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73 地上のエデン
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駆け足のように一瞬にして月日が過ぎていく。
そんなある日のこと。
「じゃあ、行ってくるな」
「行ってくるね!」
「行ってくるです!」
「パパママ、またね!」
トリガー兄さんが子どもたちを連れて遊びに行ってくれるということで、非番が被った私たち夫婦は久しぶりに二人きりの時間を過ごすことになった。
気付けばセシリアも五歳。
双子たちも驚異的な成長を見せ、シドにはまだ及ばないが、もう少しで私の身長を越しそうなほど大きくなっていた。しかも、二人揃ってとんでもない美少年へと成長していた。
――子どもの成長って、長いようで本当にあっという間ね。
なんて考えながらフッと息を吐くと、突然背後から肩にのしかかるような重さが加わり、ギュッと身体を抱き締められた。
「久しぶりに二人きりだね」
顔を上げて首を少し背後に捻ると、嬉しそうに微笑むシドの顔が映る。
「嬉しそうね」
「当たり前だろ? オーロラのこと、いつも全然独占できないもん」
シドはそう言うと、私の首筋に顔を埋めて猫のようにすりすりとしてきた。
「寂しかったの?」
「ううん……足りなかっただけ」
シドはそう言うと、私の身体を反転させて自身の胸の中に閉じ込めた。
――シドの香りだ。
心満たされる匂いが鼻腔に広がり、陽だまりに包まれたときのような心地よさを感じる。
三分くらいその状態が続いただろうか。
……そろそろ苦しくなってきた。
「シド」
「ん?」
「苦しいから、一旦離してくれる?」
「んー、まだ足りない」
解放を求めたというのに、シドは更に腕の力を強めた。
そう、それはまるで母親から離れたがらない駄々っ子のように。
「シドまで子どもになっちゃったの?」
冗談めかしてからかうように声をかける。
すると、私をずっと抱き締めて離さなかったシドが、突然腕の力を緩めた。
かと思えば、シドがいきなり私を姫抱きにした。
「ちょっとシド、何をっ……んぅ!」
軽々と私を抱き上げたシドは、私を黙らせるかのようにキスをしてきた。
途端に、強張りった身体から力が抜けていく。
数度繰り返された啄むようなキスは、徐々に甘やかな深さを増していく。そして、完全に私が脱力しきったところで、ようやくシドが唇を離した。
「子どもはこんなことできないよ?」
シドはそう言うと、私を抱き上げたまま近くの一人掛けの椅子に座った。
それにより、私たちの目線はほぼ同じ高さになった。
すると、シドが私の横髪を耳にかけながら口を開いた。
「変わったな、俺たち」
「えっ……?」
シドの突然放った言葉が理解できず、間抜けな声を零してします。シドはその私の反応にクスリと笑った。
「だってそうだろ? 俺は人間になったし、俺たちは主従関係から夫婦になった。ベリーとアールが家族になって、セシリアも生まれた」
ああ、そういうこと。
「そうね。それで言うなら私たちはとっても変わったわね」
ふと、セシリアの妊娠が分かった時のシドを思い出した。
あのときのシドは、自分の血が流れる子どもに不安を抱いていた。ベリーとアールという子どももいるが、実子となると訳が違ったのだ。
良い父親になれるか分からないと、シドは酷く悩んでいた。一度だけ、涙を流している姿も見た。
でも、それこそ夫婦で一緒に良い母親、良い父親像を見つけていこうと話し合って、今日まで何とかやって来れたのだ。
あれから五年の月日が経ったが、正直シドは平均以上にいわゆる「良い父親」をやれていると思っている。ひいき目なしに見てもだ。
これもいい機会だ。そう思い、私はシドに改めてそのことを伝えてみることにした。
「シドは良い父親になってくれたわね、ありがとう」
そう言ってシドの頭をポンポンと撫でると、シドはきょとんと目を見開いた。だが、すぐに目を細めて笑うと、私の手を頬に当てながら口を開いた。
「それはオーロラこそだろ。どこの誰よりも良い母親だ」
シドはそう言うと、頬に添えた私の手に軽く口付け「それと……」と言葉を続けた。
「俺の妻としても最高だ。っていうか、日に日に好きが更新されてるんだけど、これ以上可愛くなってどうする気?」
シドはそう言うと、私の腰から背中を抱き締めて、私の肩口にこてんと頭を預けた。
こんなにシドが私に甘えてくるのはいつぶりだろうか。久しぶりのシドから向けられた全力の溺愛に、私の心臓は早鐘を打ち始めた。
「あっ、心臓早くなった」
シドが顔を上げ、はにかむように私の顔を覗き込んでくる。それが気恥ずかしく、さらに心臓が早くなる。
だが、不思議とこの胸の高鳴りに私は心地よさを覚えた。
それから体勢を立て直し、シドの膝の上に横抱きで乗ったまま、今度は私がシドの胸板から肩口にかけて頭を預けた。
着痩せして分かりづらいが、触るとしっかりと鍛えられた筋肉の感触がある。そんな彼に身体を預けると、そこはかとない安心感があった。
