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第四章 新たなる棲み処
4-5 マルス ~マルビス その二(知識の授受)
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アンリが甘えるように言った。
「マルス様、前に言っていた私のお稽古事何とかならないかしら。
マルス様が出かけられるのに、私はお留守番だけなんてつまらないわ。」
「じゃぁ、それもちょっと試してみよう。
仮にうまくいってもすぐにはお稽古事が無くなるとは思えないけれど、実績を見せれば、先生方も卒業を認めてくれると思うからね。」
『アンリ殿、思念でつながってくれる。』
『はい、どうすればいいの?』
『何もしなくていいよ。
只、受け入れてくれればいい。』
次の瞬間、マルスから奔流のように膨大な知識がアンリの中に流れ込んだ。
アンリが一瞬めまいを感じた途端にそれは終わっていた。
『どうかな?
ちゃんと伝わった?』
『ええ、何か一杯詰め込まれちゃったわ。
館の蔵書の半分、いいえそれ以上が収まったみたい。
それに我がことながら驚いてしまうのだけれどきちんと頭の中で整理されているみたいよ。
ちゃんとハレランの5教書がわかるし、荘園経営提要5巻が暗唱できる。
それに料理や裁縫の知識まで・・・。
マルス様、こんなに書物を読んでいたの?』
『カルベックに有る蔵書は全て目を通したよ。
ここにいる間にできればこの館の蔵書も見ておきたいと思っている。』
『うーん、凄いわ。
私にはとても真似ができそうにない。』
『そんなことはないだろうね。
きっと、僕にはできなくてもアンリ殿ならできることも有るはず。
それを探せばいいし、目標を持って追い求めることが大事だと思う。
どの世界でも弟子は師匠を超えなければ、進歩は無いよ。
人はそうやって徐々に進歩してきたんだから。
御先祖様にできたことが、僕らにできないはずはない。』
『じゃぁ、当面はマルス様が目標ね。
そうして他に目標ができたらそれも追ってみるわ。』
翌日、マルスは何やら図面のようなものを携えて工人舎に出かけて行った。
アンリは、荘園経営のための算術と交易のための基礎の授業があった。
だが二人の講師は、いずれも困った問題に直面した。
教えようとしていた事柄の全てをアンリが知っていることだった。
逆に講師の間違いをいくつか指摘されて、慌てる一幕さえあったのだ。
講義は変則的なものにならざるを得ず、本来はアンリには教える必要のない高度な算術や交易の実務について講和をすることで時間を潰そうとしたが、それすらもアンリは既に知っていることが判明し、二つの講和はいずれも時間半ばで終わらざるを得なかった。
二人の講師はいずれもアンリから次の講和は卒業試験にしてほしいと言われてしまい、大いに驚いたものであるが、確かに教えることが無ければ卒業させざるを得ない。
二人の講師が揃って次の予定は、修業のための試験を執り行うことで侯爵に願い出たのである。
午後の日課も同じように指導者がアンリの変化に驚かざるを得なかった。
基本的に礼儀作法の修養なのであるが、アンリは既に教えていたこともまだ教えていなかったことも全てを知っていた。
午前中の講師たちと同様に礼儀作法の指導者たちは、時間を持て余し気味になった。
教えることがほとんどないと言ってもいいのである。
無論、修練は定期的に必要かもしれないが、これまでより少なくて構わないことは明白であった。
アンリの申し入れもあり、礼儀作法の指導者たちはアマンダに相談する羽目になった。
アマンダはアンリを自室に呼んだ。
「アンリ、礼儀作法の師や講師たちを困らせたみたいね。」
「え、あの、何もしてはいませんけれど・・・。」
「うん、まぁ、アンリが悪いわけではないわ。
ただ、アンリが本来知っておくべきことを全て知っているようなので、彼らが困っているの。
私は喜ばしいことだとは思っているけれど、でもどうして急にそんなことになったのでしょうね。
少なくとも、今回都に行くまでは左程の知識も儀礼も身についてはいなかったはずだけれど、何か理由があるのかしら?」
「特に理由はないけれど、あるとすればマルス様かな。
マルス様から色々な知識を教えて頂いているんです。
マルス様から教えて頂いたことはしっかりと身についているから或いはその所為かもしれません。」
「マルス殿から教えられた知識というのは、どんな範囲かしら?」
「そう、今私が講師や師匠から教えられていること全てを含めてとてもたくさんの知識だわ。
マルス様ほど博識な方はいらっしゃらないでしょうね。
私はその弟子だから、かなりの事を知ってます。」
「じゃぁ、お勉強もお稽古事も必要のないぐらい?」
アンリは笑みを浮かべながら言った。
「今の講師が教えようとしていたことは必要がありませんでしょうね。
自慢するわけではありませんけれど、講師のスネル様やアッカ様よりは多分知識が豊富だと思います。
サイラ様の行儀作法についても同じことが言えます。
でも、学問は奥の深いものですから定期的に習うことは必要です。
ですから学士の長にお願いして私の知識がどれほどのものかを確認していただきたいのです。
