81 / 107
第四章 学院生活(中等部編)
4―25 領都セルデンにて その三
しおりを挟む
ヴィオラでございます。
婚約者であるレイノルズ様の生誕地ブルボン侯爵領の領都セルデンを訪問して、今日は三日目でございます。
今日も最初の予定は、朝食後に御婆様であるヒルベルタ様にリジェネ・ヒールをかけ、その席でヒルベルタ様から色々と昔話をお聞きしました。
レイノルズ様の幼き頃のお話やセルデンでの出来事などを教えていただきました。
ヒルベルタ様も随分と血行が良くなり、肌艶が目に見えて良くなっています。
ウーン、リジェネ・ヒールには少し若返りの効果があるのかも知れませんね。
その後、治癒師クラジーナさんの訓練指導ですね。
全部合わせて半時程度の時間を要しました。
それから外出着に着替えて、お約束の領内視察ですが、本日は領都セルデン市街の巡回になります。
ブルボン公爵家の馬車にレイノルズ様とご一緒に乗って、市内を巡回しつつ、領民の皆様に私(ヴィオラ)の顔見世をするのが一番の目的のようです。
巡回し、実際に見学する場所も何カ所かございます。
聖アンドレア教会に付属する救護院、ここは身寄りのない方々を収容し、庇護する目的で造られたもので、聖アンドレア教会が百年も前に独自に始めたそうですけれど、現在では公爵家からも金銭的な援助を受けている事業なのだそうです。
そうして歴代の侯爵夫人及び次期侯爵夫人がその運営にも携わっているのだそうです。
ですから、いずれブルボン家に嫁いだ際には、私(ヴィオラ)もこの救護院に大いに関わってきそうですね。
もう一つは、セルデン市内に四カ所ある領内学校の見学です。
ここはブルボン家の領民であれば誰もが入学できる学校です。
王立学院の初等部の就学年齢である7歳から9歳にかけての児童に初歩的な教育を施す場所なんです。
問題は、この教育に少々お金がかかることでしょうか。
ブルボン侯爵家で支援金を拠出していますけれど、前世の日本のような義務教育化による無料とはなっていないんです。
例えば給食費用や学用品費用など意外と領民への負担が多いために、一定以上の収入がある家庭じゃないと子供を就学できないんです。
このため、実際に学校に来ている児童は、富裕層か中流家庭の子女が多い様です。
セルデンでも王都と同じくスラム街があるのを私(ヴィオラ)は知っていますが、今回の巡回順路には組み込まれていません。
ヤッパリ、恥部は見せたくないのでしょうかねぇ。
もう一つの問題点は、上下水道の設備が余り整っていないことでしょうか。
セルデンは、周囲を緑豊かな山地に囲まれていますから、水脈が豊富なんです。
そのため、市内の数多くの場所に湧水を導いた泉の共同井戸があって、住民はそこで水を自由に汲むことができます。
私(ヴィオラ)が乗った馬車がその近辺を通過する時にも見かけましたけれど、その泉のすぐそばで洗濯をしている女たちが沢山いました。
一見すると上水の供給は問題が無いように見えますけれど、実はそこまでの水道にやや問題があります。
鉄管等を使っていれば問題が発生しなかったのかも知れませんが、この泉には石若しくは木製の樋が地中に埋められて使われています。
おそらく、新設当時は何も問題が無かったかもしれませんが、現在では設備が古くなって、地中での漏水箇所があちらこちらで認められるんです。
そうして泉の周辺で行われる洗濯後の汚水が地中に染み入って、漏水と混じりあっていることが問題なのです。
一応、泉の圧力が優っていますから泉の湧水には汚水が入りにくいのですけれど、大量の雨が降った際には、地中の汚水や漏水の圧力が増して樋の中に紛れ込む恐れがあるのです。
また、漏水により周辺の土砂が流れたりすると、地面の陥没も起きる可能性が御座います。
今のところ大きな事故は無いようですけれど、舗装が為されると大きな穴ができるまで地表では気づかれにくいという面がありますから、要注意なんです。
もう一つ、下水設備の不備ですね。
セルデンの街は、ロデアルに比べると少し匂うんです。
これは、排せつ物の対策が上手くいっていない証拠でしょうか?
