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幼き頃の失言
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2日後に帰る予定なのに、お父様はまだ帰ってこない。
「残念だな。父上はまだまだ帰らないらしい。
月末に1度戻るらしい」
お兄様が届いた手紙を読んでからお母様に渡した。
母「あら…。しばらくこの生活が続くのね」
私「ごめんなさい、お母様」
母「ティナのせいじゃないわ。
それより、卒業パーティはどなたがパートナーになるの?」
私「お父様です」
兄「この調子じゃ無理だろう。私が同伴しよう」
ヒ「だとすると義兄上も領地で忙しいですよね?パートナーは俺に決定しています」
母「あら。だったら採寸していって」
ヒ「義母上、衣装はオーダー済みです。ティナのドレスも一緒にオーダーしました」
私「いつの間に」
兄「気が早いですね」
ヒ「当然です」
兄「シャルルじゃなくて大丈夫か?」
私「え?」
ヒ「止めてください。忘れていたのですから」
兄「一応婚約者だからな」
私「卒業パーティは婚約者じゃないと駄目という決まりはありませんから」
母「建国記念日はどうするの?」
私「私は伯爵令嬢ですから招待されません」
母「分からないわよ。ウィロウ侯爵令嬢の親友だもの」
だとしたらシャルル様同伴?
私「招待されていないのに考えるのは止めましょう」
メ「奥様、そろそろお支度の時間です」
今日はお茶会の予定なので、メイドが支度を促しにきた。
母「そうね。支度をしましょう」
疎外感がないよう、ヒューゴ様が持ってきた衣装に雰囲気の似たドレスを選んだ。
今日のお茶会は元々決まっていたもので、近くに住むセルヴィー家の親戚が出席する小規模のものだ。
ヒューゴ様には出席しなくていいと言ったのだけど、本人が希望したから仕方ない。
お茶会に来てくれた人達にヒューゴ様を紹介すると、子世代は興奮気味になり、親世代は青ざめていた。
アーレイ子爵夫人と娘のローラ、ジェバーム男爵夫人と娘のリリー、そして…
「大きくなったなぁ」
私の左隣の席を奪うように座り、私の頭を撫でる男は2つ歳上のニコラス。お母様の隣にはニコラスの母親のグリーストン伯爵夫人が座ってニコニコしている。
「止めてよ。艶がなくなるじゃない」
「うわっ 相変わらずオレの扱いが酷いな」
「嬉しいくせに」
「兄貴は?」
「お兄様は別件で出掛けたわ」
「やった。あいつ怖いからな」
「ニコラス!」
「おっと、失礼」
伯爵夫人に叱られてもニコラスは動じない。
「ティナ。彼とは親しいのか?」
「ニコは使いたくない言葉ですけど幼馴染なんです。
子供の頃からこんな調子で私に絡むのでお兄様がよく制裁していました」
「あいつ ほんと悪魔みたいにオレを虐めるからなぁ」
「ニコラスがクリスティーナちゃんを揶揄うからじゃないの」
「母上、オレはティナを可愛がっているんですよ」
「はぁ…いくつになっても子どもみたいで困っちゃうわ。
公子様の前で恥ずかしいと思わないの?ごらんなさい。あの気品溢れるお姿を」
「グリーストン夫人は素敵な方ですね。
そう仰っていただけると嬉しいです」
「わざわざ領地にまでいらして、本当に素敵ですわ。
クリスティーナちゃん、このまま公子様にしておきなさい。絶対に公子様の方がいいわ。こんなに美男子なのに浮いた噂もないなんて、神様からの贈り物に違いないわ」
「おば様」
止めて。ヒューゴ様がニヤニヤしているじゃない。
「母上、ティナはオレの嫁になった方が気楽に過ごせますよ。
な、ティナ。いっぱい遊んでやるぞ?泥遊びしたって川に入ったっていいんだからな?肉だって手掴みで食べたっていいんだぞ?またオレの背中にお漏、」
「ニコ!!」
「なんだよ」
「私に恥をかかせるような話をしないで」
「そうよ、ニコラス。あなたいくつになったの。恥ずかしい真似はやめなさい。二度と連れて来ないわよ」
「ティナ…ごめん。そんなに怒るなよ」
ニコラスが私の髪に触れようとしたけど、ヒューゴ様がその手を弾いた。
「ニコラス殿。クリスティーナは俺の恋人だから触れるのは止めてくれ」
「ティナ」
「そんな顔をしてもダメ。ヒューゴ様の仰る通りよ」
「……」
「もうすぐ式をあげるのに、ニコの婚約者が可哀想じゃない」
「あいつは別に」
「政略結婚だからとか言わないでね」
「ティナこそ、シャルルがいるのに浮気してるじゃないか」
「ニコラス殿、クリスティーナと俺は公認なんだ。俺の父もセルヴィー伯爵もシャルル・ヘインズも認めているから問題ない」
「ティナ、そうなのか?」
「そういうことかな」
「…だったら何でオレじゃないんだよ。オレの花嫁になるって言ったじゃないか」
「は?」
ニコラスがヒューゴ様の前でとんでもないことを言い出した。
「残念だな。父上はまだまだ帰らないらしい。
月末に1度戻るらしい」
お兄様が届いた手紙を読んでからお母様に渡した。
母「あら…。しばらくこの生活が続くのね」
私「ごめんなさい、お母様」
母「ティナのせいじゃないわ。
それより、卒業パーティはどなたがパートナーになるの?」
私「お父様です」
兄「この調子じゃ無理だろう。私が同伴しよう」
ヒ「だとすると義兄上も領地で忙しいですよね?パートナーは俺に決定しています」
母「あら。だったら採寸していって」
ヒ「義母上、衣装はオーダー済みです。ティナのドレスも一緒にオーダーしました」
私「いつの間に」
兄「気が早いですね」
ヒ「当然です」
兄「シャルルじゃなくて大丈夫か?」
私「え?」
ヒ「止めてください。忘れていたのですから」
兄「一応婚約者だからな」
私「卒業パーティは婚約者じゃないと駄目という決まりはありませんから」
母「建国記念日はどうするの?」
私「私は伯爵令嬢ですから招待されません」
母「分からないわよ。ウィロウ侯爵令嬢の親友だもの」
だとしたらシャルル様同伴?