学士の長なれば、私に足りないものあるいは今後教えなければいけないものを見分けることができましょう。
お稽古事も同じようなことが言えると思いますが、私は料理や裁縫の実技をもう少し時間を取ってほしいと前から思っていました。
舞踏も礼儀作法も定期的に修練は必要ですけれど、これまでのように集中的にする必要はないと思います。
その分余った時間はマルス様と過ごす時間に当てて欲しいと思います。」
アマンダはわざとらしく渋い顔をしながら言った。
「なるほど、アマンダの意向は判りました。
では、明日にでも楽師の長レンスラー殿達に貴方の知識の度合いを確認してもらいましょう。
その上で、貴方の日課をどうするか、お父様と相談してみます。」
翌日午前中にアンリは学士の公舎に招かれた。
アマンダが傍に付いていた。
学士の公舎では数人の学士が手ぐすね引いて待ち構えており、すぐに口頭試問が始まった。
複数の高度な学問分野の試験であったが、そのいずれにもアンリは淀みなく答え、試験を行う学士たちを驚かせた。
質問には学士の高弟でも中々に回答できないような設問もあったのだが、アンリはいとも簡単に答えていた。
昼餉までに終わった試験であり、アンリはアマンダに言われて一人館に戻って行った。
アマンダは学士の長と話が有ったのである。
学士の長のレンスラーはアマンダに向かって言った。
「アンリ様は我々と同等かあるいはそれ以上の知識をお持ちと判断されます。
この上は、アンリ様自らがなさりたいと思う学問を自ら探求されるのが宜しいのではと思われます。
今日の試験結果で見る限り、学と名がつくもので学士から教える過程は過ぎておられます。
後は術と名がつくもので実技を伴うものをどうされるかですが、・・・。
知識については多分十分おありでしょう。
侯爵様とアマンダ様が良かれと思われるものについて実技を修練なさってはいかがかと存じます。
妻のサイラも行儀作法については、残るは一月に一度か二度の修練のみで十分と判断しておるように言っておりました。」
「わかりました。
ですがわずか13歳で修学を収めたなど聞いたことが有りません。」
「お言葉でございますが、カルベックの学士の長はマルス殿こそ天才と申され、9歳にて学士が教えることは無くなったと文で伝えてきたことがございます。
4年も前の事でございます。
そのマルス殿が教えられたのなら、アンリ殿の修学が終わると言うのも頷けぬことではありますまい。」
「ですが、マルス殿とアンリの逢瀬は左程あったわけではございませぬ。
その短い時間で伝授ができるものなど限られるのではございませんか?」
「左様、我ら凡人なれば正しくその通りにございます。
マルス殿が天才として、アンリ殿もまた天才であれば、短い間に我らが思うている以上に伝授が可能なのかもしれません。
実際にアンリ殿の持つ広範な知識を見ればそのように思うしかありませぬ。」
「なんとまぁ、・・・。
明日からアンリに何をさせればよいのか、ほんに、困っております。」
「何の、奥方様、左程案ずることはございませぬ。
今なれば最上の師が身近におりますれば、その師に付いておることでアンリ様の修学は更に向上しましょう。
マルス殿にアンリ様を託されれば宜しいのです。」
「まぁ、レンスラー殿もそのように・・・。
マルス殿は信頼に足る人物とお考えですか?」
「マルス殿をこのマルビスにお招きした張本人であるアマンダ様のお言葉とも思えませぬな。
マルス殿には私も先日の宴で初めて会ったばかりなれど、とても14歳には思えませなんだ。
20歳の若者としても十分の体格をお持ちです。
顔はあどけなさをまだ幾分残しては居りますものの、僅かの時間しかお話しできませんでしたが、その間は終始、私どもと同じかあるいは更に年長の賢人と話をしているような錯覚に捕われました。
私は十分侯爵ご夫妻の信頼に足る人物と考えておりますし、あの方がアンリ様の婿殿となるならば誠に良き縁と諸手を上げて賛同いたします。」
アマンダは苦笑した。
「これはまた気の早い。
でもいずれそうなるやもしれませぬし、私もできればそうあってほしいと思っては居ります。
レンスラー殿が申したこと侯爵にも必ずやお伝えいたしましょう。」
レンスラーは目を細めながら頷いた。
その日の午後、かなりの時間を費やして、公爵夫妻は今後のアンリの教育について話し合ったのである。
その結果として、アンリの修学の時間は劇的に少なくなった。
修学の時間は隔日とし、当分の間は、その隔日の修学時間も4回に3回はマルスが師となるように計画された。
公爵夫妻からは特段の注文も付けずに、マルスにアンリの教育全般が託されたのである。
「マルス様、前に言っていた私のお稽古事何とかならないかしら。
マルス様が出かけられるのに、私はお留守番だけなんてつまらないわ。」
「じゃぁ、それもちょっと試してみよう。
仮にうまくいってもすぐにはお稽古事が無くなるとは思えないけれど、実績を見せれば、先生方も卒業を認めてくれると思うからね。」
『アンリ殿、思念でつながってくれる。』
『はい、どうすればいいの?』
『何もしなくていいよ。
只、受け入れてくれればいい。』
次の瞬間、マルスから奔流のように膨大な知識がアンリの中に流れ込んだ。
アンリが一瞬めまいを感じた途端にそれは終わっていた。
『どうかな?
