ヒロインくんには敵わない。

CatGrabber

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第五話『うん、女って怖いわ。』

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翌日、十時三十分。
俺は渡辺と駅の前で待ち合わせすると、数駅先の遊園地まで地下鉄に乗った。
電車は満員。
俺は渡辺を挟んで、壁に手をつけるような姿勢になる。

、、、近けえ。
できるだけ地面に視線を落としていたがどうしても渡辺の方が気になってしまう。
ちらっと渡辺を一瞥すると、目が合った。
すると、彼の頬がフっと赤く染まった。

意識はしてくれてんだよな。

にやけそうになる頬を必死に抑える。
渡辺ももぞもぞとポケットからスマホを取り出すと、すごい勢いで両手の親指を動かし始めた。

またネタに使われたか。

俺の行動に照れたかと思えば、すぐに真顔になって小説の事で頭が一杯になる。
そんなところも俺がこいつのことを好きな一つの理由かもしれない。

数分後、電車を降りる人の波に押され、ホームに出た。
そこからまた徒歩で数分。
俺たちは遊園地へまっすぐ向かった。
遊園地への坂を登りながら、隣を歩く渡辺に視線を向ける。
彼は、ぜーぜーっと息を荒げている。
「ほんと体力ねーな」
「このっ、はあ、坂がっ、はぁ、悪いんっすよ」
「もう言ってることも意味わかんねーな。休憩するか?」
「なんのっ、はあはあ、これしき!」
「倒れたって知らねーぞ」
「うす」
そう言ってまた歩き出した俺。
隣を必死についてきている渡辺。

ああ、くそ。

俺は渡辺の腕を掴むと、引き寄せて抱き上げた。
「あの、、、えっ?え、あの、、、この態勢は、、、?」
「お姫様抱っこだ。恋愛小説書いてんのに知らねえのか」
「いや、いやいやいやいや知ってっすけど、これはないでしょう?!」
「なんだよ、せっかくネタ提供してやってんのに文句言うんじゃねえ」
「いや、でもこれは流石に嫌っす!」
「嫌とはなんだとテメエ!」
俺は珍しく表情を崩し、ギャーギャー騒ぐ渡辺に笑いが溢れる。
「なんだ、んな顔もすんじゃねえか」
「え」
俺は渡辺を腕に抱えたまま坂を上り始めた。
「うおっ、めっちゃ重っ」
「白森のモデルのくせに、デリカシーゼロっすか」
「白森のモデルに勝手にしたのはテメエだ」
「そ、そうっすけど」
「ほら、反論できねえんじゃねえか。よし、行くぞ」

真っ赤になった顔を俺の胸に押し当てて隠す姿に、心臓が跳ね上がる。

や、やべえ。

俺は坂道を大股で登る。
幸い辺りには誰もいない。
だが、森の坂道を抜けたら人混みに入ってしまうだろう。

でも、それまではこのまま、、、。

「せ、先輩まじで降ろしてください」
「わぁったよ」
俺は渡辺を地面にそっと下ろす。
「、、、俺を地面に落とすぐらい、ガサツな扱いするのを予想してたんすけど」
「は?んなことしねえよ」
「俺を強引にお姫様抱っこしたんは誰っすか」
「、、、俺っすね」
俺はバツの悪さに首に腕をかけて、人混みへと続く角を曲がる。
その途端、目の前に長蛇の列が現れ、無意識に「うおっ」っと声が漏れた。
遊園地の入り口前に、チケット購入待ちやら、待ち合わせやらで人があふれかえっている。
「や、やべえな」
「やばいっすね。迷子になんなきゃいいっすけど」
「はい、フラグ立ったー」
俺は渡辺を一瞥する。
そしてふっと深呼吸をする。
「渡辺」
「なんすか」
「これも、ネタ提供んためだし、別に、、、いいよな?」
俺はそう言って手を差し出した。
「え、なんすかネタ提供のために金取ろうって考えっすか。
幻滅しました」
「違げえわ。ベタなボケかましてんじゃねえぞ、あほ」
俺はそう言って渡辺の手をぐっと掴んだ。
「離れんじゃねえぞ」
柔らかい手の感触に、顔に熱が登る。

ちょ、ちょっとダサかったかな。

少し後ろを歩く渡辺を振り向く。
前髪で顔が隠れて見えない。

顔、見てえな、、、、。

ようやく人混みを抜けて、待ち合わせの一角に辿り着いた。

「、、、先輩、俺来ること言ってるんすか?」
「一応。お前の分のチケットの追加を俊に頼んだし。意外とすんなりとれたみたい」
「あざす」
「それは俊に言えよ」

「おーい!」
ぎこちない会話を遮るように、聞き覚えのある声が遠くから響く。
真琴が手をブンブン振りながら走ってくるのに、俊が駆け足でついてきているのが見える。
そんな二人の姿に俺は、ほんの少しの緊張を覚えて空を見上げた。
「早かったね」
相変わらず、気を使うような表情で笑いかけてくる真琴。
俺もへらっと笑う。
「いま来たところだよ」
そう返事をする。
すると、彼女の表情が俺の顔からふと逸れた。
「そ、その、二人はだいぶ仲がいいんだね」
「え」
俺は真琴の視線が釘付けになっているところを見る。

あ、やべ。

渡辺とまだ手をつないだままだった。
俺は動揺が出ないように、苦笑して渡辺の手を離す。
「人混みで迷っちゃいそうだったから」
「ああ、そっか」

嘘はついてねえ。

俊に視線を向けると、彼は小さく手を上げて「よっ」と短く返事をしてくる。
もう、俊とはぎこちなくいる理由はない。
俺もフッと笑って「よっ」と返す。
「渡辺くんだよね?」
真琴はニコッと微笑む。
渡辺は真琴より背が低く、彼女が見下ろしてくるような体制になる。
「うす」
「可愛いね!」
「可愛いって言わんでください」
ふふっと笑って言った真琴に無表情のまま切り捨てる渡辺。
一瞬彼女の頬がひくついたように見えたが、「ごめんね」と短く謝った。


四人で並んで、お化け屋敷のあるという広場へと向かう。
隣には俊。
俊の隣には真琴。
そして、俺たちの後ろをトボトボついてくるのは渡辺だ。
俺は隣を歩く二人から歩く速度を落とし、渡辺の隣へと近寄った。
「なんか、まじでごめんな」
前を歩く二人に聞こえないように謝る俺。
「別にいいっす」
肩を上下させて言う渡辺。
「でも実際に話してみると、俺、沢北先輩苦手なタイプっす」
「苦手って、そんなすぐわかるもん?」
「わかりますよ。なんか、笑顔が胡散臭いっつうか、なんかよくわかんないっすけど」
「ふーん」

まあ、正直俺も今は真琴にあまりいい印象を持っていない。
でも、彼女がいつも浮かべている笑顔は見慣れすぎていて、胡散臭いなんて思ったことはない。

俺は、足元に視線を向けたままついてくる渡辺を横目で眺めた。
一瞬人込みから抜けたかと思いきや、お化け屋敷の前にはまた長い行列ができている。
きゃっきゃとはしゃぐ女子高生の姿。
むりやり連れてこられたのだろうか、顔を真っ青にして逃げようとする彼氏の服を、ニコニコしながら引っ張る彼女。

女って、怖え。

行列の最後尾に二人ずつ並んだ。
「待ってる間に、食べるもの買ってくるね」
「じゃあ俺も。俺らんとことっとけよ」
「わかってるよ。行ってらっしゃい」
「あざす」
手をつないで、楽しそうに走ってゆく真琴と俊の姿を眺める。

あれは、二人きりになるための口実か?

俺は呆れて息をつく。
そういや今、俺と渡辺も二人きりじゃねえか。

そっと、横に立つ渡辺に目を見やる。
しかし、照れ一つ見せずにスマホにすごい勢いで文字を打っている。

二人きりだなとか思ってることは一緒なんだろうけど、そこを実際に意識してくれねえのがなんかムカつく。

「渡辺」
「、、、、」
「俺ら、デートみたいじゃね?」
そう笑い混じりに言うと、渡辺がピクリと反応する。
「、、、まあそっすね。今日はそのつもりで来たんで」
「え、まじで?」
「言ったじゃないすか。遊園地デートはセオリーだって。それを自ら体験しないでどうすんすか」
「、、、、」

そっか、、、これ、デートなんだ。
胸が熱くなるのを感じる。
俺は歯を見せて笑った。
「これデートなんだな」
「そっすよ」
「デートなんだ」
「連呼せんでください」

小説のためなんだろうけど、渡辺の口からデートだって聞けたことは結構嬉しい。

俺は照れと嬉しさを混ぜ合わせたような、くすぐったい気分に、笑いが止まらなかい。

ふっと視線を感じた。
俺は渡辺から視線をそらし、そちらを見る。
そこには、両手に派手な色のシェイクを持ったままこちらをじっと眺める真琴がいる。
俺はフッといつものような笑顔を見せると、手を振る。
真琴は我に返ったように目を見開くと、苦笑しながら手を振り返してきた。
最近、真琴からこのような視線を良く感じる気がする。

まじで、なんなんだ?

「おまたせ」
「ありがとう」
「あざす、自分の分は払います」
「ああ、いいのいいの。せっかく来てくれたんだから今日はあたしたちのおごり」
「でも」
「先輩がこう言ってるんだから、乗っとけよ」
「、、、、じゃあお言葉に甘えて」
数十分。
隣でニコニコ笑顔を浮かべ、喋り続ける真琴と俊をよそに、俺と渡辺の間には沈黙が続く。

他人に聞かれてる時は、どうやって話してたっけ、、。

素で話すことが多くなった今、意図的に作り笑いを作るのが難しくなった。

それはいいことなのかもしれないけど、これからどうしたらいいかわかんねえ。


「はい、チケットをご提示ください」
職員の男性にチケットを渡す。
ペリッと音がすると、男性は入場券の無くなった案内の紙切れを返してくれる。
「二人一組になってください」
そう言って俺たちを誘導する男性。
しかし、渡辺と俺になると思いきや、俺の隣には真琴が立つ。
俺は一瞬うろたえたが、曖昧な笑みを浮かべた。
「あれ?真琴、俊とじゃなくていいの?」
俺の言葉に、彼女は優しい笑みを浮かべ見上げて来た。
「今日はせっかくだから、橘君と行きたいと思って」
「、、、そうなんだ」
返事を返しながら俊を一瞥する。
俊は俺の視線に気がつくと、「グットラック」とでも言うように親指を向けてくる。

ああ、これは、俺と彼女の仲直り作戦的なもの?
、、、めんどくせえ。

表情が苦さで歪みそうになるのを抑える。
「それじゃあ、行こうか」
「うん!それじゃあ出口で会おうね」
「おう、行ってら」
係の男性が、お化け屋敷のドアを開いて誘導してくれる。
俺と真琴は肩を並べて暗闇に足を踏み入れる。
そっと振り返ると、渡辺と視線が合った。
相変わらず、表情に乏しい彼の考えていることはわからない。

せっかく、お化け屋敷ネタ提供できたのに、、、。
いや、そんなことより、、、一緒に入りたかった。

俺はこちらをじっと見つめる渡辺にそっと手を振った。
彼もはっきりしない手つきで振り返してくる。
そして、目の前で漆黒のドアは閉じられた。

正直、お化け屋敷なんて怖くない。
学園の王子様を飾るならば、女みたいな声をあげて怯えているなんて行為あってはならない。
不安そうな表情のまま無言で隣を歩く真琴に、視線を向ける。
辺りは真っ暗だ。
時折、先を歩く来客の悲鳴が響き、一層不気味さが増す。
たまに視界の橋に映る白い物体や血まみれの女性に照らされている照明のおかげで、なんとか隣は見えている。

「暗いね」
「うん、足元に気をつけて」
そう言うも、手を差し出す気にはならない。
「橘君はだいじょ」
「ああああああ!」
突然おどろおどろしい声が背後から響く。
「きゃ!」
真琴がびくりと悲鳴をあげる。
俺も、不意打ちに飛び上がり、恐る恐る背後を見た。
そこには、地面に横たわる血まみれの女性がいた。

腕だけで、砂だらけになりながらゆっくり這い寄ってくる。

、、、、、やばい、これはさすがに怖いわ。
平静を装いながら、正直実は、、、。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

いやいや、これはただの血糊かぶった人、、、きっと足腰が弱いんだよ。
うん、そうだよ。
恐れることは何もない。
あははははははははははははははははは。

「いやああああ!」
真琴が俺の腕に抱きつく。
俺はその感覚に、なんだか嫌悪を感じて、近づいてくるお化けよりも彼女に視線を向ける。
「い、急ごう」
「うん!」
俺は真琴の腕から逃げるようにして駆け足でお化け屋敷の細い通路を進んだ。

「っ、はあ、、、大丈夫?」
「だっ、大丈夫」
俺と真琴は、荒い息をあげて背後をチラチラと確認しながら歩く速度を落とす。
「そう」
「え」
おもわず素っ気ない返事をしてしまい、口に手を当てる。
「、、、大丈夫でよかった」
俺は苦笑を浮かべていつも使っているようなセリフを並べる。
しかし、胸を上下させる沢北は俺をじっと眺めた。
あたりにチラチラ見える、墓や死体の山はもう目にも入っていないようだ。

ほんと、最近ずっと、なんなんだよ。
俺は心とは裏腹に、ニコッと微笑んだ。
「どうしたの?」
真琴は一瞬口を開くが、ためらうように視線を逸らした。
「あのね、、、今日誘ったのも、橘君と入りたいって言ったの、謝りたかったからなの」

