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第一章 幽閉状況を如何にせん
1ー3 妖精の名付け
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そうこうしている内に、俺の周囲に妖精たちが集まって来た。
何時も俺がベッドで魔力の循環と放出を始めるとこいつらが集まってくるのだ。
或いは大量の魔力放出に気が付いて集まってきたのかもしれない。
そのうちの一匹が喋った。
そう、喋ったのだ。
『あれ、魔力が出たと思ったのに、周囲に残ってないよ。
どうして?』
「ああ、モノの転移で魔力を消費したからね、周囲には残らなかったのだろう。
いつもは、大気中に魔力を放出するようにしていたから、残っていたはずだ。」
『あれあれ、私に話してる?
私達の言葉がわかるの?』
「おう、初めて聞いたが君の言葉はわかるぞ。
俺はフレドリックだ。
君の名は?」
『僕?
僕に名は無いの。
いつか名をつけてくれる人が現れるまで名は無いんだよ。』
「フーン、名付け親は俺でも良いのかい?」
『いいけど、僕に名付けするとその時に魔力を貰うんだよ。
大丈夫?』
「あぁ、そうか・・・・。
今はちょっと駄目だな。
転移魔法で大分使ったから、普段の三分の一以下に減っている。
君がどれだけ魔力を必要とするかわからないけれど、今はやめておいた方がいいと思う。」
『そうだね、貴方の体調が良くなるまで待ってあげるよ。
どれに今晩、また魔力の放出するんでしょう?
みんなそれを楽しみにしてるのよ。
フレドリックの魔力は美味しいから。』
◇◇◇◇
その日の夜、就寝前に俺は妖精達を待った。
割合と回復が早く、魔力もその時までには全回復していた。
最初に現れたのは昼間現れた妖精のようだ。
雰囲気で何となくわかっただけで、正直なところ、まだ明確な区別が付いているわけじゃ無い。
俺が念話で尋ねてみた、
『昼間来た妖精さんかな?』
『そうだよぉ。
さっきぶりだねぇ。
やっぱり僕らを観られるんだネ。』
『ああ、見えるよ。
で、昼間の君の希望がそのままなら、今なら名づけができるかも・・・。
どうする?』
『うん、やって、やって。
それが僕の望みだから。』
俺は、ここまでに考えていた名を告げた。
『君の名は、薄緑の羽が綺麗だから、ルーズヴェルディでどうかな?』
『ルーズヴェルディ?
ルーズヴェルディ・・・。
うん、いい名前だね。
愛称は、ヴェルでいいよ。
僕は、空間の妖精、時空の精霊ルァン・マサの眷属だよ。
どうぞよろしくネ、フレドリック。』
そう言った途端にルーズヴェルディの姿が僅かに光り、俺と絆ができたのがはっきりと分かった。
『へぇ、ヴェルは空間の妖精かぁ。
だから空間転移の魔法を実験した時に、真っ先に気づいたんだね。』
『うん、そうだと思う。
因みに僕の名づけでどれぐらい魔力が減ったかな?』
『魔力?
えっとねぇ、・・・。
さっきは54だったから、12ほど減っているね。
今は42になっている。』
『あ、意外と使ってないね。
じゃぁ、他の妖精の名付けができるけれど、どうする?
きっとここに集まって来る妖精たちはレドリックとつながりたいと思っているはずだよ。
みんな名付け人が居ないからね。』
『妖精って、名付けてくれる人を探してるの?』
『別にそういうわけでもないけれど、拠り所って言うのかなぁ。
何かあった時に頼れるところがあるっていいじゃない?
それに、僕らも名付けてくれた人を何かと支えてあげられるからね。』
『そうか、お互いに支え合うのは素敵だね。
ヴェルからお勧めの妖精って居る?』
『ここに集まって来る妖精は、みんな気のいい子ばかりだから全部お勧めだけど、中でも僕と親しい子は、風の妖精と地の妖精かなぁ。
その次は。炎の妖精と水煙の妖精、・・・。
後は、さほど親しいわけではないけれど、どっちかと言うと豊穣の妖精と樹木の妖精が僕のお気に入りだよ。
どっちも可愛いからね。』
『そうなんだ。
じゃぁ、今日はもう二人だけにしておこうか。
風の妖精と地の妖精が望むなら二人に名付けしよう。
他の妖精は希望があっても明日以降だね。
ヴェルが言っていた、炎の妖精、水煙の妖精、豊穣の妖精それに樹木の妖精さんの希望があれば、その順で優先させるよ。』
『うん、わかったぁ。
じゃぁ、皆が集まったら希望を聞いてみるよ。』
『ところで名付けをしたなら、その後僕は何をしてあげればいいのかな?』
『特には無いよ。
但し、僕らがフレドリックの傍にいることでわずかながらもフレドリックの魔力を消費することになるんだ。
魔力の少ない人間には無理だけれど、フレドリックなら、十や二十の妖精が居てもきっと大丈夫だと思うよ。
そうだなぁ、妖精によっても違うけれど10体の妖精で一日当たり12から16ぐらいの魔力をもらうことになると思う。』
おやまぁ、妖精が傍にいることで魔力を食われる感じだね。
でもまぁ、一体当たり1.5ぐらいの魔力なら何とか大丈夫のような気がするね。
昼日中の魔力使用でもすぐに補填できたし、今のところ54だから、20体分で30前後になるのかな?
でも常時負荷がかかっている状態はそれだけでも訓練になるかも。
それに妖精が手助けしてくれれば、この虜囚生活も苦にならないかもしれない。
『うん、わかったよ。
名付けに消費し、その後も定常的に魔力を消費することについては了解した。
じゃぁ、夜の放出も最低限度の枠はいくらか残しておいた方がいい?』
『うん、多分その必要性は無いかな。
フレドリックって放出した端から充填を始めるからね。
多分、僕らが傍にいても枯渇することは無い。
流石に魔力の保有量を超えて名付けしたらだめだけれど・・・。
それと魔力を枯渇させると身体にあまりよくはないからね。
魔力を使う場合でも、最低限1か2は残しておいた方がいい。』
なるほど、1日分で1.5という事は時間当たり0.063ぐらいの消費になるからその分の補填ができるなら大丈夫という事だろう。
昼間の実験で消費したのは32~34程度、でも8時間足らずの間に多分40以上も補填できたようだから、時間当たりで5程度の余裕がありそう。
単純計算で言うと、総数で78体の妖精を名付けてしまったら、毎時間の補填量がやや上回る程度になって余裕が無くなる恐れがあるから、魔力総量が増えるか、時間当たりの補填量が増えるようになるまではヴェルの言う通り、当座20体程度にまで留めておいた方がよさそうだ。
◇◇◇◇
その後、就寝前の定刻になって妖精たちが集まってきた。
ヴェルが意向を確認すると、集まったヴェル以外の57体の妖精が皆名づけを希望していた。
当面、20体までを限度として、毎夜二体ずつの名付けをすることにした。
魔力総量が上がれば、この場にいる全部の妖精に名付けをしてあげるとの約束をしてあげた。
その夜、寝る前の放出前に名付けたのは西風の妖精「シーフォンネル(愛称フォン)」と地の妖精「グロンシール(愛称グロン)」の二体だった。
それで24の魔力を使い、寝る前に放出したのは残り18の内16を放出した。
明日も皆が集まるという事だったが、ヴェルとフォンとグロンはそのまま残った。
ついでに言うと、この三体の妖精は、絆の所為か少し離れていても思念で俺と会話ができるようになった。
勿論、彼らの言葉も分かるのだけれど、内緒話をする際には思念の会話(念話)が便利なのだ。
翌朝目覚めてみると、寝台の脇の小さな机に干し肉が置いてあった。
