53 / 79
4章.モネータとハンムラビ
45『湖畔の主と再会』
しおりを挟む
帝国西圏側にある、針葉樹林と木造の民家に周囲を囲まれた湖は、早朝の静けさと薄霧が相まって更に落ち着いた雰囲気を放っている…
そこへ、南花、アリサ、サクラ、コマチ、アオイの5人に加えてハンムラビが釣具を持って現れる。
「ふわぁ…うん?何だ、あの鳥は?」
コマチは、あくびをしながら停泊する小舟の上に佇む1羽の孔雀に興味を示す。
「あぁ…あれは、孔雀っていう鳥ですね。」
その問いに応えたハンムラビが続ける。
「そろそろ…ポイント…私がアトラ氏の懐中時計を落としてしまった箇所に着きます。」
「まぁ…誰だってうっかりすることはありますし…」
再び恥ずかしさに苛まれるハンムラビを、アオイがフォローする。
「あそこのコテージですか?」
「はい…そうですね…」
南花が指差す先には、木造の2階建ての建物が見えてくる。
そして、湖に面したコテージのベランダに着いた南花達は、荷物を置く。
「さぁ…準備しましょうか…」
そう端を発したアリサが、最初に釣具をケースの中から取り出す。
「うん…懐中時計の鎖の部分に釣糸を通しって…ぷっ…本当にこれで釣れるの…あっ、ごめんなさい。」
無意識に疑問を漏らしてしまったサクラが、赤面するハンムラビに謝る。
「おほん…龍魚は匂いに敏感らしいので、塩漬けのイクラをネットに入れた物を仕掛けに使って下さい。」
気を取り直したハンムラビは、セーフハウスに貯蔵していた魚卵を、数粒ほど編み目の細かいネットに入れ、結んだ物をアリサへと手渡す。
「湖の主にだけ与えるのは、勿体無いな…白ご飯が欲しくなるな…」
「コマチがそう言うと思って、おにぎりを握って持って来ているから。」
生唾を飲み込むコマチに対して、南花が朝食としてイクラが具材のおにぎりと水筒から味噌汁を差し出す。
「流石、南花だな!有り難く頂くとしよう…こっちの歪な塊はアオイだな…」
「ちょっと、コマチ!私が握ったほうも食べなさいよね。」
南花が握ったおにぎりだけを2個取ったコマチに、気付くアオイ。
「ふふ…これじゃあ、まるでピクニックね…」
早朝であるにもかかわらず、通常営業な2人のやり取りを横目に、アリサが懐中時計と仕掛けを付けた釣り針を水面へ投げ込む。
「よし…私も…」
意を決した南花も、父の形見でもある懐中時計を釣糸にくくり付けて投げ込む。
「じゃあ…残る一つは、私が投げるよ。」
サクラが、硝子細工の職人【きりこ】から譲り受けた懐中時計を付けた釣り針を垂らす。
ーーー
3つの釣り針が投げ込まれてから暫く時が経ったが…全く釣れる気配は無い。
「はぁ…釣れるのは、鱒や鯉ばかり…どうするかな…」
思わず南花がため息をこぼす。
「申し訳ありません…申し訳ありません…」
望んだ釣果を得られない現状に対して、ハンムラビは謝罪する機械と化している。
「これは、これは南花さん達じゃない…こんな所で何をしているのかしら?」
「うげぇ…その声は…」
コテージに重たい空気が漂う中…南花と旧知の存在であり、首都機関兵でもある【ペコ・フラワリー】が現れる。
「ふぅん…って、ぷっ!何よ、その作戦は…第一騎士団の秘書さんは思いの外ポンコツなのね…」
「ちょっと!…そう言う、ペコ先輩こそ何故こんな所にいるんですか?」
謝罪する機械への追撃を防ぐ為に、南花が話題を変える。
「そうですわね…私は、東圏側の工業化が、西圏側…延いては、帝国全体の自然に与える影響を調べているの…今日は、ここの湖の水質検査が仕事なの。」
「ペコ先輩…それは…」
南花の忠告に気付かないペコは…釣り餌であることを知らずに、残っているイクラを盗み食いしながら、水面に近付き言葉を続ける。
