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第二章 ハンターとして
2ー1 ハンターギルドへの登録
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今朝の早朝に亜空間を出る際には、少しだけお腹に入れておいたから、少なくとも夕食まではこれで持つはずなんだ。
孤児院の朝食の間、俺は庭に腰を下ろして待機、それからマザーと一緒にハンター・ギルドへ赴いて、ギルド登録を済ませることになった。
ハンター・ギルドは、王都に四つある。
教会から一番近いのは西支部だった。
孤児院から歩いて15分ほどなので、俺の宿代わりになる孤児院は、楽々通勤圏内だよな。
マザーが付いてくれていたので、ギルドへの新規登録手続きはすんなりと済んだ。
但し、年齢等確認のための水晶玉が、本名を映し出てしまうことが鑑定で解かったので、急遽、闇魔法で隠蔽をし、同時に偽装処理をしたよ。
名前は、リック・バウマー、年齢は10歳、備考欄の身分で「孤児」と偽っている。
ここで王家の名前(ヴァル・ハーゲン)なんかが出たら絶対に大騒ぎになる。
他のステータスは、念のため街の中で見かけた10歳児程度に偽装しているが、目の前の水晶玉では細かなステータス表示はどうやらできないようだ。
10歳児の俺の初登録なので、最初に与えられるハンターランクは12級。
どんなに頑張っても成人にならなければ8級以上に昇格することはないんだ。
12級は最低ランクであって、9級まで上がると王都郊外で害獣や弱い魔物の討伐もできるようになるんだが、基本的に未成年の俺が受けられるのは街の中の雑用が多いみたいだね。
昇級する時には、ギルドの試験があるそうだ。
ハンターの昇格については、実績があっても試験に合格しないと昇格できないし、実績が無ければ昇級試験そのものを受けられないようだ。
12級のハンターである証に、金属製のカードをもらったよ。
一旦登録すると、どこのハンター・ギルドに所属していても構わないらしいが、一応ホームとなるギルドを選定しておくと、昇格その他でホーム・ギルドでは有利になる場合があるらしい。
俺は。王都西ハンター・ギルドをホーム・ギルドに選定しておいた。
因みにホーム・ギルドは、いつでも変更可能だし、カードには、名前と年齢とハンターの級が刻印されているで、ギルド発行のカードは身分証明代わりになる。
そうしてこのカードは、この国だけではなく、原則的にどこの国へ行っても通用することになっているんだ。
カードは所有者の魔力に反応する様にできており、他の人物が持っても名前や年齢が浮き出てこない精緻な代物だそうだ。
この世界、科学は余り進んでいないけれど、魔法による技術は進んでいるので、そのアンバランス加減が実に不思議な世界だね。
これからお金を稼ぐためにも、ハンターとしてしっかりと依頼を受けなければならないよね。
12級のハンターが受けられる依頼は、基本的に街の中の雑用だ。
その中でも一番お金になりそうな依頼を選りすぐってみた。
その中に下水道掃除があった。
王都の地下の至るところに、下水道が張り巡らされているのだが、その大部分で堆積物が溜まって停留しているようだ。
その臭気が市内に溢れ出しているので、早急な手当てが必要なのだけれど、誰も受け手が居ないらしい。
そんなわけで依頼料がじりじりと値上がりしていて、俺がその依頼を受ける時には、1ブロック(概ね90m四方程度)の下水道清掃に、大銀貨8枚の報酬となっていた。
勿論、歩合制であり、ブロック単位の出来高で計算されることになる。
この清掃作業、汚いし、匂いがきつく、また労働としてもかなり疲れる仕事なので誰も受けたがらない依頼なんだ。
さりながらこのまま放置すると衛生上拙いから、王都の下水道施設の管理者は、いずれ軍隊の動員を要請することも視野に入れていたようだな。
ギルド職員の話では、30年程前には、王都警備隊と近衛師団の下級兵士を大規模に投入して、何とか処理したこともあったようだ。
