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雲乃みい

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番外編 性少年のクリスマス

番外編9

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 ちょっとベタベタイチャイチャカップルをわざと意識して優斗さんの腕に手を絡めてホテルまで向かった。
 着いたのは結構高級なはずのホテルで、びっくりする俺を優斗さんは引っ張ってエレベーターに乗って。
 そんで――。
「……こ、ここ? 広っ!!」
 めちゃくちゃ広い部屋に辿りついた。
「優斗さんここって、まさかスイート!?」
 リビングに寝室にってやたらと広い。
 しかも角部屋なのか角部屋なのか窓もすっげえ広い。
 だから夜景が一面に広がってる感じで、かなりテンションあがって窓に張り付いて足元に広がる夜景を見下ろした。
「めちゃくちゃキレー!!」
「気にいった?」
 俺の後ろに来た優斗さんが聞いてくる。
 窓ガラスが鏡みたいになっていて、窓越しに優斗さんと目が合って「うん!」って笑う。
「こんな広くてキレーな部屋初めて泊る! ……ていうか! 高いんじゃないの!?」
 スイートっぽい部屋て、やっぱ高いんだよな。
 焦って優斗さんを振り返ると腰に手が回ってきて抱き締められた。
「冬のボーナス出たし、たまには贅沢も、ね? それに、いろいろあったけど――ようやくちゃんと捺くんと付き合えるようになった記念」
 そう言って笑う優斗さんの目がめちゃくちゃ優しくて甘くて目を奪われる。
 そしてぼうっと見つめてた俺に目を細めて、優斗さんの顔が近づいてきた。
 自然に目を閉じると重なってくる唇。
 何度か触れるだけのキスを繰り返して、ゆっくり唇を舐めるようにして優斗さんの舌が咥内に入り込んできた。
 やっぱ、優斗さんとするキスはめちゃくちゃ気持ちいい。
 あっという間に身体中熱くなるし、頭ん中がふわふわする。
 悪戯に俺の舌を弄ってくる舌を追いかけながら深いキスをした。
 口の端から少しこぼれた唾液を優斗さんが舐め取って、ぼうっとする俺の目を見つめる。
「足、大丈夫?」
「へ?」
「靴、疲れてない?」
「え、ああ。脱ごうかな」
 すっかり忘れてたけど早く靴脱ぎたいんだった。
 もぞもぞと脚動かして手使わずに脱ごうとしたら優斗さんが俺の足元に屈みこんだ。
「脱がせてあげるよ」
 ぽかんとする俺の脚、ふくらはぎに優斗さんが片手を添える。
 俺はすぐ後の窓ガラスに背中を預けて優斗さんを見下ろした。
 片膝をついて、俺の靴を脱がしてくれる。
「靴下も脱ぐ?」
「へ……、あ、うん」
 聞かれるままに頷いたら優斗さんの手が脚をすべってきて、太腿に触れて、ゆっくりとニーハイを下ろしていく。
「……」
 な、なんか……ある意味羞恥プレイな気がするのは気のせいか!?
 普段ならありえねーシチュエーション。
 女の格好をしているからか、なんか変に気恥ずかしかった。
 片方づつ丁寧に脱がせてもらった素足。
 ミニスカートだから、生足が出てる部分が多いと落ち着かない。
 それに、まだ優斗さんの手が脚に触れてるし。
 ふくらはぎをマッサージするように手が動いていて、変な意味じゃなくて気持ちいい。
 でも少しくすぐったくて、それにやっぱ気恥ずかしい。
「ゆ、優斗さん」
 脚をすり合わせながら声をかけると、優斗さんは艶っぽい目で俺を見上げた。
「これも脱ぐ?」
 そう言って優斗さんが手を潜り込ませたのはミニスカの中。
 からかうように目を細めてくる優斗さんに俺は目を泳がせて、返事が出来なかった。
 そのまま下着を掴んだ手は下に下りて行く。
「足上げて」
 言われるままに片方づつ足上げて、脱がされて。
 ……やばい、すげぇ恥ずかしい!
「――卑猥だね。見た目完璧に女の子なのに、こんなものがついていて」
 ミニスカの裾が持ち上げられて、俺の息子が優斗さんの目の前にさらされる。
 そりゃもう何回もヤってはいるけど、なんか今はめちゃくちゃ恥ずかしかった。
 いつもと違う場所だからか、なんなのか、妙にドキドキするし。
 顔を熱くしてると俺の視界に優斗さんが俺の息子に顔を近づけて舌を出すのが見えて。
「……ッン……」
 ぱくりと咥えられた。
 熱い咥内に、それだけで疼いて反応しだす。
 舌が絡みつくように息子を舐めてきて、どんどん息子は硬くなっていく。
「……は……っ……ン……ふ、……ぁっ」
 咥内から出されて、でもそのまま裏筋を舐め上げていく舌の動きを上から見ていると、優斗さんがちらり視線だけを上げてきて目があった。
 なんか言われるかなって思ったけど、少し口角あげて、フェラを続ける。
 根元からダラダラ先走りを垂らす先まで丹念に舐めて吸われて手で弄られて、俺のはあっという間にガチガチにいまにも破裂しそうなくらい膨張してた。
「……く……っ」
 身体中熱くて気持ちよくて優斗さんの頭に片手添えながらコートを脱いだ。
 薄いブラウス一枚になったら窓が冷たくて気持ちいい。
「ン……っ……ぁ」
 深く咥えられて水音を立てながら上下されるとどんどん射精感が込み上げてくる。
 足が震えてしがみつくように優斗さんの髪に手を差し込んで耐える。
 優斗さんの手がスカートの中に入ってきて俺のケツ掴んで引き寄せられて、喉奥まで突っ込んでしまった。
 ぎゅっと締まる喉奥に痺れるようにまた射精感が増す。
 苦しいだろうし離れなきゃって思うけど、結局されるまま。
 でも腰動かしそうになったのは我慢した。
「……ッん、……優斗さん……っ……俺、も……う……っ」
 優斗さんの柔らかい髪を掴んで、少し身体が前のめりになる。
 イキそうで、イキたくて、優斗さんの舌の動きに集中して――。
 ――♪
 ドアチャイムが、鳴った。
 驚いて身体固まって、優斗さんを見下ろすと目が合う。
 そして俺の今にもイキそうな息子が咥内から出された。
「ルームサービスが来たみたいだね」
「……へ」
「頼んでおいたんだよ」
 口元を手の甲で拭いながら立ちあがった優斗さんが、
「いいところだったのにね」
 なんて笑ってドアの方に向かう。
 俺はぽかんと立ちつくしてその背中を見ていた。
 ドアは見えないけど聞こえてくる会話でやっぱりルームサービスらしいってことがわかった。
 なんかすっげぇいい匂いしてくるし、夕食頼んでおいたのかなって思ってたら優斗さんが戻ってきて、そのあとに続く若いホテルマンとワゴン。
 ぼけーっと見てた俺は、優斗さんが目配せしてきたことに気づいて首を傾げる。
 ちらっとその視線が俺の下へと降りて……。
「……っ!!」
 叫びそうになって声押さえて、慌ててその場に屈みこむ。
 脱いだままになってたニーハイと……下着。
 でもって俺、屈んだのはいいけどノーパン、つーか、んな状況じゃねー、息子くん!
 優斗さんはそんな俺に小さく笑いながらディナーのことでホテルマンと喋ってて。
 俺はその隙に脱いだのを掴むと――窓際の隅にあるソファ向かった。
 ニーハイと下着を後ろに隠して座って、当たり前に勃ったままの息子をなんとか手で押さえこむ。
 ほんとはバスルームにでも逃げ込みたかったけど、そうするにはホテルマンの傍通らなきゃなんねーみたいだったからやめた。
 ……つーか、優斗さん我慢してるみたいだけど、めちゃくちゃ肩笑ってるし!!
 俺は顔を真っ赤にして俯いて早くホテルマンが部屋を出て行くことを心の底から願った。



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