「それにしても…この湖にそんな化物がいるのかしらね…今は、もう科学の時代なのよ…馬鹿げているわね…うん?」
ペコがイクラを手にしたことで、汚れた右手を水面で、パシャ、パシャとしていると…暗い湖底から大きな魚影が浮上してくる。
「ギィヤアァ!?何よ、この魚!…って、嘘でしょ!いやぁ、南花さん、たすけ…たす…」
突如として現れた8メートルを超える巨大な化物に襲われたペコは、そのまま丸呑みされ、湖底へと引きずり込まれていく…
予期せぬ出来事に開いた口が、閉まらない南花達6人。
「もしかして…あれが…」
「はい…あれが、この湖の主である龍魚です…歯を持たないと言われているので、命に別状は無いかと思われます…でも、まぁ…臭くなりますが…」
目が点の状態の南花の問い掛けに対して、ハンムラビも放心状態のまま応える。
「ペコさん…良い奴だったよ…」
「そうだね…うん?この言葉、前にも聞いたような…」
コマチの言葉に、サクラが既視感を感じる。
「うん?待って…あそこ!」
湖の水面が不自然に波立っていることに気付いたアリサが、指を指す。
すると、次の瞬間…龍魚が水面を跳び跳ねる。
そして、凝視するとペコが龍魚の口から脱出しようと奮闘している。
「あっ…また、潜っていった…」
大きな水飛沫を見た、アオイが呟く。
暫くの静寂が湖に訪れる…
「ぐすん…ペコ先輩との別れ方が、こんな形だなんて…」
南花が偽りの涙を流していると…
「はぁ…はぁ、湖の化物を仕留めてみせましたわよ…」
水飛沫と共に水面から現れた、首都機関から訪れた女性ハンターは、神格によって身体能力を強化し、8メートルを超える龍魚を両腕で、なんとか持ち上げながら…
南花達がいる、コテージのデッキに戻って来るが…
「魚臭いです…盾ゴリラ先輩…」
「臭うぞ、ペコさん…」
南花とコマチの一言に、アリサ達の他の面子は、ただ頷くだけで無言を貫く。
「それは…ないでしょ…もう、帰りますわ。その前に、シャワーと替えの服を貸して下さいまし。」
寒さと扱いの酷さからペコは、震えながら涙をこぼす。
ーーー
ペコが捕獲した龍魚を、第一騎士団の本拠地である教会へ運ぶ為…
アリサが首都機関の職員であることを名乗り、地元住民から輸送用のトラックを借りる相談を終えて、目的のトラックがあるガレージを訪れている。
「はい…ありがとうございます。」
アリサが、礼を告げると地元住民は去っていく。
「確かに、このサイズの車なら…持ち運べるわね…」
そう呟きながらアリサが一人で、大きなトラックの周囲をぐるりと回っていると…背後から人の気配を感じる…
「南花?…これなら、いけそうじゃないかしら?」
振り返ったアリサの瞳に映ったのは、南花ではなく…
思わず、フリーズし立ち尽くしてしまう。
そこへ、南花、アリサ、サクラ、コマチ、アオイの5人に加えてハンムラビが釣具を持って現れる。
「ふわぁ…うん?何だ、あの鳥は?」
コマチは、あくびをしながら停泊する小舟の上に佇む1羽の孔雀に興味を示す。
「あぁ…あれは、孔雀っていう鳥ですね。」
その問いに応えたハンムラビが続ける。
「そろそろ…ポイント…私がアトラ氏の懐中時計を落としてしまった箇所に着きます。」
「まぁ…誰だってうっかりすることはありますし…」
再び恥ずかしさに苛まれるハンムラビを、アオイがフォローする。
「あそこのコテージですか?」
「はい…そうですね…」
南花が指差す先には、木造の2階建ての建物が見えてくる。
そして、湖に面したコテージのベランダに着いた南花達は、荷物を置く。
「さぁ…準備しましょうか…」
そう端を発したアリサが、最初に釣具をケースの中から取り出す。
「うん…懐中時計の鎖の部分に釣糸を通しって…ぷっ…本当にこれで釣れるの…あっ、ごめんなさい。」
