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4・国から追放されそうな魔女は、どうせ追い出されるならと、恋人と駆け落ちしちゃいました。【全4話】
01別れるしかないか。
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私、サム・ラスゴーラン・ノアはいわゆる魔女と呼ばれる存在である。
とある国の端っこの方で薬剤を売ったり、野菜の品種改良だったり、水路などの施行計画を下請けたり、害獣駆除だったり、時には疫病や災害を相手に大立ち回りをしたりなど一般的な魔女として活動している。
まあ、一般的な魔女がどんなものなのか私自身知らないけど。
私は私以外の魔女を知らないというかなんというか、そりゃ一応大昔にはお師匠様達が居たわけだけどお師匠様達は自分たちを研究者だったり、探求者だったりと自称していたので、恐らく私とはまた違うのだろう。
私も魔法や魔術やらをずーっと研究してきただけなんだけど。
それらの知識や頭脳を売って生活をしているだけなので、もしかすると私は魔女を自称しているだけの研究者なのかもしれない。
どうでもいいけども。
まあ兎にも角にも私は魔女として生きている。
そんな感じでわりと順風満帆に生きてきた私だが、ただいまちょっと厄介なことに巻き込まれそうになっている。
ちょっと前に、私の住むこの国に隕石が落ちてくるのを観測した。
軽く計算するだけでもこの国は一瞬で蒸発するし、大陸の形も変わるであろうサイズということがわかった。
普段ならわかった時点でこの大陸からひとっ飛びしてとんずらこいちゃうのだが、私にはこの国を離れられない理由があった。
この度、なんと私には初めてとなる恋人ができたのだ。
彼、ジョージ・リングストンはこの国の私の住む地域一帯を取り仕切る領主の息子である。
地域ライフラインを整備するのに相談されて、あーだこーだ言ってる間に、一月も経たずに私は彼にぞっこんだったし、それは彼も同じだった。 もう隙あらばチューしてるくらいだ。
そんな彼を置いては行けないし、彼の住まうこの国が滅ぶのを黙って見ているわけにも行かなくなってしまった。
なので、魔法でチョイチョイ……、とまで楽なことではなかったが、それなりの大立ち回りの末に私は隕石を亜空間に押し込んで消し去った。
なかなかに大掛かりな魔法だったので時間がかかり、後一分程度遅かったらこの辺りは今頃地図から消されてる。
わりとギリギリだったけどこれは無事に片付いた。
厄介なことというのはこの後の話なんだ。
どうも隕石が目視で確認できるようになったくらいから、一番大きい教会で女性の聖職者が皆を救えるように祈り続けていたらしい。
私はそんなん知らずに隕石を国の真上で消し去って、教会の人達はそんなん知らずに聖職者の祈りで隕石が消えたと思っちゃったみたいで。
その聖職者は聖女なんて呼ばれて祭り上げられるわ、この国の神様信仰もどんどん盛り上がるわで。
次第に、神の教えにないことばっかやってる魔女を、つまりこの私を国から追放しろみたいな流れになりつつあるのだった。
うーん、潮時なのだろう。
まあ長らく魔女なんてことをやっていたらこんなことの一回や二回は今までもあったんだけど、今回は事情が違う。
彼が居る。
ここには彼が住んでいるのだ。
私は彼と離れたくない。
一緒に居たい。
でも、領主の息子である彼にも今のままでは迷惑がかかるだろう。
私ならこの国を敵に回したとしても彼を守ってこの国くらい滅ぼせるだろう。
でも彼の故郷であり両親などもいるのに、そんなことは出来ない。
私は魔女だが化け物ではない、人間を殺めることにそれなりの抵抗だってある。まあそれなりだけど。
別れるしかないか。
そう考えてから行動に移すまで時間がかかったが、どうも家に石を投げられるようにまでなってしまった。
結界やら時の固着やらなんやらで家には傷一つ付かないけど。
もし、この石が彼に向けられたら、と想像するだけでも血の気が引く。
やっぱりだめだ。
私は別れの決意を持って、真夜中に彼の部屋の窓をノックする。
優しい顔付きで彼は私を向かい入れる。
私は彼に語る。
この国に住み続けることは出来ないこと。
このままでは貴方に迷惑がかかること。