ロデアルでは、私の提唱により、数年をかけて上下水道設備を施し、下水処理場で排泄物等の処理をしていますけれど、ここではどうやら汲み取り式トイレがメインのようです。
そう言えばマーガレット夫人がロデアルの屋敷内の清潔な水洗トイレに驚いていらっしゃっていましたけれど、このブルボン家のお屋敷にも水洗トイレはございますが、水を流しっぱなしの厠であって、川の上に造ったトイレとさほど変わらない代物なのです。
この後の処理がどうなっているかがちょっと問題なのですけれど・・・・。
ブルボン家のメイドさんに教えてもらいましたが、町家では余程裕福な家でないとこの水洗トイレは普及していないとのことでした。
これら下水の処理がどうなっているかによっては、住民の健康被害の問題もありそうですね。
で、一般の庶民の家庭でのし尿処理はというと、所謂、ポットン式のトイレ若しくはおまるであって、定期的に汲み取りをしなければならないようです。
業者の手により汲み取られたし尿は、郊外の畑で肥料として使われているようです。
うーん、この様子では食事前の浄化がやっぱり欠かせませんね。
私(ヴィオラ)は、少なくとも自分で食べる食事については、事前の浄化魔法を欠かしたことが有りません。
主として感染症の予防対策なんですけれど、セルデンの場合、し尿を元にした肥料が原因の寄生虫対策も考えねばならないようです。
ブルボン侯爵家で出される料理については、調理の段階で浄化魔法をかけているのかも知れませんけれど、領民への対策はどうなんでしょうね?
現段階で私(ヴィオラ)が口を挟むことは、やはり難しいのですけれど、それとなくレイノルズ様に示唆だけはしておこうと思います。
これとは別に、セルデン市街では大きな建物は少なく、領主館、教会、ギルドなどが三階建ての建造物で、後は軒並み二階建て以下の建物です。
また、セルデン市街の目抜き通りは広く、石畳で整備されていますけれど、大きな通りを外れるとむき出しの地面が見えており、雨の時期には市街地の大部分で泥濘になるでしょうね。
これも側溝等の下水設備を整備するとましになりますし、余裕があれば舗装をすべきでしょう。
但し、大雨の際の下水が溢れることを防止するために、余裕を持って大きな下水溝が必要になりますね。
因みにルテナの調査によれば、セルデン市街では、この50年間に二度ほど床上浸水程度の洪水が起きているようです。
当該浸水個所は、所謂下町に当たる貧民街で、スラムもその一角にあるようです。
巡回の途中で立ち寄ったレストランはセルデンでも有名なレストランで有り、ここで昼食を兼ねた休憩をさせて頂きました。
因みに巡回中の私(ヴィオラ)は、ずっと笑顔を張り付けたままなんです。
馬車の中に居ても、施設を巡回し或いは街中を歩いていても、ずっと注視されているんです。
これほど周囲の者から注視されるのは本当に珍しいことなのですよ。
見ている方は、次期侯爵のお嫁さんがどんな女性なのかと興味津々で眺めているわけですけれど、逆に言えば、これらの行為はアラ捜し的な側面もあり、それが嵩ずると私(ヴィオラ)の悪い噂が立ってしまいます。
流石にそれは困りますので、人知れず周囲に弱いヒュプノをかけて、反感や忌避感を起こさせないよう対策をしちゃいました。
ずるいって?