ちゃんと伝わった?』
『ええ、何か一杯詰め込まれちゃったわ。
館の蔵書の半分、いいえそれ以上が収まったみたい。
それに我がことながら驚いてしまうのだけれどきちんと頭の中で整理されているみたいよ。
ちゃんとハレランの5教書がわかるし、荘園経営提要5巻が暗唱できる。
それに料理や裁縫の知識まで・・・。
マルス様、こんなに書物を読んでいたの?』
『カルベックに有る蔵書は全て目を通したよ。
ここにいる間にできればこの館の蔵書も見ておきたいと思っている。』
『うーん、凄いわ。
私にはとても真似ができそうにない。』
『そんなことはないだろうね。
きっと、僕にはできなくてもアンリ殿ならできることも有るはず。
それを探せばいいし、目標を持って追い求めることが大事だと思う。
どの世界でも弟子は師匠を超えなければ、進歩は無いよ。
人はそうやって徐々に進歩してきたんだから。
御先祖様にできたことが、僕らにできないはずはない。』
『じゃぁ、当面はマルス様が目標ね。
そうして他に目標ができたらそれも追ってみるわ。』
翌日、マルスは何やら図面のようなものを携えて工人舎に出かけて行った。
アンリは、荘園経営のための算術と交易のための基礎の授業があった。
だが二人の講師は、いずれも困った問題に直面した。
教えようとしていた事柄の全てをアンリが知っていることだった。
逆に講師の間違いをいくつか指摘されて、慌てる一幕さえあったのだ。
講義は変則的なものにならざるを得ず、本来はアンリには教える必要のない高度な算術や交易の実務について講和をすることで時間を潰そうとしたが、それすらもアンリは既に知っていることが判明し、二つの講和はいずれも時間半ばで終わらざるを得なかった。
二人の講師はいずれもアンリから次の講和は卒業試験にしてほしいと言われてしまい、大いに驚いたものであるが、確かに教えることが無ければ卒業させざるを得ない。
二人の講師が揃って次の予定は、修業のための試験を執り行うことで侯爵に願い出たのである。
午後の日課も同じように指導者がアンリの変化に驚かざるを得なかった。
基本的に礼儀作法の修養なのであるが、アンリは既に教えていたこともまだ教えていなかったことも全てを知っていた。
午前中の講師たちと同様に礼儀作法の指導者たちは、時間を持て余し気味になった。
教えることがほとんどないと言ってもいいのである。
無論、修練は定期的に必要かもしれないが、これまでより少なくて構わないことは明白であった。
アンリの申し入れもあり、礼儀作法の指導者たちはアマンダに相談する羽目になった。
アマンダはアンリを自室に呼んだ。
「アンリ、礼儀作法の師や講師たちを困らせたみたいね。」
「え、あの、何もしてはいませんけれど・・・。」
「うん、まぁ、アンリが悪いわけではないわ。
ただ、アンリが本来知っておくべきことを全て知っているようなので、彼らが困っているの。
私は喜ばしいことだとは思っているけれど、でもどうして急にそんなことになったのでしょうね。
少なくとも、今回都に行くまでは左程の知識も儀礼も身についてはいなかったはずだけれど、何か理由があるのかしら?」
「特に理由はないけれど、あるとすればマルス様かな。
マルス様から色々な知識を教えて頂いているんです。
マルス様から教えて頂いたことはしっかりと身についているから或いはその所為かもしれません。」
「マルス殿から教えられた知識というのは、どんな範囲かしら?」
「そう、今私が講師や師匠から教えられていること全てを含めてとてもたくさんの知識だわ。
マルス様ほど博識な方はいらっしゃらないでしょうね。
私はその弟子だから、かなりの事を知ってます。」
「じゃぁ、お勉強もお稽古事も必要のないぐらい?」
アンリは笑みを浮かべながら言った。
「今の講師が教えようとしていたことは必要がありませんでしょうね。
自慢するわけではありませんけれど、講師のスネル様やアッカ様よりは多分知識が豊富だと思います。
サイラ様の行儀作法についても同じことが言えます。
でも、学問は奥の深いものですから定期的に習うことは必要です。
ですから学士の長にお願いして私の知識がどれほどのものかを確認していただきたいのです。
学士の長なれば、私に足りないものあるいは今後教えなければいけないものを見分けることができましょう。
お稽古事も同じようなことが言えると思いますが、私は料理や裁縫の実技をもう少し時間を取ってほしいと前から思っていました。
