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第二章 青の氷の悲しみを
第27色 幼き王の一ページ目
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「『金弾』『赤爆』」
「『赤血・線』、『青洞』!」
うーん、弾が速い。『血線』と『青洞』で高所は取れるんだけどいまいち反撃しづらいんだよね…
なによりなんか羽生やしてるし、『爆破』で急に加速するのもやりづらい。攻撃を当てようとしてもあの『爆破』で躱される。
「『金弾・剛』『赤爆・点』」
「ッ『青洞』!」
突然更に速い!?咄嗟に進行方向に『青洞』を出したけどお兄ちゃんのと違ってちゃんと通ってくれた…
でも、『弾』が『青洞』を通ってくれるならかなり避けるのが楽になる。
ただあのピカピカくんの方に『青洞』を出せばいいだけだしね。
「よっ、ほっ、『赤血・手』」
そんな簡単なことだけで攻撃をどうにかできるなら攻撃に出られる!
「…学習完了。」
なにか言ったような気がするけどもう遅い!
『血手』で囲み、その後の『血網』用の『血』は手元に溜めてある。
これで、
「詰み、だよ!」
「お前は最高傑作だ!」
私が目覚めた時、初めて聞いたのはその言葉だった。
「お前の『金』は何にでもなれる最強の力だ。お前という〈王〉に相応しい!」
〈王〉とはなにか、私にはわからなかった。
ただ、この手から溢れ、流れる『金』は〈私〉だと、そう感じた。
博士と名乗るあの男は私を強く、何よりも強くしてくれた。
だがこの『金弾』。これはどう使えばいいかわからなかった。
「大丈夫だ。これから会うやつがそれを教えてくれる。」
正直それを聞いたときは疑いが深かった。
だが、会うとその考えは打ち壊された。
「お前弱いな。」
カイルと名乗る男。コイツは本当に強かった。本当に人か疑うくらいに。
数週間カイルと勝負をしまくっていた。
そして私の他の『色』である『赤』も教えてくれていた。
そんなことから、博士は親、カイルは師匠と思うようにはなった。
私がルミア達と出会う数日前。
あの『白』や『緑』、『赤青』の男たちの記録を〈見る〉事があった。
どうやら〈情報屋〉なる者の『色』で見た物を『映像』として残せるらしい。
それを見た後、どうしようもなく奴らに、いや『白』に会いたくなった。
『金』が消された。
信じられなかった。
戦ったのは一瞬。だが得体のしれない〈何か〉が奴の中にいる。そんな気がした。
そしてあの戦い方。
学べ。覚えろ。取り込め。自分のものにしろ。
私は、〈王〉だ。
「『赤金光・太陽』」
まぶし
「私は、〈王〉だ。」
「そうあらなければならない。」
「そのためなら何にでもなろう。」
半径十数メートルの範囲が何もなくなる。
少し遅れて何かが壁にぶつかる音がする。
空から、天使、いや〈王〉が降りてくる。
「『赤金光・炎剣』『赤金光・炎弾』『赤金光・炎鎧』『赤金光・炎翼』」
「〈合併〉。『赤金光・陽昇』」
「私は、この世界の〈王〉だ。」
影の世界に、陽が昇る。
「『赤血・線』、『青洞』!」
うーん、弾が速い。『血線』と『青洞』で高所は取れるんだけどいまいち反撃しづらいんだよね…
なによりなんか羽生やしてるし、『爆破』で急に加速するのもやりづらい。攻撃を当てようとしてもあの『爆破』で躱される。
「『金弾・剛』『赤爆・点』」
「ッ『青洞』!」
突然更に速い!?咄嗟に進行方向に『青洞』を出したけどお兄ちゃんのと違ってちゃんと通ってくれた…
でも、『弾』が『青洞』を通ってくれるならかなり避けるのが楽になる。
ただあのピカピカくんの方に『青洞』を出せばいいだけだしね。
「よっ、ほっ、『赤血・手』」
そんな簡単なことだけで攻撃をどうにかできるなら攻撃に出られる!
「…学習完了。」
なにか言ったような気がするけどもう遅い!
『血手』で囲み、その後の『血網』用の『血』は手元に溜めてある。
これで、
「詰み、だよ!」
「お前は最高傑作だ!」
私が目覚めた時、初めて聞いたのはその言葉だった。
「お前の『金』は何にでもなれる最強の力だ。お前という〈王〉に相応しい!」
〈王〉とはなにか、私にはわからなかった。
ただ、この手から溢れ、流れる『金』は〈私〉だと、そう感じた。
博士と名乗るあの男は私を強く、何よりも強くしてくれた。
だがこの『金弾』。これはどう使えばいいかわからなかった。
「大丈夫だ。これから会うやつがそれを教えてくれる。」
正直それを聞いたときは疑いが深かった。
だが、会うとその考えは打ち壊された。
「お前弱いな。」
カイルと名乗る男。コイツは本当に強かった。本当に人か疑うくらいに。
数週間カイルと勝負をしまくっていた。
そして私の他の『色』である『赤』も教えてくれていた。
そんなことから、博士は親、カイルは師匠と思うようにはなった。
私がルミア達と出会う数日前。
あの『白』や『緑』、『赤青』の男たちの記録を〈見る〉事があった。
どうやら〈情報屋〉なる者の『色』で見た物を『映像』として残せるらしい。
それを見た後、どうしようもなく奴らに、いや『白』に会いたくなった。
『金』が消された。
信じられなかった。
戦ったのは一瞬。だが得体のしれない〈何か〉が奴の中にいる。そんな気がした。
そしてあの戦い方。
学べ。覚えろ。取り込め。自分のものにしろ。
私は、〈王〉だ。
「『赤金光・太陽』」
まぶし
「私は、〈王〉だ。」
「そうあらなければならない。」
「そのためなら何にでもなろう。」
半径十数メートルの範囲が何もなくなる。
少し遅れて何かが壁にぶつかる音がする。
空から、天使、いや〈王〉が降りてくる。
「『赤金光・炎剣』『赤金光・炎弾』『赤金光・炎鎧』『赤金光・炎翼』」
「〈合併〉。『赤金光・陽昇』」
「私は、この世界の〈王〉だ。」
影の世界に、陽が昇る。
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