いえ、これも嫁入り前の暗黙の闘いなんです。
ブルボン家及びその領民に受け入れられなければ、嫁として負けですからね。
婚約が決まった以上は、いかなる場合でも勝利を掴まねば、私(ヴィオラ)の将来が脅かされてしまいます。
私(ヴィオラ)は、決して女帝になるつもりはありませんが、安穏とした生活を送るためには種々の努力をするつもりでいるのですよ。
レストランでは、ゆっくりとレイノルズ様とお話をし、最初はぎこちなかったレイノルズ様も私(ヴィオラ)に対して次第に心を開いてくれているようでしたね。
次いで、セルデンの工房が揃っている場所や各種ギルドを表敬訪問しました。
それら予定の巡回が終わるとすぐに領主館に戻り、夜会の準備をしなければなりません。
今日の巡回の際の衣装とは別な衣装に着替えなければならないんです。
ある意味、無駄のような気もしますけれど、貴族としての見栄を張るには致し方ない慣行のようですね。
その日の夕食会はセルデンの名士を招いての立食パーティなんです。
この夜会が、ブルボン家嫡男の許嫁のお披露目会にもなるんです。
これを済ませないと、今回のセルデン訪問の意義が半分ほども失われてしまいます。
まぁ、これから嫁ぐまでは、一年に一度程度はセルデンにお邪魔することになるんですけれどね。
数多くの、セルデンの名士にお会いし、その顔と名前を頑張って覚えました。
これからどんなところで役立つかわかりませんから、しっかりと覚える一方で、ルテナにはお会いした人物の関連情報をまとめるようにお願いしています。
中には注意すべき人物も居ますのでね。
因みにヒルベルタ御婆様も数年ぶりに夜会に出席され、車椅子での登場でしたけれど、お元気な姿を名士たちにお見せしました。
この夜会の後、再びヒルベルタ様にリジェネ・ヒールの処置を済ませましたよ。
さてさて、今日の日程も無事に済ませましたね。
明日は、セルデン市外の領地を見学することになります。
婚約者であるレイノルズ様の生誕地ブルボン侯爵領の領都セルデンを訪問して、今日は三日目でございます。
今日も最初の予定は、朝食後に御婆様であるヒルベルタ様にリジェネ・ヒールをかけ、その席でヒルベルタ様から色々と昔話をお聞きしました。
レイノルズ様の幼き頃のお話やセルデンでの出来事などを教えていただきました。
ヒルベルタ様も随分と血行が良くなり、肌艶が目に見えて良くなっています。
ウーン、リジェネ・ヒールには少し若返りの効果があるのかも知れませんね。
その後、治癒師クラジーナさんの訓練指導ですね。
全部合わせて半時程度の時間を要しました。
それから外出着に着替えて、お約束の領内視察ですが、本日は領都セルデン市街の巡回になります。
ブルボン公爵家の馬車にレイノルズ様とご一緒に乗って、市内を巡回しつつ、領民の皆様に私(ヴィオラ)の顔見世をするのが一番の目的のようです。
巡回し、実際に見学する場所も何カ所かございます。
聖アンドレア教会に付属する救護院、ここは身寄りのない方々を収容し、庇護する目的で造られたもので、聖アンドレア教会が百年も前に独自に始めたそうですけれど、現在では公爵家からも金銭的な援助を受けている事業なのだそうです。
そうして歴代の侯爵夫人及び次期侯爵夫人がその運営にも携わっているのだそうです。
ですから、いずれブルボン家に嫁いだ際には、私(ヴィオラ)もこの救護院に大いに関わってきそうですね。
もう一つは、セルデン市内に四カ所ある領内学校の見学です。
ここはブルボン家の領民であれば誰もが入学できる学校です。
王立学院の初等部の就学年齢である7歳から9歳にかけての児童に初歩的な教育を施す場所なんです。
問題は、この教育に少々お金がかかることでしょうか。
ブルボン侯爵家で支援金を拠出していますけれど、前世の日本のような義務教育化による無料とはなっていないんです。
例えば給食費用や学用品費用など意外と領民への負担が多いために、一定以上の収入がある家庭じゃないと子供を就学できないんです。
このため、実際に学校に来ている児童は、富裕層か中流家庭の子女が多い様です。
セルデンでも王都と同じくスラム街があるのを私(ヴィオラ)は知っていますが、今回の巡回順路には組み込まれていません。
ヤッパリ、恥部は見せたくないのでしょうかねぇ。
もう一つの問題点は、上下水道の設備が余り整っていないことでしょうか。
セルデンは、周囲を緑豊かな山地に囲まれていますから、水脈が豊富なんです。
そのため、市内の数多くの場所に湧水を導いた泉の共同井戸があって、住民はそこで水を自由に汲むことができます。
私(ヴィオラ)が乗った馬車がその近辺を通過する時にも見かけましたけれど、その泉のすぐそばで洗濯をしている女たちが沢山いました。
一見すると上水の供給は問題が無いように見えますけれど、実はそこまでの水道にやや問題があります。
鉄管等を使っていれば問題が発生しなかったのかも知れませんが、この泉には石若しくは木製の樋が地中に埋められて使われています。
おそらく、新設当時は何も問題が無かったかもしれませんが、現在では設備が古くなって、地中での漏水箇所があちらこちらで認められるんです。
そうして泉の周辺で行われる洗濯後の汚水が地中に染み入って、漏水と混じりあっていることが問題なのです。
一応、泉の圧力が優っていますから泉の湧水には汚水が入りにくいのですけれど、大量の雨が降った際には、地中の汚水や漏水の圧力が増して樋の中に紛れ込む恐れがあるのです。
また、漏水により周辺の土砂が流れたりすると、地面の陥没も起きる可能性が御座います。
今のところ大きな事故は無いようですけれど、舗装が為されると大きな穴ができるまで地表では気づかれにくいという面がありますから、要注意なんです。
もう一つ、下水設備の不備ですね。
セルデンの街は、ロデアルに比べると少し匂うんです。
これは、排せつ物の対策が上手くいっていない証拠でしょうか?
