【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが

ヒロト

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17実験結果

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10分がたった。

「シルフィー嬢、ランディーたちを探しに行くがよい。」

「はい。」

シルフィーが扉に向けて歩き出した・・・俺にはそう見えている。


しかし


「そんな!? 一瞬で姿が消えた?」
ライアンが驚きの表情で固まっている。
王様も絶句している。


コウナッチャウヨネ


ゲームをプレイする際には「移動時間」という概念がない。
だから、アイコンを押したら、その場所にすぐ移動できる。
まさに瞬間移動だ。


しかし、現実世界では瞬間移動はできない。移動スピードも人間に可能な範囲に限られる。

でも、「ヒロインが必要な場所に現れない」も進行的にありえない。


となると


「歩いて移動しているが、周りからは瞬間移動しているように認識される。」
ということが起きることになる。

そうしないと、「現実的には移動時間がかかるが、ゲーム的には瞬時に移動しなければならない」という矛盾を成立させることができない。


これは、仕掛けを知らなければ、まるで魔法の様に見えるだろう。

しかし、この世界に魔法はない。
皆が混乱するのは当たり前だ。


(そろそろ戻ってくる頃かな?)

そう思っていると、静かにドアが開き、3人が部屋に戻ってきた。

ランディーとエミリアは青い顔をしている。


「父上、どういうことですか・・・」

「何がだ?」

「私たちは、厨房の収納部屋に隠れていたのですが・・・

2時ちょうどに見つかってしまいました。

彼女は2時になったら探し始めるはずだったのではないですか?」

ランディーの隣でエミリアも頷いている。


「その通りだ。シルフィー嬢は2時になってから探しに行ったぞ。
ライアン、見ておったな。」

「・・・確かに、その通りです。」


「バカな・・・。瞬時に、しかも迷いもせず移動したとでもいうのか?
そんなことがある訳が・・・」


「では、もう一回試してみればよい。
今度はランディーとライアンが隠れるのだ。エミリア嬢はこちらの様子をしっかり見ておくのだ。
時間は先程の倍、20分与えよう。
さて、隠れるがよい。」


そして、20分後、先ほどと同じことが起こり・・・その後部屋に再び集まったときには、皆の顔は土気色になっていた。


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