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第五章 ブルボン家の嫁
5ー11 瘴気対策? その二
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ガラス容器に入れた分の上部が、上澄みのように澄んできたのです。
透明ではあるのですけれど、うっすらと虹のような色がついていますね。
一方ガラス容器の底の下部は、黒い色が濃くなっています。
静置することで混ざっていた物が重さ等により分離したのかもしれません。
ただ、ガラス容器を置いてある棚板に私(ヴィオラ)がちょっと触れただけで、その状態が霧散してしまいました。
もともと棚自体が左程強固なものではなかったようで、私(ヴィオラ)が触れただけで、棚板に微小な振動が生じたようです。
この結果からすると、どうやら静置による分離というものは、ものすごく敏感なようですね。
もう一つ、飽くまで私(ヴィオラ)の堪に過ぎないのですけれど、静置分離が解けた後の瘴気の色合いが一月前に見た時に比べ、全体に薄れているような気もします。
どうやらガラス容器では瘴気の一部が漏れている可能性もありますね。
今のところ特段の不具合は無いと思いますけれど、瘴気の漏れが与える微小な変化がどのような影響を与えるかがわからないので、遅まきながら周囲に結界を張りました。
それも二重にです。
二つの結界の間には、この一月ほどの間に私(ヴィオラ)が造った簡易浄化装置を設置して、漏れ出た瘴気を二段に分けた結界の中で浄化させています。
また、こうすることにより瘴気を浄化した際の残渣があるかどうかもわかるかと思ったのですけれど、生憎と私(ヴィオラ)の能力(ちから)の範囲では残渣等が感知できませんでした。
いずれにせよ、またまた一か月ほどの静置の時間が必要になったようですね。
どうせならと、モニュメントでは無いのですけれど、直径が20センチ、高さが1mほどの大きな円筒状のガラス容器(上面・下面とも溶着させている代物)を造り、私の書斎に置くようにしました。
私の書斎は、執務室を兼用していますから、人が良く出入りする場所ではありますけれど、一階にあって構造がしっかりとしており、床も丈夫なので二階の寝室等に比べると床面の振動が少ないのです。
まぁ、大の大人が飛び上がって床を踏み鳴らしたりすれば、微小振動も起きるかもしれませんが、私の秘密の工房内にある棚よりはしっかりしている筈なのです。
尤も、四隅にロープ・スタンドを置いて、組み紐を使って分離し、従者達には中に入らないように申しつけておいたのです。
この区画はメイドたちによる掃除も厳禁なのです。
勿論、秘密工房の方も手を加えて、容器の置き場所は、大理石で作られた棚にしておりますよ。
こちらの方は、私(ヴィオラ)以外の者が入る場所ではありませんけれど、木製の棚のように振動が簡単に起きるようなものではありません。
重量のある大理石の方がより振動を抑えられるので、木製の床に置いた調度品との対比をしてみるつもりでいたのです。
このことが、ひょんなことから私(ヴィオラ)の調査研究を推し進めることになりました。
書斎にガラス容器のオブジェクトを設置してから22日ほど経過してやや分離が始まったころに、リチャード達三人の子が私(ヴィオラ)の書斎にやってきました。
リチャードは王立学院に入っており、普段は王都の寮にいるわけですけれど、夏季休暇でブルボンンへ戻って来ていたのです。
次男のダニエルは、来年王立学園に入ることになりますが、末っ子のベアトリスはもう少し私(ヴィオラ)の手元に居ることになるでしょうね。
特段の用事は無かった筈なのですが、子供たちの幼い頃から私(ヴィオラ)の書斎に集まってよくお話をしたり遊んだりしていたものですから、子供たちのたまり場になっているのです。
私(ヴィオラ)がもう少し暇が有れば、きっと居間がそのような場になっていたのでしょうけれど、私(ヴィオラ)が領内のあれこれに手を出している所為で、執務室が子供たちの居間代わりになってしまったのです。
私(ヴィオラ)の執務室も結構大きな部屋ですからね。
大きな執務用の机がありますけれど、その前には十人ほども座れる応接セットが置かれており、子供たちが小さい頃は、5センチほど段差のある床に置いた大きなセンターラグの上(土足厳禁)で色々と遊びをしたり、お話をしたものです。
そうして皆が集まるとそこで思い思いに床に座りながら、談笑するのがほぼ我が家のしきたりになっていますね。
あ、これは私(ヴィオラ)の書斎だけの話であり、他の部屋ではこんなスペースもありませんし、極親しい者だけがする慣習であって、お客さんに強要するようなことでもありません。
仕事等で応対する場合は、応接セットを使っているのですよ。
前置きが長くなりましたけれど、子供たちが部屋にやって来ると真っ先にチャールズが部屋の片隅置かれたオブジェクトに気づきました。
オブジェクトを指さしながらチャールズが言いました。
「お母様、あれは何なのでしょうか?
