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17・冤罪裁判で婚約破棄され学園を追放されたので、この世界を滅ぼします。【全4話】
01だからこの国を滅ぼそうと思う。
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私、ケリー・パウンダーはパウンダー伯爵家のいわゆる伯爵令嬢だ。
伯爵家の令嬢として私も例に漏れず貴族の子息令嬢が集う学園に通い、貴族世界では一般的な暮らしをしていた。
そう、していた、過去形である。
私は、あの学園で学業不正や平民生徒への差別や不貞などの冤罪をかけられるだけかけられて、裁判と称した糾弾会により。
婚約者である侯爵家のディーザー・アキントスより婚約破棄をされて。
学園から追放されました。
知らない生徒からも罵倒され、加害者にされ、石まで投げられた。
正義感も倫理観も破綻していた。
あれがこれからこの国を率いる貴族となるのか。
腐っていて、狂っている。
悔しい、そんなものに私の人性を狂わされたのが。
憎い、私を陥れたあの者たちが、貴族が、王族が、全てが。
私はこの国が憎い。
だから私はこの国を滅ぼそうと思う。
そのために今私は山を登っている。
比喩ではなく、実際に登山をしている。
この国を滅ぼすのと登山になんの関連性があるかと言うと。
パウンダー家の保管している書物の中に、いくつか旧時代の書物が残されている。
千年前に降臨した聖女すらまだ居ない、ずっとずっと大昔のものだ。
私は子供の頃よりその書物の解読を続けてきた。
そしてついには全てを読むことが叶うようになり、書物に記されていた魔王の存在を知ることになる。
私の祖先に当たる人物が、シェリー・ラスゴーランという賢者の研究の一部を記した書物であり、その賢者が大昔にこの世界を混沌に導こうとする魔王と呼ばれるとてつもなく悪くて恐ろしいものを山に封じたという内容だった。
いや苦労して解読したのに与太話がすぎると普通に思ったが、今は違う、普通じゃない。
尋常ではないほどに私はこの国を滅ぼしたいのだ。
だからその可能性があるものは、何にだって縋る。
「……、はぁ……、着いた」
そんなことを考えていたら、私は目的地に到着した。
あの与太話にあった祠だ。
本当にあったのか、という感動よりも疲れたというのが正直な感想だ。
見つけただけでは終われない、見つけたからには終われない。
私はその魔王が封じられているという祠に、翌朝まで祈り続けた。
気が触れてしまっているだろうか、与太話にここまで本気になるのは。
魔王だとか、この国を滅ぼすだとか、冤罪裁判で追い詰められた私はそんな非現実的なことに傾倒しているのだ、気が触れてしまっているとしか考えられない。
でも、そんなことすらもどうでもいい、この国が滅びるならどうでもいいのだ。
朝になり、私の体力も限界が訪れる。
今日はここまでにして一度家に戻ろう。
もう一度書物を読み返して、何か魔王を復活させる手順がないか洗い直しだ。
そう思い、私は下山を始める。
そして、程なく。
さっきまで私が祈っていた祠が、大爆発を起こした。
音というより振動する空気の塊を全身で浴びたような感覚で、私はそれによりかなり吹き飛ばされた。
すぐさま起き上がり、ボロボロになりながら爆心地へと向かう。
伯爵家の令嬢として私も例に漏れず貴族の子息令嬢が集う学園に通い、貴族世界では一般的な暮らしをしていた。
そう、していた、過去形である。
私は、あの学園で学業不正や平民生徒への差別や不貞などの冤罪をかけられるだけかけられて、裁判と称した糾弾会により。
婚約者である侯爵家のディーザー・アキントスより婚約破棄をされて。
学園から追放されました。
知らない生徒からも罵倒され、加害者にされ、石まで投げられた。
正義感も倫理観も破綻していた。
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腐っていて、狂っている。
悔しい、そんなものに私の人性を狂わされたのが。
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私はこの国が憎い。
だから私はこの国を滅ぼそうと思う。
そのために今私は山を登っている。
比喩ではなく、実際に登山をしている。
この国を滅ぼすのと登山になんの関連性があるかと言うと。
パウンダー家の保管している書物の中に、いくつか旧時代の書物が残されている。
千年前に降臨した聖女すらまだ居ない、ずっとずっと大昔のものだ。
私は子供の頃よりその書物の解読を続けてきた。
そしてついには全てを読むことが叶うようになり、書物に記されていた魔王の存在を知ることになる。
私の祖先に当たる人物が、シェリー・ラスゴーランという賢者の研究の一部を記した書物であり、その賢者が大昔にこの世界を混沌に導こうとする魔王と呼ばれるとてつもなく悪くて恐ろしいものを山に封じたという内容だった。
いや苦労して解読したのに与太話がすぎると普通に思ったが、今は違う、普通じゃない。
尋常ではないほどに私はこの国を滅ぼしたいのだ。
だからその可能性があるものは、何にだって縋る。
「……、はぁ……、着いた」
そんなことを考えていたら、私は目的地に到着した。
あの与太話にあった祠だ。
本当にあったのか、という感動よりも疲れたというのが正直な感想だ。
見つけただけでは終われない、見つけたからには終われない。
私はその魔王が封じられているという祠に、翌朝まで祈り続けた。
気が触れてしまっているだろうか、与太話にここまで本気になるのは。
魔王だとか、この国を滅ぼすだとか、冤罪裁判で追い詰められた私はそんな非現実的なことに傾倒しているのだ、気が触れてしまっているとしか考えられない。
でも、そんなことすらもどうでもいい、この国が滅びるならどうでもいいのだ。
朝になり、私の体力も限界が訪れる。
今日はここまでにして一度家に戻ろう。
もう一度書物を読み返して、何か魔王を復活させる手順がないか洗い直しだ。
そう思い、私は下山を始める。
そして、程なく。
さっきまで私が祈っていた祠が、大爆発を起こした。
音というより振動する空気の塊を全身で浴びたような感覚で、私はそれによりかなり吹き飛ばされた。
すぐさま起き上がり、ボロボロになりながら爆心地へと向かう。
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