笑顔で冷遇する婚約者に疲れてしまいました

ユユ

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女子会

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日曜日、昼食を食べた後にエルザが王妃様から頂いた茶葉を持ってきてくれたので、それをいただくことにした。

「美味しいわ」

「本当。でも良かったの?私達が飲んで」

「大丈夫。私達3人で飲みなさいって仰っていたわ」

「エルザは殿下とは順調?」

「ええ。お陰様で。
エンブレーズ大公女の一件から、殿下は私に話す内容を増やしてくださったわ。今までは当たり障りのない会話だけだったけど、ちょっとした困り事なら話してくださるようになったのよ」

「そうなのね、良かったわ」

「ジネットはどうなの?モルゾン公子とは相変わらず?」

「以前は貴族の婚約って感じだったけど、今は家族みたいになりつつあるように感じるわ。ティナのおかげよ。ティナと一緒に夫人やエステル様と関われたからお誘いの頻度も上がったし。
今ではゼイン様の友人のジオ公子の件があるから別の話題でも話が弾むしね。

ティナこそどうなのよ」

「ヒューゴ様がうちの領地にいて、ずっと一緒に過ごしていたの。領地内を案内したり、猫のティアラと遊んだり、私の家族と交流したり。
ジオ家の兵士達と一緒にうちの私兵を鍛えていたわ。
滞在中、ヒューゴ様は私の部屋に泊まったの」

「「キャ~ッ!!」」

「わ、私は純潔よ」

「そうなの?」

「何で?ジオ公子ったら…まさか不能?」

「ジネットったら!
で? でもキス以上はあったんでしょう?」

「う、うん、わずかだけど」

「「キャ~ッ!!」」

「っ!!」

はっ、恥ずかしいっ!!

「真っ赤ってことは、公子が無理矢理ってわけじゃないのね」

「そっかそっかぁ~」

「いつの間にかヒューゴ様が私の頭の中に入っていて、それが少しずつ大きくなるの。
ヒューゴ様は私を大事にしてくれるし、愛してると言ってくれる。ティアラのベッドを手作りしてくれたし。
最初はあんなに嫌っていたのに、今はキスも嫌じゃない。一緒に寝ていて落ち着くの。
シャルル様のことが好きなのによ?
何故かシャルル様への気持ちが落ち着いてきたわ。以前は食堂でお顔を見ているだけで胸が高まったしソワソワしたわ。それに令嬢達といてやっぱり悲しかった。だけど今はソワソワしないし 令嬢達と一緒にいてもいつものことくらいに思えるようになってきたの。婚約者として大人の女として落ち着いてきたのかなって。

それなのに、ヒューゴ様が恋人宣言をしても拒みきれなかった。
はっきり抱きたいと言われるし、だけどそれは愛を伝え合いたいからだと言われて…。
婚約者シャルル様がいるからという言葉に逃げないでヒューゴ様自身を見てくれって。

確かにシャルル様は私に興味すらないから、恋人を作ろうが他の男性と子を成そうが構わないと言ったわ。それは結婚後もね。
シャルル様をへの気持ちを失ったわけじゃないけど、とにかく後悔しないようにヒューゴ様の気持ちと向き合おうと思うの」

「「キャ~ッ!!」」

「2学年の最後の授業が終わって休みに入ったらジオ公爵家の領地に一緒に行くつもり。誕生日のパーティに呼ばれたの」

「行く!私も行くわ!あ、もちろん別で行くわよ?もしゼイン様が行かないなら、ヒューゴ様に私宛に招待状を送ってってお願いして!ね!ね?」

「う、うん。分かったわ」

「ずる~い!私も行きたいのに~!」

「エルザは王子妃教育があるものね。ごめんね、お土産買ってくるから」

「ずるい~!!」

結局エルザとジネットは夕食も食べて帰った。






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