無意識に疑問を漏らしてしまったサクラが、赤面するハンムラビに謝る。
「おほん…龍魚は匂いに敏感らしいので、塩漬けのイクラをネットに入れた物を仕掛けに使って下さい。」
気を取り直したハンムラビは、セーフハウスに貯蔵していた魚卵を、数粒ほど編み目の細かいネットに入れ、結んだ物をアリサへと手渡す。
「湖の主にだけ与えるのは、勿体無いな…白ご飯が欲しくなるな…」
「コマチがそう言うと思って、おにぎりを握って持って来ているから。」
生唾を飲み込むコマチに対して、南花が朝食としてイクラが具材のおにぎりと水筒から味噌汁を差し出す。
「流石、南花だな!有り難く頂くとしよう…こっちの歪な塊はアオイだな…」
「ちょっと、コマチ!私が握ったほうも食べなさいよね。」
南花が握ったおにぎりだけを2個取ったコマチに、気付くアオイ。
「ふふ…これじゃあ、まるでピクニックね…」
早朝であるにもかかわらず、通常営業な2人のやり取りを横目に、アリサが懐中時計と仕掛けを付けた釣り針を水面へ投げ込む。
「よし…私も…」
意を決した南花も、父の形見でもある懐中時計を釣糸にくくり付けて投げ込む。
「じゃあ…残る一つは、私が投げるよ。」
サクラが、硝子細工の職人【きりこ】から譲り受けた懐中時計を付けた釣り針を垂らす。
ーーー
3つの釣り針が投げ込まれてから暫く時が経ったが…全く釣れる気配は無い。
「はぁ…釣れるのは、鱒や鯉ばかり…どうするかな…」
思わず南花がため息をこぼす。
「申し訳ありません…申し訳ありません…」
望んだ釣果を得られない現状に対して、ハンムラビは謝罪する機械と化している。
「これは、これは南花さん達じゃない…こんな所で何をしているのかしら?」
「うげぇ…その声は…」
コテージに重たい空気が漂う中…南花と旧知の存在であり、首都機関兵でもある【ペコ・フラワリー】が現れる。
「ふぅん…って、ぷっ!何よ、その作戦は…第一騎士団の秘書さんは思いの外ポンコツなのね…」
「ちょっと!…そう言う、ペコ先輩こそ何故こんな所にいるんですか?」
謝罪する機械への追撃を防ぐ為に、南花が話題を変える。
「そうですわね…私は、東圏側の工業化が、西圏側…延いては、帝国全体の自然に与える影響を調べているの…今日は、ここの湖の水質検査が仕事なの。」
「ペコ先輩…それは…」
南花の忠告に気付かないペコは…釣り餌であることを知らずに、残っているイクラを盗み食いしながら、水面に近付き言葉を続ける。
「それにしても…この湖にそんな化物がいるのかしらね…今は、もう科学の時代なのよ…馬鹿げているわね…うん?」
ペコがイクラを手にしたことで、汚れた右手を水面で、パシャ、パシャとしていると…暗い湖底から大きな魚影が浮上してくる。
「ギィヤアァ!?何よ、この魚!…って、嘘でしょ!いやぁ、南花さん、たすけ…たす…」
突如として現れた8メートルを超える巨大な化物に襲われたペコは、そのまま丸呑みされ、湖底へと引きずり込まれていく…
予期せぬ出来事に開いた口が、閉まらない南花達6人。
「もしかして…あれが…」
「はい…あれが、この湖の主である龍魚です…歯を持たないと言われているので、命に別状は無いかと思われます…でも、まぁ…臭くなりますが…」
目が点の状態の南花の問い掛けに対して、ハンムラビも放心状態のまま応える。
「ペコさん…良い奴だったよ…」
「そうだね…うん?この言葉、前にも聞いたような…」
コマチの言葉に、サクラが既視感を感じる。
「うん?待って…あそこ!」
湖の水面が不自然に波立っていることに気付いたアリサが、指を指す。
すると、次の瞬間…龍魚が水面を跳び跳ねる。
そして、凝視するとペコが龍魚の口から脱出しようと奮闘している。
「あっ…また、潜っていった…」
大きな水飛沫を見た、アオイが呟く。
暫くの静寂が湖に訪れる…
「ぐすん…ペコ先輩との別れ方が、こんな形だなんて…」
南花が偽りの涙を流していると…
「はぁ…はぁ、湖の化物を仕留めてみせましたわよ…」
水飛沫と共に水面から現れた、首都機関から訪れた女性ハンターは、神格によって身体能力を強化し、8メートルを超える龍魚を両腕で、なんとか持ち上げながら…
南花達がいる、コテージのデッキに戻って来るが…
「魚臭いです…盾ゴリラ先輩…」
「臭うぞ、ペコさん…」
南花とコマチの一言に、アリサ達の他の面子は、ただ頷くだけで無言を貫く。
「それは…ないでしょ…もう、帰りますわ。その前に、シャワーと替えの服を貸して下さいまし。」
寒さと扱いの酷さからペコは、震えながら涙をこぼす。
ーーー
ペコが捕獲した龍魚を、第一騎士団の本拠地である教会へ運ぶ為…
アリサが首都機関の職員であることを名乗り、地元住民から輸送用のトラックを借りる相談を終えて、目的のトラックがあるガレージを訪れている。
「はい…ありがとうございます。」
アリサが、礼を告げると地元住民は去っていく。
「確かに、このサイズの車なら…持ち運べるわね…」
そう呟きながらアリサが一人で、大きなトラックの周囲をぐるりと回っていると…背後から人の気配を感じる…
「南花?…これなら、いけそうじゃないかしら?」
振り返ったアリサの瞳に映ったのは、南花ではなく…
思わず、フリーズし立ち尽くしてしまう。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
生きるために逃げだした。幸せになりたい。
白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。
2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
断罪後の気楽な隠居生活をぶち壊したのは誰です!〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜
白雲八鈴
恋愛
全ては勘違いから始まった。
私はこの国の王子の一人であるラートウィンクルム殿下の婚約者だった。だけどこれは政略的な婚約。私を大人たちが良いように使おうとして『白銀の聖女』なんて通り名まで与えられた。
けれど、所詮偽物。本物が現れた時に私は気付かされた。あれ?もしかしてこの世界は乙女ゲームの世界なのでは?
関わり合う事を避け、婚約者の王子様から「貴様との婚約は破棄だ!」というお言葉をいただきました。
竜の谷に追放された私が血だらけの鎧を拾い。未だに乙女ゲームの世界から抜け出せていないのではと内心モヤモヤと思いながら過ごして行くことから始まる物語。
『私の居場所を奪った聖女様、貴女は何がしたいの?国を滅ぼしたい?』
❋王都スタンピード編完結。次回投稿までかなりの時間が開くため、一旦閉じます。完結表記ですが、王都編が完結したと捉えてもらえればありがたいです。
*乙女ゲーム要素は少ないです。どちらかと言うとファンタジー要素の方が強いです。
*表現が不適切なところがあるかもしれませんが、その事に対して推奨しているわけではありません。物語としての表現です。不快であればそのまま閉じてください。
*いつもどおり程々に誤字脱字はあると思います。確認はしておりますが、どうしても漏れてしまっています。
*他のサイトでは別のタイトル名で投稿しております。小説家になろう様では異世界恋愛部門で日間8位となる評価をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる