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親友の春
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【 ゼイン・モルゾンの視点 】
朝にジネットから手紙が届いた。
急用だと思って開けたら ある意味すごい知らせだった。
「母上!」
「どうしたの?ゼイン」
「すごいですよ、読んでください」
手紙を母上に渡した。
“大変です!
ジオ公子とクリスティーナが
ついに恋人同士になりました!
あのジオ公子があっつい愛の告白をして
あの盲目に一途なクリスティーナの気持ちを
掴みかけています!
2学年が終わったらすぐジオ公爵領へ行って
誕生日パーティにパートナーとして
出席するそうです!
私、行きたいです!
一人でも行ってきます!”
「まあ!すごいじゃない!」
「でしょう。あのヒューゴが熱い愛の告白をしてるだなんて…泣けてきそうですよ」
「イリス様もお喜びね」
「これ、私も行ってきていいですか?」
「そうね。エドアール様に許可を取ってね」
「はい。父上のところに行ってきます」
その後 父上から許可が出たので、ヒューゴに会いに行った。
「どうしたんだ?」
ヒューゴはとぼけているのか 何しに来たんだという態度だが、明らかに以前より顔つきが柔らかい。
「ヒューゴ。何か報告しなきゃならないことがあるだろう?私が紹介したのを忘れたのか?」
「…クリスティーナのことか。情報が早いな」
「そりゃ ジネットがいるからな。
クリスティーナと恋人なんだって?」
「クリスティーナがそう言ったのか!?」
あ~こりゃ重症だな。たったこれだけでデレデレじゃないか。
「あの子がどんな風に言っていたのか詳しくは分からないがジネット情報だ。
領地でヒューゴの誕生日を祝うんだろう?パーティの招待状を私とジネット宛に送ってくれ」
「え?領地まで来るのか?」
「邪魔だとか言わないよな?」
「今 書いて渡すよ。だけど夜は食事を終えたらゼオロエン嬢をクリスティーナに近寄らせるなよ。俺の時間だからな」
「は?まさか寝たのか!?」
「そこまで受け入れられていない。
彼女にははっきり抱きたいと伝えているから、このまま口説いてクリスティーナが絆されるのを待つだけだ。父達にはクリスティーナを妻にすると宣言した」
「つまりジオ公爵夫妻公認なんだな?」
「まぁな」
このニヤケ顔……本当変わったな。
「あのクリスティーナをよく口説けたな。口説きに行くだけで勇者と呼ばれるのにな」
「クリスティーナには可哀想だが、ヘインズがクズでも顔だけは抜群だから競争相手がいない。最初の失態のことを思えばライバルがいたら苦戦しただろうな。
…あ、セルヴィー領で1人クリスティーナを手に入れたがっていた令息がいたよ。親戚で子爵家の息子だ。悪い奴ではないしセルヴィーの事業に必要な家門だから牽制で済ませてきた」
「頑張っているんだな」
「一番大変なのはやっぱりクリスティーナの洗脳だな」
「洗脳って…」
「例えていうならクリスティーナはあの顔が神にでも見えたのだろう。初心だから“神様入信します”って感じで陶酔してしまった。顔の作りだけで後は大した価値が無いのにだぞ?
だからゆっくり愛や男というものを教えてやればいいんだ。俺の方が歳上だから基本的には耳を傾けようとしてくれる。好意をもたれるとか異性に優しくされるとか、そういうことに免疫がない。まさに俺の方を向かせるチャンスなんだ」
「怖っ」
「そうそう、クリスティーナはヘインズの冷遇のことを家族に正確に伝えていなかった。最初にヘインズが提示した、恋人や愛人云々の条件もだいぶ誤魔化して伝えていた。
だから俺が暴露しておいた。伯爵も夫人も兄君も俺を受け入れてくれたよ。
残るはクリスティーナが目を覚ますようにするだけだ」
「うち父達とゼオロエン家にも言っておくよ。
エステルが騒ぐだろうな」
これで4大公爵家のうち、3家は落ち着くな。
後はサリモア公爵家か。公女はシャルル・ヘインズと寝ているが、公女の婚約相手は侯爵家。彼からは破談にはしないだろう。まあ、サリモアを出て嫁に行く身だから関係ないか。
朝にジネットから手紙が届いた。
急用だと思って開けたら ある意味すごい知らせだった。
「母上!」
「どうしたの?ゼイン」
「すごいですよ、読んでください」
手紙を母上に渡した。
“大変です!
ジオ公子とクリスティーナが
ついに恋人同士になりました!
あのジオ公子があっつい愛の告白をして
あの盲目に一途なクリスティーナの気持ちを
掴みかけています!
2学年が終わったらすぐジオ公爵領へ行って
誕生日パーティにパートナーとして
出席するそうです!
私、行きたいです!
一人でも行ってきます!”
「まあ!すごいじゃない!」
「でしょう。あのヒューゴが熱い愛の告白をしてるだなんて…泣けてきそうですよ」
「イリス様もお喜びね」
「これ、私も行ってきていいですか?」
「そうね。エドアール様に許可を取ってね」
「はい。父上のところに行ってきます」
その後 父上から許可が出たので、ヒューゴに会いに行った。
「どうしたんだ?」
ヒューゴはとぼけているのか 何しに来たんだという態度だが、明らかに以前より顔つきが柔らかい。
「ヒューゴ。何か報告しなきゃならないことがあるだろう?私が紹介したのを忘れたのか?」
「…クリスティーナのことか。情報が早いな」
「そりゃ ジネットがいるからな。
クリスティーナと恋人なんだって?」
「クリスティーナがそう言ったのか!?」
あ~こりゃ重症だな。たったこれだけでデレデレじゃないか。
「あの子がどんな風に言っていたのか詳しくは分からないがジネット情報だ。
領地でヒューゴの誕生日を祝うんだろう?パーティの招待状を私とジネット宛に送ってくれ」
「え?領地まで来るのか?」
「邪魔だとか言わないよな?」
「今 書いて渡すよ。だけど夜は食事を終えたらゼオロエン嬢をクリスティーナに近寄らせるなよ。俺の時間だからな」
「は?まさか寝たのか!?」
「そこまで受け入れられていない。
彼女にははっきり抱きたいと伝えているから、このまま口説いてクリスティーナが絆されるのを待つだけだ。父達にはクリスティーナを妻にすると宣言した」
「つまりジオ公爵夫妻公認なんだな?」
「まぁな」
このニヤケ顔……本当変わったな。
「あのクリスティーナをよく口説けたな。口説きに行くだけで勇者と呼ばれるのにな」
「クリスティーナには可哀想だが、ヘインズがクズでも顔だけは抜群だから競争相手がいない。最初の失態のことを思えばライバルがいたら苦戦しただろうな。
…あ、セルヴィー領で1人クリスティーナを手に入れたがっていた令息がいたよ。親戚で子爵家の息子だ。悪い奴ではないしセルヴィーの事業に必要な家門だから牽制で済ませてきた」
「頑張っているんだな」
「一番大変なのはやっぱりクリスティーナの洗脳だな」
「洗脳って…」
「例えていうならクリスティーナはあの顔が神にでも見えたのだろう。初心だから“神様入信します”って感じで陶酔してしまった。顔の作りだけで後は大した価値が無いのにだぞ?
だからゆっくり愛や男というものを教えてやればいいんだ。俺の方が歳上だから基本的には耳を傾けようとしてくれる。好意をもたれるとか異性に優しくされるとか、そういうことに免疫がない。まさに俺の方を向かせるチャンスなんだ」
「怖っ」
「そうそう、クリスティーナはヘインズの冷遇のことを家族に正確に伝えていなかった。最初にヘインズが提示した、恋人や愛人云々の条件もだいぶ誤魔化して伝えていた。
だから俺が暴露しておいた。伯爵も夫人も兄君も俺を受け入れてくれたよ。
残るはクリスティーナが目を覚ますようにするだけだ」
「うち父達とゼオロエン家にも言っておくよ。
エステルが騒ぐだろうな」
これで4大公爵家のうち、3家は落ち着くな。
後はサリモア公爵家か。公女はシャルル・ヘインズと寝ているが、公女の婚約相手は侯爵家。彼からは破談にはしないだろう。まあ、サリモアを出て嫁に行く身だから関係ないか。
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