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パンツDEタンク
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俺は、パンツが大好きだ。
パンツがないと、生きていけない。
目の前に広がるのは、異世界。
剣と魔法の王国。
でも人々の顔は、とても疲れ切っていた。
衣服はあるものの、下着という概念がなく、みんな直にズボンやスカートを履いている。
「この世界の人って、もしかして、パンツ履かないの?」
「パンツ? それはどんな鎧だ?」
――絶望だった。
通気性も、快適さも、清潔さもない。
人々はインナーの大切さを知らず、アウターだけ着るのが普通だと思い込んでいた。
「俺はもう、こんな世界にはいられない!」
だけど、ここで俺は決意した。
「パンツを作らなくちゃ!」
快適さを、清潔さを、パンツの素晴らしさを……俺がこの世界に広めてみせる!
パンツのない世界で、俺はまず布を手に入れ、縫製を始めた。
「こうやって切って、縫って、ゴムをつける。よし、完成!」
試しに人々に履かせてみると……
「な、なんだこの気持ち良さは⁉ 股間がめちゃくちゃ快適だ!」
「風がスースーしない! こんなに便利なものがあったなんて……!」
パンツはすぐに評判になり、人々はその素晴らしさに目覚め始めた。
しかし、噂が広まると危険視され、とうとう追放された。
「そんな怪しげな物を身に着けるなんて、不道徳だ!」
「辺境でおとなしくしてろ! お前は異端だ、異端なんだ!」
だけど、追放の地へ向かう旅の途中、俺は見つけた。
この世界にも、人に知られぬまま眠る、伝説の黄金のパンツがあることを。
「レベルアップ、おめでとうございます!」
謎の声が虚空に響いた。黄金のパンツを履くと、俺の装甲力だけがどんどん〈レベルアップ〉した。
こうして俺は、王国最強の装甲力を誇るパンツで、最強の防御職戦士となったのだ。
装甲集団の結成を目指して、これからも僕のパンツ探しは続く。
パンツがないと、生きていけない。
目の前に広がるのは、異世界。
剣と魔法の王国。
でも人々の顔は、とても疲れ切っていた。
衣服はあるものの、下着という概念がなく、みんな直にズボンやスカートを履いている。
「この世界の人って、もしかして、パンツ履かないの?」
「パンツ? それはどんな鎧だ?」
――絶望だった。
通気性も、快適さも、清潔さもない。
人々はインナーの大切さを知らず、アウターだけ着るのが普通だと思い込んでいた。
「俺はもう、こんな世界にはいられない!」
だけど、ここで俺は決意した。
「パンツを作らなくちゃ!」
快適さを、清潔さを、パンツの素晴らしさを……俺がこの世界に広めてみせる!
パンツのない世界で、俺はまず布を手に入れ、縫製を始めた。
「こうやって切って、縫って、ゴムをつける。よし、完成!」
試しに人々に履かせてみると……
「な、なんだこの気持ち良さは⁉ 股間がめちゃくちゃ快適だ!」
「風がスースーしない! こんなに便利なものがあったなんて……!」
パンツはすぐに評判になり、人々はその素晴らしさに目覚め始めた。
しかし、噂が広まると危険視され、とうとう追放された。
「そんな怪しげな物を身に着けるなんて、不道徳だ!」
「辺境でおとなしくしてろ! お前は異端だ、異端なんだ!」
だけど、追放の地へ向かう旅の途中、俺は見つけた。
この世界にも、人に知られぬまま眠る、伝説の黄金のパンツがあることを。
「レベルアップ、おめでとうございます!」
謎の声が虚空に響いた。黄金のパンツを履くと、俺の装甲力だけがどんどん〈レベルアップ〉した。
こうして俺は、王国最強の装甲力を誇るパンツで、最強の防御職戦士となったのだ。
装甲集団の結成を目指して、これからも僕のパンツ探しは続く。
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