放置するのは確かに公衆衛生上良くないから、この際しっかり掃除しようね。
王都を北から南へ流れるオレーヌ川の上流が下水の取水口であり、同時に下流が放出口になっています。
従って王都南部のオレーヌ川下流に在る下水排出口から入って、順次清掃して行くことにした。
多分俺の能力を全開でやれば一度に全部できちゃいそうなんだけれど、それでは色々と俺の能力を疑われて目立つことにもなりかねないので、ワンブロックずつ片づけるようにする。
それでも日当として大銀貨8枚が稼げるからね。
大銀貨8枚というのは、前世の日本で言えば12万円から25万円ほどの価値になるはずだ。
掃除の成果の確認はギルドの事務職の人が行うみたいで、翌朝に報告して現場確認をしてもらえば良いみたい。
その日、30分で1ブロックの掃除を済ませた。
下水の溝部分に溜まったヘドロ状の堆積物を除去し、大量の水で洗い流してやるときれいになったよ。
ついでに壁や天井に付着している汚れもクリーンで綺麗にしておいた。
多分この下水道ができた頃と同じぐらいに綺麗になったんじゃないかと思うよ。
翌日、早い時間帯にギルドに顔を出し、担当の人に現場の確認をしてもらった。
担当は、マクギアスさんという40代の男性だったが、下水道に確認に行って、本当にびっくりしていたね。
特にワンブロック先の未清掃の下水道と比べると雲泥の違いだから・・・。
現場を確認してもらったので、俺のギルドの口座には大銀貨8枚が振り込まれることになったよ。
今日は、この先の1ブロックを片付ける予定だとマクギアスさんに伝えておいた。
匂いが強烈なんで、マクギアスさんが逃げるように引き上げたのを確認して、さっさと次の清掃を済ませることにした。
マクギアスさんの立ち合い確認を含めて、今日の分の掃除が済むのに1時間もかかっていないんだ。
それで二日目の稼ぎは無事に終了だ。
また翌日には、朝一番にマクギアスさんに確認してもらうことになる。
こうして毎日1ブロックずつの清掃で月(30日)に大銀貨240枚、最低でも300万円相当の荒稼ぎをすることになる。
実のところ王都の下水道網は280ブロックほどもある。
毎日1ブロックだと、280日、10か月弱かかることになるよね。
だから毎日一時間の就労時間でしっかりと大銀貨を稼ごうと思っている俺だった。
この稼ぎの内、大銀貨一枚はマザー・アリシアに宿代の前払いとして渡しています。
毎日大銀貨一枚ずつを渡すもんだから流石にびっくりしていたけれど、下水道掃除で毎日大銀貨8枚を稼いでいると話したら、それじゃぁ預かっておきますと言って一応は受け取ってくれている。
毎日出勤時間も含めて二時間強で終わる仕事だから、空いた時間の午後の一部はヴォランタリーで孤児院の建物の修理・補修なんかをしているんだぜ。
そうして、マザー・アリシアにお願いしたのは、浴場の併設を許可してもらうことだった。
妖精sの言うことにゃ、かなり遠方の火山地帯から熱水が途中の地下水で冷やされながらもこの王都の地下深くを通って海へと至っているそうなんだ。
地下に深い穴を掘れば、地面の圧力で、自噴するような温泉だそうだ。
ここで俺の土魔法の出番だよね。
妖精sの支援も受けながら、外径約10センチ、長さ約1メートルほどの石造りのパイプを次々に連結し、150メートルほど下に在る温泉の流れまでパイプを貫通させたよ。
仮に地震でもあれば、石のパイプは破損するかもしれないが、この王都では余程のことがないと地震は起きないとのことなので、妖精sの言葉を信じることにした。
それに壊れたら直せば良いだけのことだもんな。
お風呂の排水はどうしようかと思ったけれど、近くを流れる細い川から水を引き込み、排水と地下で混ぜ合わせて川に戻してやればあまり目立たなくなりそうだ。
地上のパイプの出口は、絞っているので、大量のお湯が吹き上がるような構造にはなっていないんだ。
それでも常時お湯が湧き出る本格的なかけ流し温泉なんだぜ。
思い立ってから十日後には、孤児院の一角に、木製の大きな浴槽と洗い場それに脱衣所がある立派な温泉施設が出来上がったぜ。
本当は、一日で作れるんだが、さすがにいきなり温泉施設が出来上がってしまうと、マザー・アリシアにも疑念を持たれてしまうから、わざと完成を遅くしているんだ。
尤も、敷地がさほど広くないので、男女別の浴場を作るまでには至っていない。
時間を指定して男女が分かれて入ればいいと思っている。
その日から、孤児院の子たちとマザー・アリシアは、暖かい温泉の風呂に入ることができるようになった。
もちろん俺も入るし、自作の石鹸やシャンプー、それにタオルなんかも提供してやった。
但し、いずれも他所から狙われそうなので、高級品仕上げにはしていない。
入浴は健康のためにも良いからね。
食生活の改善も多少あってか、マザー・アリシアの肌艶が良くなってきたのは気の所為ではなさそうだぜ。
ところでギルドランクだが、二か月目には11級に、四カ月目には10級に上がっていた。
一応の昇格試験もあるんだが、10級まではペーパーテスト若しくは口頭試問(こうとうしもん)だけで、常識的な受け答えだけの様だ。
但し、9級からは初級クラスの魔物討伐や、害獣の討伐がクエストに組み入れられるから、一応、戦闘力の有無を見る実技試験があるようだ。
多分9級までは、そのまま上がってしまうのだろうね。
難点としては、9級に上がってしまうと、成人までは上がりシロが無くなってしまうことだな。
王都郊外に出て害獣や弱い魔物退治もできるけれど、実は過去において10歳児でそれを成した事例が無いそうなんだが、まぁ、その時になったら考えようと思っている。
ギルド幹部の間でも、マクギアスさんの報告を受けて、俺の仕事ぶりに関心を寄せているようだ。
平民でも魔力やスキルを有している場合はあるんだけれど、流石に大銀貨8枚に値するほどの難しい仕事を1日で片づけている事例はないようだ。
普通ならば、大人でも一ブロックについて十日から二十日ほどもかけて達成できるような仕事量なので、余程優秀なスキルか魔力を持っていると推測されているようだ。
でもハンターの権利として、自分のスキルなどは公表する必要が無いんだ。
むしろ、そうしたハンターの権利を護るための存在がギルドなので、ギルド自体が俺のことをあれこれと詮索するわけには行かないところもあるようだ。
孤児院の朝食の間、俺は庭に腰を下ろして待機、それからマザーと一緒にハンター・ギルドへ赴いて、ギルド登録を済ませることになった。
ハンター・ギルドは、王都に四つある。
教会から一番近いのは西支部だった。
孤児院から歩いて15分ほどなので、俺の宿代わりになる孤児院は、楽々通勤圏内だよな。
マザーが付いてくれていたので、ギルドへの新規登録手続きはすんなりと済んだ。
但し、年齢等確認のための水晶玉が、本名を映し出てしまうことが鑑定で解かったので、急遽、闇魔法で隠蔽をし、同時に偽装処理をしたよ。
名前は、リック・バウマー、年齢は10歳、備考欄の身分で「孤児」と偽っている。
ここで王家の名前(ヴァル・ハーゲン)なんかが出たら絶対に大騒ぎになる。
他のステータスは、念のため街の中で見かけた10歳児程度に偽装しているが、目の前の水晶玉では細かなステータス表示はどうやらできないようだ。
10歳児の俺の初登録なので、最初に与えられるハンターランクは12級。
どんなに頑張っても成人にならなければ8級以上に昇格することはないんだ。
12級は最低ランクであって、9級まで上がると王都郊外で害獣や弱い魔物の討伐もできるようになるんだが、基本的に未成年の俺が受けられるのは街の中の雑用が多いみたいだね。
昇級する時には、ギルドの試験があるそうだ。
ハンターの昇格については、実績があっても試験に合格しないと昇格できないし、実績が無ければ昇級試験そのものを受けられないようだ。
12級のハンターである証に、金属製のカードをもらったよ。
一旦登録すると、どこのハンター・ギルドに所属していても構わないらしいが、一応ホームとなるギルドを選定しておくと、昇格その他でホーム・ギルドでは有利になる場合があるらしい。
俺は。王都西ハンター・ギルドをホーム・ギルドに選定しておいた。