ロデアルでは、私の提唱により、数年をかけて上下水道設備を施し、下水処理場で排泄物等の処理をしていますけれど、ここではどうやら汲み取り式トイレがメインのようです。
そう言えばマーガレット夫人がロデアルの屋敷内の清潔な水洗トイレに驚いていらっしゃっていましたけれど、このブルボン家のお屋敷にも水洗トイレはございますが、水を流しっぱなしの厠であって、川の上に造ったトイレとさほど変わらない代物なのです。
この後の処理がどうなっているかがちょっと問題なのですけれど・・・・。
ブルボン家のメイドさんに教えてもらいましたが、町家では余程裕福な家でないとこの水洗トイレは普及していないとのことでした。
これら下水の処理がどうなっているかによっては、住民の健康被害の問題もありそうですね。
で、一般の庶民の家庭でのし尿処理はというと、所謂、ポットン式のトイレ若しくはおまるであって、定期的に汲み取りをしなければならないようです。
業者の手により汲み取られたし尿は、郊外の畑で肥料として使われているようです。
うーん、この様子では食事前の浄化がやっぱり欠かせませんね。
私(ヴィオラ)は、少なくとも自分で食べる食事については、事前の浄化魔法を欠かしたことが有りません。
主として感染症の予防対策なんですけれど、セルデンの場合、し尿を元にした肥料が原因の寄生虫対策も考えねばならないようです。
ブルボン侯爵家で出される料理については、調理の段階で浄化魔法をかけているのかも知れませんけれど、領民への対策はどうなんでしょうね?
現段階で私(ヴィオラ)が口を挟むことは、やはり難しいのですけれど、それとなくレイノルズ様に示唆だけはしておこうと思います。
これとは別に、セルデン市街では大きな建物は少なく、領主館、教会、ギルドなどが三階建ての建造物で、後は軒並み二階建て以下の建物です。
また、セルデン市街の目抜き通りは広く、石畳で整備されていますけれど、大きな通りを外れるとむき出しの地面が見えており、雨の時期には市街地の大部分で泥濘になるでしょうね。
これも側溝等の下水設備を整備するとましになりますし、余裕があれば舗装をすべきでしょう。
但し、大雨の際の下水が溢れることを防止するために、余裕を持って大きな下水溝が必要になりますね。
因みにルテナの調査によれば、セルデン市街では、この50年間に二度ほど床上浸水程度の洪水が起きているようです。
当該浸水個所は、所謂下町に当たる貧民街で、スラムもその一角にあるようです。
巡回の途中で立ち寄ったレストランはセルデンでも有名なレストランで有り、ここで昼食を兼ねた休憩をさせて頂きました。
因みに巡回中の私(ヴィオラ)は、ずっと笑顔を張り付けたままなんです。
馬車の中に居ても、施設を巡回し或いは街中を歩いていても、ずっと注視されているんです。
これほど周囲の者から注視されるのは本当に珍しいことなのですよ。
見ている方は、次期侯爵のお嫁さんがどんな女性なのかと興味津々で眺めているわけですけれど、逆に言えば、これらの行為はアラ捜し的な側面もあり、それが嵩ずると私(ヴィオラ)の悪い噂が立ってしまいます。
流石にそれは困りますので、人知れず周囲に弱いヒュプノをかけて、反感や忌避感を起こさせないよう対策をしちゃいました。
ずるいって?
