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『私、、、行くわ』
そう、朱莉は確かにそう言った。
その言葉を聞いた時俺に戸惑いはなかった。
なぜなら俺も朱莉ならそう言うと思っていたからだ。
『一応聞くけどどうして?死ぬかも知れないんだぞ?』
『何故って?そんなの決まってるじゃない。誰かを助けるのに理由なんかいらない。そこに助けを求める人がいるなら私は行って助けるのよ』
そうなのだ。
朱莉はこうゆう奴なのだ。
自らの正義になんの疑問も持たず助けを求める人がいればそれを助ける。
たとえそれが悪人でも善人でも平等に。
それは正しいことなのだろう、しかし同時にそれは危ういのだ。
『お前なら言うと思ったよ。分かった俺も残るよ』
『ふふっあんたならそう言うと思ったわよ』
『さあ!そろそろ20分だ。皆、答えは出たかな?』
それまでピクリとも動かなかった神が動き出す。
『じゃあ残ってくれる人は前に出て来て』
神の一声で数人のクラスメイトが前に出る。
『7人か。あまり集まらなかったね。まあ良いや、橘 民人、滝 朱莉、向島 俊七瀬 香織#__ナナセ カオリ__#七瀬 雪乃島袋 恭介田中 千裕君達、合格ね』
神の言葉を聞きながらも何故か俺は強烈な悪寒に襲われていた。
今思えばそれは虫の知らせだったのかも知れない。
ピチュン
一瞬俺が瞬きをしたその一瞬で元の世界に戻ると決めたクラスメイトは消え、彼らのいた場所には鮮血が滴り落ちる。
『てめぇ!他の奴らに何しやがった!』
『ぐふふっ決まってるじゃないか。消されたんだよ。ファンタジー小説ではおきまりのパターンでしょ。ぐふふっ』
『てめぇ!向島!何笑ってやがる!クラスメイトが殺されたんだぞ!』
『ぐふふっ島袋くんぼきゅは正しい選択をしたんだ!他の馬鹿な奴らなんか知らないね!さあ神様ファンタジー小説通りならこれから何か力をくれるんだろ?はやく、、』
ピチュン
『え、、』
『はい君も不合格』
向島が血溜まりへと姿を変える。
『『きゃぁぁ』』
『雪乃ちゃん、香織ちゃんしっかり…大丈夫、大丈夫だからね』
『『朱莉ちゃん、、ありがとう』』
『神!これはどうゆう事だ!』
あまりの理不尽さに怒鳴りつけた俺に神は不気味な笑みを浮かべた。
『君達は合格、彼処の血溜まりになった彼らは不合格それだけだよ』
『どうゆう事だよ!』
『困ってる人がいたら助ける人として当たり前だよね』
『そんなことで…』
『ああ、そんなことさ。人生の選択は突然現れる誤れば死あるのみ。そんなの当たり前だろ?』
神の暴論に怒りがふつふつと湧きあがりついに爆発しそうになったその時だ。
『みんなの仇!』
田中千裕が涙を浮かべ、何処からともなく武器を取り出し突撃する。
俺の目には千裕は薄く緑色に光っているように見えた。
『だからそれは不合か…!?まさかもうその力に目覚めたのか!?』
『この!この!当たれぇ!』
神は千裕の猛攻を躱しながらもニヤリと笑みを浮かべ、その姿はますます千裕の逆鱗に触れた。
『うん。君は合格だ。先に行って待ってるといいよ』
『な、これは…うわぁぁ』
次の瞬間、千裕は白い何かに飲み込まれ何かが消えた時そこに千裕の姿はもう無かった。
『千裕!!』
なにもないその場所に俺はただ叫ぶしか無かった。
そう、朱莉は確かにそう言った。
その言葉を聞いた時俺に戸惑いはなかった。
なぜなら俺も朱莉ならそう言うと思っていたからだ。
『一応聞くけどどうして?死ぬかも知れないんだぞ?』
『何故って?そんなの決まってるじゃない。誰かを助けるのに理由なんかいらない。そこに助けを求める人がいるなら私は行って助けるのよ』
そうなのだ。
朱莉はこうゆう奴なのだ。
自らの正義になんの疑問も持たず助けを求める人がいればそれを助ける。
たとえそれが悪人でも善人でも平等に。
それは正しいことなのだろう、しかし同時にそれは危ういのだ。
『お前なら言うと思ったよ。分かった俺も残るよ』
『ふふっあんたならそう言うと思ったわよ』
『さあ!そろそろ20分だ。皆、答えは出たかな?』
それまでピクリとも動かなかった神が動き出す。
『じゃあ残ってくれる人は前に出て来て』
神の一声で数人のクラスメイトが前に出る。
『7人か。あまり集まらなかったね。まあ良いや、橘 民人、滝 朱莉、向島 俊七瀬 香織#__ナナセ カオリ__#七瀬 雪乃島袋 恭介田中 千裕君達、合格ね』
神の言葉を聞きながらも何故か俺は強烈な悪寒に襲われていた。
今思えばそれは虫の知らせだったのかも知れない。
ピチュン
一瞬俺が瞬きをしたその一瞬で元の世界に戻ると決めたクラスメイトは消え、彼らのいた場所には鮮血が滴り落ちる。
『てめぇ!他の奴らに何しやがった!』
『ぐふふっ決まってるじゃないか。消されたんだよ。ファンタジー小説ではおきまりのパターンでしょ。ぐふふっ』
『てめぇ!向島!何笑ってやがる!クラスメイトが殺されたんだぞ!』
『ぐふふっ島袋くんぼきゅは正しい選択をしたんだ!他の馬鹿な奴らなんか知らないね!さあ神様ファンタジー小説通りならこれから何か力をくれるんだろ?はやく、、』
ピチュン
『え、、』
『はい君も不合格』
向島が血溜まりへと姿を変える。
『『きゃぁぁ』』
『雪乃ちゃん、香織ちゃんしっかり…大丈夫、大丈夫だからね』
『『朱莉ちゃん、、ありがとう』』
『神!これはどうゆう事だ!』
あまりの理不尽さに怒鳴りつけた俺に神は不気味な笑みを浮かべた。
『君達は合格、彼処の血溜まりになった彼らは不合格それだけだよ』
『どうゆう事だよ!』
『困ってる人がいたら助ける人として当たり前だよね』
『そんなことで…』
『ああ、そんなことさ。人生の選択は突然現れる誤れば死あるのみ。そんなの当たり前だろ?』
神の暴論に怒りがふつふつと湧きあがりついに爆発しそうになったその時だ。
『みんなの仇!』
田中千裕が涙を浮かべ、何処からともなく武器を取り出し突撃する。
俺の目には千裕は薄く緑色に光っているように見えた。
『だからそれは不合か…!?まさかもうその力に目覚めたのか!?』
『この!この!当たれぇ!』
神は千裕の猛攻を躱しながらもニヤリと笑みを浮かべ、その姿はますます千裕の逆鱗に触れた。
『うん。君は合格だ。先に行って待ってるといいよ』
『な、これは…うわぁぁ』
次の瞬間、千裕は白い何かに飲み込まれ何かが消えた時そこに千裕の姿はもう無かった。
『千裕!!』
なにもないその場所に俺はただ叫ぶしか無かった。
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