5 / 124
第一夜 性少年の苦悩
5.び・や・くな一夜
しおりを挟む
「でさ、その女の子が―――」
昔付き合ってた年上彼女の話をしてる最中。俺は笑顔で喋りながらも松原の様子を凝視していた。
「……あぁ」
どこか気のなさそうな返事をする松原。
Tシャツから見える首筋や、顔がほんのり赤く染まってる。
目もちょっと潤んでるし、さっきから頻繁についているため息もなんか熱っぽい。
――あの、薬効いてる?
そうとしか思えない松原の変化にそっと唾を飲み込む。
松原が媚薬入りの酒を飲んでから15分。
それが早いのかどうかわかんないけど、確実におかしくなってきてる松原の様子に不安なんて吹き飛んで、これからどうなるのかっていうドキドキさに俺は支配されてた。
「……やっぱ、キスって大事だよな? 俺、キス好きだし」
あの罰ゲームの時のことを持ってくるために話しを意識してそっちへと持っていく。
松原はちょっとつらそうに眉を寄せながら曖昧に頷いた。
「そういやさ……俺と松原も、したよな?」
うあああ、まじで緊張する!
心臓が口から飛び出しそうな感じ。
ドキドキしながら俺の言葉には反応しないで息を荒くしている松原にちょっとだけ近づいた。
いま俺たちはソファから下りて床に座って飲んでた。
距離がほんの少しだけど、20センチくらい、縮まる。
「人生ゲームの罰ゲームでしたの、覚えてる? 松原、本気でしてくるから俺めちゃくちゃビビったんだぜ?」
できるだけ軽い調子を心がけながらまたちょっとだけ距離を縮めた。
「あーんな舌絡めまくってくるから、ほんとどうしようかと思ったんだからな!」
聞いてんのかよ、って笑いながらわざと松原の肩に触れてみる。
とたんにビクンって松原の身体が震えた。
……ま、まじであの薬……効いてる……よな!?
「……触るな」
赤らんだ顔で松原は俺をちらり見て、かすれた声で言った。
うあ……ヤバイかも。めちゃくちゃ色っぽいんだけど!!
やば……押し倒したくなってきた。
むらむらとしてきて、下半身がむずむずしてくる。
「でも……さ、松原ってキスうまいよな? 俺も負けないつもりだったけど、めちゃくちゃうまかったからびっくりしちゃった。やっぱ年の分、松原のほうが経験あるからかな。なぁコツってあんの?」
興奮を隠すようにまくしたてる俺。
そしてわざと松原のほうに身を乗り出して、見せつけるようにぺろっと舌を出した。
そんでもってさっきは効かなかったけど、もう一度だめもとで上目遣いで見上げてみる。
「なぁ、教えてよ? うまいキスの仕方」
可愛い、って言われるとっておきの笑顔をプラス。
松原はじっと俺のことを見てる。
なに考えてんのかわかんないけど、潤んだ目がはっきり欲に濡れてるってことはわかる。
「―――……お前」
少し間が空いて、松原が呟いた。
「……俺とキスしたいのか?」
言って、薄く笑った松原に――なんでだろう、なんでかちょっと怯んだ。
その眼が妖しく光ったのを見て、でもゾクゾクって鳥肌がたつのを感じて。
ごくん、って唾を飲み込むやけに大きな音が俺の中で響いた。
こんなにドキドキしてんのっていつぶりだろ。女の子相手にびびったことなんてねぇのに。相手が男だからか松原だからかすっげー緊張してる。
だけどここで怯んだら男じゃねぇ!
