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番外編③
がんばったから、もういいだろ?
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『拓っ・・・みくがっ!!』
電話の向こうから聞こえるゆなの声。
「ごめん、すぐ行く」
少しイライラしながら切り、留守電があるか確かめてみる。・・・やっぱりあった。
『・・・拓・・・・・・ごめんね。さよなら・・・っ』
数秒後に聞こえたのは、グシャッという音。
「っくそっ、何でこんなことしたんだよっ」
いつものキャラなんてそっちのけでつい怒ってしまう。
「っはぁっ・・・はぁっ」
「あ、拓っ!!・・・みく・・・みくが・・・うち・・・」
混乱しているのか、言葉が繋がらないゆな。
「みく・・・ごめん、ね。うち、やっと思い出した」
────うちが、みくをいじめてたグループのリーダーだった。
「ゆなっ!!」
「わ、分かってるっ・・・忘れてたのも悪いって・・・でも忘れるしかないじゃん・・・あんなに暴れてたらっ」
ゆなは小さく、悲しげに微笑み、
「うちがずっと・・・苦しめてきた。だからうちも“さよなら”する」
「・・・ゆな・・・っ!!」
────みく、これからはずっと守ってあげる。
ゆなが、どんどん小さくなっていく。
「はぁっはぁっ・・・ゆなは!?」
「ごめん、間に合わなかった・・・僕が悪っ・・・」
────パンッ
「ふざけんなっ!お前は悪くないっ!4人で分け合えばいいだろ!?」
「はる・・・っ」
「僕たちはがんばったよ。最後まで、諦めずに」
────そう言って2人は手を繋いで目を閉じ、みくたちの後を追った。
電話の向こうから聞こえるゆなの声。
「ごめん、すぐ行く」
少しイライラしながら切り、留守電があるか確かめてみる。・・・やっぱりあった。
『・・・拓・・・・・・ごめんね。さよなら・・・っ』
数秒後に聞こえたのは、グシャッという音。
「っくそっ、何でこんなことしたんだよっ」
いつものキャラなんてそっちのけでつい怒ってしまう。
「っはぁっ・・・はぁっ」
「あ、拓っ!!・・・みく・・・みくが・・・うち・・・」
混乱しているのか、言葉が繋がらないゆな。
「みく・・・ごめん、ね。うち、やっと思い出した」
────うちが、みくをいじめてたグループのリーダーだった。
「ゆなっ!!」
「わ、分かってるっ・・・忘れてたのも悪いって・・・でも忘れるしかないじゃん・・・あんなに暴れてたらっ」
ゆなは小さく、悲しげに微笑み、
「うちがずっと・・・苦しめてきた。だからうちも“さよなら”する」
「・・・ゆな・・・っ!!」
────みく、これからはずっと守ってあげる。
ゆなが、どんどん小さくなっていく。
「はぁっはぁっ・・・ゆなは!?」
「ごめん、間に合わなかった・・・僕が悪っ・・・」
────パンッ
「ふざけんなっ!お前は悪くないっ!4人で分け合えばいいだろ!?」
「はる・・・っ」
「僕たちはがんばったよ。最後まで、諦めずに」
────そう言って2人は手を繋いで目を閉じ、みくたちの後を追った。
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