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22・時間遡行で、冤罪裁判と婚約破棄と学園追放を回避致します!【全4話】
4.信じる。
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「い、いや……。また私は、一人に、嫌よ‼ 返して‼ やめてよ‼」
私は取り乱し魔女に掴みかかるが、魔女は動じずに答える。
「いやだから、せっかく時間遡行してるんだから未来を変えなさいよ」
その一言に私は言葉を失う。
いやそれじゃん。
驚いた。
何に驚いたって、そんな一番最初に思いつきそうなことを思いつけないくらいに私は、この幸せに酔いしれていたのだ。
やはり私は気が触れて、頭がどうにかしてしまっていたのだ。
「じゃあ、私は行くわよ、頑張りなさい。幸せを掴む為に、時には強行と意地が必要なこともあるのよ」
魔女からのアドバイス。
と一言付け足して指をパチンと鳴らすと、魔女のお姉さんは消えていた。
「なんだったんだ……」
ジェリーはずっと驚き通しでむしろ逆に落ち着いてしまっていた。
私は魔女からのアドバイスを受けて、未来を変える決意を固める。
「ジェリー、私を信じて協力して欲しいの」
私はジェリーに向き合って真摯に伝える。
「信じるもなにも、今僕は魔法を体験してしまったんだよ。信じるに決まってる」
「そうじゃなくて」
そう、そうじゃないのだ。
「何があっても、私を信じて欲しいの」
私はジェリーの目を見つめて強く訴えかける。
「…………、マギー。僕は未来で何が起こるかは知らないが、それで僕は君を見捨ててしまう。そんな僕が今この場でどれだけの説得力を持って返事できるかわからないけど」
ジェリーは私を抱き寄せて。
「絶対に信じる。何があってもだ」
ああそうか。
私はこの答えを聞きたくて、何度も何度も青春を繰り返してきたのか。
心が納得で満たされていくのを感じた。
さて、私がジェリーの言葉に溶けてしまったところで私の時間遡行による青春のやり直しと、その終わりの話はおおよそおしまいである。
その後のことを強いて語るなら、ジェリーに私がかけられる冤罪の数々や首謀者などを伝えて二年間全ての出来事に証人と証拠を用意することにした。
不正行為に対しての証拠の捏造を防ぐ為に、学園内でも説得力や信憑性を強くしてくれるような位が高く派閥としても中立の位置にある貴族たちを上手く証人として立てることに成功した。
何十回と繰り返してきた学園生活である、私はこの二年間を誰よりも知っているのである程度のことは上手くいった。
そして、それでもエレン・ジャーヴィク嬢とブロック・バルカードは私に対して冤罪裁判を決行してきた。
しかし、私は全て冤罪に対して潔白の証明となる完璧な証拠を提示し続けたところ、エレン・ジャーヴィク嬢の証拠捏造が露呈された。
このカウンターパンチにより、エレン・ジャーヴィク嬢はかなり窮地に立たされたがブロック・バルカードが全ての責任を負うことになり自ら退学していった。
それが彼の騎士道精神なのだろう。
私には、エゴとナルシシズムの混ざった頭の悪い勘違いにしか思えないが。
エレン嬢は学園には残ったが、二度と私に絡んでくることはなかった。
私は初めてあのパーティー以降の学園生活を謳歌している。
百年近く学園生活を謳歌してもまだ、私の青春は続く。
私は取り乱し魔女に掴みかかるが、魔女は動じずに答える。
「いやだから、せっかく時間遡行してるんだから未来を変えなさいよ」
その一言に私は言葉を失う。
いやそれじゃん。
驚いた。
何に驚いたって、そんな一番最初に思いつきそうなことを思いつけないくらいに私は、この幸せに酔いしれていたのだ。
やはり私は気が触れて、頭がどうにかしてしまっていたのだ。
「じゃあ、私は行くわよ、頑張りなさい。幸せを掴む為に、時には強行と意地が必要なこともあるのよ」
魔女からのアドバイス。
と一言付け足して指をパチンと鳴らすと、魔女のお姉さんは消えていた。
「なんだったんだ……」
ジェリーはずっと驚き通しでむしろ逆に落ち着いてしまっていた。
私は魔女からのアドバイスを受けて、未来を変える決意を固める。
「ジェリー、私を信じて協力して欲しいの」
私はジェリーに向き合って真摯に伝える。
「信じるもなにも、今僕は魔法を体験してしまったんだよ。信じるに決まってる」
「そうじゃなくて」
そう、そうじゃないのだ。
「何があっても、私を信じて欲しいの」
私はジェリーの目を見つめて強く訴えかける。
「…………、マギー。僕は未来で何が起こるかは知らないが、それで僕は君を見捨ててしまう。そんな僕が今この場でどれだけの説得力を持って返事できるかわからないけど」
ジェリーは私を抱き寄せて。
「絶対に信じる。何があってもだ」
ああそうか。
私はこの答えを聞きたくて、何度も何度も青春を繰り返してきたのか。
心が納得で満たされていくのを感じた。
さて、私がジェリーの言葉に溶けてしまったところで私の時間遡行による青春のやり直しと、その終わりの話はおおよそおしまいである。
その後のことを強いて語るなら、ジェリーに私がかけられる冤罪の数々や首謀者などを伝えて二年間全ての出来事に証人と証拠を用意することにした。
不正行為に対しての証拠の捏造を防ぐ為に、学園内でも説得力や信憑性を強くしてくれるような位が高く派閥としても中立の位置にある貴族たちを上手く証人として立てることに成功した。
何十回と繰り返してきた学園生活である、私はこの二年間を誰よりも知っているのである程度のことは上手くいった。
そして、それでもエレン・ジャーヴィク嬢とブロック・バルカードは私に対して冤罪裁判を決行してきた。
しかし、私は全て冤罪に対して潔白の証明となる完璧な証拠を提示し続けたところ、エレン・ジャーヴィク嬢の証拠捏造が露呈された。
このカウンターパンチにより、エレン・ジャーヴィク嬢はかなり窮地に立たされたがブロック・バルカードが全ての責任を負うことになり自ら退学していった。
それが彼の騎士道精神なのだろう。
私には、エゴとナルシシズムの混ざった頭の悪い勘違いにしか思えないが。
エレン嬢は学園には残ったが、二度と私に絡んでくることはなかった。
私は初めてあのパーティー以降の学園生活を謳歌している。
百年近く学園生活を謳歌してもまだ、私の青春は続く。
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