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第四章 新たなる棲み処
4-6 マルス ~マルビス その三(カミレスの水着)
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マルスとアンリは連れ立って工人舎を訪れていた。
伴の者はモリソンとカレンそれにアンリの侍女の二人である。
その日はお弁当を持っての外出であった。
工人舎の一角には、マルスが既に発注していた道具が据えられていた。
中でも圧延機は、工人舎の鍛冶師が二日掛かりで造った特別のものである。
山の工舎からはその朝収穫したばかりのカミレスの樹液が届けられていた。
腐敗臭に近い匂いが周辺には漂っていた。
この匂いがあるため、道具が据え付けられた一角は工人舎の中でも別棟となっている倉庫であった。
かなり古ぼけている倉庫であり、いずれ取り壊される予定であったようだ。
マルスは敢えてその倉庫を貸してもらったのである。
マルスは最初に圧延機の水釜に水を入れ、竈に火を入れた。
竈の火は水釜に熱を加え、その熱が圧延機全体に伝わって行く。
やがて水釜が沸騰しだすと、マルスはカミレスの樹液を専用のタンクに流し込んだ。
樹液は温められながら漏斗状の筒から圧延機の方へと導かれる。
圧延機のローラーは鉄製であり、ばねが仕掛けられていて圧延の程度を調節できるようになっているのである。
マルスが、圧延機の端についている手回しハンドルを回すと、5段の圧延ローラーの間を樹液が通過しながら熱で固められ、薄膜が出てきた。
最初に出てきた厚みを見てマルスは圧延の調整をし、更に漏斗から流れ落ちる樹液の量を調節した。
何度かの調節のあとで、ようやく納得のできる厚さの薄膜ができたようだった。
着物の生地としてはかなり厚いことになるが、皮のコートより幾分厚めに思える厚さであった。
色は幾分赤味がかった灰色である。
午前中の作業で幅が半尋、長さが8尋ほどの薄膜ができた。
工人舎の庭で弁当を食べ、小刀で薄膜を裁断したが、これが意外に手間取った。
薄膜に弾力があるためになかなか小刀では切れないのである。
傍で見ていた工人の一人が庭木用の裁断鋏を貸してくれて、それで斬ると驚くほどよく切れた。
薄膜は多少の臭いが残っていたので概ね4枚に切り分けて洗濯物のように陰干しにした。
カミレスは樹液を取り出してからほぼ2日で固まるのだが、熱を加えた分早く塊になりそうである。
おそらく1日おけば匂いも抜けていると思われた。
4枚に切り分けた時、マルスは厚みのある端の方からの使えない部分を取っていた。
それを小片に切り分け、余熱の残る圧延機に載せていた。
その作業場はそのままにマルスは接着材を探しに出かけた。
工人舎に置かれてある接着剤は無論手に入るが、それ以外にも他国で使われている接着剤を入手するためにマルスは一人で出かけたのである。
その間、アンリ達はお留守番であった。
モリソンが着いて行こうとしたのだが、当然のように断られた。
何しろかなり山奥に入らなければ採れない代物だったからだ。
マルスは夕暮れまでに葦のような植物を携えて無事に戻って来た。
その植物を弱火で煮込むことを工人舎にお願いして、その日は引き揚げた。
次の日、とろけた植物は茶色の液状に変化し、繊維が表面に浮かんでいた。
更に工人舎にあった材料をいくつか混ぜて接着剤が出来あがったのである。
その接着剤でカミレスの薄片は簡単に接着できるようになった。
但し、薄片が十分に乾いた状態では相応の力がかかると切れてしまうことが分かった。
薄い分だけ弾力性はあるのだが、強靭性に足りないのである。
また、十分に乾いた薄片は非常に小さな穴が表面にみえる。
マルスの考えでは薄片の少なくとも片面が滑らかである必要が有ったので更なる工夫が必要だった。
マルスはマルビストドの獣脂に目をつけ、これに熱を加えていくつかの成分に分けたのである。
其の内の透明な液体は、揮発性が非常に高い液であるが、表面に塗ると光沢が出て非常に滑らかになることが分かった。
しかも柔軟性に富んでいるから多少の変形を受けても剥がれ落ちないという利点があった。
一方の強靭性については、マルスは工人舎に頼んで細糸で格子状のレース編みを用意してもらった。
また、圧延機を改良してもう一台の圧延工程が重ねられるようにした。
上下2台の圧延機は二枚の薄片を生成するが、その過程で格子状のレース編みを間に挟み込んでしまおうと考えたのだ。
そうしてそれは調整に若干手間取ったものの非常に上手くできた。
まだ薄く柔らかい間に中に封じ込められたレース編みはカミレスと複合させることにより強靭な素材に生まれ変わった。
しかもカミレスの弾力とレース編みの柔軟性を併せ持っている。
それで終わりかと思うと、マルスは今度はカミレスの着色を考え出したのである。
樹液のままのカミレスに染料を混ぜることで色々な色合いの薄片を作り始めたのである。
試した染料は24種類にも上ったが、そのうちの18種類はカミレスの性状を変えてしまうので使えなかった。
工人舎で用意した染料では、黒系の2種類、青系の4種類ができただけである。
アンリはそれでも十分と考えていたが、マルスが凄いのはそれから更に新たな染料を生み出してしまうことであった。
色々な岩の顔料、海藻に含まれた色素などを組み合わせ、三日掛かって作り上げた6種類の新たな染料は、橙、黄色、紫、赤、緑それに白であった。
実際に12種類の染料を使って12枚の薄膜を作り上げたのが作業に取り掛かって10日目の事であった。
どうしても地の色である灰色が出てしまうので色鮮やかとは言えないが、12枚8色の色合いは中々見事なものであった。
そこまでお膳立てしたうえでカエラにお出まし願ったのである。
カエラは、時折、マルスの工房を覗きにきていたから作業の工程は概ね知っているようである。
そうして出来上がった薄膜を手に取り、マルスに言った。
「これは女性の肌に直に触れるものですね。
マルス殿の御苦労は陰ながら知っておりますが、もう一工夫なされませ。
表はこの光沢のある部分で構いませぬ。
ですが裏が何もなく多孔質のこの材料では肌を痛めかねませんし、裏面に触ると多少がさがさと心地よくない感触が残ります。
マルス殿、これには裏地を付けることをお勧めします。
私どもが衣服の裏地に使う生地では無理でしょう。
これほど弾力性のある素材には使えないと思います。
生地を織るときに工夫するか或いはまったく新たな裏地を作るかです。」
「わかりました。
もう少し考えてみましょう。
所で、この生地を使って前にお話ししたものを作るのは可能でしょうか。」
カエラは笑みを浮かべて言った。
「ここまでお膳立てしていただいて作れなければ裁縫師の名を返上しなければなりません。
裏地の手当てが済めば、早速取り掛かってみましょう。」
マルスはアンリと共に裏地になりそうな生地選びを始めた。
アンリが「一番肌触りが良い」と選んだのはラシャ絹であった。
マルスはその撚糸の段階で手を入れた。
撚糸の工程に熱を加えて糸を縮れるようにしたのである。
その糸を使って編み物のように通気性の良い織物を作り上げたのである。
編み物は簡単に造れるように機械を考案した。
半尋余りの間隔を機械上部にある取手を握って左右に動かすだけで効率的に編み物ができる機械である。
この裏地を接着剤で止めることによりカエラの提案に応じたのである。
さらにマルスは着脱が容易なように金属と布を組み合わせて簡単に着物の前合わせを止める仕掛けを作った。
原理はとても簡単なことである。
編み物の機械の裏返しで小さな金属同士が隙間に入り込むような構造を作り、引手を上げ下げすることで閉じたり開けたりすることができるようにしたのである。
カエラは、紐で縛ることを考えていたようだったが、この仕掛けには流石に驚いていた。
仕掛け自体は工人舎の職人がマルスの指図で造ったものであり、左程に難しいものではない。
カエラはすぐにアンリの採寸を行った。
流石にこの場面ではマルスの出番はない。
カエラがマルスの希望に沿ってアンリの身体に合うカミレスでできた着物を作り上げたのは採寸から二日後の事である。
カエラは異なる色を組み合わせて、全く新たな着物を三着作り出していた。
採寸結果から考えて少し大きめ、ちょうど良いと思われるもの、少し小さめの三種類である。
水につかることを考えるとどれが一番良いかはわからないのでとりあえず三着作ったとのことであり、アンリは別室で着替えて、カエラが用意した浴槽に浸かることになった。
カミレスの水着を着たアンリは痩身であった。
肌着のようにぴったりと合ったカミレスの水着はアンリの身体の線を露わにしていた。
肌は全て隠れているのだが人によっては薄絹よりも扇情的に見えるかもしれない。
しかしながら意匠としては見事である。
カエラは、手袋、靴下、それに頭に被るフードまでも用意していた。
実際に水に浸かってみると、少し小さめの方が着心地がいいとわかった。
水にぬれると裏地が緩み加減になるためである。
これで準備は整った。
伴の者はモリソンとカレンそれにアンリの侍女の二人である。
その日はお弁当を持っての外出であった。
工人舎の一角には、マルスが既に発注していた道具が据えられていた。
中でも圧延機は、工人舎の鍛冶師が二日掛かりで造った特別のものである。
山の工舎からはその朝収穫したばかりのカミレスの樹液が届けられていた。
腐敗臭に近い匂いが周辺には漂っていた。
この匂いがあるため、道具が据え付けられた一角は工人舎の中でも別棟となっている倉庫であった。
かなり古ぼけている倉庫であり、いずれ取り壊される予定であったようだ。
マルスは敢えてその倉庫を貸してもらったのである。
マルスは最初に圧延機の水釜に水を入れ、竈に火を入れた。
竈の火は水釜に熱を加え、その熱が圧延機全体に伝わって行く。
やがて水釜が沸騰しだすと、マルスはカミレスの樹液を専用のタンクに流し込んだ。
樹液は温められながら漏斗状の筒から圧延機の方へと導かれる。
圧延機のローラーは鉄製であり、ばねが仕掛けられていて圧延の程度を調節できるようになっているのである。
マルスが、圧延機の端についている手回しハンドルを回すと、5段の圧延ローラーの間を樹液が通過しながら熱で固められ、薄膜が出てきた。
最初に出てきた厚みを見てマルスは圧延の調整をし、更に漏斗から流れ落ちる樹液の量を調節した。
何度かの調節のあとで、ようやく納得のできる厚さの薄膜ができたようだった。
着物の生地としてはかなり厚いことになるが、皮のコートより幾分厚めに思える厚さであった。
色は幾分赤味がかった灰色である。
午前中の作業で幅が半尋、長さが8尋ほどの薄膜ができた。
工人舎の庭で弁当を食べ、小刀で薄膜を裁断したが、これが意外に手間取った。
薄膜に弾力があるためになかなか小刀では切れないのである。
傍で見ていた工人の一人が庭木用の裁断鋏を貸してくれて、それで斬ると驚くほどよく切れた。
薄膜は多少の臭いが残っていたので概ね4枚に切り分けて洗濯物のように陰干しにした。
カミレスは樹液を取り出してからほぼ2日で固まるのだが、熱を加えた分早く塊になりそうである。
おそらく1日おけば匂いも抜けていると思われた。
4枚に切り分けた時、マルスは厚みのある端の方からの使えない部分を取っていた。
それを小片に切り分け、余熱の残る圧延機に載せていた。
その作業場はそのままにマルスは接着材を探しに出かけた。
工人舎に置かれてある接着剤は無論手に入るが、それ以外にも他国で使われている接着剤を入手するためにマルスは一人で出かけたのである。
その間、アンリ達はお留守番であった。
モリソンが着いて行こうとしたのだが、当然のように断られた。
何しろかなり山奥に入らなければ採れない代物だったからだ。
マルスは夕暮れまでに葦のような植物を携えて無事に戻って来た。
その植物を弱火で煮込むことを工人舎にお願いして、その日は引き揚げた。
次の日、とろけた植物は茶色の液状に変化し、繊維が表面に浮かんでいた。
更に工人舎にあった材料をいくつか混ぜて接着剤が出来あがったのである。
その接着剤でカミレスの薄片は簡単に接着できるようになった。
但し、薄片が十分に乾いた状態では相応の力がかかると切れてしまうことが分かった。
薄い分だけ弾力性はあるのだが、強靭性に足りないのである。
また、十分に乾いた薄片は非常に小さな穴が表面にみえる。
マルスの考えでは薄片の少なくとも片面が滑らかである必要が有ったので更なる工夫が必要だった。
マルスはマルビストドの獣脂に目をつけ、これに熱を加えていくつかの成分に分けたのである。
其の内の透明な液体は、揮発性が非常に高い液であるが、表面に塗ると光沢が出て非常に滑らかになることが分かった。
しかも柔軟性に富んでいるから多少の変形を受けても剥がれ落ちないという利点があった。
一方の強靭性については、マルスは工人舎に頼んで細糸で格子状のレース編みを用意してもらった。
また、圧延機を改良してもう一台の圧延工程が重ねられるようにした。
上下2台の圧延機は二枚の薄片を生成するが、その過程で格子状のレース編みを間に挟み込んでしまおうと考えたのだ。
そうしてそれは調整に若干手間取ったものの非常に上手くできた。
まだ薄く柔らかい間に中に封じ込められたレース編みはカミレスと複合させることにより強靭な素材に生まれ変わった。
しかもカミレスの弾力とレース編みの柔軟性を併せ持っている。
それで終わりかと思うと、マルスは今度はカミレスの着色を考え出したのである。
樹液のままのカミレスに染料を混ぜることで色々な色合いの薄片を作り始めたのである。
試した染料は24種類にも上ったが、そのうちの18種類はカミレスの性状を変えてしまうので使えなかった。
工人舎で用意した染料では、黒系の2種類、青系の4種類ができただけである。
アンリはそれでも十分と考えていたが、マルスが凄いのはそれから更に新たな染料を生み出してしまうことであった。
色々な岩の顔料、海藻に含まれた色素などを組み合わせ、三日掛かって作り上げた6種類の新たな染料は、橙、黄色、紫、赤、緑それに白であった。
実際に12種類の染料を使って12枚の薄膜を作り上げたのが作業に取り掛かって10日目の事であった。
どうしても地の色である灰色が出てしまうので色鮮やかとは言えないが、12枚8色の色合いは中々見事なものであった。
そこまでお膳立てしたうえでカエラにお出まし願ったのである。
カエラは、時折、マルスの工房を覗きにきていたから作業の工程は概ね知っているようである。
そうして出来上がった薄膜を手に取り、マルスに言った。
「これは女性の肌に直に触れるものですね。
マルス殿の御苦労は陰ながら知っておりますが、もう一工夫なされませ。
表はこの光沢のある部分で構いませぬ。
ですが裏が何もなく多孔質のこの材料では肌を痛めかねませんし、裏面に触ると多少がさがさと心地よくない感触が残ります。
マルス殿、これには裏地を付けることをお勧めします。
私どもが衣服の裏地に使う生地では無理でしょう。
これほど弾力性のある素材には使えないと思います。
生地を織るときに工夫するか或いはまったく新たな裏地を作るかです。」
「わかりました。
もう少し考えてみましょう。
所で、この生地を使って前にお話ししたものを作るのは可能でしょうか。」
カエラは笑みを浮かべて言った。
「ここまでお膳立てしていただいて作れなければ裁縫師の名を返上しなければなりません。
裏地の手当てが済めば、早速取り掛かってみましょう。」
マルスはアンリと共に裏地になりそうな生地選びを始めた。
アンリが「一番肌触りが良い」と選んだのはラシャ絹であった。
マルスはその撚糸の段階で手を入れた。
撚糸の工程に熱を加えて糸を縮れるようにしたのである。
その糸を使って編み物のように通気性の良い織物を作り上げたのである。
編み物は簡単に造れるように機械を考案した。
半尋余りの間隔を機械上部にある取手を握って左右に動かすだけで効率的に編み物ができる機械である。
この裏地を接着剤で止めることによりカエラの提案に応じたのである。
さらにマルスは着脱が容易なように金属と布を組み合わせて簡単に着物の前合わせを止める仕掛けを作った。
原理はとても簡単なことである。
編み物の機械の裏返しで小さな金属同士が隙間に入り込むような構造を作り、引手を上げ下げすることで閉じたり開けたりすることができるようにしたのである。
カエラは、紐で縛ることを考えていたようだったが、この仕掛けには流石に驚いていた。
仕掛け自体は工人舎の職人がマルスの指図で造ったものであり、左程に難しいものではない。
カエラはすぐにアンリの採寸を行った。
流石にこの場面ではマルスの出番はない。
カエラがマルスの希望に沿ってアンリの身体に合うカミレスでできた着物を作り上げたのは採寸から二日後の事である。
カエラは異なる色を組み合わせて、全く新たな着物を三着作り出していた。
採寸結果から考えて少し大きめ、ちょうど良いと思われるもの、少し小さめの三種類である。
水につかることを考えるとどれが一番良いかはわからないのでとりあえず三着作ったとのことであり、アンリは別室で着替えて、カエラが用意した浴槽に浸かることになった。
カミレスの水着を着たアンリは痩身であった。
肌着のようにぴったりと合ったカミレスの水着はアンリの身体の線を露わにしていた。
肌は全て隠れているのだが人によっては薄絹よりも扇情的に見えるかもしれない。
しかしながら意匠としては見事である。
カエラは、手袋、靴下、それに頭に被るフードまでも用意していた。
実際に水に浸かってみると、少し小さめの方が着心地がいいとわかった。
水にぬれると裏地が緩み加減になるためである。
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