貴方の危機に私がこの国を敵に回してしまうこと。
貴方も誰も傷つけずに住む方法は私がこの国から居なくなるしかないこと。
別れの時が来たこと。
私は語り、彼は聞く。
とある国の端っこの方で薬剤を売ったり、野菜の品種改良だったり、水路などの施行計画を下請けたり、害獣駆除だったり、時には疫病や災害を相手に大立ち回りをしたりなど一般的な魔女として活動している。
まあ、一般的な魔女がどんなものなのか私自身知らないけど。
私は私以外の魔女を知らないというかなんというか、そりゃ一応大昔にはお師匠様達が居たわけだけどお師匠様達は自分たちを研究者だったり、探求者だったりと自称していたので、恐らく私とはまた違うのだろう。
私も魔法や魔術やらをずーっと研究してきただけなんだけど。
それらの知識や頭脳を売って生活をしているだけなので、もしかすると私は魔女を自称しているだけの研究者なのかもしれない。
どうでもいいけども。
まあ兎にも角にも私は魔女として生きている。
そんな感じでわりと順風満帆に生きてきた私だが、ただいまちょっと厄介なことに巻き込まれそうになっている。
ちょっと前に、私の住むこの国に隕石が落ちてくるのを観測した。
軽く計算するだけでもこの国は一瞬で蒸発するし、大陸の形も変わるであろうサイズということがわかった。
普段ならわかった時点でこの大陸からひとっ飛びしてとんずらこいちゃうのだが、私にはこの国を離れられない理由があった。
この度、なんと私には初めてとなる恋人ができたのだ。
彼、ジョージ・リングストンはこの国の私の住む地域一帯を取り仕切る領主の息子である。
地域ライフラインを整備するのに相談されて、あーだこーだ言ってる間に、一月も経たずに私は彼にぞっこんだったし、それは彼も同じだった。 もう隙あらばチューしてるくらいだ。
そんな彼を置いては行けないし、彼の住まうこの国が滅ぶのを黙って見ているわけにも行かなくなってしまった。
なので、魔法でチョイチョイ……、とまで楽なことではなかったが、それなりの大立ち回りの末に私は隕石を亜空間に押し込んで消し去った。
なかなかに大掛かりな魔法だったので時間がかかり、後一分程度遅かったらこの辺りは今頃地図から消されてる。
わりとギリギリだったけどこれは無事に片付いた。
厄介なことというのはこの後の話なんだ。
どうも隕石が目視で確認できるようになったくらいから、一番大きい教会で女性の聖職者が皆を救えるように祈り続けていたらしい。
私はそんなん知らずに隕石を国の真上で消し去って、教会の人達はそんなん知らずに聖職者の祈りで隕石が消えたと思っちゃったみたいで。
その聖職者は聖女なんて呼ばれて祭り上げられるわ、この国の神様信仰もどんどん盛り上がるわで。
次第に、神の教えにないことばっかやってる魔女を、つまりこの私を国から追放しろみたいな流れになりつつあるのだった。
うーん、潮時なのだろう。
まあ長らく魔女なんてことをやっていたらこんなことの一回や二回は今までもあったんだけど、今回は事情が違う。
彼が居る。
ここには彼が住んでいるのだ。
私は彼と離れたくない。
一緒に居たい。
でも、領主の息子である彼にも今のままでは迷惑がかかるだろう。
私ならこの国を敵に回したとしても彼を守ってこの国くらい滅ぼせるだろう。
でも彼の故郷であり両親などもいるのに、そんなことは出来ない。
私は魔女だが化け物ではない、人間を殺めることにそれなりの抵抗だってある。まあそれなりだけど。
別れるしかないか。
そう考えてから行動に移すまで時間がかかったが、どうも家に石を投げられるようにまでなってしまった。
結界やら時の固着やらなんやらで家には傷一つ付かないけど。
もし、この石が彼に向けられたら、と想像するだけでも血の気が引く。
やっぱりだめだ。
私は別れの決意を持って、真夜中に彼の部屋の窓をノックする。
優しい顔付きで彼は私を向かい入れる。
私は彼に語る。
この国に住み続けることは出来ないこと。
このままでは貴方に迷惑がかかること。
貴方の危機に私がこの国を敵に回してしまうこと。
貴方も誰も傷つけずに住む方法は私がこの国から居なくなるしかないこと。
別れの時が来たこと。
私は語り、彼は聞く。
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