35 / 132
10・冤罪裁判で学園追放と婚約破棄の危機に、歌って誤魔化したらなんとかなりました!【全3話】
2.ノらない奴は嘘だ。
しおりを挟む
糾弾していたどっかの伯爵令嬢はきょとんした顔で言葉を失っていた。
私はそれを気に止めずに、歌い続ける。
オーディエンスもドン引きの私の単独公演を続ける。
なんかもはや気持ちよくなってきた。
気持ちよくなってきたので周囲で何が起こったのかよく分かってない他の女生徒に、サビを降ってみると。
「えっ⁉ わたっ、えっと、ど……どぅわなっくろぉぉ――――ずまいあ――――いずッ‼」
うおおお⁉ まさかのノってきた。
え、何この子、怖っ。
ってこの子、リングストン公爵家のマーク・リングストンの婚約者のグロリア・クーロフォード伯爵令嬢じゃない?
思った以上の大物がノって来たことに驚きつつも、私たちは二人で歌い続ける。
すると婚約者が歌い出したのを耳を真っ赤にしてひとしきり笑ったマーク・リングストン様が、周りの人間になにやら指示をすると、なんと楽器演奏まで始まった。
なんかもう周りの人たちも「あれ、なんかこういう演し物なのか?」と、だんだんとノってきているのがわかる。
パーティー会場は私とグロリア女を中心に綺麗な円形状に人が集まる。
そして。
最後の大サビが終わり、拍手の中、私とグロリア嬢はグロリア嬢の執事が用意した飲み物を飲んでいると。
「いったいなんですの⁉ いい加減にしなさい‼ ふざけてないで貴女の行いについてどう思うかを聞いているの‼」
と、糾弾をしていた伯爵令嬢がそう言って、イライラしながら二回力強く地団駄を踏む。
すると、その地団駄に合わせてグロリア嬢の執事が一度手を叩く。
それに即座に反応したグロリア嬢が再び二回強く足踏みをして手を叩く。
ダッ、ダッ、パン。
ダッ、ダッ、パン。
私と楽器演奏者たちはすぐに意図を汲む。
オーディエンスも意図を汲み、合わせて二回の足踏みをして手を叩く。
私は思い切り息を吸い込み。
「……、ハディヤラボーイメカビッノイ、プレンザストゥリゴナビァビッグメェンサムデェ、ユガドーニョフェイス、ユビッディスグレイッ、キキニョーカーノーロバザプレイス、スィンギィン………………」
「「「ウィイーウィイール! ウィイーウィイール! ロッキュゥウ‼」」」
私と楽器演奏者たちが合わせて歌い上げると。
「アァァ――――――――――――――――ッアァアァアンアァアア――――――――――‼」
グロリア嬢は合わせて高音でシャウトする。
そのシャウトでパーティー会場は熱狂に包まれた。
この歌も大昔に女性の旅人が酒場で大盛り上がりしたことによって、世界を熱狂の渦に巻き込んだものだ。
これを聴いてノらない奴は嘘だ。
私はそれを気に止めずに、歌い続ける。
オーディエンスもドン引きの私の単独公演を続ける。
なんかもはや気持ちよくなってきた。
気持ちよくなってきたので周囲で何が起こったのかよく分かってない他の女生徒に、サビを降ってみると。
「えっ⁉ わたっ、えっと、ど……どぅわなっくろぉぉ――――ずまいあ――――いずッ‼」
うおおお⁉ まさかのノってきた。
え、何この子、怖っ。
ってこの子、リングストン公爵家のマーク・リングストンの婚約者のグロリア・クーロフォード伯爵令嬢じゃない?
思った以上の大物がノって来たことに驚きつつも、私たちは二人で歌い続ける。
すると婚約者が歌い出したのを耳を真っ赤にしてひとしきり笑ったマーク・リングストン様が、周りの人間になにやら指示をすると、なんと楽器演奏まで始まった。
なんかもう周りの人たちも「あれ、なんかこういう演し物なのか?」と、だんだんとノってきているのがわかる。
パーティー会場は私とグロリア女を中心に綺麗な円形状に人が集まる。
そして。
最後の大サビが終わり、拍手の中、私とグロリア嬢はグロリア嬢の執事が用意した飲み物を飲んでいると。
「いったいなんですの⁉ いい加減にしなさい‼ ふざけてないで貴女の行いについてどう思うかを聞いているの‼」
と、糾弾をしていた伯爵令嬢がそう言って、イライラしながら二回力強く地団駄を踏む。
すると、その地団駄に合わせてグロリア嬢の執事が一度手を叩く。
それに即座に反応したグロリア嬢が再び二回強く足踏みをして手を叩く。
ダッ、ダッ、パン。
ダッ、ダッ、パン。
私と楽器演奏者たちはすぐに意図を汲む。
オーディエンスも意図を汲み、合わせて二回の足踏みをして手を叩く。
私は思い切り息を吸い込み。
「……、ハディヤラボーイメカビッノイ、プレンザストゥリゴナビァビッグメェンサムデェ、ユガドーニョフェイス、ユビッディスグレイッ、キキニョーカーノーロバザプレイス、スィンギィン………………」
「「「ウィイーウィイール! ウィイーウィイール! ロッキュゥウ‼」」」
私と楽器演奏者たちが合わせて歌い上げると。
「アァァ――――――――――――――――ッアァアァアンアァアア――――――――――‼」
グロリア嬢は合わせて高音でシャウトする。
そのシャウトでパーティー会場は熱狂に包まれた。
この歌も大昔に女性の旅人が酒場で大盛り上がりしたことによって、世界を熱狂の渦に巻き込んだものだ。
これを聴いてノらない奴は嘘だ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
59
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる