ボクとセンセイの秘密

七町 優

文字の大きさ
上 下
6 / 98
第2章 モテ期!?

5.隣……

しおりを挟む
その女性の目の前には……!!

ゴキブリが3匹がいた。

「なんやねん!ゴキブリかい!」

て思わずつっこんでしまった。

「大丈夫ですか?隣の者ですが大きな声が聞こえたので気になって様子を見に来たんですが……」

「すみません、どうしても虫が苦手で。」

「!?」

「!?」

お互いに驚いたようだった。

「せ、先生??」

「那須くん?」

「「ええええ!!」」

「なんでここにいるんですか??」

「いや、今年からここに引越してきて……」

先生が質問に答えている間にゴキブリは先生の方へ向かって歩いてきていたようで、先生手のそばにいた。

「イヤーっ!」

と言って先生は俺に抱きついた。

いきなり過ぎて俺は身構えてなかったので少しよろけそうになった。

少し冷静になって先生の方を見ると、上目遣いで目をうるうるさせていた。

(この状況……待て待て誰か来たら俺やばくね?先生は叫んで俺が無理やり抱きついてるみたいになってるやん!!)

俺は焦った、とても焦った。

「ごめんな?那須くん、ゴキブリ退治できる?」

「抱きついたままいうことじゃねー!!」

って思ったのは置いといて、

「分かりました、退治するんで離れてください。」

俺は近くにあった新聞紙で3匹とも叩いて外に捨てた。

「はい、これで大丈夫なんで、では部屋に戻りますね。」

「那須くん!」

「なんですか?」

「ここに1人で住んでるの?」

あ、初めて知ってる人にバレてまう……

「あ、まぁ、はい。」

「そうなんや!なんかあったらすぐに頼ってな?」

先生は笑顔でこっちを見て言った。

「あ、ありがとうございます。」

「このことは誰にも言わんほうがええんかな?」

「あ、出来たらお願いします。」

「わかったわかった!!また明日ね!!おやすみ~」

そう言い終えて先生は自分の部屋に戻っていった。

「マジかよ……担任隣かーい!」

と叫びたかったが、叫ぶわけにも行かないので……俺も部屋に戻った。

にしても先生思いっきり抱きついてくるなや……びっくりしたし……まぁいいや先生も誰にも言わんって言ってたし。

「オムライス冷めとる……」

小さなショックが襲いかかってきた。

「あ、返信もしてない。」

このあと俺は寝るのが遅くなったのは言うまでもない。



しおりを挟む

処理中です...