謝る、、、。

俺は何も言わずに彼女の言葉の続きを待つ。

「なんて言ったらいいか、わからないんだけど、、、ごめんね」
「何が?」
口から漏れた言葉のトーンが低くなる。
真琴は啞然とした表情で俺を眺める。
「何って、、、」
そう言いながら口ごもる、真琴。
俺は視線をそらす。
「なんか悪い気がするって半端な気持ちで、謝るのはどうかと思うよ」
「え?」
「浮気してごめんなんて言えないよね。なら最初から謝らなくていいよ」

うわ、なんか俺めっちゃぶちかましてるじゃん。
なんだこれ、、、今までためらってたのはなんだよ。

視線を背けたままそう言う俺に、真琴の表情が歪む。
「そ、そんな言い方しなくても、、、私はいつもみたいに普通に話せるようになりたいだけで」
進む足を止めて、声を上げる彼女に俺も、足を止める。
「いつもどうり、話してるけど」
「い、いつも通りじゃない!なんだか無理してるように見えたから心配してたの!」
俺はぐっと拳を握り締める。
「いつもと違うのはそっちでしょ」
「そんなこと」
「あるよ。いつも気を使うように話しかけてくる。そう言うところが逆に困るんだよ。振られたばっかだし、一人にして欲しいんだよ」
冷静な口調でそう言う俺に、真琴の眉根が寄る。
「な、何それ!私は橘君と仲直りしたくて、頑張ってたのに!やり直したいって思ってたのに!」
俺は彼女の言葉に目を見開く。
「、、、やり直す?」
「だってだって、最近は前みたいにいっつも飄々としてるだけじゃなくて、普通に笑ったりそう言う一面も見せるから」
「、、、だから?」
「だから、もう一回付き合いたいなって思って」

何言ってんだ、、、こいつ。

俺は隠すのも忘れて、眉根を寄せる。

「俊は?」
「橘君が付き合ってくれたら、別れるよ!」
真琴は必死に叫ぶ。
俺は呆然とそんな彼女を眺める。

なんだ、、、?
前は飄々としてるのが嫌だったけど、今は人間らしい顔もするからもう一度やり直したい?
俺と付き合えたら俊と別れる?

「は?」
「、、、え」
俺の声のトーンに真琴が目を見開く。
「なんだよそれ。馬鹿じゃねえの」
「、、じゃねえの、、、?」
俺は拳を握り締める。
「俺が人間らしくなったからもう一度やり直してえだ?!やり直すわけねえだろ!」
「お、俺、、、?!」
「俺は一生懸命、昔のダセエ自分を変えた。あんたのために!でも、本当の俺がいいみたいな言い方!くそ!」
「ちょ、どうしたの?!」
「いや、、、自分にムカついてんだ。こんな女一人しか何年も視界になくて、、、」
俺は頭をかき回す。
「本当のあんたを知ろうとかじゃなくて、結局俺は、自分で勝手に決めつけたあんたの理想になることしか頭になかったんだ」
真琴は、呆然と俺を凝視し続けている。
「くそっ、マジで何してんだ、俺、、、。」
そう言いながら地面にヘタリ込む。
視界が涙で歪んだ。



渡辺が白森として俺を描いた俺は、自分の自己満足でし
かなかったってわけだ。
真琴の理想形を勝手にと決めつけて、求められてもいない努力をして。
それで満足して。
なんとか彼女との交際を始めるものの、いつもつまらなさそうなんて言われて。

ダセエ、、、。

こんな姿の俺で、渡辺に出会いたくなかった。
普通に、本当の俺のまま会ってみたかった。

「っ」

うわ、人前で泣くの二回目。
くそ、、、。

「た、橘君」
真琴はためらいつつ俺の隣にしゃがみ込んだ。
「え、えっと、、、」
彼女は口ごもるが、そっと俺の背中に手を伸ばした。
そんな時だった。
「橘先輩!」

、、、この声は。

俺はそっと顔を上げると、目の前には、真琴の腕を掴み俺を見つめる渡辺の姿があった。
「先輩、怖いので早く出ましょう」
「は?ちょ!」
そう言って俺の手を取ると、出口に向かって駆け出した。
真琴と、俊が立ち尽くしたまま呆然と俺たちの背中を眺めている。

前方を歩く客達の脇を縫うようにすり抜けて暗闇を走る。
「ちょ!あぶねえって」
「うるさい」

だんだんと出口の光が見えてくる。
俺と渡辺はお化け屋敷の出口から駆け出した。
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