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番外編
ホワイトデー:ローディア視点
しおりを挟む来週はホワイトデーなんだって。
だからアリアンナに最高の贈り物を渡そうと思ってるんだけど、何がいいのかなぁ?
アリアンナは、バレンタインの贈り物、手作りなんだぁ。
果物に、チョコを覆わせたものなんだけど、貴族令嬢が厨房に立つ事自体稀だからねぇ?
とりあえず、お母様に聞いてみようかなぁ。
「お母様、アリアンナに何をあげればいいかなぁ?」
「え、う~ん…手作りがいいの?」
「出来れば手作りかなぁって思ってるんだけど………。」
「そうねぇ…手先器用なんだし、ぬいぐるみはどうかしら?寝るときにローディアの作ったぬいぐるみがあれば嬉しいわよ。」
「そう…かなぁ?…うん。ぬいぐるみにします。ウィーウィのぬいぐるみだったらアリアンナも喜ぶと思うし。」
「ウィーウィ好きだものね。」(ウィーウィはローディアのペットの名前です。)
そうと決まれば布屋に行こうかなぁ。商人を呼ぶより、店に行きたいしねぇ。
ウィーウィは猫みたいなんだけど、尻尾が3つに分かれてるんだよねぇ。尻尾が1番難しいかもなぁ。
真っ黒な毛並みに、首には赤のリボン。瞳は空みたいな色だから…必要な布は黒、赤、白、空色かなぁ?ふわふわな布を探さないとねぇ。アリアンナのお気に入りになるようにするんだぁ。
大きさは僕の上半身の半分くらいかなぁ?…うん。そうしよう。寝そべってる感じにすれば抱き枕にもなるよねぇ~。
「すみませぇん。黒のふわふわな布ってありますかぁ?白、空色は普通の布でぇ、赤は厚めの布がいいかなぁ。ぬいぐるみを作るんですけどぉ。」
「ありましゅよ。くりょは、この三種類かりゃでしゅ。しりょ、しょら色はこの四種類がおしゅしゅめでしゅ。赤は、この二種類でしゅ。中の綿は、これが一番ふわふわでしゅ。」
「じゃあ、黒はこれで、白はこれ。空色は…こっちかなぁ。赤はこれ…ゔーん、いやこっちで。綿はそのふわふわじゃなくて、こっちの方でお願いします。ふわふわ過ぎたら潰れちゃうからね。」
「なりゅほど…わかりました!お会計はコチラになりましゅ!ありがとうごじゃいました!」
いい買い物が出来てよかったぁ。さて、帰って早速作業開始だねぇ!残り一週間だぁ!
~*~*~当日~*~*~
「アリアンナ、いらっしゃい。来てくれてありがとうねぇ。」
「ううん、いいの!楽しみだったんだ!」
「そうなんだぁ?早速渡した方がいいかなぁ?」
「うん!ぜひ!」
「いいよぉ。はい。これ、僕が作ったんだぁ。」
「………ウィーウィの、ぬいぐるみ?」
「そうだよぉ。抱き枕にもなるんだぁ。」
「ローディアは手先器用だものね!すっごぉい!ありがとう!大事にするね!」
「うん。どういたしましてぇ。喜んでくれて嬉しいよぉ。」
「ウィーウィ、好きだけどこっちの方が好き!」
「僕はぁ?」
「もちろんローディアが一番好きよ!大好き!こんなステキな贈り物をありがとう!」
応援ありがとうございます!
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