ヴェルに聞いてみると、ヴェル、フォンそれにグロンの三体で協力して、近くの森に棲む鹿を仕留め、干し肉を造ったのだそうな。
取り敢えず、一食分として少なくない切り身を持って来てくれたようだ。
俺は、干し肉をインベントリに隠し、粗末な朝食が運ばれてくると、それと一緒に干し肉を魔法の火で焙って食べてみた。
うん、とても美味しかったよ。
これで調味料があれば便利なのだけど・・・と、何の気なしに呟いた。
それを聞いた三体の妖精たちは、調味料なるものを入手できるか検討してみると言ってくれた。
とっても優秀な俺の友達だ。
今日は、蒼炎の妖精さんと滝の妖精さんの名付けをする予定。
その次の日は、豊穣の妖精それに草木の妖精さんが候補だね。
◇◇◇◇
このようにして1日に二体の妖精の名付けをし、最終的に一月後には61体の妖精の名付けをしてしまった。
毎時、4近い魔力が消費されるけれど、魔力総量が500を超え、毎時の補填量が20を超えている現状ではほとんど影響が無いに等しい。
但し、友である妖精の名前を覚えるのが結構大変だった。
主だった妖精は以下の通り。
水の精霊であるウンディーヌの眷属では
滝の妖精 ジャラナディア 愛称ジャル
湖沼の妖精 バロータニア 愛称バロゥ
雪の妖精 ネィヴェリア 愛称ネイブ
雹の妖精 オラーシロ 愛称シロ
霧の妖精 ウラペシア 愛称ウーラ
氷の妖精 パゴセニア 愛称パーゴ
火の精霊であるサラマンダーの眷属では、
紅炎の妖精 プラーミャス 愛称プル
黄炎の妖精 リャーマリーヤ 愛称リーヤ
蒼炎の妖精 リャーマスール 愛称スール
浄火の妖精 ハイリジェスフォイア 愛称ハイリ
獄炎の妖精 ホーレンフォイア 愛称ホーレ
篝火(松明)の妖精 ファケーリャ 愛称ファーク
風の精霊であるシルフの眷属では、
空気の妖精 エアロシナ 愛称エアロ
南風の妖精 ナンフェンディル 愛称ナン
北風の妖精 ペイファンシル 愛称シル
西風の妖精 シーフォンネル 愛称フォン
東風の妖精 トンフーヴァン 愛称フー
大地の精霊であるノームの眷属では、
地の妖精 グロンシール 愛称グロン
石の妖精 ロッカネル 愛称ロッカ
砂の妖精 アレナリオ 愛称アレン
鉱石の妖精 ミネーリオス 愛称ミネー
豊穣の妖精 ヘラミルス 愛称ヘラ
樹木の精霊であるドリアードの眷属では、
草花の妖精 ブラクラキア 愛称ラキ
果樹の妖精 バーバファン 愛称バーブ
苔の妖精 ムスカシア 愛称ムース
大樹の妖精 デリービャ 愛称デリー
灌木の妖精 レイノア 愛称レイ
時空の精霊であるルァン・マサの眷属では、
空間の妖精 ルーズヴェルディ 愛称ヴェル
時の妖精 フレーミャイス 愛称フレム
光の精霊であるオーブの眷属では、
虹の妖精 アルコイリス 愛称アル
月光の妖精 セリノフォト 愛称セリノ
陽光の妖精 ティラクフォス 愛称ティル
闇の精霊であるシェイドの眷属では、
暗闇の妖精 オスクリダーディアン 愛称クリ
天候の精霊であるラメテオの眷属では、
嵐の妖精 テンペスタージュ 愛称テンペ
竜巻の妖精 バヴァンダール 愛称バヴァン
特に樹木の精霊の眷属は、上記に上げた以外にも植物の科目ごとに妖精が居るので、とにかく数が多すぎる。
取り敢えず重複の無い状態で、さらに評判を聞きつけて集まって来た90体余りの妖精も俺の名付けを希望していることから、余裕があれば、順次名付けをして行くことにしている。
それまでの間は、代表的な妖精に取りまとめをお願いしている状態だ。
何時も俺がベッドで魔力の循環と放出を始めるとこいつらが集まってくるのだ。
或いは大量の魔力放出に気が付いて集まってきたのかもしれない。
そのうちの一匹が喋った。
そう、喋ったのだ。
『あれ、魔力が出たと思ったのに、周囲に残ってないよ。
どうして?』
「ああ、モノの転移で魔力を消費したからね、周囲には残らなかったのだろう。
いつもは、大気中に魔力を放出するようにしていたから、残っていたはずだ。」
『あれあれ、私に話してる?
