二つのR ~ 守護霊にResistanceとReactionを与えられた

サクラ近衛将監

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第三章 大学生活

3ー9 打明け話後の出来事

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 U*Jハリ*ウッドエリアではショーもあったけれど、秀逸しゅういつだったのはやっぱりジェットコースターかなぁ。
 ただ、ジェットコースターはやっぱり怖かったのか、キャァキャァ言いながら隣の梓ちゃんが俺の腕をしっかりと握りしめていたのが印象的だった。

 U*Jニュー*ークエリアで良かったのは、4K3D映画のアトラクションだったと思う。
 このエリアでは、パークサイド・グリルでランチのステーキセットを食べたよ。

 行楽地の食事だから、まぁ高いのは高いよね。
 少なくとも苦学生が頻繁ひんぱんに来られるような場所でも、値段でもなかったな。

 ただまぁ、俺はそれなりの小金持ちだし、せっかくのデートなんだから、偶には良いでしょう。
 デートの時ぐらいは奮発ふんぱつするし、梓ちゃんも俺の経済状況を大枠で知っているから、最初の頃はともかく、何時も俺が支払っているのを気にしつつも、最近はある程度は仕方が無いかという感じで割り切ったようだよ。

 贅沢に慣れ過ぎてはいけないのかもしれないけれど、生活にメリハリをつけるのは、構わないでしょう。

 ◇◇◇◇

 午後から廻ったU*Jサンフ*ンシスコ・エリアは、アトラクションもないわけじゃないけれど街並みを散策するのがどちらかと言うとメインだから、二人で腕を組みながらちょっとだけ外国の町中を連れ立って散歩する気分を味わえた。
 あちらこちらと歩きながら、土産物グッズのウインドウ・ショッピングも楽しいものだ。

 良い物が有れば記念に買ったり、家族への土産にしたりするのも良いかもね。
 ウチの妹たちは甘い物には目が無いから、クッキーやチョコなんかの土産も良いのかも。

 あ、でも、もしかすると連れて行けと強請ねだられるかもしれないな。
 うーん、でも兄貴が連れて行くよりも、本来は親が連れて行くべきじゃないのかな?

 ところで、U*Jの中でも相も変わらず、尾行がついているね。
 事前に車の中で、梓ちゃんには監視と盗聴の話はしているので、外での会話の方は、マスクをしたままで当たり障りのない話に終始している。

 廻りで聞いている奴が居るとすれば、きっと、すごく退屈な話なんだろうなと俺も思っている。
 なんだかんだ言いながらも、時折カフェでの休憩も挟みながら、U*Jには午後5時頃まで居たよ。

 こういう行楽地は、駐車場を出るのが大変なんだよね。
 おまけに日曜日とあって、家族サービスの親子連れが多いからね。

 車で来ている人も半端な数じゃない。
 駐車場には3600台ぐらいも入るらしいけれど、俺らは比較的早く来たはずなのに、それでも入るのに満車寸前だったのかもしれないんだ。

 当然に出る時にもピークがあるよね。
 夕方以降も滞在して夜の部を楽しみたい人がいるかもしれないが、一方で、遅くに帰ると明日が大変と思っている親子連れもいるはずだよね。

 だから、実際に駐車場から出庫するのに一時間近くもかかり、U*Jを出たのは午後6時過ぎだったよ。
 帰りも時間を見ながら、下道を走ることにした。

 もう一度、内緒話のお時間だね。
 午後も7時過ぎになって、*屋駅近くのモールの駐車場に車を放り込み、その近くにある『*一』という和食料理店に行ったよ。

 当然のことながら、前日にWEBで予約していたんだが、午後7時半からの予約だったので時間的にはちょうどよかった。
 遅くなりそうなら、高速で*屋に来るつもりでいたんだ。

 『*一』では、予約の際にお任せの懐石料理を頼んで置いたんだ。
 お値段は、何と、お一人様16000円也だぜ。

 小金持ちの俺の夕食代としてもかなりかなり高い夕食代になるのは間違いない。
 二人で三万円を超えちゃう金額だからね。

 でも料理は流石に美味かった。
 一年に一、二回なら許してもらえる贅沢なのじゃなかろうかと思う俺だった。

 因みに、そこから梓ちゃんのアパートまではさほど遠くないけれど、それでも歩くとなれば45分ぐらいは間違いなくかかるだろうね。
 だからしっかりとアパートの入り口までは車で送るのが俺の仕事だ。

 そのために購入した中古車のようなものだもの。
 今のところ、中古車のまんまで、新車の購入予定は無いよ。

 普段使いなら中古車で十分だし、何より梓ちゃんがこの車を気に入ってくれたからね。
 外からの見てくれはそれなりに古くて余り良くなさそうなんだけれど、俺の特殊能力による改装整備の所為で、内装はほとんど新車同然、何なら、新車よりも見栄えが綺麗かもしれないし、丈夫で汚れが付きにくい仕様になっているんだ。

 梓ちゃんもそんな実用的なところが気に入ったのかもしれない。
 わざとそうしている所為もあって、外目からなら絶対に車を盗もうとは思わないはずだよ。

 ただ、車体下部にはかなり傷がついているね。
 何せ、監視をしている奴らが、無駄と知りつつも、所かまわずいろんな器具をつけたりしているからね。

 だから少なくとも三か月に一度は、俺が車体下部の保護のために塗料を塗っているよ。
 タール部分が剥げていると潮風でシャーシが錆びちゃう恐れもあるからね。

 そんなこんなで、俺としては結構な心配事だった梓ちゃんへの打ち明け話は無事に終わったよ。
 行きと帰りの時間で、必要事項はほぼ梓ちゃんに伝え終わったと思う。

 その上で、梓ちゃんも次の日曜日から俺の秘密の仕事に付き合ってくれることになったよ。

 ◇◇◇◇

 2037年11月18日(日)、今日は朝から家の中を掃除だよ。
 梓ちゃんが、俺の賃貸マンションまでやって来る日だ。

 これまでにも数回訪ねて来たことがあるから、梓ちゃんも俺のマンションはよく知っている。
 俺も、家の中を汚くしているつもりは無いんだが、お客が来るとなれば、朝から掃除や片づけをするのが礼儀と言うものだろう。

 予定通り、朝10時には梓ちゃんがやって来た。
 もっと早い時間にもできたんだが、対外的に「普通」を装うとなれば、そのぐらいの時間にはなる。

 それからおててをつないで、俺と梓ちゃんがヘンダーソン島へと跳んだ。
 当然のことながら、梓ちゃんも初めての経験だし、俺も人を一緒に運ぶのは初めての経験だよ。

 無事に支障なく空間転移は成功した。
 梓ちゃん、ちょっとは呆然としていたようだけれど、立ち直りは早かったね。

 俺のマンションの方には、黄さん若しくは黄さんの仲間が監視してくれることになっている。
 俺たちが不在の間に、家若しくはご近所で、何か異常が有れば即座に通知してくれることになっているんだ。

 但し、今日はヘンダーソン島にずっといる必要もないから、すぐに俺のマンションに戻って、梓ちゃんはテレビとDVDで外国語の勉強だな。
 その日の昼食と夕食は、俺のマンションで食べたよ。

 お昼はコンビニ弁当、夕食はおにぎりと鍋物にした。
 俺のマンションには、当然食糧も保管しているんだが、実はヘンダーソン島にもそれなりの居住区画が有って冷蔵庫や冷凍庫もあり、それなりの食糧は保管してあるんだぜ。

 ただ、ヘンダーソン島の場合、日本で購入した物も多少はあるけれど、備蓄分の多くは米国東海岸で購入した物が多いよね。
 日本時間で午前0時は、米国の東部標準時で午前10時(サマータイム時は午前9時)、これが西部標準時だと午前7時(サマータイム時は午前6時)になるから、どうしても米国西海岸では買い物に行きにくいんだよね。

 時間的なもので云えば、午後になるはずの欧州でも構わないんだけれどね。
 気分的に何となく米国の方が行きやすいという感じなので、買い物はどうしても米国東岸地域が多くなっているな。

 検疫?
 そんなものは当然無視。まぁ、相応に注意はしているんだけれどね。

 いずれにしろ、空間転移の実験は無事済んだから、一旦、マンションに戻って、先ずは、ティータイムで気楽に構えてもらいながら、梓ちゃんにはお勉強をしてもらう。
 ここで役立つのが俺の「Resistance」の能力だよな。

 既に俺と言う先輩が居るから、慎重にしながらも、梓ちゃんの知識貯め込みに係る脳内抵抗を弱めてやる。
 そうするとあら不思議、とっても覚えが速くなるんだ。

 この場合、字幕入りのDVDがとっても役に立つ。
 一日で、梓ちゃんの英語能力がかなり上がったな。

 次回からは、他の言語にも慣れてもらうつもりだ。
 そうしなければ、俺が米国東海岸やらEU域内で入手した洋書を理解してもらえない。

 そういった基礎知識を得て、初めて解析や実験に取り掛かれるんだ。
 一月ほど経って、11月終わりには、梓ちゃんもヘンダーソン島で実技の訓練を行なえるまでになっていたな。

 大学の冬季休業なんだが、12月27日と28日は梓ちゃんにゼミの予定が入っていた。
 12月29日から1月3日までは休みなんだけれど、梓ちゃんにもやっぱり実家に帰る都合が有って、暇がありそうな日は結局無しということになった。

 で、年が明けてからの秘密のお仕事は1月10日(日)からになったよ。
 後は、春休みと夏休みで、どれだけ予定がとれるかだよなぁ。

 いずれにしろ、梓ちゃん抜きでも、俺ができる範囲では調査研究を進めておくしかないようだ。
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