周囲に結界が張ってあるようですけれど・・・。」
「あぁ、あれはね。
瘴気を入れた容器なのですよ。」
すると、以前からこのオブジェクトの存在だけは知っていたはずのダニエルとベアトリスも興味を引いたようでした。
ベアトリスが言いました。
「お母様、瘴気って何なのですか?」
ダニエルも頷きましたので、瘴気について知りたいようですね。
「瘴気と言うのは、普通の人が見ると靄のように見えるのですけれど、ベアトリスにはこの容器の中にあるものがどう見えますか?」
「えーっと、何か黒っぽいものが入っているけれど、下の方が濃いけれど、上に上がるにつれて順番に薄いみたい。
何だか面白いですね。」
「うん、そうね。
ダニエルにもそう見えるかしら?」
「はい、僕もそう見えます。
上の方は少し薄い色がついているみたいで縞々になっているみたいです。
下は汚いけれど、上は綺麗ですね。」
「あ、ベティもそう思う。」
『ベティ』とは、ベアトリスの愛称で、ベアトリスが自分のことを言うときもベティと呼ぶようになっているんです。
「二人にも見えたのなら説明がしやすいわね。
瘴気と言うのは、地下から湧いてくるガス状のものを言います。
少量ならば人や動物の体に影響を及ぼしませんが、この瘴気のある場所で生活していたりすると体内に瘴気が入り込み悪さをすることが有るのです。
このガラス容器の中にあるのは、お母さまが山中に沸いていた瘴気を封じ込めてあるのです。
瘴気のことは未だよくわかっていない部分もあるのですけれど、瘴気が溜まる場所では魔物が発生しやすいと思われますね。
ブルボン領内でも十数年ほど前に魔物が多数発生して領内の一部集落に大きな被害を出したことが有るようです。
で、瘴気がどんな影響を与えるのか詳細にはわかっていませんけれど、少なくとも瘴気には魔力の元になる魔素と、そうではないモノとが含まれているようですね。
一方で魔物から採れる魔石は、うまく利用すると魔導具となって人の生活を便利にしてくれます。
お母さまは、もしかするとこれら魔石を利用することで別の弊害が出ていないかどうかということと、もう一つ、放置すると魔物を発生する元になる瘴気を除去することで発生する害が無いかどうかを調べているところなのです。
瘴気は先ほども言ったように少し黒みがかった靄(もや)のようなものですけれど、ここに置いてから二十日も過ぎるとこうして靄の方がより黒いものとそうでないものに分離することが分かりました。
この層になっている部分がある意味できれいでもあることから、この部屋に置いて観察もしているのですよ。
お母さまの見立てでは、上部に溜まっている薄い虹色の層が魔素で、下部に溜まっている黒いものが人や動物には相いれない害になるものだと思っています。
この容器の中にある瘴気に対して浄化の魔法を行使すると、瘴気は消滅します。
でもその消滅したように見えるものはどこに行ったのかがわかりません。
瘴気が漏れると困りますから、ガラス容器は密封してありますけれど、もしかするとガラス容器の壁をも透過するかもしれませんから、周囲に二重の結界を張っていますけれどね。
さて、みんなの疑問は解けましたか?」
ダニエルとベアトリスは頷きましたが、チャールズが考え込んでいるようです。
「お母様、静かに置いておくと分離するということはわかりましたけれど、逆に動かすと元に戻るということでしょうか?」
「ええ、そうね。
実は工房では木製の板の棚の上に置いてあったのだけれど、その棚がほんの少し揺れただけで、分離していた瘴気が元に戻るということが有ったの。
だから周囲に近づかないようにロープを張って隔離してあるのです。」
「そうですか・・・。
でも、僕は静置しなくても瘴気の成分分離ができるような気がします。
それは試したことは無いのでしょうか?」
「うーん、チャールズは瘴気を分離できると考えているのね。
具体的には?」
「僕には、物を分離抽出する能力が有るみたいなんです。
例えば、タイラントロアにはいろいろな貴金属が含まれているみたいですけれど、僕は精錬をせずともそれぞれの成分を分離できるんです。
で、この瘴気の下層にある黒い層も、分離できると思うんです。
逆に言えば、瘴気の生の状態からも上部にあるお母さまが魔素と呼んだ成分も分離できると思います。」
「あらあら、とんでもない能力をチャールズは持っているみたいね。
それは、学院に行ってからわかったのかしら?」
「はい、学院に行く前から備わっていた能力みたいですけれど、そうした能力が使えるとわかったのは錬金術の授業を受けた時からです。
先生から鉱石を錬金窯で精錬するお話を聞き、先生の実技を観察しているうちに、錬金窯を使わずに分離できることが分かったんです。
でも、これは僕のユニークスキルのようなので、先生にも友達にも今のところは内緒にしています。」
「そうね、とても特殊な能力だから、できるだけ人には知られないようにするのが良いでしょう。
知られると絶対にそれを利用しようとする者が周囲に現れます。
少なくともチャールズが成人するまでは秘密にする方が良いでしょう。
特に王家や王宮に知られると、色々と面倒なことが起きそうね。
仮に学院在学中にそんなことが起きたなら真っ先にお母さまに知らせるのよ。」
透明ではあるのですけれど、うっすらと虹のような色がついていますね。
一方ガラス容器の底の下部は、黒い色が濃くなっています。
静置することで混ざっていた物が重さ等により分離したのかもしれません。
ただ、ガラス容器を置いてある棚板に私(ヴィオラ)がちょっと触れただけで、その状態が霧散してしまいました。
もともと棚自体が左程強固なものではなかったようで、私(ヴィオラ)が触れただけで、棚板に微小な振動が生じたようです。
この結果からすると、どうやら静置による分離というものは、ものすごく敏感なようですね。
もう一つ、飽くまで私(ヴィオラ)の堪に過ぎないのですけれど、静置分離が解けた後の瘴気の色合いが一月前に見た時に比べ、全体に薄れているような気もします。
どうやらガラス容器では瘴気の一部が漏れている可能性もありますね。
今のところ特段の不具合は無いと思いますけれど、瘴気の漏れが与える微小な変化がどのような影響を与えるかがわからないので、遅まきながら周囲に結界を張りました。
それも二重にです。
二つの結界の間には、この一月ほどの間に私(ヴィオラ)が造った簡易浄化装置を設置して、漏れ出た瘴気を二段に分けた結界の中で浄化させています。
また、こうすることにより瘴気を浄化した際の残渣があるかどうかもわかるかと思ったのですけれど、生憎と私(ヴィオラ)の能力(ちから)の範囲では残渣等が感知できませんでした。
いずれにせよ、またまた一か月ほどの静置の時間が必要になったようですね。
どうせならと、モニュメントでは無いのですけれど、直径が20センチ、高さが1mほどの大きな円筒状のガラス容器(上面・下面とも溶着させている代物)を造り、私の書斎に置くようにしました。
私の書斎は、執務室を兼用していますから、人が良く出入りする場所ではありますけれど、一階にあって構造がしっかりとしており、床も丈夫なので二階の寝室等に比べると床面の振動が少ないのです。
まぁ、大の大人が飛び上がって床を踏み鳴らしたりすれば、微小振動も起きるかもしれませんが、私の秘密の工房内にある棚よりはしっかりしている筈なのです。
尤も、四隅にロープ・スタンドを置いて、組み紐を使って分離し、従者達には中に入らないように申しつけておいたのです。
この区画はメイドたちによる掃除も厳禁なのです。
勿論、秘密工房の方も手を加えて、容器の置き場所は、大理石で作られた棚にしておりますよ。
こちらの方は、私(ヴィオラ)以外の者が入る場所ではありませんけれど、木製の棚のように振動が簡単に起きるようなものではありません。
重量のある大理石の方がより振動を抑えられるので、木製の床に置いた調度品との対比をしてみるつもりでいたのです。
このことが、ひょんなことから私(ヴィオラ)の調査研究を推し進めることになりました。
書斎にガラス容器のオブジェクトを設置してから22日ほど経過してやや分離が始まったころに、リチャード達三人の子が私(ヴィオラ)の書斎にやってきました。
リチャードは王立学院に入っており、普段は王都の寮にいるわけですけれど、夏季休暇でブルボンンへ戻って来ていたのです。
次男のダニエルは、来年王立学園に入ることになりますが、末っ子のベアトリスはもう少し私(ヴィオラ)の手元に居ることになるでしょうね。
特段の用事は無かった筈なのですが、子供たちの幼い頃から私(ヴィオラ)の書斎に集まってよくお話をしたり遊んだりしていたものですから、子供たちのたまり場になっているのです。
私(ヴィオラ)がもう少し暇が有れば、きっと居間がそのような場になっていたのでしょうけれど、私(ヴィオラ)が領内のあれこれに手を出している所為で、執務室が子供たちの居間代わりになってしまったのです。
私(ヴィオラ)の執務室も結構大きな部屋ですからね。
大きな執務用の机がありますけれど、その前には十人ほども座れる応接セットが置かれており、子供たちが小さい頃は、5センチほど段差のある床に置いた大きなセンターラグの上(土足厳禁)で色々と遊びをしたり、お話をしたものです。
そうして皆が集まるとそこで思い思いに床に座りながら、談笑するのがほぼ我が家のしきたりになっていますね。
あ、これは私(ヴィオラ)の書斎だけの話であり、他の部屋ではこんなスペースもありませんし、極親しい者だけがする慣習であって、お客さんに強要するようなことでもありません。
仕事等で応対する場合は、応接セットを使っているのですよ。
前置きが長くなりましたけれど、子供たちが部屋にやって来ると真っ先にチャールズが部屋の片隅置かれたオブジェクトに気づきました。
オブジェクトを指さしながらチャールズが言いました。
「お母様、あれは何なのでしょうか?
周囲に結界が張ってあるようですけれど・・・。」
「あぁ、あれはね。
瘴気を入れた容器なのですよ。」
すると、以前からこのオブジェクトの存在だけは知っていたはずのダニエルとベアトリスも興味を引いたようでした。
ベアトリスが言いました。
「お母様、瘴気って何なのですか?」
ダニエルも頷きましたので、瘴気について知りたいようですね。
「瘴気と言うのは、普通の人が見ると靄のように見えるのですけれど、ベアトリスにはこの容器の中にあるものがどう見えますか?」
「えーっと、何か黒っぽいものが入っているけれど、下の方が濃いけれど、上に上がるにつれて順番に薄いみたい。
何だか面白いですね。」
「うん、そうね。
ダニエルにもそう見えるかしら?」
「はい、僕もそう見えます。
上の方は少し薄い色がついているみたいで縞々になっているみたいです。
下は汚いけれど、上は綺麗ですね。」
「あ、ベティもそう思う。」
『ベティ』とは、ベアトリスの愛称で、ベアトリスが自分のことを言うときもベティと呼ぶようになっているんです。
「二人にも見えたのなら説明がしやすいわね。
瘴気と言うのは、地下から湧いてくるガス状のものを言います。
少量ならば人や動物の体に影響を及ぼしませんが、この瘴気のある場所で生活していたりすると体内に瘴気が入り込み悪さをすることが有るのです。
このガラス容器の中にあるのは、お母さまが山中に沸いていた瘴気を封じ込めてあるのです。
瘴気のことは未だよくわかっていない部分もあるのですけれど、瘴気が溜まる場所では魔物が発生しやすいと思われますね。
ブルボン領内でも十数年ほど前に魔物が多数発生して領内の一部集落に大きな被害を出したことが有るようです。
で、瘴気がどんな影響を与えるのか詳細にはわかっていませんけれど、少なくとも瘴気には魔力の元になる魔素と、そうではないモノとが含まれているようですね。
一方で魔物から採れる魔石は、うまく利用すると魔導具となって人の生活を便利にしてくれます。
お母さまは、もしかするとこれら魔石を利用することで別の弊害が出ていないかどうかということと、もう一つ、放置すると魔物を発生する元になる瘴気を除去することで発生する害が無いかどうかを調べているところなのです。
瘴気は先ほども言ったように少し黒みがかった靄(もや)のようなものですけれど、ここに置いてから二十日も過ぎるとこうして靄の方がより黒いものとそうでないものに分離することが分かりました。
この層になっている部分がある意味できれいでもあることから、この部屋に置いて観察もしているのですよ。
お母さまの見立てでは、上部に溜まっている薄い虹色の層が魔素で、下部に溜まっている黒いものが人や動物には相いれない害になるものだと思っています。
この容器の中にある瘴気に対して浄化の魔法を行使すると、瘴気は消滅します。
でもその消滅したように見えるものはどこに行ったのかがわかりません。
瘴気が漏れると困りますから、ガラス容器は密封してありますけれど、もしかするとガラス容器の壁をも透過するかもしれませんから、周囲に二重の結界を張っていますけれどね。
さて、みんなの疑問は解けましたか?」
ダニエルとベアトリスは頷きましたが、チャールズが考え込んでいるようです。
「お母様、静かに置いておくと分離するということはわかりましたけれど、逆に動かすと元に戻るということでしょうか?」
「ええ、そうね。
実は工房では木製の板の棚の上に置いてあったのだけれど、その棚がほんの少し揺れただけで、分離していた瘴気が元に戻るということが有ったの。
だから周囲に近づかないようにロープを張って隔離してあるのです。」
「そうですか・・・。
でも、僕は静置しなくても瘴気の成分分離ができるような気がします。
それは試したことは無いのでしょうか?」
「うーん、チャールズは瘴気を分離できると考えているのね。
具体的には?」
「僕には、物を分離抽出する能力が有るみたいなんです。
例えば、タイラントロアにはいろいろな貴金属が含まれているみたいですけれど、僕は精錬をせずともそれぞれの成分を分離できるんです。
で、この瘴気の下層にある黒い層も、分離できると思うんです。
逆に言えば、瘴気の生の状態からも上部にあるお母さまが魔素と呼んだ成分も分離できると思います。」
「あらあら、とんでもない能力をチャールズは持っているみたいね。
それは、学院に行ってからわかったのかしら?」
「はい、学院に行く前から備わっていた能力みたいですけれど、そうした能力が使えるとわかったのは錬金術の授業を受けた時からです。
先生から鉱石を錬金窯で精錬するお話を聞き、先生の実技を観察しているうちに、錬金窯を使わずに分離できることが分かったんです。
でも、これは僕のユニークスキルのようなので、先生にも友達にも今のところは内緒にしています。」
「そうね、とても特殊な能力だから、できるだけ人には知られないようにするのが良いでしょう。
知られると絶対にそれを利用しようとする者が周囲に現れます。
少なくともチャールズが成人するまでは秘密にする方が良いでしょう。
特に王家や王宮に知られると、色々と面倒なことが起きそうね。
仮に学院在学中にそんなことが起きたなら真っ先にお母さまに知らせるのよ。」
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