「……幸せって、きっとこういうことよね」
「うん……」
私の呟きに、シドが同意するように頷く。シドの顔にチラッと視線を向けと、こちらに愛おしげな眼差しを向ける彼の視線が交わった。
途端に、心に熱いものが込み上げた。そして、私は過去を懐古するように言葉を続けた。
「あの日『「あなたに私を捧げます」』って、そう言った私は正解だったわね」
私のその言葉を聞くと、シドは一瞬身体を強張らせた後、力を抜くと同時に苦笑を零した。
「まあ、ある意味そうだね」
シドにすると、少し苦い思い出なのかもしれない。
気持ちを紛らわせるためか、私の髪から頬を一撫でした。
だがその直後、愛おしげな眼差しの奥に真剣さを孕ませたシドが、落ち着きのある声で名前を呼びかけてきた。
「オーロラ、俺にも言わせて」
「ん?」
「……オーロラに、俺のすべてを捧げる。これからも一生、いや、死んでも愛してるよ」
シドはそう言うと、私の輪郭に片手を添えてそっとキスを落とした。唇が離れると、シドは目に弧を柔らかな弧を描く。
「シド……」
「どうした?」
この上なく優しい甘いシドの声に、私も彼への想いを告げた。
「私もずっと愛してるっ……」
「うん、知ってる」
シドはそう言うと、クスっと笑い、私の顎先を掬ってじゃれつくように口付けてきた。
心の底から愛せる人と結ばれた喜びを噛み締めるように、私もその想いに応える。
シドという存在に出会うことが、もしかしたら私の宿命だったのかもしれない。
――見つけてくれてありがとう、シド。
初めて聞いたシドの言葉を思い出しながら、私はこれからもシドや子どもたちとともに歩む幸せな未来を想像し、幸せな気持ちに包まれたのだった。
―――――――――――――――――
これにて、『あなたに私を捧げます~生き神にされた私は死神と契約を結ぶ~』が無事完結いたしました。
最終話まで読んでくださった皆様、本当に本当にありがとうございます!
実は、心が折れそうになりながらも完結させた作品です。
いつも、いいねやお気に入りの数を見て、読んでくれている人がいるんだと自身を奮い立たせて執筆していました。
このお話はテーマ的にも好き嫌いが分かれやすく、また意外と複雑で伏線も多かったのでちょっと難しいお話だったと思います。
ですが、こうして読んで下さっている皆様が本当に心の支えで無事書き切ることができました。
改めまして、本当にありがとうございました。
お読みくださった方に、心からの感謝を申し上げます。
新作も出す予定ですので、もしご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
そんなある日のこと。
「じゃあ、行ってくるな」
「行ってくるね!」
「行ってくるです!」
「パパママ、またね!」
トリガー兄さんが子どもたちを連れて遊びに行ってくれるということで、非番が被った私たち夫婦は久しぶりに二人きりの時間を過ごすことになった。
気付けばセシリアも五歳。
双子たちも驚異的な成長を見せ、シドにはまだ及ばないが、もう少しで私の身長を越しそうなほど大きくなっていた。しかも、二人揃ってとんでもない美少年へと成長していた。
――子どもの成長って、長いようで本当にあっという間ね。
なんて考えながらフッと息を吐くと、突然背後から肩にのしかかるような重さが加わり、ギュッと身体を抱き締められた。
「久しぶりに二人きりだね」
顔を上げて首を少し背後に捻ると、嬉しそうに微笑むシドの顔が映る。
「嬉しそうね」
「当たり前だろ? オーロラのこと、いつも全然独占できないもん」
シドはそう言うと、私の首筋に顔を埋めて猫のようにすりすりとしてきた。
「寂しかったの?」
「ううん……足りなかっただけ」
シドはそう言うと、私の身体を反転させて自身の胸の中に閉じ込めた。
――シドの香りだ。
心満たされる匂いが鼻腔に広がり、陽だまりに包まれたときのような心地よさを感じる。
三分くらいその状態が続いただろうか。
……そろそろ苦しくなってきた。
「シド」
「ん?」
「苦しいから、一旦離してくれる?」
「んー、まだ足りない」
解放を求めたというのに、シドは更に腕の力を強めた。
そう、それはまるで母親から離れたがらない駄々っ子のように。
「シドまで子どもになっちゃったの?」
冗談めかしてからかうように声をかける。
すると、私をずっと抱き締めて離さなかったシドが、突然腕の力を緩めた。
かと思えば、シドがいきなり私を姫抱きにした。
「ちょっとシド、何をっ……んぅ!」
軽々と私を抱き上げたシドは、私を黙らせるかのようにキスをしてきた。
途端に、強張りった身体から力が抜けていく。
数度繰り返された啄むようなキスは、徐々に甘やかな深さを増していく。そして、完全に私が脱力しきったところで、ようやくシドが唇を離した。
「子どもはこんなことできないよ?」
シドはそう言うと、私を抱き上げたまま近くの一人掛けの椅子に座った。
それにより、私たちの目線はほぼ同じ高さになった。
すると、シドが私の横髪を耳にかけながら口を開いた。