そっと顔を近づけて、ちょっとだけ唇に触れた。ガキかって感じの掠めるだけのキス。
でも次の瞬間、力任せに引っ張られてあっというまに熱い唇に唇を塞がれて舌が割り込んできた。
びっくりしながら、うまくいったことに嬉しくなったけど。
俺の浅はかな行動が―――この先とんでもないことになっていくなんてこと、このときの俺は知るはずもなかった。
***
「んっ………ふ……」
がっちり後頭部を押さえられてされる激しいキス。
あの罰ゲームのときと違って余裕がなさそうな松原のキス。
舌が這いまわって俺の舌を絡め取って吸いついてきて、頭の中が真っ白になっていく。
夢中になって俺も必死に舌を動かす。
「……っ……ぁ」
唾液が飲み込めなくって口の端からこぼれていってるのがわかる。
でもそんなのどうでもよくって、めちゃくちゃ気持いい。
理性なんてブチブチっと切れてって気づいたら床に松原を押し倒して抱きつくようにしてキスしてた。
「……ん……っは……あ、んっ??」
俺の背中にまわされてる松原の片手。
そしてもう片方の手がもぐりこむようにして俺の下半身に触れてきた。
びくっとしてキスをやめて顔を離す。
とたんに松原と目があって、ニヤッと笑われた。
「なんで勃起してんだ?」
そっと触ってくる手に熱い息がでてしまう。
「……気のせいだよ」
「こんなガチガチにしといてか?」
「……松原だって!」
実際、松原とのキスのムービーをオカズに何回もオナニーしてたけど、さすがに本人に言われると恥ずかしすぎる。
俺の腰のあたりにある異物感に、思わず言い返すと松原は冷ややかに笑った。
そしていきなり松原が俺の背中を抱えるようにして反転した。
今度は俺が下で、松原が俺に馬乗りになってる。
「俺のがこうなってる理由は……向井、お前がよくわかってんじゃねーのか?」
やたら凄味のある笑みをしながら俺の息子がズボン越しに握られる。
「ッ……な」
まさか――媚薬いれたの……気づいてる?
松原は俺にキスできるくらいのギリギリまで顔を近づけてきた。
「……さっきから妙に身体が熱くってたまんないんだけど、お前……なんかした?」
囁くような声、だけどなんか怖い。
俺は小さく首を振ることしかできなかった。
「……な、なにも……してない。……酔ってるだけだろ……」
精いっぱい強がって言ったけど、声は情けないくらい弱々しい。
「ふうん。まぁ……そうだよなぁ。男の俺に、媚薬なんて使うわけねーよな?」
「……イッ!」
ギュッと力任せに握られて痛みに顔をしかめた。
――絶対、バレてる!
なんで!?
やっぱ過去遊んでたぶん……使ったことあるとか?
どうしよう……。
ていうか、でも……。
この状況って――。
相変わらず松原と吐く息は荒く熱いし、目だって熱っぽいし。
「……酒のせい……だよ。……お、俺も……酔ってるし」
間違いなくいまさっきキスしたし。
確実に松原の理性が……壊れてるんなら。
「松原のキスがうまいから反応してるだけだよ……」
ドキドキしながら言って、俺は少し身を起こした。
すぐ近くにあった松原の唇に舌で触れる。
松原の首に手をかけると無理やり引き寄せてキスして舌を割り込ませた。
媚薬が効いてるんだったら、今の状況のことなんて考えられないくらいにさせちまえばいい。
煽るように松原の咥内で舌を暴れさせると軽く甘噛みされて、舌が絡まってきた。
「っ……ふ……ん」
息もつく暇がないくらい深く激しいキスの応酬。
気持よくて下半身が疼く。
無意識のうちに張りつめた息子を松原の腰のあたりに押し付けてた。
唾液が糸引いて、離れた唇の間を伝う。
相手は男だって言うのに、どうしようもなく興奮してしまってる。
松原は俺にまたがったまま身体を起こして俺を見下ろす。
キスの余韻でぼんやりしてる俺と同じなのか、松原の眼差しもどこが焦点があってない気がする。
松原は軽く頭を振ると、熱い吐息をついて髪をかきあげた。
「……向井、お前さ」
美形っていうのもあるけど、やっぱ経験豊富だからかなんなのか、松原の色気は無駄にすごい。
なんか喰われちまうような威圧感があるっていうか……。
「男相手に勃起して、そんで処理どうするんだ?」
口元を歪める松原に、思わず息をのむ。
「……え」
どうするって――、え?
ミッキーがその気にさせて媚薬使って……エッチで落としちゃえ、とか言ってて。
「……え? え?」
でも相手は男で、男相手のエッチって。
「………え?」
頭がパニクって考えがまとまらない。
男同士でのセックスがどんなもんか――……知識としては知ってる。
さっき松原を押し倒したいなんて考えた時も、キスした時も……ヤリたいって思った。
だけど―――。
この、俺に馬乗りになってる明らかにドS体質っぽそうなこいつが、俺に……ヤられる………わけないよな?
「……えと、あ……トイレで……?」
ていうことはつまり―――。
「自己……処理?」
キスの余韻なんて吹き飛んで俺は情けない声で呟いた。
それを聞いた松原は愉しそうに目を細める。
……やっぱりこいつドSだ!!
だってすっげぇ虐めるのが楽しそうな目してるもん!!!!
