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①巻き戻された時間
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「なんてこと・・・」
私は自分の体を抱えて震えていた。
「私は・・・私は確かに処刑されたはず。なのに、なぜ私は家のベッドにいるの?」
処刑は夢?
・・・それはありえない。
処刑だけではない。
そこに至るまでの悲しい思い、できごとも全て覚えている。
「・・・ライリー様に裏切られた悲しみは忘れない。王太子妃を狙う男爵令嬢のせいで私は・・・」
私はさらに体を丸めた。
そして、そこで初めて気がついた。
「私・・・小さくなってる?」
慌てて鏡の前に走る。
!?
「子どもの頃の・・・私?
どういうことなの?」
呆然と鏡の中の自分を眺めていたら、ノックの音がした。
「・・・どうぞ。」
何とか返事の声を絞り出した。
「失礼します!」
入ってきたメイドを見て、私は目眩を起こしそうになった。
「メアリー!? メアリーなの?」
そこには5年前に亡くなったはずのメイドのメアリーがいた。
「お嬢様?
確かに私はメアリーですが、それがどうかされましたか?」
「・・・何でもないわ。ただ、ちょっと教えてもらいたいことがあるの。
私って何歳だったかしら?」
メアリーが驚いた顔をした。
「どうされたんですか、お嬢様。つい先日、6歳の誕生日パーティーを行ったばかりではないですか。」
6歳・・・
私が処刑される10年前だ。
間違いない。
私は子どもの頃まで時を巻き戻されたのだ。
私を心配しているメアリーには、とりあえず部屋を出てもらった。
これからどうしたらいいか、一人で考えたかったのだ。
私は自分の体を抱えて震えていた。
「私は・・・私は確かに処刑されたはず。なのに、なぜ私は家のベッドにいるの?」
処刑は夢?
・・・それはありえない。
処刑だけではない。
そこに至るまでの悲しい思い、できごとも全て覚えている。
「・・・ライリー様に裏切られた悲しみは忘れない。王太子妃を狙う男爵令嬢のせいで私は・・・」
私はさらに体を丸めた。
そして、そこで初めて気がついた。
「私・・・小さくなってる?」
慌てて鏡の前に走る。
!?
「子どもの頃の・・・私?
どういうことなの?」
呆然と鏡の中の自分を眺めていたら、ノックの音がした。
「・・・どうぞ。」
何とか返事の声を絞り出した。
「失礼します!」
入ってきたメイドを見て、私は目眩を起こしそうになった。
「メアリー!? メアリーなの?」
そこには5年前に亡くなったはずのメイドのメアリーがいた。
「お嬢様?
確かに私はメアリーですが、それがどうかされましたか?」
「・・・何でもないわ。ただ、ちょっと教えてもらいたいことがあるの。
私って何歳だったかしら?」
メアリーが驚いた顔をした。
「どうされたんですか、お嬢様。つい先日、6歳の誕生日パーティーを行ったばかりではないですか。」
6歳・・・
私が処刑される10年前だ。
間違いない。
私は子どもの頃まで時を巻き戻されたのだ。
私を心配しているメアリーには、とりあえず部屋を出てもらった。
これからどうしたらいいか、一人で考えたかったのだ。
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