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1・男はただ、誰かと話したかっただけなのに。
2.山に籠ることにして。
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反射。
本当に反射的に手首を取って合気道で言うところの二教で崩して、肘と肩を決める形にして意拳で言うところの発勁的な体当たりでうつ伏せに潰してしまう。
「待て待て待て! 落ち着け、話はわからんが殴るな!」
押さえ込んだ男に話し合いを求めるが。
通じるはずもなく。
「ア、アジリャーン! ガパン!」
「ザザサスシラメガンナルタ!」
何やら周りから怒号が飛び交い、数人の男たちが俺に殴りかかる。
組み伏せた男を遮蔽物のように使いながら、一人の顎を打ち上げの孤拳で打ち抜いて。
浮き身になった身体を沈める運動を利用して足を運び、常に自分の正中線を隠しながら相手の正中線に入る位置取りを心がける。
二人目が左脚に重心を移して右回し蹴りの体勢に入ったので斧靱脚で蹴り足を潰して崩し、顎を上げたので喉に平拳を刺す。
「ブラーバリニオンジャ!」
三人目が何か言いながら両の手のひらをこちらに向けたので、最初に組み伏せた男を立たせて遮蔽を作ると、光の玉のようなものが三発飛んできたのを男で防ぐ。
そのまま三人目に男を蹴り飛ばし、受け止める体勢をとったのでスイッチしながらくるりくるりと足を運んで接近する。
焦って俺に手を伸ばしてきたので、肘の内側に引っ掛けるように引き寄せて八極拳で言うところの震脚からの裡門頂肘で水月を刺す。
これ以上なく発勁が通り、意識が飛んだ三人目をバックチョークの体勢で抱えて人質を取る形で他に脅威がないかを警戒す――。
って、やりすぎたああああああああああああっ‼
やっべえ、つい調子に乗ってぶっ飛ばしちまった! いやこれ多分わりとこいつらはこいつらで義があった感じだったんじゃねえのか……、やっべえ……、なんかこいつらがこの世界の警察的な役割の輩ならこれはがっつり公務執行妨害がつく。
公務執行妨害は重いぞぉ……、一、二……四人……、四人もお巡りさんぶっ飛ばしたら一発実刑だろこんなん。
いやーこれ、言葉が通じねえから弁護もなにもねえんだろ? やっべえ……、こりゃあ困った。
端的に言って、完全に詰んでいる。
「…………すぅ――――――みませんでしたあっ‼」
俺はそう叫びながら、野次馬に勢いよく手のひらを向ける。
周りがギョッとして、野次馬に視点が集まった隙にトンズラをぶっこく。
こんなん逃げるしかねえ。
いやーもうマジに、泣きてえ。
異世界転移初手で、言葉が通じずに詰むって……。ポップアップウインドウとか魔法みたいなアレがある系のライトなファンタジー世界なら昔のアニメみたいに世界大会編なのにライバルの各国代表たちも日本語で話してるみたいなご都合主義でいいだろ……。
この後、馬とか使われて追われたり捜索が続いたが、三日かけてなんとか逃げ切った。
そこからふらふらと異世界をさまよって、とりあえず人気があまりなさそうな山に隠れることにした。
わりと自然豊かな山だった。
ほぼほぼ未開拓な場所で、けもの道くらいしかない。
俺は子供の頃、山に籠って修行していたことがあるのでまあまあ山での自給自足は出来る。
自生植物が異世界ナイズされているので知識もねえけど、昔も昔で食ってダメならダメって感じのトライアンドエラーで食い物を増やした。
幸い水源もあるし、自然も豊かだ。
一旦この山を拠点にして、色々考えよう。
と、山に籠ることにして。
十年が経った。
本当に反射的に手首を取って合気道で言うところの二教で崩して、肘と肩を決める形にして意拳で言うところの発勁的な体当たりでうつ伏せに潰してしまう。
「待て待て待て! 落ち着け、話はわからんが殴るな!」
押さえ込んだ男に話し合いを求めるが。
通じるはずもなく。
「ア、アジリャーン! ガパン!」
「ザザサスシラメガンナルタ!」
何やら周りから怒号が飛び交い、数人の男たちが俺に殴りかかる。
組み伏せた男を遮蔽物のように使いながら、一人の顎を打ち上げの孤拳で打ち抜いて。
浮き身になった身体を沈める運動を利用して足を運び、常に自分の正中線を隠しながら相手の正中線に入る位置取りを心がける。
二人目が左脚に重心を移して右回し蹴りの体勢に入ったので斧靱脚で蹴り足を潰して崩し、顎を上げたので喉に平拳を刺す。
「ブラーバリニオンジャ!」
三人目が何か言いながら両の手のひらをこちらに向けたので、最初に組み伏せた男を立たせて遮蔽を作ると、光の玉のようなものが三発飛んできたのを男で防ぐ。
そのまま三人目に男を蹴り飛ばし、受け止める体勢をとったのでスイッチしながらくるりくるりと足を運んで接近する。
焦って俺に手を伸ばしてきたので、肘の内側に引っ掛けるように引き寄せて八極拳で言うところの震脚からの裡門頂肘で水月を刺す。
これ以上なく発勁が通り、意識が飛んだ三人目をバックチョークの体勢で抱えて人質を取る形で他に脅威がないかを警戒す――。
って、やりすぎたああああああああああああっ‼
やっべえ、つい調子に乗ってぶっ飛ばしちまった! いやこれ多分わりとこいつらはこいつらで義があった感じだったんじゃねえのか……、やっべえ……、なんかこいつらがこの世界の警察的な役割の輩ならこれはがっつり公務執行妨害がつく。
公務執行妨害は重いぞぉ……、一、二……四人……、四人もお巡りさんぶっ飛ばしたら一発実刑だろこんなん。
いやーこれ、言葉が通じねえから弁護もなにもねえんだろ? やっべえ……、こりゃあ困った。
端的に言って、完全に詰んでいる。
「…………すぅ――――――みませんでしたあっ‼」
俺はそう叫びながら、野次馬に勢いよく手のひらを向ける。
周りがギョッとして、野次馬に視点が集まった隙にトンズラをぶっこく。
こんなん逃げるしかねえ。
いやーもうマジに、泣きてえ。
異世界転移初手で、言葉が通じずに詰むって……。ポップアップウインドウとか魔法みたいなアレがある系のライトなファンタジー世界なら昔のアニメみたいに世界大会編なのにライバルの各国代表たちも日本語で話してるみたいなご都合主義でいいだろ……。
この後、馬とか使われて追われたり捜索が続いたが、三日かけてなんとか逃げ切った。
そこからふらふらと異世界をさまよって、とりあえず人気があまりなさそうな山に隠れることにした。
わりと自然豊かな山だった。
ほぼほぼ未開拓な場所で、けもの道くらいしかない。
俺は子供の頃、山に籠って修行していたことがあるのでまあまあ山での自給自足は出来る。
自生植物が異世界ナイズされているので知識もねえけど、昔も昔で食ってダメならダメって感じのトライアンドエラーで食い物を増やした。
幸い水源もあるし、自然も豊かだ。
一旦この山を拠点にして、色々考えよう。
と、山に籠ることにして。
十年が経った。
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