「変わったな、俺たち」
「えっ……?」
シドの突然放った言葉が理解できず、間抜けな声を零してします。シドはその私の反応にクスリと笑った。
「だってそうだろ? 俺は人間になったし、俺たちは主従関係から夫婦になった。ベリーとアールが家族になって、セシリアも生まれた」
ああ、そういうこと。
「そうね。それで言うなら私たちはとっても変わったわね」
ふと、セシリアの妊娠が分かった時のシドを思い出した。
あのときのシドは、自分の血が流れる子どもに不安を抱いていた。ベリーとアールという子どももいるが、実子となると訳が違ったのだ。
良い父親になれるか分からないと、シドは酷く悩んでいた。一度だけ、涙を流している姿も見た。
でも、それこそ夫婦で一緒に良い母親、良い父親像を見つけていこうと話し合って、今日まで何とかやって来れたのだ。
あれから五年の月日が経ったが、正直シドは平均以上にいわゆる「良い父親」をやれていると思っている。ひいき目なしに見てもだ。
これもいい機会だ。そう思い、私はシドに改めてそのことを伝えてみることにした。
「シドは良い父親になってくれたわね、ありがとう」
そう言ってシドの頭をポンポンと撫でると、シドはきょとんと目を見開いた。だが、すぐに目を細めて笑うと、私の手を頬に当てながら口を開いた。
「それはオーロラこそだろ。どこの誰よりも良い母親だ」
シドはそう言うと、頬に添えた私の手に軽く口付け「それと……」と言葉を続けた。
「俺の妻としても最高だ。っていうか、日に日に好きが更新されてるんだけど、これ以上可愛くなってどうする気?」
シドはそう言うと、私の腰から背中を抱き締めて、私の肩口にこてんと頭を預けた。
こんなにシドが私に甘えてくるのはいつぶりだろうか。久しぶりのシドから向けられた全力の溺愛に、私の心臓は早鐘を打ち始めた。
「あっ、心臓早くなった」
シドが顔を上げ、はにかむように私の顔を覗き込んでくる。それが気恥ずかしく、さらに心臓が早くなる。
だが、不思議とこの胸の高鳴りに私は心地よさを覚えた。
それから体勢を立て直し、シドの膝の上に横抱きで乗ったまま、今度は私がシドの胸板から肩口にかけて頭を預けた。
着痩せして分かりづらいが、触るとしっかりと鍛えられた筋肉の感触がある。そんな彼に身体を預けると、そこはかとない安心感があった。
「……幸せって、きっとこういうことよね」
「うん……」
私の呟きに、シドが同意するように頷く。シドの顔にチラッと視線を向けと、こちらに愛おしげな眼差しを向ける彼の視線が交わった。
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私のその言葉を聞くと、シドは一瞬身体を強張らせた後、力を抜くと同時に苦笑を零した。
「まあ、ある意味そうだね」
シドにすると、少し苦い思い出なのかもしれない。
気持ちを紛らわせるためか、私の髪から頬を一撫でした。
だがその直後、愛おしげな眼差しの奥に真剣さを孕ませたシドが、落ち着きのある声で名前を呼びかけてきた。
「オーロラ、俺にも言わせて」
「ん?」
「……オーロラに、俺のすべてを捧げる。これからも一生、いや、死んでも愛してるよ」
シドはそう言うと、私の輪郭に片手を添えてそっとキスを落とした。唇が離れると、シドは目に弧を柔らかな弧を描く。
「シド……」
「どうした?」
この上なく優しい甘いシドの声に、私も彼への想いを告げた。
「私もずっと愛してるっ……」
「うん、知ってる」
シドはそう言うと、クスっと笑い、私の顎先を掬ってじゃれつくように口付けてきた。
心の底から愛せる人と結ばれた喜びを噛み締めるように、私もその想いに応える。
シドという存在に出会うことが、もしかしたら私の宿命だったのかもしれない。
――見つけてくれてありがとう、シド。
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―――――――――――――――――
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最終話まで読んでくださった皆様、本当に本当にありがとうございます!
実は、心が折れそうになりながらも完結させた作品です。
いつも、いいねやお気に入りの数を見て、読んでくれている人がいるんだと自身を奮い立たせて執筆していました。
このお話はテーマ的にも好き嫌いが分かれやすく、また意外と複雑で伏線も多かったのでちょっと難しいお話だったと思います。
ですが、こうして読んで下さっている皆様が本当に心の支えで無事書き切ることができました。
改めまして、本当にありがとうございました。
お読みくださった方に、心からの感謝を申し上げます。
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この作品は感想を受け付けておりません。
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