BLINDFOLD

雲乃みい

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第五夜 性少年の嫉妬

第4話

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 それから三人で他愛のない話をしているうちに優斗さんのマンションの前までついて、松原は帰って行った。
 もう10時くらいで空は真っ暗だ。
 曇り空で月が見えねーなって空見上げながら駐車場に入って行く。
 今度は優斗さんの車の助手席に乗り込んだ。
 シートベルトを締めていたら「捺くん」て呼ばれて「なに」って顔向けたら途端に唇に暖かい感触。
 びっくりしたけどすっげぇ嬉しくてすぐに舌を絡め合わせる。
 みんなと食事も楽しかったけど、やっぱりこうやって触れ合える二人っきりが好きだなぁって思う。
「……ん……っ……ぁ」
 下半身に響く熱いキス。
 身を乗り出して優斗さんの首に手を回して深く舌を優斗さんの咥内に差し込む。
 人が来るかもしれないとか頭の端っこで考えはするけど、いまはそれよりもキスに夢中になってた。
 俺が最初は主導権握ってたけど、すぐにあっさり俺の舌は絡め取られて今度は俺の咥内に優斗さんの舌が這ってくる。
 気持ちいーし、ちょっとヤバい。
 帰り際にするキスにしてはちょいハードで俺の息子は半勃ち状態になってしまってた。
「ゆ、ゆーとさん……っ」
 まじでヤバそうだったから名残惜しかったけど唇を離した。
「なに?」
 涼しい顔をしているけど目は色っぽく濡れてて下半身にこれまた響く。
「いや……あの、あんまキスしてるとさ、ね、そのー」
「……ああ。勃った?」
 後頭部を引き寄せられて耳元で囁かれる甘い声。
「……」
 だからまじでヤバイっつーの!
 もう家帰って一人で処理しなきゃなんなくなりそうな予感。
 ……つーかいまさら一人でって虚しくねーか。
「――……かな」
 オナニーなんてもう全然してねーから、久しぶりにシちゃうのかとかアホなことばっかり考えてたら優斗さんがなにか言って、いまいち聞き取れなかった。
「……え? ごめん、もう一回言って」
 慌てる俺に優斗さんは少し迷うように視線を揺らしたけど俺の髪を撫でながら小さく笑った。
「んー……今日このまま泊っていかないかなと思って」
「……へ」
「でも明日は学校だし、親御さんにも何も言ってきていないもんね」
「……」
 正直びっくり。
 だって平日のお泊りは基本的に禁止になってる。それに週末のお泊りも毎週っていうのは微妙だったりする。
 うちは放任主義だから俺の両親がいい顔しないっていうわけじゃなくって、優斗さんが。
 優斗さんは真面目だからあんまり外泊ばっかりさせることが俺の両親に対して悪いって思ってるみたいで。
 別にそんなこと気にしなくてもいーんだけど、そこが優斗さんのいいところだから週末のお泊りを我慢することもあった。
 だから、平日に泊って行くなんて聞かれてポカーンな感じだ。
「……やっぱり送るね」
 って、呆けてる場合じゃなかった!
 俺が何も言わないうちに自己完結してしまったらしい優斗さん。
「え、ちょっと待った! 泊る! 泊れる、全然!」
 着替えとか優斗さんのところに結構置いてあるし、全然問題ねーし!
「でも明日の準備とか」
「教科書全部置いてるからへーき!」
「……捺くん、それはダメでしょ」
 挙手して自信満々に言ったら苦笑された。
「あ、うん、なるべく持って帰りマス」
 誤魔化すようにヘラヘラ笑いながらもっと乗り出して身体を密着させる。
「家には泊るようになったって言えば全然へーきだし。だから泊りたい」
 泊っていいって言われたらそりゃーめちