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9話 別れと喜び
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何を食べるのだろうと少し不安感を抱きながらも、ギル様に促されるがまま手を差し出した。
すると、差し出した手のひらに飴玉のようなものが載せられた。
「……これは、何ですか?」
「われのエネルギーの一部だ。われはクリスタの力によって生かされた。だからこそ、われの力の一部はクリスタに還元すべきであると考えた」
――ドラゴンのエネルギ―って、よく分からないけどすごいものなのでは……!?
「エネルギーの一部でしかないゆえ、対象範囲は狭いだろうが、それを食べれば、ある一定範囲はクリスタの意のままよ。ははははっ!!!!!!」
「これは、人間が食べても大丈夫なものなのでしょうか?」
そう尋ねると、ギル様はきょとんとした。かと思えば、腰に手を当てて少し怒った様子で口を開いた。
「食べて良いに決まっておる。クリスタに対して、危険なものをこのわれがやるわけがないだろう! われは高潔なる優しいドラゴンであり、そなたの大親友だからな!」
ふふんと笑いながら言う彼の様子から、食べても良いものであることは分かった。
「さあ、食べてくれ……!」
ギル様の期待のこもった上目遣いという必殺技を受け、私は言われるがままに思い切ってそれを口にした。その瞬間、身体にドクンと今まで感じたことの無い衝撃を感じた。
そして、頭の先からつま先まで雷で貫かれたような、電流が走る感覚がした。
――苦しい……!
血が沸騰しているみたいに身体が燃えそう……!
あまりの衝撃に、苦しさと痛みで身体が壊れるかと思ったが、それらの衝撃は一瞬で引いた。
「どうだ……? われのエネルギーは?」
ギル様にそう問いかけられ、自身の身体の変化を確かめる。
――何だか不思議な感覚だわ……。
言語化は出来ないけれど、とにかくあらゆる力が進化した気がする……!
「何だかエネルギーがみなぎるような、不思議な感覚です!」
「そうだろう、そうだろう。最初は力を上手く制限できないかもしれないが、1日も立てばクリスタなら完全にコントロールできるはずだ! われとそなたのエネルギーの相性は最高だからな!」
エネルギーの相性なんてものがあるのかと思いながら、不思議な感覚に浸っているとギル様が言った。
「そなたも、オフィーリアのような伝説の存在になれるかもしれないのだな!」
「そうかもしれないですね……。でも、私がここに来たのは、伝説の人物になりたい訳ではなく、ある人の花嫁になるためなんです」
「ん……? 花嫁? どういうことだ?」
分からないのも当然だろうと、私はギル様に説明した。
「私には結婚を約束した人がいるんです。ここから無事に帰ることが出来たら、その人と結婚できるんです!」
「人の子の結婚とは、ここまでしないといけないものなのか……? よく分からんが、とりあえず良かったな。このハンカチも、その結婚を約束した人とやらがくれたのか?」
そう言って、ギル様は私の手をとりハンカチに視線を向ける。
――そういえば、レアード様からは何ももらってないや……。
「これは、その人とは別の人がお守りって言って渡してくれたんです」
「そうであったか! そのハンカチのおかげでわれらは戦わずに済んだな」
「そうですね。このハンカチが……」
ハンカチに対して妙に愛着が湧き、ハンカチを何となく撫でる。
この謎の刺繍がされたハンカチが、本当にお守りとしての効果を発揮したのだと、改めて実感する。
「このハンカチはある意味伝説として家宝になるかもしれませんね」
「われらがここまでの仲になるには必要不可欠だったハンカチだ。家宝どころか国宝だろう! それをくれた者は、きっと良い心持ちの人の子だろうな……」
彼と話したのは、このハンカチをもらった時が初めてだった。この会話で、私が真っ先に思ったことは、彼は非常に紳士的な人物であるということだ。
女性人気がとんでもない彼だからこそ、女たらしという噂は何か誤解されて広まった表現かもしれないと思い直した。
今まで噂では知っていたけれど、噂だけで決めつけるのではなく、私の目を通してその人自身を見るということの大事さに、今回の件で気付かされたような気がする。
「無事に戻ることが出来たら、彼にもお礼を言いに行かなくてはなりませんね」
「ああ、われの分の礼も伝えておいてくれ。まあ、われは友であるそなたに会いに行くからな。そのときは、改めて自ら伝えることにしよう」
――え?