私「招待されていないのに考えるのは止めましょう」
メ「奥様、そろそろお支度の時間です」
今日はお茶会の予定なので、メイドが支度を促しにきた。
母「そうね。支度をしましょう」
疎外感がないよう、ヒューゴ様が持ってきた衣装に雰囲気の似たドレスを選んだ。
今日のお茶会は元々決まっていたもので、近くに住むセルヴィー家の親戚が出席する小規模のものだ。
ヒューゴ様には出席しなくていいと言ったのだけど、本人が希望したから仕方ない。
お茶会に来てくれた人達にヒューゴ様を紹介すると、子世代は興奮気味になり、親世代は青ざめていた。
アーレイ子爵夫人と娘のローラ、ジェバーム男爵夫人と娘のリリー、そして…
「大きくなったなぁ」
私の左隣の席を奪うように座り、私の頭を撫でる男は2つ歳上のニコラス。お母様の隣にはニコラスの母親のグリーストン伯爵夫人が座ってニコニコしている。
「止めてよ。艶がなくなるじゃない」
「うわっ 相変わらずオレの扱いが酷いな」
「嬉しいくせに」
「兄貴は?」
「お兄様は別件で出掛けたわ」
「やった。あいつ怖いからな」
「ニコラス!」
「おっと、失礼」
伯爵夫人に叱られてもニコラスは動じない。
「ティナ。彼とは親しいのか?」
「ニコは使いたくない言葉ですけど幼馴染なんです。
子供の頃からこんな調子で私に絡むのでお兄様がよく制裁していました」
「あいつ ほんと悪魔みたいにオレを虐めるからなぁ」
「ニコラスがクリスティーナちゃんを揶揄うからじゃないの」
「母上、オレはティナを可愛がっているんですよ」
「はぁ…いくつになっても子どもみたいで困っちゃうわ。
公子様の前で恥ずかしいと思わないの?ごらんなさい。あの気品溢れるお姿を」
「グリーストン夫人は素敵な方ですね。
そう仰っていただけると嬉しいです」
「わざわざ領地にまでいらして、本当に素敵ですわ。
クリスティーナちゃん、このまま公子様にしておきなさい。絶対に公子様の方がいいわ。こんなに美男子なのに浮いた噂もないなんて、神様からの贈り物に違いないわ」
「おば様」
止めて。ヒューゴ様がニヤニヤしているじゃない。
「母上、ティナはオレの嫁になった方が気楽に過ごせますよ。
な、ティナ。いっぱい遊んでやるぞ?泥遊びしたって川に入ったっていいんだからな?肉だって手掴みで食べたっていいんだぞ?またオレの背中にお漏、」
「ニコ!!」
「なんだよ」
「私に恥をかかせるような話をしないで」
「そうよ、ニコラス。あなたいくつになったの。恥ずかしい真似はやめなさい。二度と連れて来ないわよ」
「ティナ…ごめん。そんなに怒るなよ」
ニコラスが私の髪に触れようとしたけど、ヒューゴ様がその手を弾いた。
「ニコラス殿。クリスティーナは俺の恋人だから触れるのは止めてくれ」
「ティナ」
「そんな顔をしてもダメ。ヒューゴ様の仰る通りよ」
「……」
「もうすぐ式をあげるのに、ニコの婚約者が可哀想じゃない」
「あいつは別に」
「政略結婚だからとか言わないでね」
「ティナこそ、シャルルがいるのに浮気してるじゃないか」
「ニコラス殿、クリスティーナと俺は公認なんだ。俺の父もセルヴィー伯爵もシャルル・ヘインズも認めているから問題ない」
「ティナ、そうなのか?」
「そういうことかな」
「…だったら何でオレじゃないんだよ。オレの花嫁になるって言ったじゃないか」
「は?」
ニコラスがヒューゴ様の前でとんでもないことを言い出した。
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