私達の言葉がわかるの?』
「おう、初めて聞いたが君の言葉はわかるぞ。
俺はフレドリックだ。
君の名は?」
『僕?
僕に名は無いの。
いつか名をつけてくれる人が現れるまで名は無いんだよ。』
「フーン、名付け親は俺でも良いのかい?」
『いいけど、僕に名付けするとその時に魔力を貰うんだよ。
大丈夫?』
「あぁ、そうか・・・・。
今はちょっと駄目だな。
転移魔法で大分使ったから、普段の三分の一以下に減っている。
君がどれだけ魔力を必要とするかわからないけれど、今はやめておいた方がいいと思う。」
『そうだね、貴方の体調が良くなるまで待ってあげるよ。
どれに今晩、また魔力の放出するんでしょう?
みんなそれを楽しみにしてるのよ。
フレドリックの魔力は美味しいから。』
◇◇◇◇
その日の夜、就寝前に俺は妖精達を待った。
割合と回復が早く、魔力もその時までには全回復していた。
最初に現れたのは昼間現れた妖精のようだ。
雰囲気で何となくわかっただけで、正直なところ、まだ明確な区別が付いているわけじゃ無い。
俺が念話で尋ねてみた、
『昼間来た妖精さんかな?』
『そうだよぉ。
さっきぶりだねぇ。
やっぱり僕らを観られるんだネ。』
『ああ、見えるよ。
で、昼間の君の希望がそのままなら、今なら名づけができるかも・・・。
どうする?』
『うん、やって、やって。
それが僕の望みだから。』
俺は、ここまでに考えていた名を告げた。
『君の名は、薄緑の羽が綺麗だから、ルーズヴェルディでどうかな?』
『ルーズヴェルディ?
ルーズヴェルディ・・・。
うん、いい名前だね。
愛称は、ヴェルでいいよ。
僕は、空間の妖精、時空の精霊ルァン・マサの眷属だよ。
どうぞよろしくネ、フレドリック。』
そう言った途端にルーズヴェルディの姿が僅かに光り、俺と絆ができたのがはっきりと分かった。
『へぇ、ヴェルは空間の妖精かぁ。
だから空間転移の魔法を実験した時に、真っ先に気づいたんだね。』
『うん、そうだと思う。
因みに僕の名づけでどれぐらい魔力が減ったかな?』
『魔力?
えっとねぇ、・・・。
さっきは54だったから、12ほど減っているね。
今は42になっている。』
『あ、意外と使ってないね。
じゃぁ、他の妖精の名付けができるけれど、どうする?
きっとここに集まって来る妖精たちはレドリックとつながりたいと思っているはずだよ。
みんな名付け人が居ないからね。』
『妖精って、名付けてくれる人を探してるの?』
『別にそういうわけでもないけれど、拠り所って言うのかなぁ。
何かあった時に頼れるところがあるっていいじゃない?
それに、僕らも名付けてくれた人を何かと支えてあげられるからね。』
『そうか、お互いに支え合うのは素敵だね。
ヴェルからお勧めの妖精って居る?』
『ここに集まって来る妖精は、みんな気のいい子ばかりだから全部お勧めだけど、中でも僕と親しい子は、風の妖精と地の妖精かなぁ。
その次は。炎の妖精と水煙の妖精、・・・。
後は、さほど親しいわけではないけれど、どっちかと言うと豊穣の妖精と樹木の妖精が僕のお気に入りだよ。
どっちも可愛いからね。』
『そうなんだ。
じゃぁ、今日はもう二人だけにしておこうか。
風の妖精と地の妖精が望むなら二人に名付けしよう。
他の妖精は希望があっても明日以降だね。
ヴェルが言っていた、炎の妖精、水煙の妖精、豊穣の妖精それに樹木の妖精さんの希望があれば、その順で優先させるよ。』
『うん、わかったぁ。
じゃぁ、皆が集まったら希望を聞いてみるよ。』
『ところで名付けをしたなら、その後僕は何をしてあげればいいのかな?』
『特には無いよ。
但し、僕らがフレドリックの傍にいることでわずかながらもフレドリックの魔力を消費することになるんだ。
魔力の少ない人間には無理だけれど、フレドリックなら、十や二十の妖精が居てもきっと大丈夫だと思うよ。
そうだなぁ、妖精によっても違うけれど10体の妖精で一日当たり12から16ぐらいの魔力をもらうことになると思う。』
おやまぁ、妖精が傍にいることで魔力を食われる感じだね。
でもまぁ、一体当たり1.5ぐらいの魔力なら何とか大丈夫のような気がするね。
昼日中の魔力使用でもすぐに補填できたし、今のところ54だから、20体分で30前後になるのかな?
でも常時負荷がかかっている状態はそれだけでも訓練になるかも。
それに妖精が手助けしてくれれば、この虜囚生活も苦にならないかもしれない。
『うん、わかったよ。
名付けに消費し、その後も定常的に魔力を消費することについては了解した。
じゃぁ、夜の放出も最低限度の枠はいくらか残しておいた方がいい?』
『うん、多分その必要性は無いかな。
フレドリックって放出した端から充填を始めるからね。
多分、僕らが傍にいても枯渇することは無い。
流石に魔力の保有量を超えて名付けしたらだめだけれど・・・。
それと魔力を枯渇させると身体にあまりよくはないからね。
魔力を使う場合でも、最低限1か2は残しておいた方がいい。』
なるほど、1日分で1.5という事は時間当たり0.063ぐらいの消費になるからその分の補填ができるなら大丈夫という事だろう。
昼間の実験で消費したのは32~34程度、でも8時間足らずの間に多分40以上も補填できたようだから、時間当たりで5程度の余裕がありそう。
単純計算で言うと、総数で78体の妖精を名付けてしまったら、毎時間の補填量がやや上回る程度になって余裕が無くなる恐れがあるから、魔力総量が増えるか、時間当たりの補填量が増えるようになるまではヴェルの言う通り、当座20体程度にまで留めておいた方がよさそうだ。
◇◇◇◇
その後、就寝前の定刻になって妖精たちが集まってきた。
ヴェルが意向を確認すると、集まったヴェル以外の57体の妖精が皆名づけを希望していた。
当面、20体までを限度として、毎夜二体ずつの名付けをすることにした。
魔力総量が上がれば、この場にいる全部の妖精に名付けをしてあげるとの約束をしてあげた。
その夜、寝る前の放出前に名付けたのは西風の妖精「シーフォンネル(愛称フォン)」と地の妖精「グロンシール(愛称グロン)」の二体だった。
それで24の魔力を使い、寝る前に放出したのは残り18の内16を放出した。
明日も皆が集まるという事だったが、ヴェルとフォンとグロンはそのまま残った。
ついでに言うと、この三体の妖精は、絆の所為か少し離れていても思念で俺と会話ができるようになった。
勿論、彼らの言葉も分かるのだけれど、内緒話をする際には思念の会話(念話)が便利なのだ。
翌朝目覚めてみると、寝台の脇の小さな机に干し肉が置いてあった。
ヴェルに聞いてみると、ヴェル、フォンそれにグロンの三体で協力して、近くの森に棲む鹿を仕留め、干し肉を造ったのだそうな。
取り敢えず、一食分として少なくない切り身を持って来てくれたようだ。
俺は、干し肉をインベントリに隠し、粗末な朝食が運ばれてくると、それと一緒に干し肉を魔法の火で焙って食べてみた。
うん、とても美味しかったよ。
これで調味料があれば便利なのだけど・・・と、何の気なしに呟いた。
それを聞いた三体の妖精たちは、調味料なるものを入手できるか検討してみると言ってくれた。
とっても優秀な俺の友達だ。
今日は、蒼炎の妖精さんと滝の妖精さんの名付けをする予定。
その次の日は、豊穣の妖精それに草木の妖精さんが候補だね。
◇◇◇◇
このようにして1日に二体の妖精の名付けをし、最終的に一月後には61体の妖精の名付けをしてしまった。
毎時、4近い魔力が消費されるけれど、魔力総量が500を超え、毎時の補填量が20を超えている現状ではほとんど影響が無いに等しい。
但し、友である妖精の名前を覚えるのが結構大変だった。
主だった妖精は以下の通り。
水の精霊であるウンディーヌの眷属では
滝の妖精 ジャラナディア 愛称ジャル
湖沼の妖精 バロータニア 愛称バロゥ
雪の妖精 ネィヴェリア 愛称ネイブ
雹の妖精 オラーシロ 愛称シロ
霧の妖精 ウラペシア 愛称ウーラ
氷の妖精 パゴセニア 愛称パーゴ
火の精霊であるサラマンダーの眷属では、
紅炎の妖精 プラーミャス 愛称プル
黄炎の妖精 リャーマリーヤ 愛称リーヤ
蒼炎の妖精 リャーマスール 愛称スール
浄火の妖精 ハイリジェスフォイア 愛称ハイリ
獄炎の妖精 ホーレンフォイア 愛称ホーレ
篝火(松明)の妖精 ファケーリャ 愛称ファーク
風の精霊であるシルフの眷属では、
空気の妖精 エアロシナ 愛称エアロ
南風の妖精 ナンフェンディル 愛称ナン
北風の妖精 ペイファンシル 愛称シル
西風の妖精 シーフォンネル 愛称フォン
東風の妖精 トンフーヴァン 愛称フー
大地の精霊であるノームの眷属では、
地の妖精 グロンシール 愛称グロン
石の妖精 ロッカネル 愛称ロッカ
砂の妖精 アレナリオ 愛称アレン
鉱石の妖精 ミネーリオス 愛称ミネー
豊穣の妖精 ヘラミルス 愛称ヘラ
樹木の精霊であるドリアードの眷属では、
草花の妖精 ブラクラキア 愛称ラキ
果樹の妖精 バーバファン 愛称バーブ
苔の妖精 ムスカシア 愛称ムース
大樹の妖精 デリービャ 愛称デリー
灌木の妖精 レイノア 愛称レイ
時空の精霊であるルァン・マサの眷属では、
空間の妖精 ルーズヴェルディ 愛称ヴェル
時の妖精 フレーミャイス 愛称フレム
光の精霊であるオーブの眷属では、
虹の妖精 アルコイリス 愛称アル
月光の妖精 セリノフォト 愛称セリノ
陽光の妖精 ティラクフォス 愛称ティル
闇の精霊であるシェイドの眷属では、
暗闇の妖精 オスクリダーディアン 愛称クリ
天候の精霊であるラメテオの眷属では、
嵐の妖精 テンペスタージュ 愛称テンペ
竜巻の妖精 バヴァンダール 愛称バヴァン
特に樹木の精霊の眷属は、上記に上げた以外にも植物の科目ごとに妖精が居るので、とにかく数が多すぎる。
取り敢えず重複の無い状態で、さらに評判を聞きつけて集まって来た90体余りの妖精も俺の名付けを希望していることから、余裕があれば、順次名付けをして行くことにしている。
それまでの間は、代表的な妖精に取りまとめをお願いしている状態だ。
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