侵略

榊原 侑希

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部活

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「絶対にない。」部活の片付けの時間。僕は言い切った。
「はぁ?!UFOは存在するってば!じゃあ、宇宙人は信じるよな?」部活の友達は熱心に僕に聞く。
「信じない。そして、いない。」何も迷うことはなかった。
「はぁ?!」....いや、こいつは熱心すぎるんだよ。面倒だな。いないって。
そもそも何故こんな話題になったのか?夕日に照らされた僕らの目の前に突如白い光の様なものが出現したのだ。単純に言えば、あれは....、ドローンだ。それか、飛行機か見間違いだ。馬鹿なのか?
すると、こいつらは意地を張って言う。

「この世には宇宙人くらい要るよ!絶対に!」


  いない。


「それに、ネットで沢山映像出てる!日本に表れたって!」


  合成映像だ。


「合成映像なんかじゃない!だって、生放送中に表れたとかあるもん!」


  遣らせだ。


「しかも....!」

付き合ってられない。片付けも終わったし帰るか。
「聞けよ!」
いつのことだったか?僕は、宇宙人を信じることが出来なくなった。あり得ない。少しも信じる気になれないのだ。


    家。


「はぁ....。」今日も退屈である。どうせなら、地球のために何かをしたかった。僕は、日々こう考えている。
ふと思う。

人生の意味とは何か?

....はっ!また、変なことを考えてしまった。毎日同じである。同じような日々を贈って、人生の意味を問う。明日は、何か、特別な事があってほしい。人生の分岐点が訪れてほしい。家を目の前に、空に浮かぶ星を見る。

....ん?

なんだ。さっきの変なドローンか。さっきより光が強くなる。ん?

グーワー!

え?不思議な音がする。 

恐い。

グーワー!

怖い。

僕は素早く家に駆け寄る。怖いのは、自覚があるが星を見つめる。

明日は何か特別な事が....


....起こるかな?
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