いえ、これも嫁入り前の暗黙の闘いなんです。
ブルボン家及びその領民に受け入れられなければ、嫁として負けですからね。
婚約が決まった以上は、いかなる場合でも勝利を掴まねば、私(ヴィオラ)の将来が脅かされてしまいます。
私(ヴィオラ)は、決して女帝になるつもりはありませんが、安穏とした生活を送るためには種々の努力をするつもりでいるのですよ。
レストランでは、ゆっくりとレイノルズ様とお話をし、最初はぎこちなかったレイノルズ様も私(ヴィオラ)に対して次第に心を開いてくれているようでしたね。
次いで、セルデンの工房が揃っている場所や各種ギルドを表敬訪問しました。
それら予定の巡回が終わるとすぐに領主館に戻り、夜会の準備をしなければなりません。
今日の巡回の際の衣装とは別な衣装に着替えなければならないんです。
ある意味、無駄のような気もしますけれど、貴族としての見栄を張るには致し方ない慣行のようですね。
その日の夕食会はセルデンの名士を招いての立食パーティなんです。
この夜会が、ブルボン家嫡男の許嫁のお披露目会にもなるんです。
これを済ませないと、今回のセルデン訪問の意義が半分ほども失われてしまいます。
まぁ、これから嫁ぐまでは、一年に一度程度はセルデンにお邪魔することになるんですけれどね。
数多くの、セルデンの名士にお会いし、その顔と名前を頑張って覚えました。
これからどんなところで役立つかわかりませんから、しっかりと覚える一方で、ルテナにはお会いした人物の関連情報をまとめるようにお願いしています。
中には注意すべき人物も居ますのでね。
因みにヒルベルタ御婆様も数年ぶりに夜会に出席され、車椅子での登場でしたけれど、お元気な姿を名士たちにお見せしました。
この夜会の後、再びヒルベルタ様にリジェネ・ヒールの処置を済ませましたよ。
さてさて、今日の日程も無事に済ませましたね。
明日は、セルデン市外の領地を見学することになります。
11
あなたにおすすめの小説
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
聖女の代行、はじめました。
みるくてぃー
ファンタジー
「突然だけどこの家を出て行ってもらえるかしら」
ホント突然だよ!
いきなり突きつけられた金貨100枚の借用書。
両親を失い家を失った私は妹を連れて王都へ向かおうとするが、ついつい騙され見知らぬ領地に取り残される。
「ちょっとそこのお嬢さん、あなたのその聖女の力、困っている人たちを助けるために使いませんか?」
「そういうのは間に合っていますので」
現在進行形でこちらが困っているのに、人助けどころじゃないわよ。
一年間で金貨100枚を稼がなきゃ私たちの家が壊されるんだから!
そんな時、領主様から飛び込んでくる聖女候補生の話。えっ、一年間修行をするだけで金貨100枚差し上げます?
やります、やらせてください!
果たしてティナは意地悪候補生の中で無事やり過ごす事が出来るのか!?
いえ、王妃様の方が怖いです。
聖女シリーズ第二弾「聖女の代行、はじめました。」
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
事故に遭いました~俺って全身不随?でも異世界では元気ハツラツ?
サクラ近衛将監
ファンタジー
会社員の俺が交通事故に遭いました。二か月後、病院で目覚めた時、ほぼ全身不随。瞼と瞳が動かせるものの、手足も首も動かない。でも、病院で寝ると異世界の別人の身体で憑依し、五体満足で生活している。また、異世界で寝ると現代世界に目が覚めるが体の自由は利かない。
睡眠の度に異世界と現代世界を行ったり来たり、果たして、現代社会の俺は、元の身体に戻れる方法があるのだろうか?
そんな男の二重生活の冒険譚です。
毎週水曜日午後8時に投稿予定です。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる