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第三章 ホブランド第八日目以降の出来事
3-8 王都滞在中の出来事 その四(ワイオブール離宮)
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王都に滞在予定も残すところ今日を入れてあと三日。
実は、明日は第二王女コレットの招待で、王太后の住むワイオブール離宮を訪れることになっているのだ。
ワイオブール離宮は王都の中でも少し西外れにある離宮の様だ。
恐らくはシレーヌ嬢も王女の警護のために同道するだろうが、今日のような身体的距離や親し気な会話の再現は難しいだろう。
第二王女コレットも一体何のためにわざわざ前王の后である王太后に俺なんかを会わせようとするのかその辺が理解できん。
コレット王女の危難に駆け付けた騎士的な意味合いで俺に感謝していることは承知しているが、その辺は国王陛下からの褒章授与で終わっている筈だ。
俺としては、格式ばった応対はできるだけ避けたいところなんだが、少なくとも王女さんから招待される俺が断るわけにいかないところに大きな問題がある。
明日は何も起きないでくれよと祈るばかりだ。
◇ 王太后クリスフェル・ノルム ◇
リューマはコレット王女の馬車に乗せられて、王女と対面しているところである。
馬車での同乗を丁重にご辞退申し上げたのだが聞き届けてはもらえなかった。
馬車の周囲にはシレーヌ嬢が率いる騎士団が警護の任に就いている。
そのシレーヌ嬢も凛として華やかではあるのだが、昨日のような淑やかさや親密さは感じられない出で立ちと面立ちで馬上にある。
行く先は王都の西はずれにあるワイオブール離宮。
百年以上も前に建立された宮殿で、建設当時は専ら他国外交使節団の受け入れなどに使われていたらしいが、50年ほど前に別の場所に迎賓館が建立されたことから王族の離宮として使われるようになり、主として寡婦となった王族の住まいとして利用されるようになったようだ。
現在の住人は、前王の后であったクリスフェル・ノルム王太后と前王の妹であったフェレーヌ・ヴァイオス妃殿下のお二人が主で、その従者が住んでいる離宮である。
フェレーヌ・ヴァイオス妃殿下は、凡そ三十年前にヴァイオス辺境伯の元へ降嫁されたが、五年程前に辺境伯が亡くなられ、フェレーヌ妃殿下との間に嫡男が居なかったので、側室の子が辺境伯を継ぎ、フェレーヌ殿下はその領地を出て王都に棲むことになったのである。
降嫁した女性は、通常の場合であれば、嫁いだ家にそのまま留まることになるのだが、フェレーヌ妃殿下の場合は元王族ということで離宮に住むことが許されたのである。
無論、辺境伯の家にそのまま留まることもできるのだが、生母である側室の立場に配慮して辺境伯の家から離れたようである。
こうした情報は昨日のうちにシレーヌ嬢から教えて貰っていた。
元々ホブランドの世情に疎いリューマであるし、やんごとなき貴族の世界となるとこれは又別世界の話であるから知っている筈もない。
曲がりなりにも准男爵という爵位を拝命して末端貴族の一員になってしまったので、いずれその辺の勉強もしなければならないとは思っている。
准男爵の場合、所謂法衣貴族の一つではあるが名誉叙爵の意味が極めて大きく、宮廷貴族ではないことから王都に住む必要はないようだ。
但し、王命によりなにがしかの職務を与えられた場合は宮廷貴族として王都に住まいを構える必要があるようなのだが、シレーヌ嬢曰く、リューマの場合は特別なのでおそらく特別の職務を与えられる心配はないという。
仮に職務を与えられる場合は陞爵の際に命があったはずだという。
確かに俺の場合は、法外な勲章を与えるために陞爵されたような特殊な例であるから、そもそも宮廷で職務を与えるような意図は無かったはずだ。
但し、仮に更なる功績があったような場合は、陞爵によって領地持ち貴族か宮廷貴族になる可能性も多分にあるというのがシレーヌ嬢の推測だ。
俺が貰った「紅白宝珠勲章」はそれほどの重みのある勲章であるらしい。
ところで目の前にいるコレット王女はすこぶる機嫌がいい。
何やかやと俺に話しかけてくる。
主に俺のことを聞き出しているのだが、返答の方は差しさわりのない程度に抑えている。
まぁ、「好きなモノ」とか「嫌いなモノ」とかの質問に対して返答を渋ることもできないのだが・・・。
但し、素性についての質問には非常に困った。
巻き込まれ召喚で来ちゃいましたなんて本当のことは言えないので、東方の島国から来た田舎者で押し通しているのだが、実際のところその東方の島国の事情すら知らないので余り勝手なことは言えない。
それでも江戸時代の田舎のイメージを思い浮かべて、それに似あう風情から返答を選んでみた。
概ねその返答で満足してくれたようなので内心ほっとしているが、何らかの事情で当該島国の人がこの国にやってきて王女と面会したりすると困ってしまうのだが・・・。
まぁ、その辺は、そんなことが起きてから心配することにする。
馬車の中での三十分余りはそんなわけで結構な苦行だったわけだが、ようやく離宮の門に馬車が到達した。
離宮と言いながら結構な高さの石壁に覆われた城郭に近い建造物である。
大門の石構えは中々堂々たる威容を放っているし、二段構えの鉄製落とし格子戸と常駐する兵士が、離宮全体の守備の固さを暗示している。
内部はかなり広い。
恐らくは一辺が半ケールを超えるほぼ正方形の敷地を有する城郭である。
内部に三つの顕著な屋敷があり、中央は催事館で主として国賓が来たときに使用したりする迎賓館でもあるが、実のところ迎賓館は別の場所に新たに建てられており、ここの催事館は予備の迎賓館であるようだ。
その東方にあるのが離宮東館で王太后の住まいになっている。
一方催事館の西方にあるのが離宮西館でフェレーヌ・ヴァイオス妃殿下の住まいである。
大門を潜ってからも馬車は暫く走ってようやく離宮東館に横付けした。
玄関には数人の従者が出迎えている。
俺が先に馬車を降り、コレット王女が降りるのに手を差し出して補助する。
これは傍らにいる騎士としての義務でもあるのだ。
コレット王女がにっこりと微笑みながら降りてきた。
玄関前で待ち構えていた女性従者たちが一斉にカーテシーの様な所作をする。
厳密には俺の生まれた世界のカーテシーとは多分違うと思う。
やや片足を後ろに引く動作は似たようなものだが、そこから腰を折る動作が異なる。
カーテシーの所作としては相手よりも目線を低くして相手を見上げる動作になるのだが、ホブランドでは、相手を見ないし、手も差し出さない。
むしろ日本式のお辞儀に近い形を、右腕は掌を左胸に当て、左腕を下げたままで行うのである。
「マーサ殿、また、お世話になります。」
コレット王女は勝手知ったる間柄なのだろうが、一番年上の女性にそう言った。
当の女性は笑みを浮かべながら言った。
「姫様はますますお綺麗になりましたなぁ。
今日はそれに殿方をお連れして、・・・。」
「あ、マーサ殿にも紹介しますね。
こちらは、この度、准男爵の爵位を頂き、紅白宝珠勲章を授与されたリューマ・アグティ准男爵殿です。」
「リューマ・アグティと申します。
どうぞお見知りおきください。
本日はコレット王女様のお供としてまいりました。」
俺がそういうと一斉にまたカーテシーに似た作法で返すメイド達である。
マーサ女官長の案内で俺とコレット王女は館内を案内された。
俺は左腕を曲げ、コレット王女の右手がそれにすがる所謂エスコートの形である。
これはもう儀礼の一つなのだからどうしようもない。
恐らく応接間なのであろう一室に案内された。
コレット王女は下座に用意された椅子の傍に立ち、俺は王女の右手脇に立つ。
同じく俺たちの後からついて来たシレーヌ隊長が、コレット王女の左後方に立った。
これも作法の一つなのである。
エスコート役の騎士が右脇、警護の責任者が左脇かやや後方というのがホブランドで最もオーソドックスな形なのである。
屋敷の奥の一室に案内されると六十代の老女と四十代の女性が数人の女官とともに待っていた
最初にコレット王女が礼式通りに挨拶をし、同時に俺を二人に紹介してくれた。
60代の女性がクリスフェル・ノルム王太后であり、40代の女性が前王の妹であったフェレーヌ・ヴァイオス妃殿下だった。
どちらも王族らしい華やかな服装をまとっている。
クリスフェル王太后が声を掛けてくれた。
「リューマとやら、なかなかの男子じゃのぅ。
コレットやザイルの命を三度にわたって救ってくれたと聞いて居る。
国王夫妻も礼は申しておるじゃろうが、愛しい孫たちを守ってくれたことについて私からも礼を申しておきます。」
王太后は、おっとりとした優し気なおばあさまのようだ。
着席を勧められてコレットと俺がテーブルの席に着くが、シレーヌはそのまま立ったままになる。
これも礼式なのだから止むを得ない。
で、その時に気づいたのは、明らかに女官とは異なる老女がこの室内をうろちょろしているのである。
これは明らかにおかしい。
老女もそれなりの服装なのだが、宮廷の服装をよく知らない俺から見ても、どちらかと言うと寝巻の類いに見えるのだ。
普通に考えて、こんな場にそんな服装で出てくるのは狂人の類なのだが・・・。
俺は或いはと思い当たったものがあった。
で、暫く目線で追いかけていると、不意にその老女と視線が合った。
***********
タイトルの一部を変更しました。
By サクラ近衛将監
実は、明日は第二王女コレットの招待で、王太后の住むワイオブール離宮を訪れることになっているのだ。
ワイオブール離宮は王都の中でも少し西外れにある離宮の様だ。
恐らくはシレーヌ嬢も王女の警護のために同道するだろうが、今日のような身体的距離や親し気な会話の再現は難しいだろう。
第二王女コレットも一体何のためにわざわざ前王の后である王太后に俺なんかを会わせようとするのかその辺が理解できん。
コレット王女の危難に駆け付けた騎士的な意味合いで俺に感謝していることは承知しているが、その辺は国王陛下からの褒章授与で終わっている筈だ。
俺としては、格式ばった応対はできるだけ避けたいところなんだが、少なくとも王女さんから招待される俺が断るわけにいかないところに大きな問題がある。
明日は何も起きないでくれよと祈るばかりだ。
◇ 王太后クリスフェル・ノルム ◇
リューマはコレット王女の馬車に乗せられて、王女と対面しているところである。
馬車での同乗を丁重にご辞退申し上げたのだが聞き届けてはもらえなかった。
馬車の周囲にはシレーヌ嬢が率いる騎士団が警護の任に就いている。
そのシレーヌ嬢も凛として華やかではあるのだが、昨日のような淑やかさや親密さは感じられない出で立ちと面立ちで馬上にある。
行く先は王都の西はずれにあるワイオブール離宮。
百年以上も前に建立された宮殿で、建設当時は専ら他国外交使節団の受け入れなどに使われていたらしいが、50年ほど前に別の場所に迎賓館が建立されたことから王族の離宮として使われるようになり、主として寡婦となった王族の住まいとして利用されるようになったようだ。
現在の住人は、前王の后であったクリスフェル・ノルム王太后と前王の妹であったフェレーヌ・ヴァイオス妃殿下のお二人が主で、その従者が住んでいる離宮である。
フェレーヌ・ヴァイオス妃殿下は、凡そ三十年前にヴァイオス辺境伯の元へ降嫁されたが、五年程前に辺境伯が亡くなられ、フェレーヌ妃殿下との間に嫡男が居なかったので、側室の子が辺境伯を継ぎ、フェレーヌ殿下はその領地を出て王都に棲むことになったのである。
降嫁した女性は、通常の場合であれば、嫁いだ家にそのまま留まることになるのだが、フェレーヌ妃殿下の場合は元王族ということで離宮に住むことが許されたのである。
無論、辺境伯の家にそのまま留まることもできるのだが、生母である側室の立場に配慮して辺境伯の家から離れたようである。
こうした情報は昨日のうちにシレーヌ嬢から教えて貰っていた。
元々ホブランドの世情に疎いリューマであるし、やんごとなき貴族の世界となるとこれは又別世界の話であるから知っている筈もない。
曲がりなりにも准男爵という爵位を拝命して末端貴族の一員になってしまったので、いずれその辺の勉強もしなければならないとは思っている。
准男爵の場合、所謂法衣貴族の一つではあるが名誉叙爵の意味が極めて大きく、宮廷貴族ではないことから王都に住む必要はないようだ。
但し、王命によりなにがしかの職務を与えられた場合は宮廷貴族として王都に住まいを構える必要があるようなのだが、シレーヌ嬢曰く、リューマの場合は特別なのでおそらく特別の職務を与えられる心配はないという。
仮に職務を与えられる場合は陞爵の際に命があったはずだという。
確かに俺の場合は、法外な勲章を与えるために陞爵されたような特殊な例であるから、そもそも宮廷で職務を与えるような意図は無かったはずだ。
但し、仮に更なる功績があったような場合は、陞爵によって領地持ち貴族か宮廷貴族になる可能性も多分にあるというのがシレーヌ嬢の推測だ。
俺が貰った「紅白宝珠勲章」はそれほどの重みのある勲章であるらしい。
ところで目の前にいるコレット王女はすこぶる機嫌がいい。
何やかやと俺に話しかけてくる。
主に俺のことを聞き出しているのだが、返答の方は差しさわりのない程度に抑えている。
まぁ、「好きなモノ」とか「嫌いなモノ」とかの質問に対して返答を渋ることもできないのだが・・・。
但し、素性についての質問には非常に困った。
巻き込まれ召喚で来ちゃいましたなんて本当のことは言えないので、東方の島国から来た田舎者で押し通しているのだが、実際のところその東方の島国の事情すら知らないので余り勝手なことは言えない。
それでも江戸時代の田舎のイメージを思い浮かべて、それに似あう風情から返答を選んでみた。
概ねその返答で満足してくれたようなので内心ほっとしているが、何らかの事情で当該島国の人がこの国にやってきて王女と面会したりすると困ってしまうのだが・・・。
まぁ、その辺は、そんなことが起きてから心配することにする。
馬車の中での三十分余りはそんなわけで結構な苦行だったわけだが、ようやく離宮の門に馬車が到達した。
離宮と言いながら結構な高さの石壁に覆われた城郭に近い建造物である。
大門の石構えは中々堂々たる威容を放っているし、二段構えの鉄製落とし格子戸と常駐する兵士が、離宮全体の守備の固さを暗示している。
内部はかなり広い。
恐らくは一辺が半ケールを超えるほぼ正方形の敷地を有する城郭である。
内部に三つの顕著な屋敷があり、中央は催事館で主として国賓が来たときに使用したりする迎賓館でもあるが、実のところ迎賓館は別の場所に新たに建てられており、ここの催事館は予備の迎賓館であるようだ。
その東方にあるのが離宮東館で王太后の住まいになっている。
一方催事館の西方にあるのが離宮西館でフェレーヌ・ヴァイオス妃殿下の住まいである。
大門を潜ってからも馬車は暫く走ってようやく離宮東館に横付けした。
玄関には数人の従者が出迎えている。
俺が先に馬車を降り、コレット王女が降りるのに手を差し出して補助する。
これは傍らにいる騎士としての義務でもあるのだ。
コレット王女がにっこりと微笑みながら降りてきた。
玄関前で待ち構えていた女性従者たちが一斉にカーテシーの様な所作をする。
厳密には俺の生まれた世界のカーテシーとは多分違うと思う。
やや片足を後ろに引く動作は似たようなものだが、そこから腰を折る動作が異なる。
カーテシーの所作としては相手よりも目線を低くして相手を見上げる動作になるのだが、ホブランドでは、相手を見ないし、手も差し出さない。
むしろ日本式のお辞儀に近い形を、右腕は掌を左胸に当て、左腕を下げたままで行うのである。
「マーサ殿、また、お世話になります。」
コレット王女は勝手知ったる間柄なのだろうが、一番年上の女性にそう言った。
当の女性は笑みを浮かべながら言った。
「姫様はますますお綺麗になりましたなぁ。
今日はそれに殿方をお連れして、・・・。」
「あ、マーサ殿にも紹介しますね。
こちらは、この度、准男爵の爵位を頂き、紅白宝珠勲章を授与されたリューマ・アグティ准男爵殿です。」
「リューマ・アグティと申します。
どうぞお見知りおきください。
本日はコレット王女様のお供としてまいりました。」
俺がそういうと一斉にまたカーテシーに似た作法で返すメイド達である。
マーサ女官長の案内で俺とコレット王女は館内を案内された。
俺は左腕を曲げ、コレット王女の右手がそれにすがる所謂エスコートの形である。
これはもう儀礼の一つなのだからどうしようもない。
恐らく応接間なのであろう一室に案内された。
コレット王女は下座に用意された椅子の傍に立ち、俺は王女の右手脇に立つ。
同じく俺たちの後からついて来たシレーヌ隊長が、コレット王女の左後方に立った。
これも作法の一つなのである。
エスコート役の騎士が右脇、警護の責任者が左脇かやや後方というのがホブランドで最もオーソドックスな形なのである。
屋敷の奥の一室に案内されると六十代の老女と四十代の女性が数人の女官とともに待っていた
最初にコレット王女が礼式通りに挨拶をし、同時に俺を二人に紹介してくれた。
60代の女性がクリスフェル・ノルム王太后であり、40代の女性が前王の妹であったフェレーヌ・ヴァイオス妃殿下だった。
どちらも王族らしい華やかな服装をまとっている。
クリスフェル王太后が声を掛けてくれた。
「リューマとやら、なかなかの男子じゃのぅ。
コレットやザイルの命を三度にわたって救ってくれたと聞いて居る。
国王夫妻も礼は申しておるじゃろうが、愛しい孫たちを守ってくれたことについて私からも礼を申しておきます。」
王太后は、おっとりとした優し気なおばあさまのようだ。
着席を勧められてコレットと俺がテーブルの席に着くが、シレーヌはそのまま立ったままになる。
これも礼式なのだから止むを得ない。
で、その時に気づいたのは、明らかに女官とは異なる老女がこの室内をうろちょろしているのである。
これは明らかにおかしい。
老女もそれなりの服装なのだが、宮廷の服装をよく知らない俺から見ても、どちらかと言うと寝巻の類いに見えるのだ。
普通に考えて、こんな場にそんな服装で出てくるのは狂人の類なのだが・・・。
俺は或いはと思い当たったものがあった。
で、暫く目線で追いかけていると、不意にその老女と視線が合った。
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タイトルの一部を変更しました。
By サクラ近衛将監
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