィー家についても敬いの気持ちが感じ取れました。
ジオ家の騎士達で囲んだ時も、すぐに状況を把握して冷静に対応しました。さすが王弟。暗殺されかけたことがあったのでしょう。騒いだり罵ったりすることなく、会話を交わし薬を受け取り真っ直ぐ国境へ向かいました。
護衛達に一切の攻撃をしないよう命じていましたからね』
『大丈夫でしょうか』
『クリスティーナ嬢が羽毛布団を割り引いて渡したので大丈夫ですよ。欲しい物を手に入れた少年のような顔をしていましたから』
『私は賛成ですわ。
その代わり、セルヴィー家の信頼を裏切らないでくださいね』
『ありがとうございます、夫人』
『そうしよう』
『ありがとうございます、伯爵』
『ティナを不幸にしたら、』
『クリスティーナ嬢の兄君を敵に回すようなことはしません』
こうして俺はクリスティーナの家族の協力を得て一緒に寝ている。
ペタペタ さすさす
だけどこの娘は胸筋や腹筋が珍しいのか、ペタペタと叩き 撫で回す。
アレを掴まれたときは大変な葛藤があった。
ソフトな閨教育だったらしく、アレが硬く大きくなるのを知らなかったようだ。
青ざめるクリスティーナがとても可愛いかった。
馬車ではなく、馬に相乗りして領内を見て回るのも作戦のうちだ。俺に触れられることも、体を委ねることにも慣れてもらいたかったからだ。
今では、文句を言わずにベッドに入り、こうして俺で暖を取る。
残り半月でどこまでクリスティーナが許してくれるか…
セルヴィー伯爵は険しい顔をしたまま視線を俺に向けた。
『教えてくださりありがとうございます。
婚約はクリスティーナが口にしたことではなく、私が娘の気持ちを察してヘインズ伯爵と交渉したのです。これは私の失態です。
それで、ジオ公子は何をなさりたいのですか?』
『俺はクリスティーナ嬢を愛しています。あんな顔だけクズより俺の方が絶対に幸せにできます』
『ですが娘は…』
『少しずつ、彼女は異性に大事にされることの良さを自覚しています。彼女が酔い潰れたときに心配だったので夜通し付き添ったのです。容態が変わるかもしれませんし嘔吐して喉を詰まらすかもしれません。俺が添い寝をしたことに怒っていましたが理由を知ると表情を変えました。
正直、出会いでは俺の態度は最悪でした。
モルゾン公子がお節介で令嬢を紹介しようとしていると勘違いしてしまったからです。
何度も謝罪をしてここまでになりました。
夫人もお分かりでしょう?
結婚しても愛人を作り、愛人や愛人との子を迎えることを快く承諾しろだなんて。気持ちがあるクリスティーナ嬢にとって地獄ですよ。場合によっては命だって狙われるのですよ?
クリスティーナ嬢は愛されるべき女性です』
『その通りですけど、クリスティーナにとって誤魔化してまで継続させたい婚約ですのよ?』
『ヘインズはクリスティーナにも恋人や愛人を認めていますし、純潔や貞操などといったものも不要と断言しています。
俺はクリスティーナの恋人の座を勝ち取って、ヘインズとの婚約を壊すつもりです』
『無理矢理ではなく娘の心を動かすということですね?』
『はい、伯爵。ですからこの滞在を認めてください。クリスティーナ嬢の側にいることをお許しください。見張りを付けてくださって結構です。
クリスティーナ嬢の部屋に滞在させてください』
『ティナの部屋なんてダメですよ!』
『既に同じベッドで一晩過ごしています。何もありませんでしたけど。
もちろん俺も正常な男ですから愛するクリスティーナ嬢と結ばれたいという気持ちはあります。
ですが今ではないんです。
クリスティーナ嬢の気持ちがしっかり動くまで我慢してみせます。試練を与えているとでも思ってください』
深々と頭を下げた。
『そちらの封筒は?』
『エンブレーズ大公女の従兄王子からの手紙です。
実は、大公と大公女が帰国する馬車を止めて脅しました。大公女が全く反省しておらず、いずれ大公女がクリスティーナ嬢に仕返しをしかねないと思いました。ですから大公に体の自由を奪う毒を渡したのです』
王子からの手紙を伯爵に渡した。
“心の友よ
眠り姫をありがとう。
お陰で棘の月を使うことができる。
一月の休憩を与えながら使い続けるよ。
まだ年月はかかるが 次代の王となったら
友とその愛する姫と、公式に友好を結びたい。
愚女の従兄として 君の姫に心より詫びていたと
伝えてくれ。
心の友 アローシャより”
『大公相手に公子は怖いことをなさいましたね』
『大公は娘を庇う気はありませんでした。
娘の躾が甘くて子育ては失敗しましたが、馬鹿ではありません。ジオ家のことも知っていましたし、セルヴィー家についても敬いの気持ちが感じ取れました。
ジオ家の騎士達で囲んだ時も、すぐに状況を把握して冷静に対応しました。さすが王弟。暗殺されかけたことがあったのでしょう。騒いだり罵ったりすることなく、会話を交わし薬を受け取り真っ直ぐ国境へ向かいました。
護衛達に一切の攻撃をしないよう命じていましたからね』
『大丈夫でしょうか』
『クリスティーナ嬢が羽毛布団を割り引いて渡したので大丈夫ですよ。欲しい物を手に入れた少年のような顔をしていましたから』
『私は賛成ですわ。
その代わり、セルヴィー家の信頼を裏切らないでくださいね』
『ありがとうございます、夫人』
『そうしよう』
『ありがとうございます、伯爵』
『ティナを不幸にしたら、』
『クリスティーナ嬢の兄君を敵に回すようなことはしません』
こうして俺はクリスティーナの家族の協力を得て一緒に寝ている。
ペタペタ さすさす
だけどこの娘は胸筋や腹筋が珍しいのか、ペタペタと叩き 撫で回す。
アレを掴まれたときは大変な葛藤があった。
ソフトな閨教育だったらしく、アレが硬く大きくなるのを知らなかったようだ。
青ざめるクリスティーナがとても可愛いかった。
馬車ではなく、馬に相乗りして領内を見て回るのも作戦のうちだ。俺に触れられることも、体を委ねることにも慣れてもらいたかったからだ。
今では、文句を言わずにベッドに入り、こうして俺で暖を取る。
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