「ふぅん、自己処理……?」
正直、自己処理するくらいなら、萎えるのを待ったほうがいいような気がする。
ていうかさ!
松原だってまだ……勃ってるんだけど……。こいつこそどうするんだろ、自己処理?
……うっ!!
「……向井、お前なに考えてんだ? いま膨張率上がっただろ?」
冷ややかな呆れた目で見下ろされる。
「な、なにも考えてねーよ!!!」
叫ぶけど、顔がありえないくらい熱い。
白い目を向けられて恥ずかしさに顔を背けた。
なんで、こんな展開なんだよ! さっきまでいい流れだったはずなのに!!
つーか媚薬効いてんだろ?!
平気なのかよ、こいつは!!!
本人には言えないから、頭ん中でぶつくさ言ってたら、あり得ない松原の言葉が俺に落とされた。
「自己処理するなら、いまここでしろ」
「……」
「……」
「……は?」
いま、こいつ……なんて言った?
俺の、聞き間違いだよな?
「あの、ごめん、聞こえなかった」
聞き間違いのはずだ!!
「だからいまここでオナニーしろって言ってんだよ」
「………」
フリーズ。
俺のすべては――機能を停止、した。
「……お、おまえ……なに……言ってんの?」
ようやくの思いで出した声は情けないくらい震えてた。
え、だってマジでなに言ってんの。ありえないだろ、おい。
情けなくビビってる俺の顔の横に両手を置き、松原は嘲笑うように見下ろす。
「なに言ってんのはお前だよ。お前に拒否権なんてないだろ? この俺に変なもん飲ませてタダで済むと思ってんのか?」
「……俺は!」
なにもしてない……わけがない……。
鋭く松原に見つめられて言い訳もできなかった。
松原は妖しく笑うと、俺の頬に触れる。
媚薬のせいなのか異様に熱い松原の掌にぞくっとする。
「向井、俺に媚薬盛ってキスして勃起してって、変態だぞ?」
「……っ」
「そんな変態の自己処理を見てやるって言ってんだから、喜んで黙ってシろ」
こいつ……ッ!!
ドSどころじゃねー、鬼畜じゃねーかよ!!!
唖然としてなにも言い返すこともできないでいる俺から身体を退かすと、松原は俺のズボンに手をかけた。
昔付き合ってた年上彼女の話をしてる最中。俺は笑顔で喋りながらも松原の様子を凝視していた。
「……あぁ」
どこか気のなさそうな返事をする松原。
Tシャツから見える首筋や、顔がほんのり赤く染まってる。
目もちょっと潤んでるし、さっきから頻繁についているため息もなんか熱っぽい。
――あの、薬効いてる?
そうとしか思えない松原の変化にそっと唾を飲み込む。
松原が媚薬入りの酒を飲んでから15分。
それが早いのかどうかわかんないけど、確実におかしくなってきてる松原の様子に不安なんて吹き飛んで、これからどうなるのかっていうドキドキさに俺は支配されてた。
「……やっぱ、キスって大事だよな? 俺、キス好きだし」
あの罰ゲームの時のことを持ってくるために話しを意識してそっちへと持っていく。
松原はちょっとつらそうに眉を寄せながら曖昧に頷いた。
「そういやさ……俺と松原も、したよな?」
うあああ、まじで緊張する!
心臓が口から飛び出しそうな感じ。
ドキドキしながら俺の言葉には反応しないで息を荒くしている松原にちょっとだけ近づいた。
いま俺たちはソファから下りて床に座って飲んでた。
距離がほんの少しだけど、20センチくらい、縮まる。
「人生ゲームの罰ゲームでしたの、覚えてる? 松原、本気でしてくるから俺めちゃくちゃビビったんだぜ?」
できるだけ軽い調子を心がけながらまたちょっとだけ距離を縮めた。
「あーんな舌絡めまくってくるから、ほんとどうしようかと思ったんだからな!」
聞いてんのかよ、って笑いながらわざと松原の肩に触れてみる。
とたんにビクンって松原の身体が震えた。
……ま、まじであの薬……効いてる……よな!?
「……触るな」
赤らんだ顔で松原は俺をちらり見て、かすれた声で言った。
うあ……ヤバイかも。めちゃくちゃ色っぽいんだけど!!
