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1・婚約破棄された上に冤罪裁判が始まり段々腹が立ってきたので、ぶちギレてみました。【全3話】
03大丈夫。
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やがて恐れをなして逃げ出す者も現れたが、逃げきれたのは数名だろう。途中から阿鼻叫喚を黙らせる為に発勁を打ち込んでいた気がする。
そしてかつてパーティー会場だった瓦礫の広場に静寂と一人、プライデルだけが残った。
「な、ななんなんだおまえは、化け物! 来るなぁ‼」
と、この期に及んで詫びのひとつも出てこないというのはなかなかどうして腹が立つ。
完全に腰が抜けて、ああ粗相でズボンも汚してしまっている。
私はプライデルに近づき、口を開く。
「プライデル様、私は幼き頃から貴方に恋をして、貴方と共に生きることを夢見て参りました」
「…………」
ここに来てプライデルは 私の話を聞く気があるようなので、私は続ける。
「しかし今日の茶番で夢から覚めて、貴方に冷めました」
そう言って私は、床に足型が残るほどに踏み込み、その踏み込みの反動でプライデルを宙に浮かせる。
「ぁあっ⁉」
その瞬間にその踏み込みの力を乗せて、肩から背中をプライデルの胸に預けるように飛び込み、顔が近づいたところで最後の言葉を伝える。
「恋をしないことが、こんなに心を踊らせることを知れました。ありがとうございました」
そして、さよなら。
そのまま最大級の発勁でもって、背中で打ち抜く。
鉄山靠。
八極拳といえば、やはりこれでしょう。
さて、プライデルも大の字で壁に埋まったところで私の初恋と、その終わりの話はおおよそおしまいである。
この後のことを強いて語るとすれば、奇跡的に死者を出さなかったことと、殆どの有象無象が私を陥れようとしたことを自供したことと、初めに手を出したのがウォールであったことで正当防衛扱いとしてくれたようで、私は思っていたほどのお咎めは受けなかった。
私を陥れようとしたリーサも砕けた顎と首に残ったヘルニアと完全に私に対して心が折れた様子から必要以上のお咎めは受けなかった。
驚いたのは意外にもウォールがバルカード家から追放され、一般兵の部隊へ入隊させられたことだ。ウォールが馬鹿なだけでやはりバルカード家自体は騎士道を重んじる一族であったのだろう。
しかし正当防衛だと認識されたとはいえ、私は王族、それも第一王子であるプライデルを壁に埋め込んだというのは中々に問題となり。
エンデスヘルツ家に籍を残しつつも留学という形でこの国を去ることとなった。
まあ特に私はそれを別にお咎めだとは感じていない。
プライデルはもちろん、この国にも私はなんの未練もないのだ。
この国を去った私は今八極拳の本場である異国にて門下生を募り八極拳を教え、同時に様々な武術の勉強をしている。
大丈夫。
私は誰にも負けない。
恋をする楽しさと、恋をしない楽しさの両方を知った私は、何処でだって何時だって楽しく生きていけるのだから。
そしてかつてパーティー会場だった瓦礫の広場に静寂と一人、プライデルだけが残った。
「な、ななんなんだおまえは、化け物! 来るなぁ‼」
と、この期に及んで詫びのひとつも出てこないというのはなかなかどうして腹が立つ。
完全に腰が抜けて、ああ粗相でズボンも汚してしまっている。
私はプライデルに近づき、口を開く。
「プライデル様、私は幼き頃から貴方に恋をして、貴方と共に生きることを夢見て参りました」
「…………」
ここに来てプライデルは 私の話を聞く気があるようなので、私は続ける。
「しかし今日の茶番で夢から覚めて、貴方に冷めました」
そう言って私は、床に足型が残るほどに踏み込み、その踏み込みの反動でプライデルを宙に浮かせる。
「ぁあっ⁉」
その瞬間にその踏み込みの力を乗せて、肩から背中をプライデルの胸に預けるように飛び込み、顔が近づいたところで最後の言葉を伝える。
「恋をしないことが、こんなに心を踊らせることを知れました。ありがとうございました」
そして、さよなら。
そのまま最大級の発勁でもって、背中で打ち抜く。
鉄山靠。
八極拳といえば、やはりこれでしょう。
さて、プライデルも大の字で壁に埋まったところで私の初恋と、その終わりの話はおおよそおしまいである。
この後のことを強いて語るとすれば、奇跡的に死者を出さなかったことと、殆どの有象無象が私を陥れようとしたことを自供したことと、初めに手を出したのがウォールであったことで正当防衛扱いとしてくれたようで、私は思っていたほどのお咎めは受けなかった。
私を陥れようとしたリーサも砕けた顎と首に残ったヘルニアと完全に私に対して心が折れた様子から必要以上のお咎めは受けなかった。
驚いたのは意外にもウォールがバルカード家から追放され、一般兵の部隊へ入隊させられたことだ。ウォールが馬鹿なだけでやはりバルカード家自体は騎士道を重んじる一族であったのだろう。
しかし正当防衛だと認識されたとはいえ、私は王族、それも第一王子であるプライデルを壁に埋め込んだというのは中々に問題となり。
エンデスヘルツ家に籍を残しつつも留学という形でこの国を去ることとなった。
まあ特に私はそれを別にお咎めだとは感じていない。
プライデルはもちろん、この国にも私はなんの未練もないのだ。
この国を去った私は今八極拳の本場である異国にて門下生を募り八極拳を教え、同時に様々な武術の勉強をしている。
大丈夫。
私は誰にも負けない。
恋をする楽しさと、恋をしない楽しさの両方を知った私は、何処でだって何時だって楽しく生きていけるのだから。
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