ギル様って私たちの住んでいるところに来ることができるの!?
「私たちのところに来ることができるんですか? それに……ギル様がヒト型になった時、小さいですが翼が出ていますよね……?」
「な……! も、もう少し回復すれば、翼も完全に隠せるぞっ! そんなに言うなら、完全なるヒトの姿をしたわれを、何が何でも必ず見せに行くからな!」
見せに行くと言ったからには、ギル様の性格上必ず来るだろう。ここに来なければもう二度と会えないと思っていた分、これからも会える可能性があると分かり嬉しくなる。
「必ず会いましょうね!」
手を膝に置き、ギル様と目線を合わせてそう告げた。そして、そのまま正面から包み込むようにギル様を抱き締めた。
すると、ギル様は甘えた子どもがしがみつくように、ギュッと抱き締め返してくれた。
「われにとって、このような温もりは初めてだ。……ありがとう。そなたと出会えて良かった」
ギル様のその言葉にうるっときそうになる。そして、私たちはそっと離れた。
「そうだっ……! 私何かあった時のために、回復ポーションを1本残しておいたんです。ギル様、ぜひこのポーションをもらってください」
「よ、良いのかっ……?」
「もちろんです! あっ、ちょっと待ってくださいね。このポーションを作った時よりも神聖力が上がっているはずですから、神聖力を追加付与してみますね」
回復ポーションの入った容器を左手で持ち、右手をかざして神聖力を注ぎ込んだ。そして、ギル様にそのポーションを渡した。
ギル様はルンルンという効果音が付きそうなほど嬉しそうにポーションを受け取り、お礼を言ってくれた。その笑顔は、癒しの塊でしかなかった。
正直このような可愛らしい笑顔を見ると、去り難き気持ちが生じないと言えば嘘になる。
しかし、私はそんな気持ちを振り切って、前に進んだ。
「では、行きますね! 会えて嬉しかったです。ギル様、絶対会いに来てくださいね。楽しみにしております!」
「ああ、われもクリスタと出会えて嬉しかったぞ。必ず会いに行く! 達者でなっ!」
こうして、私はギル様に見送られながら、洞窟に入った。そして言われた通り、ただひたすら真っ直ぐ歩みを進めると、光が見えてきた。
――出口だわっ……!
出口を見つけたことで気持ちがはやり、つい小走りになる。そして、とうとう洞窟を抜けきり、生贄の試練から帰ってくることができた。
――やったわ……!
私帰って来られたのね!?
これでやっとレアード様と結婚できるわ……!
これほどまでの達成感を感じたことは、全精力を注いだ薬が完成した時くらいだろう。いや、それ以上かもしれない。
――ところで、ここはどこなのかしら……?
喜びで考えどころではなかったが、ふと自身が出てきた場所に目を向けると既視感を覚える。
――もしかして、邸宅から一番近い森の中かしら……?
何となくそのような気がし、歩みを進めると見たことのある光景がどんどん広がってくる。
――さっきの出口は、私が行ったことの無い場所だったから確信は持てなかったけれど、ここまで来たらどこか分かったわ!
確かにあの森の中よ。
私、本当に帰って来たんだわ……!
天にも昇るような気持ちで森を抜けると、完全に見知った街の風景が目の前に広がった。
その景色を見た瞬間、その場で飛び跳ねてしまいそうなほどの高揚感を覚える。だが、そんな喜びをグッと堪え、私は慌てて近くの馬車を拾い乗り込んだ。
――レアード様は私のことを待ってくれている。
生きて戻って来たって、早く伝えなきゃっ……!
こうして無事帰ってきた私は、真っ先にレアード様に会うために魔塔を目指し発車した。
◇ ◇ ◇
「どれどれ、クリスタのくれたポーションとやらを飲んでみるか」
コクコクッ
「……うっ!」
衝撃とともに眩しい光がギルバートを包み込んだ。
だがその光はすぐに収束し、一時の苦しさで座り込んでいたギルバートは立ち上がり声を漏らした。
「これがクリスタの覚醒の力……すごいぞ。さすがは我の大親友であり愛し子だ……」
すると、差し出した手のひらに飴玉のようなものが載せられた。
「……これは、何ですか?」
「われのエネルギーの一部だ。われはクリスタの力によって生かされた。だからこそ、われの力の一部はクリスタに還元すべきであると考えた」
――ドラゴンのエネルギ―って、よく分からないけどすごいものなのでは……!?
「エネルギーの一部でしかないゆえ、対象範囲は狭いだろうが、それを食べれば、ある一定範囲はクリスタの意のままよ。ははははっ!!!!!!」
「これは、人間が食べても大丈夫なものなのでしょうか?」
そう尋ねると、ギル様はきょとんとした。かと思えば、腰に手を当てて少し怒った様子で口を開いた。
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ふふんと笑いながら言う彼の様子から、食べても良いものであることは分かった。
「さあ、食べてくれ……!」
ギル様の期待のこもった上目遣いという必殺技を受け、私は言われるがままに思い切ってそれを口にした。その瞬間、身体にドクンと今まで感じたことの無い衝撃を感じた。
そして、頭の先からつま先まで雷で貫かれたような、電流が走る感覚がした。
――苦しい……!
血が沸騰しているみたいに身体が燃えそう……!
あまりの衝撃に、苦しさと痛みで身体が壊れるかと思ったが、それらの衝撃は一瞬で引いた。
「どうだ……? われのエネルギーは?」
ギル様にそう問いかけられ、自身の身体の変化を確かめる。
――何だか不思議な感覚だわ……。
言語化は出来ないけれど、とにかくあらゆる力が進化した気がする……!
「何だかエネルギーがみなぎるような、不思議な感覚です!」
「そうだろう、そうだろう。最初は力を上手く制限できないかもしれないが、1日も立てばクリスタなら完全にコントロールできるはずだ! われとそなたのエネルギーの相性は最高だからな!」
エネルギーの相性なんてものがあるのかと思いながら、不思議な感覚に浸っているとギル様が言った。
「そなたも、オフィーリアのような伝説の存在になれるかもしれないのだな!」
「そうかもしれないですね……。でも、私がここに来たのは、伝説の人物になりたい訳ではなく、ある人の花嫁になるためなんです」
「ん……? 花嫁? どういうことだ?」
分からないのも当然だろうと、私はギル様に説明した。
「私には結婚を約束した人がいるんです。ここから無事に帰ることが出来たら、その人と結婚できるんです!」
「人の子の結婚とは、ここまでしないといけないものなのか……? よく分からんが、とりあえず良かったな。このハンカチも、その結婚を約束した人とやらがくれたのか?」
そう言って、ギル様は私の手をとりハンカチに視線を向ける。
――そういえば、レアード様からは何ももらってないや……。
「これは、その人とは別の人がお守りって言って渡してくれたんです」
「そうであったか! そのハンカチのおかげでわれらは戦わずに済んだな」
「そうですね。このハンカチが……」
ハンカチに対して妙に愛着が湧き、ハンカチを何となく撫でる。
この謎の刺繍がされたハンカチが、本当にお守りとしての効果を発揮したのだと、改めて実感する。
「このハンカチはある意味伝説として家宝になるかもしれませんね」
「われらがここまでの仲になるには必要不可欠だったハンカチだ。家宝どころか国宝だろう! それをくれた者は、きっと良い心持ちの人の子だろうな……」
彼と話したのは、このハンカチをもらった時が初めてだった。この会話で、私が真っ先に思ったことは、彼は非常に紳士的な人物であるということだ。
女性人気がとんでもない彼だからこそ、女たらしという噂は何か誤解されて広まった表現かもしれないと思い直した。
今まで噂では知っていたけれど、噂だけで決めつけるのではなく、私の目を通してその人自身を見るということの大事さに、今回の件で気付かされたような気がする。
「無事に戻ることが出来たら、彼にもお礼を言いに行かなくてはなりませんね」
「ああ、われの分の礼も伝えておいてくれ。まあ、われは友であるそなたに会いに行くからな。そのときは、改めて自ら伝えることにしよう」
――え?
ギル様って私たちの住んでいるところに来ることができるの!?
「私たちのところに来ることができるんですか? それに……ギル様がヒト型になった時、小さいですが翼が出ていますよね……?」
「な……! も、もう少し回復すれば、翼も完全に隠せるぞっ! そんなに言うなら、完全なるヒトの姿をしたわれを、何が何でも必ず見せに行くからな!」
見せに行くと言ったからには、ギル様の性格上必ず来るだろう。ここに来なければもう二度と会えないと思っていた分、これからも会える可能性があると分かり嬉しくなる。
「必ず会いましょうね!」
手を膝に置き、ギル様と目線を合わせてそう告げた。そして、そのまま正面から包み込むようにギル様を抱き締めた。
すると、ギル様は甘えた子どもがしがみつくように、ギュッと抱き締め返してくれた。
「われにとって、このような温もりは初めてだ。……ありがとう。そなたと出会えて良かった」
ギル様のその言葉にうるっときそうになる。そして、私たちはそっと離れた。
「そうだっ……! 私何かあった時のために、回復ポーションを1本残しておいたんです。ギル様、ぜひこのポーションをもらってください」
「よ、良いのかっ……?」
「もちろんです! あっ、ちょっと待ってくださいね。このポーションを作った時よりも神聖力が上がっているはずですから、神聖力を追加付与してみますね」
回復ポーションの入った容器を左手で持ち、右手をかざして神聖力を注ぎ込んだ。そして、ギル様にそのポーションを渡した。
ギル様はルンルンという効果音が付きそうなほど嬉しそうにポーションを受け取り、お礼を言ってくれた。その笑顔は、癒しの塊でしかなかった。
正直このような可愛らしい笑顔を見ると、去り難き気持ちが生じないと言えば嘘になる。
しかし、私はそんな気持ちを振り切って、前に進んだ。
「では、行きますね! 会えて嬉しかったです。ギル様、絶対会いに来てくださいね。楽しみにしております!」
「ああ、われもクリスタと出会えて嬉しかったぞ。必ず会いに行く! 達者でなっ!」
こうして、私はギル様に見送られながら、洞窟に入った。そして言われた通り、ただひたすら真っ直ぐ歩みを進めると、光が見えてきた。
――出口だわっ……!
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――やったわ……!
私帰って来られたのね!?
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――ところで、ここはどこなのかしら……?
喜びで考えどころではなかったが、ふと自身が出てきた場所に目を向けると既視感を覚える。
――もしかして、邸宅から一番近い森の中かしら……?
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――さっきの出口は、私が行ったことの無い場所だったから確信は持てなかったけれど、ここまで来たらどこか分かったわ!
確かにあの森の中よ。
私、本当に帰って来たんだわ……!
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その景色を見た瞬間、その場で飛び跳ねてしまいそうなほどの高揚感を覚える。だが、そんな喜びをグッと堪え、私は慌てて近くの馬車を拾い乗り込んだ。
――レアード様は私のことを待ってくれている。
生きて戻って来たって、早く伝えなきゃっ……!
こうして無事帰ってきた私は、真っ先にレアード様に会うために魔塔を目指し発車した。
◇ ◇ ◇
「どれどれ、クリスタのくれたポーションとやらを飲んでみるか」
コクコクッ
「……うっ!」
衝撃とともに眩しい光がギルバートを包み込んだ。
だがその光はすぐに収束し、一時の苦しさで座り込んでいたギルバートは立ち上がり声を漏らした。
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