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続編:シャルルと王女
初夜
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神様、お願いです。
僕は今から貴方に少しだけ嘘の誓いをたてます。
隣にいる女性に僕の人生をあげるけど、愛は誓えません。神様はご存知ですよね、僕が愛しているのはクリスティーナです。神父が“愛することを誓いますか”と尋ねるから仕方がないんです。
「誓います」
この後の誓いのキスは偽りですが全部が偽りではありません。僕が死ぬか王女が飽きるまで、王女が気に入ったこの顔で微笑みかけ貞操を誓います。
「誓います」
だから、僕が毎日王宮内の礼拝室で祈っていることを叶えないなんて言わないでください。
せめてクリスティーナの幸せだけでも…
絵の中の風景を見に行った時のあの笑顔を守ってください。
「シャルル様?」
王女に名を呼ばれ、我に返って誓いのキスをした。
パーティは盛大に行われた。夫人や令嬢が見つめてきても気付かぬフリを続ける。この国が一夫一妻制で良かった。王女の夫である僕が誘われるなんてことはないだろう。
ほぼ貴族の資料を覚えたから会話も問題なかった。ダンスは王女と彼女の身内だけに限った。
問題は初夜。クリスティーナへの気持ちをはっきり自覚して以来、女は疎遠になっていた。だが遊んでいたときのように気楽に及べはいいだろう。
時間が経ち王女が退場した。初夜の準備に入ったらしい。
「ルチアス伯爵」
「ルチアス伯爵」
腕に手を添えられて気が付いた。
自分の新しい名前にまだ愛着がなくて呼ばれていることに気が付かなかった。
僕は今日からシャルル・ルチアス伯爵となっていた。
「失礼、まだ慣れなくて」
「そうですわよね。
今、伯爵とパリサ王女殿下の馴れ初めを話題にしておりましたの」
「僕は選んでいただいただけですよ。会ったこともありませんでしたし。王族からの縁談は伯爵家の息子の僕には王命と同じです」
「そうでしたのね。あちらでは恋人はいませんでしたの?」
「縁談をいただいたときは僕は独りでした」
「伯爵が?信じられませんわ。令嬢方が放ってはおきませんでしょう」
「婚約者を傷付けてフラれてしまったんです。誤解して誤解させて、全て僕が悪かったんです。素敵な女性でした」
「まぁ…」
「愚かな僕にできることは彼女の幸せを願うことだけです」
「いつでも遊びにいらして。ベスパスで気を紛らわしましょう」
「そうですわ。あちらの文化や流行を教えてくださいませ」
「僕の方こそ皆様に教えを乞わなければなりません。ここに来るときからずっとベスパスの人達は僕に親切にしてくださったので不安は徐々に消えました。皆様に失礼のないように教育してくださった先生も優しくしてくださいました。皆様の優しさがありがたかったです」
「そうですわよね、不安でしたわよね」
「困ったことがありましたら遠慮なく仰ってください」
「ありがとうございます」
初夜の準備に呼ばれるまで、ご夫人方以外にも王族と縁を結びたい貴族達からも声をかけられ続けた。
ダオス・ヨーランが呼びに来て退場し、部屋で湯浴みを始めた。軽くマッサージを受けた後、侍女が入室した。
「夫婦の間は準備を終えております。潤滑油と痛み止めのお薬を置かせていただきました。
あの、こちらは男性の機能を助けるものですが、必要でしたら今服用なさってください」
「いや、大丈夫だ。気遣いをありがとう」
「何かございましたらお呼びください」
ノックをして夫婦の間のドアを開けた。中にいたメイドは用をサッと済ませて灯りを小さくして退室した。
「あの…よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします、パリサ様」
「シャルル様」
閨着を脱がせ唇を付けていく。潤滑油を手に取りマッサージをするかのように秘部に馴染ませた。
怖いのだろう、王女の体は強張っていた。
「出来るだけ力を抜いてください。今夜か何回かで慣れますから」
「……はい」
ゆっくり王女のナカに入った。
「痛い!」
まだ全然収まっていない。
「痛い!」
だけど王女は痛がって腰を逃してしまう。
クリスティーナとジオ公子はどうだったのだろう
そんなことを思い浮かべてしまった。
あ、駄目だ。萎えてしまった。こうなってしまってはとても初めての王女とは無理だ。
まだ半分も入っていなかったけど血が付いていた。
そっと抜いてガウンを纏い、布で王女を優しく拭き毛布を被せた。
「ここに痛み止めがあります。必要でしたら飲んでください」
「はい」
「ではゆっくりお休みください」
「え?…でもまだ…ですよね?」
「純潔ではなくなりましたので初夜としてはこれで良いかと思います」
「シャルル様っ、どうしてですか!」
「すみません。痛がっているパリサ様を見ていたら僕ができなくなってしまいました。
また、体が落ち着いた頃にしましょう。
子作りを急いでいなければもっとゆっくりで構わないと思います」
「シャルル様…」
「疲れたでしょう。無理をすることはありません。僕も休みます」
引き止めようとする王女を置いて自室へ戻った。
「ご主人様」
メイドが心配そうに声をかけた。
「パリサ様はかなり痛むみたいだ。初夜を終えたうちに入るだろうから、今夜は無理をさせないことにしたよ。
明日はゆっくり休みたいから午前中はそっとしておいてくれないか。昼食前まで眠っていたいんだ」
「かしこまりました」
萎えたものは仕方ない。
浴室で汚れを洗い流して就寝した。
僕は今から貴方に少しだけ嘘の誓いをたてます。
隣にいる女性に僕の人生をあげるけど、愛は誓えません。神様はご存知ですよね、僕が愛しているのはクリスティーナです。神父が“愛することを誓いますか”と尋ねるから仕方がないんです。
「誓います」
この後の誓いのキスは偽りですが全部が偽りではありません。僕が死ぬか王女が飽きるまで、王女が気に入ったこの顔で微笑みかけ貞操を誓います。
「誓います」
だから、僕が毎日王宮内の礼拝室で祈っていることを叶えないなんて言わないでください。
せめてクリスティーナの幸せだけでも…
絵の中の風景を見に行った時のあの笑顔を守ってください。
「シャルル様?」
王女に名を呼ばれ、我に返って誓いのキスをした。
パーティは盛大に行われた。夫人や令嬢が見つめてきても気付かぬフリを続ける。この国が一夫一妻制で良かった。王女の夫である僕が誘われるなんてことはないだろう。
ほぼ貴族の資料を覚えたから会話も問題なかった。ダンスは王女と彼女の身内だけに限った。
問題は初夜。クリスティーナへの気持ちをはっきり自覚して以来、女は疎遠になっていた。だが遊んでいたときのように気楽に及べはいいだろう。
時間が経ち王女が退場した。初夜の準備に入ったらしい。
「ルチアス伯爵」
「ルチアス伯爵」
腕に手を添えられて気が付いた。
自分の新しい名前にまだ愛着がなくて呼ばれていることに気が付かなかった。
僕は今日からシャルル・ルチアス伯爵となっていた。
「失礼、まだ慣れなくて」
「そうですわよね。
今、伯爵とパリサ王女殿下の馴れ初めを話題にしておりましたの」
「僕は選んでいただいただけですよ。会ったこともありませんでしたし。王族からの縁談は伯爵家の息子の僕には王命と同じです」
「そうでしたのね。あちらでは恋人はいませんでしたの?」
「縁談をいただいたときは僕は独りでした」
「伯爵が?信じられませんわ。令嬢方が放ってはおきませんでしょう」
「婚約者を傷付けてフラれてしまったんです。誤解して誤解させて、全て僕が悪かったんです。素敵な女性でした」
「まぁ…」
「愚かな僕にできることは彼女の幸せを願うことだけです」
「いつでも遊びにいらして。ベスパスで気を紛らわしましょう」
「そうですわ。あちらの文化や流行を教えてくださいませ」
「僕の方こそ皆様に教えを乞わなければなりません。ここに来るときからずっとベスパスの人達は僕に親切にしてくださったので不安は徐々に消えました。皆様に失礼のないように教育してくださった先生も優しくしてくださいました。皆様の優しさがありがたかったです」
「そうですわよね、不安でしたわよね」
「困ったことがありましたら遠慮なく仰ってください」
「ありがとうございます」
初夜の準備に呼ばれるまで、ご夫人方以外にも王族と縁を結びたい貴族達からも声をかけられ続けた。
ダオス・ヨーランが呼びに来て退場し、部屋で湯浴みを始めた。軽くマッサージを受けた後、侍女が入室した。
「夫婦の間は準備を終えております。潤滑油と痛み止めのお薬を置かせていただきました。
あの、こちらは男性の機能を助けるものですが、必要でしたら今服用なさってください」
「いや、大丈夫だ。気遣いをありがとう」
「何かございましたらお呼びください」
ノックをして夫婦の間のドアを開けた。中にいたメイドは用をサッと済ませて灯りを小さくして退室した。
「あの…よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします、パリサ様」
「シャルル様」
閨着を脱がせ唇を付けていく。潤滑油を手に取りマッサージをするかのように秘部に馴染ませた。
怖いのだろう、王女の体は強張っていた。
「出来るだけ力を抜いてください。今夜か何回かで慣れますから」
「……はい」
ゆっくり王女のナカに入った。
「痛い!」
まだ全然収まっていない。
「痛い!」
だけど王女は痛がって腰を逃してしまう。
クリスティーナとジオ公子はどうだったのだろう
そんなことを思い浮かべてしまった。
あ、駄目だ。萎えてしまった。こうなってしまってはとても初めての王女とは無理だ。
まだ半分も入っていなかったけど血が付いていた。
そっと抜いてガウンを纏い、布で王女を優しく拭き毛布を被せた。
「ここに痛み止めがあります。必要でしたら飲んでください」
「はい」
「ではゆっくりお休みください」
「え?…でもまだ…ですよね?」
「純潔ではなくなりましたので初夜としてはこれで良いかと思います」
「シャルル様っ、どうしてですか!」
「すみません。痛がっているパリサ様を見ていたら僕ができなくなってしまいました。
また、体が落ち着いた頃にしましょう。
子作りを急いでいなければもっとゆっくりで構わないと思います」
「シャルル様…」
「疲れたでしょう。無理をすることはありません。僕も休みます」
引き止めようとする王女を置いて自室へ戻った。
「ご主人様」
メイドが心配そうに声をかけた。
「パリサ様はかなり痛むみたいだ。初夜を終えたうちに入るだろうから、今夜は無理をさせないことにしたよ。
明日はゆっくり休みたいから午前中はそっとしておいてくれないか。昼食前まで眠っていたいんだ」
「かしこまりました」
萎えたものは仕方ない。
浴室で汚れを洗い流して就寝した。
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