舞踏も礼儀作法も定期的に修練は必要ですけれど、これまでのように集中的にする必要はないと思います。
その分余った時間はマルス様と過ごす時間に当てて欲しいと思います。」
アマンダはわざとらしく渋い顔をしながら言った。
「なるほど、アマンダの意向は判りました。
では、明日にでも楽師の長レンスラー殿達に貴方の知識の度合いを確認してもらいましょう。
その上で、貴方の日課をどうするか、お父様と相談してみます。」
翌日午前中にアンリは学士の公舎に招かれた。
アマンダが傍に付いていた。
学士の公舎では数人の学士が手ぐすね引いて待ち構えており、すぐに口頭試問が始まった。
複数の高度な学問分野の試験であったが、そのいずれにもアンリは淀みなく答え、試験を行う学士たちを驚かせた。
質問には学士の高弟でも中々に回答できないような設問もあったのだが、アンリはいとも簡単に答えていた。
昼餉までに終わった試験であり、アンリはアマンダに言われて一人館に戻って行った。
アマンダは学士の長と話が有ったのである。
学士の長のレンスラーはアマンダに向かって言った。
「アンリ様は我々と同等かあるいはそれ以上の知識をお持ちと判断されます。
この上は、アンリ様自らがなさりたいと思う学問を自ら探求されるのが宜しいのではと思われます。
今日の試験結果で見る限り、学と名がつくもので学士から教える過程は過ぎておられます。
後は術と名がつくもので実技を伴うものをどうされるかですが、・・・。
知識については多分十分おありでしょう。
侯爵様とアマンダ様が良かれと思われるものについて実技を修練なさってはいかがかと存じます。
妻のサイラも行儀作法については、残るは一月に一度か二度の修練のみで十分と判断しておるように言っておりました。」
「わかりました。
ですがわずか13歳で修学を収めたなど聞いたことが有りません。」
「お言葉でございますが、カルベックの学士の長はマルス殿こそ天才と申され、9歳にて学士が教えることは無くなったと文で伝えてきたことがございます。
4年も前の事でございます。
そのマルス殿が教えられたのなら、アンリ殿の修学が終わると言うのも頷けぬことではありますまい。」
「ですが、マルス殿とアンリの逢瀬は左程あったわけではございませぬ。
その短い時間で伝授ができるものなど限られるのではございませんか?」
「左様、我ら凡人なれば正しくその通りにございます。
マルス殿が天才として、アンリ殿もまた天才であれば、短い間に我らが思うている以上に伝授が可能なのかもしれません。
実際にアンリ殿の持つ広範な知識を見ればそのように思うしかありませぬ。」
「なんとまぁ、・・・。
明日からアンリに何をさせればよいのか、ほんに、困っております。」
「何の、奥方様、左程案ずることはございませぬ。
今なれば最上の師が身近におりますれば、その師に付いておることでアンリ様の修学は更に向上しましょう。
マルス殿にアンリ様を託されれば宜しいのです。」
「まぁ、レンスラー殿もそのように・・・。
マルス殿は信頼に足る人物とお考えですか?」
「マルス殿をこのマルビスにお招きした張本人であるアマンダ様のお言葉とも思えませぬな。
マルス殿には私も先日の宴で初めて会ったばかりなれど、とても14歳には思えませなんだ。
20歳の若者としても十分の体格をお持ちです。
顔はあどけなさをまだ幾分残しては居りますものの、僅かの時間しかお話しできませんでしたが、その間は終始、私どもと同じかあるいは更に年長の賢人と話をしているような錯覚に捕われました。
私は十分侯爵ご夫妻の信頼に足る人物と考えておりますし、あの方がアンリ様の婿殿となるならば誠に良き縁と諸手を上げて賛同いたします。」
アマンダは苦笑した。
「これはまた気の早い。
でもいずれそうなるやもしれませぬし、私もできればそうあってほしいと思っては居ります。
レンスラー殿が申したこと侯爵にも必ずやお伝えいたしましょう。」
レンスラーは目を細めながら頷いた。
その日の午後、かなりの時間を費やして、公爵夫妻は今後のアンリの教育について話し合ったのである。
その結果として、アンリの修学の時間は劇的に少なくなった。
修学の時間は隔日とし、当分の間は、その隔日の修学時間も4回に3回はマルスが師となるように計画された。
公爵夫妻からは特段の注文も付けずに、マルスにアンリの教育全般が託されたのである。
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