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15驚愕
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「よし。シルフィー嬢。スタートだ。」
「えぇ~」
非常に不安かつ不満そうながら、ヒロインかつ妹が歩き出した。
ランディーを護衛するのは、光さえ切り裂く神速の剣聖ライアン。
そして
シルフィーはランディーと握手をした。
「「「なっ!!!」」」
皆が驚愕した。
俺の目には、シルフィーが歩いて行って握手しているだけに見えた。
そう、主人公補正を受けない俺には。
でも、そうでない彼らにとっては?
「バカな・・・あの距離から歩いてくる相手に、この俺が反応できなかっただと?」
「握手されるまで、近づいてきたことに気がつけなかった・・・」
「消えた? えっ? 何が起きたの?」
(神よ。これは一体?)
皆、混乱の渦中にいた。
結局のところ・・・
「この世界ではヒロインを止められない」ってことなんだよな。
俺は肩をすくめた。
目の前では、もう10回目の「実験」が行われている。
もちろん、一回も止められていない。
主人公補正、凄いな。
改めて実感。
皆、いまだに信じられないという表情をしているが、これ以上繰り返しても意味がないことも理解したようだ。
「エミリア嬢。この令嬢の動きは誰にも止められぬ。だから、登校中の抱きつき事件については、ランディーに嘘がなかったことを信じてはもらえぬか? ランディーにもライアンにも止めようがなかったのだ。」
「・・・正直、今、目の前で起きたことを信じられない気持ちでいっぱいです。ただ、確かに何度繰り返しても、誰も止めることができませんでした・・・。
だから・・・、だから信じます。」
まずは一つ目のハードルをクリアだ。
「えぇ~」
非常に不安かつ不満そうながら、ヒロインかつ妹が歩き出した。
ランディーを護衛するのは、光さえ切り裂く神速の剣聖ライアン。
そして
シルフィーはランディーと握手をした。
「「「なっ!!!」」」
皆が驚愕した。
俺の目には、シルフィーが歩いて行って握手しているだけに見えた。
そう、主人公補正を受けない俺には。
でも、そうでない彼らにとっては?
「バカな・・・あの距離から歩いてくる相手に、この俺が反応できなかっただと?」
「握手されるまで、近づいてきたことに気がつけなかった・・・」
「消えた? えっ? 何が起きたの?」
(神よ。これは一体?)
皆、混乱の渦中にいた。
結局のところ・・・
「この世界ではヒロインを止められない」ってことなんだよな。
俺は肩をすくめた。
目の前では、もう10回目の「実験」が行われている。
もちろん、一回も止められていない。
主人公補正、凄いな。
改めて実感。
皆、いまだに信じられないという表情をしているが、これ以上繰り返しても意味がないことも理解したようだ。
「エミリア嬢。この令嬢の動きは誰にも止められぬ。だから、登校中の抱きつき事件については、ランディーに嘘がなかったことを信じてはもらえぬか? ランディーにもライアンにも止めようがなかったのだ。」
「・・・正直、今、目の前で起きたことを信じられない気持ちでいっぱいです。ただ、確かに何度繰り返しても、誰も止めることができませんでした・・・。
だから・・・、だから信じます。」
まずは一つ目のハードルをクリアだ。
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