因みにホーム・ギルドは、いつでも変更可能だし、カードには、名前と年齢とハンターの級が刻印されているで、ギルド発行のカードは身分証明代わりになる。
そうしてこのカードは、この国だけではなく、原則的にどこの国へ行っても通用することになっているんだ。
カードは所有者の魔力に反応する様にできており、他の人物が持っても名前や年齢が浮き出てこない精緻な代物だそうだ。
この世界、科学は余り進んでいないけれど、魔法による技術は進んでいるので、そのアンバランス加減が実に不思議な世界だね。
これからお金を稼ぐためにも、ハンターとしてしっかりと依頼を受けなければならないよね。
12級のハンターが受けられる依頼は、基本的に街の中の雑用だ。
その中でも一番お金になりそうな依頼を選りすぐってみた。
その中に下水道掃除があった。
王都の地下の至るところに、下水道が張り巡らされているのだが、その大部分で堆積物が溜まって停留しているようだ。
その臭気が市内に溢れ出しているので、早急な手当てが必要なのだけれど、誰も受け手が居ないらしい。
そんなわけで依頼料がじりじりと値上がりしていて、俺がその依頼を受ける時には、1ブロック(概ね90m四方程度)の下水道清掃に、大銀貨8枚の報酬となっていた。
勿論、歩合制であり、ブロック単位の出来高で計算されることになる。
この清掃作業、汚いし、匂いがきつく、また労働としてもかなり疲れる仕事なので誰も受けたがらない依頼なんだ。
さりながらこのまま放置すると衛生上拙いから、王都の下水道施設の管理者は、いずれ軍隊の動員を要請することも視野に入れていたようだな。
ギルド職員の話では、30年程前には、王都警備隊と近衛師団の下級兵士を大規模に投入して、何とか処理したこともあったようだ。
放置するのは確かに公衆衛生上良くないから、この際しっかり掃除しようね。
王都を北から南へ流れるオレーヌ川の上流が下水の取水口であり、同時に下流が放出口になっています。
従って王都南部のオレーヌ川下流に在る下水排出口から入って、順次清掃して行くことにした。
多分俺の能力を全開でやれば一度に全部できちゃいそうなんだけれど、それでは色々と俺の能力を疑われて目立つことにもなりかねないので、ワンブロックずつ片づけるようにする。
それでも日当として大銀貨8枚が稼げるからね。
大銀貨8枚というのは、前世の日本で言えば12万円から25万円ほどの価値になるはずだ。
掃除の成果の確認はギルドの事務職の人が行うみたいで、翌朝に報告して現場確認をしてもらえば良いみたい。
その日、30分で1ブロックの掃除を済ませた。
下水の溝部分に溜まったヘドロ状の堆積物を除去し、大量の水で洗い流してやるときれいになったよ。
ついでに壁や天井に付着している汚れもクリーンで綺麗にしておいた。
多分この下水道ができた頃と同じぐらいに綺麗になったんじゃないかと思うよ。
翌日、早い時間帯にギルドに顔を出し、担当の人に現場の確認をしてもらった。
担当は、マクギアスさんという40代の男性だったが、下水道に確認に行って、本当にびっくりしていたね。
特にワンブロック先の未清掃の下水道と比べると雲泥の違いだから・・・。
現場を確認してもらったので、俺のギルドの口座には大銀貨8枚が振り込まれることになったよ。
今日は、この先の1ブロックを片付ける予定だとマクギアスさんに伝えておいた。
匂いが強烈なんで、マクギアスさんが逃げるように引き上げたのを確認して、さっさと次の清掃を済ませることにした。
マクギアスさんの立ち合い確認を含めて、今日の分の掃除が済むのに1時間もかかっていないんだ。
それで二日目の稼ぎは無事に終了だ。
また翌日には、朝一番にマクギアスさんに確認してもらうことになる。
こうして毎日1ブロックずつの清掃で月(30日)に大銀貨240枚、最低でも300万円相当の荒稼ぎをすることになる。
実のところ王都の下水道網は280ブロックほどもある。
毎日1ブロックだと、280日、10か月弱かかることになるよね。
だから毎日一時間の就労時間でしっかりと大銀貨を稼ごうと思っている俺だった。
この稼ぎの内、大銀貨一枚はマザー・アリシアに宿代の前払いとして渡しています。
毎日大銀貨一枚ずつを渡すもんだから流石にびっくりしていたけれど、下水道掃除で毎日大銀貨8枚を稼いでいると話したら、それじゃぁ預かっておきますと言って一応は受け取ってくれている。
毎日出勤時間も含めて二時間強で終わる仕事だから、空いた時間の午後の一部はヴォランタリーで孤児院の建物の修理・補修なんかをしているんだぜ。
そうして、マザー・アリシアにお願いしたのは、浴場の併設を許可してもらうことだった。
妖精sの言うことにゃ、かなり遠方の火山地帯から熱水が途中の地下水で冷やされながらもこの王都の地下深くを通って海へと至っているそうなんだ。
地下に深い穴を掘れば、地面の圧力で、自噴するような温泉だそうだ。
ここで俺の土魔法の出番だよね。
妖精sの支援も受けながら、外径約10センチ、長さ約1メートルほどの石造りのパイプを次々に連結し、150メートルほど下に在る温泉の流れまでパイプを貫通させたよ。
仮に地震でもあれば、石のパイプは破損するかもしれないが、この王都では余程のことがないと地震は起きないとのことなので、妖精sの言葉を信じることにした。
それに壊れたら直せば良いだけのことだもんな。
お風呂の排水はどうしようかと思ったけれど、近くを流れる細い川から水を引き込み、排水と地下で混ぜ合わせて川に戻してやればあまり目立たなくなりそうだ。
地上のパイプの出口は、絞っているので、大量のお湯が吹き上がるような構造にはなっていないんだ。
それでも常時お湯が湧き出る本格的なかけ流し温泉なんだぜ。
思い立ってから十日後には、孤児院の一角に、木製の大きな浴槽と洗い場それに脱衣所がある立派な温泉施設が出来上がったぜ。
本当は、一日で作れるんだが、さすがにいきなり温泉施設が出来上がってしまうと、マザー・アリシアにも疑念を持たれてしまうから、わざと完成を遅くしているんだ。
尤も、敷地がさほど広くないので、男女別の浴場を作るまでには至っていない。
時間を指定して男女が分かれて入ればいいと思っている。
その日から、孤児院の子たちとマザー・アリシアは、暖かい温泉の風呂に入ることができるようになった。
もちろん俺も入るし、自作の石鹸やシャンプー、それにタオルなんかも提供してやった。
但し、いずれも他所から狙われそうなので、高級品仕上げにはしていない。
入浴は健康のためにも良いからね。
食生活の改善も多少あってか、マザー・アリシアの肌艶が良くなってきたのは気の所為ではなさそうだぜ。
ところでギルドランクだが、二か月目には11級に、四カ月目には10級に上がっていた。
一応の昇格試験もあるんだが、10級まではペーパーテスト若しくは口頭試問(こうとうしもん)だけで、常識的な受け答えだけの様だ。
但し、9級からは初級クラスの魔物討伐や、害獣の討伐がクエストに組み入れられるから、一応、戦闘力の有無を見る実技試験があるようだ。
多分9級までは、そのまま上がってしまうのだろうね。
難点としては、9級に上がってしまうと、成人までは上がりシロが無くなってしまうことだな。
王都郊外に出て害獣や弱い魔物退治もできるけれど、実は過去において10歳児でそれを成した事例が無いそうなんだが、まぁ、その時になったら考えようと思っている。
ギルド幹部の間でも、マクギアスさんの報告を受けて、俺の仕事ぶりに関心を寄せているようだ。
平民でも魔力やスキルを有している場合はあるんだけれど、流石に大銀貨8枚に値するほどの難しい仕事を1日で片づけている事例はないようだ。
普通ならば、大人でも一ブロックについて十日から二十日ほどもかけて達成できるような仕事量なので、余程優秀なスキルか魔力を持っていると推測されているようだ。
でもハンターの権利として、自分のスキルなどは公表する必要が無いんだ。
むしろ、そうしたハンターの権利を護るための存在がギルドなので、ギルド自体が俺のことをあれこれと詮索するわけには行かないところもあるようだ。
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