やば……押し倒したくなってきた。
むらむらとしてきて、下半身がむずむずしてくる。
「でも……さ、松原ってキスうまいよな? 俺も負けないつもりだったけど、めちゃくちゃうまかったからびっくりしちゃった。やっぱ年の分、松原のほうが経験あるからかな。なぁコツってあんの?」
興奮を隠すようにまくしたてる俺。
そしてわざと松原のほうに身を乗り出して、見せつけるようにぺろっと舌を出した。
そんでもってさっきは効かなかったけど、もう一度だめもとで上目遣いで見上げてみる。
「なぁ、教えてよ? うまいキスの仕方」
可愛い、って言われるとっておきの笑顔をプラス。
松原はじっと俺のことを見てる。
なに考えてんのかわかんないけど、潤んだ目がはっきり欲に濡れてるってことはわかる。
「―――……お前」
少し間が空いて、松原が呟いた。
「……俺とキスしたいのか?」
言って、薄く笑った松原に――なんでだろう、なんでかちょっと怯んだ。
その眼が妖しく光ったのを見て、でもゾクゾクって鳥肌がたつのを感じて。
ごくん、って唾を飲み込むやけに大きな音が俺の中で響いた。
こんなにドキドキしてんのっていつぶりだろ。女の子相手にびびったことなんてねぇのに。相手が男だからか松原だからかすっげー緊張してる。
だけどここで怯んだら男じゃねぇ!
そっと顔を近づけて、ちょっとだけ唇に触れた。ガキかって感じの掠めるだけのキス。
でも次の瞬間、力任せに引っ張られてあっというまに熱い唇に唇を塞がれて舌が割り込んできた。
びっくりしながら、うまくいったことに嬉しくなったけど。
俺の浅はかな行動が―――この先とんでもないことになっていくなんてこと、このときの俺は知るはずもなかった。
***
「んっ………ふ……」
がっちり後頭部を押さえられてされる激しいキス。
あの罰ゲームのときと違って余裕がなさそうな松原のキス。
舌が這いまわって俺の舌を絡め取って吸いついてきて、頭の中が真っ白になっていく。
夢中になって俺も必死に舌を動かす。
「……っ……ぁ」
唾液が飲み込めなくって口の端からこぼれていってるのがわかる。
でもそんなのどうでもよくって、めちゃくちゃ気持いい。
理性なんてブチブチっと切れてって気づいたら床に松原を押し倒して抱きつくようにしてキスしてた。
「……ん……っは……あ、んっ??」
俺の背中にまわされてる松原の片手。
そしてもう片方の手がもぐりこむようにして俺の下半身に触れてきた。
びくっとしてキスをやめて顔を離す。
とたんに松原と目があって、ニヤッと笑われた。
「なんで勃起してんだ?」
そっと触ってくる手に熱い息がでてしまう。
「……気のせいだよ」
「こんなガチガチにしといてか?」
「……松原だって!」
実際、松原とのキスのムービーをオカズに何回もオナニーしてたけど、さすがに本人に言われると恥ずかしすぎる。
俺の腰のあたりにある異物感に、思わず言い返すと松原は冷ややかに笑った。
そしていきなり松原が俺の背中を抱えるようにして反転した。
今度は俺が下で、松原が俺に馬乗りになってる。
「俺のがこうなってる理由は……向井、お前がよくわかってんじゃねーのか?」
やたら凄味のある笑みをしながら俺の息子がズボン越しに握られる。
「ッ……な」
まさか――媚薬いれたの……気づいてる?
松原は俺にキスできるくらいのギリギリまで顔を近づけてきた。
「……さっきから妙に身体が熱くってたまんないんだけど、お前……なんかした?」
囁くような声、だけどなんか怖い。
俺は小さく首を振ることしかできなかった。
「……な、なにも……してない。……酔ってるだけだろ……」
精いっぱい強がって言ったけど、声は情けないくらい弱々しい。
「ふうん。まぁ……そうだよなぁ。男の俺に、媚薬なんて使うわけねーよな?」
「……イッ!」
ギュッと力任せに握られて痛みに顔をしかめた。
――絶対、バレてる!
なんで!?
やっぱ過去遊んでたぶん……使ったことあるとか?
