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第四話
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触手。触手がさ、俺を犯すんだよ。
触手。わかる?
笑えるだろ?
毎晩のようにさ、触手に犯される夢見てるなんてさ。
馬鹿だと思うか?
気持ち悪いよなぁ?
ああ、でも最後の触手はムカついたな。痛かったし。
――触手、どこから来たんだろうな。
***
さあ……いつからとか覚えてねぇよ。
いつの間にか夢に来るようになったんだよ、触手。
どうせ俺が欲求不満なんだろ。
笑える。
男のくせにケツ穴を触手に犯される夢見るなんて、笑えるだろ?
***
怪物?
……怪物。
最後俺が殺してやった。
怪物……死んだ、よな。
***
静かな部屋だ。静かすぎてうんざりする。
どうやら俺は入院させられているらしい。
ケガなんてたいしたことねぇのに、大げさだ。
ケツ穴は痛ぇけど。
警察も来た。
でも帰っていった。
医者や看護師はよく来る。
触手の話を聞かれる。
ケンカの話じゃなくて、夢の話を聞かれた。
なにが楽しいんだか。
どうでもいいけど、話してやった。
***
暇だ。スマホもねぇ。なにもねぇ。
ベッドにずっといる。
動く気もしねぇ。
ケガはもういいはずだ。ケツ穴ももう痛くない。
……ここへ来てどれくらい経つんだろう。
どうでもいいけど。
***
え?
親……?
触手が……。
頭が痛い。
医者と話してると気持ち悪くなってきて、吐く。
ゆっくりでいいよ、と医者は言う。
親。俺の親。母親はとっくの昔に死んでいる。
父親は。
……お父さんも、死んだ。
事故であっけなく死んだ。
だから――俺は自由になれた。
***
入院して結構な日数がたってると思う。薬の量が多くてうんざりする。食事はまずくてあんまり喉を通らない。
医者がやってきて、いろんな話をする。
最近は夢の話と、家の話をする。
気持ち悪くなって、あまり話せないけど。
話していって、少しずつ、気づく。
触手なんていなかったんだって。
全部あれは現実だったんだ、って。
夜な夜な、ただ佑月たちとセックスしてただけの話だって。
セックス依存症。ってやつみたいだ。
――俺がお父さんと、その友達からずっと犯されてたのが原因らしい。
そうか。
それでシンは俺に病院に行け、と言ったのか。
窓の外を見ると雪が降っていた。
***
触手。わかる?
笑えるだろ?
毎晩のようにさ、触手に犯される夢見てるなんてさ。
馬鹿だと思うか?
気持ち悪いよなぁ?
ああ、でも最後の触手はムカついたな。痛かったし。
――触手、どこから来たんだろうな。
***
さあ……いつからとか覚えてねぇよ。
いつの間にか夢に来るようになったんだよ、触手。
どうせ俺が欲求不満なんだろ。
笑える。
男のくせにケツ穴を触手に犯される夢見るなんて、笑えるだろ?
***
怪物?
……怪物。
最後俺が殺してやった。
怪物……死んだ、よな。
***
静かな部屋だ。静かすぎてうんざりする。
どうやら俺は入院させられているらしい。
ケガなんてたいしたことねぇのに、大げさだ。
ケツ穴は痛ぇけど。
警察も来た。
でも帰っていった。
医者や看護師はよく来る。
触手の話を聞かれる。
ケンカの話じゃなくて、夢の話を聞かれた。
なにが楽しいんだか。
どうでもいいけど、話してやった。
***
暇だ。スマホもねぇ。なにもねぇ。
ベッドにずっといる。
動く気もしねぇ。
ケガはもういいはずだ。ケツ穴ももう痛くない。
……ここへ来てどれくらい経つんだろう。
どうでもいいけど。
***
え?
親……?
触手が……。
頭が痛い。
医者と話してると気持ち悪くなってきて、吐く。
ゆっくりでいいよ、と医者は言う。
親。俺の親。母親はとっくの昔に死んでいる。
父親は。
……お父さんも、死んだ。
事故であっけなく死んだ。
だから――俺は自由になれた。
***
入院して結構な日数がたってると思う。薬の量が多くてうんざりする。食事はまずくてあんまり喉を通らない。
医者がやってきて、いろんな話をする。
最近は夢の話と、家の話をする。
気持ち悪くなって、あまり話せないけど。
話していって、少しずつ、気づく。
触手なんていなかったんだって。
全部あれは現実だったんだ、って。
夜な夜な、ただ佑月たちとセックスしてただけの話だって。
セックス依存症。ってやつみたいだ。
――俺がお父さんと、その友達からずっと犯されてたのが原因らしい。
そうか。
それでシンは俺に病院に行け、と言ったのか。
窓の外を見ると雪が降っていた。
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