どうしよう……。
ていうか、でも……。
この状況って――。
相変わらず松原と吐く息は荒く熱いし、目だって熱っぽいし。
「……酒のせい……だよ。……お、俺も……酔ってるし」
間違いなくいまさっきキスしたし。
確実に松原の理性が……壊れてるんなら。
「松原のキスがうまいから反応してるだけだよ……」
ドキドキしながら言って、俺は少し身を起こした。
すぐ近くにあった松原の唇に舌で触れる。
松原の首に手をかけると無理やり引き寄せてキスして舌を割り込ませた。
媚薬が効いてるんだったら、今の状況のことなんて考えられないくらいにさせちまえばいい。
煽るように松原の咥内で舌を暴れさせると軽く甘噛みされて、舌が絡まってきた。
「っ……ふ……ん」
息もつく暇がないくらい深く激しいキスの応酬。
気持よくて下半身が疼く。
無意識のうちに張りつめた息子を松原の腰のあたりに押し付けてた。
唾液が糸引いて、離れた唇の間を伝う。
相手は男だって言うのに、どうしようもなく興奮してしまってる。
松原は俺にまたがったまま身体を起こして俺を見下ろす。
キスの余韻でぼんやりしてる俺と同じなのか、松原の眼差しもどこが焦点があってない気がする。
松原は軽く頭を振ると、熱い吐息をついて髪をかきあげた。
「……向井、お前さ」
美形っていうのもあるけど、やっぱ経験豊富だからかなんなのか、松原の色気は無駄にすごい。
なんか喰われちまうような威圧感があるっていうか……。
「男相手に勃起して、そんで処理どうするんだ?」
口元を歪める松原に、思わず息をのむ。
「……え」
どうするって――、え?
ミッキーがその気にさせて媚薬使って……エッチで落としちゃえ、とか言ってて。
「……え? え?」
でも相手は男で、男相手のエッチって。
「………え?」
頭がパニクって考えがまとまらない。
男同士でのセックスがどんなもんか――……知識としては知ってる。
さっき松原を押し倒したいなんて考えた時も、キスした時も……ヤリたいって思った。
だけど―――。
この、俺に馬乗りになってる明らかにドS体質っぽそうなこいつが、俺に……ヤられる………わけないよな?
「……えと、あ……トイレで……?」
ていうことはつまり―――。
「自己……処理?」
キスの余韻なんて吹き飛んで俺は情けない声で呟いた。
それを聞いた松原は愉しそうに目を細める。
……やっぱりこいつドSだ!!
だってすっげぇ虐めるのが楽しそうな目してるもん!!!!
「ふぅん、自己処理……?」
正直、自己処理するくらいなら、萎えるのを待ったほうがいいような気がする。
ていうかさ!
松原だってまだ……勃ってるんだけど……。こいつこそどうするんだろ、自己処理?
……うっ!!
「……向井、お前なに考えてんだ? いま膨張率上がっただろ?」
冷ややかな呆れた目で見下ろされる。
「な、なにも考えてねーよ!!!」
叫ぶけど、顔がありえないくらい熱い。
白い目を向けられて恥ずかしさに顔を背けた。
なんで、こんな展開なんだよ! さっきまでいい流れだったはずなのに!!
つーか媚薬効いてんだろ?!
平気なのかよ、こいつは!!!
本人には言えないから、頭ん中でぶつくさ言ってたら、あり得ない松原の言葉が俺に落とされた。
「自己処理するなら、いまここでしろ」
「……」
「……」
「……は?」
いま、こいつ……なんて言った?
俺の、聞き間違いだよな?
「あの、ごめん、聞こえなかった」
聞き間違いのはずだ!!
「だからいまここでオナニーしろって言ってんだよ」
「………」
フリーズ。
俺のすべては――機能を停止、した。
「……お、おまえ……なに……言ってんの?」
ようやくの思いで出した声は情けないくらい震えてた。
え、だってマジでなに言ってんの。ありえないだろ、おい。
情けなくビビってる俺の顔の横に両手を置き、松原は嘲笑うように見下ろす。
「なに言ってんのはお前だよ。お前に拒否権なんてないだろ? この俺に変なもん飲ませてタダで済むと思ってんのか?」
「……俺は!」
なにもしてない……わけがない……。
鋭く松原に見つめられて言い訳もできなかった。
松原は妖しく笑うと、俺の頬に触れる。
媚薬のせいなのか異様に熱い松原の掌にぞくっとする。
「向井、俺に媚薬盛ってキスして勃起してって、変態だぞ?」
「……っ」
「そんな変態の自己処理を見てやるって言ってんだから、喜んで黙ってシろ」
こいつ……ッ!!
ドSどころじゃねー、鬼畜じゃねーかよ!!!
唖然としてなにも言い返すこともできないでいる俺から身体を退かすと、松原は俺のズボンに手をかけた。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる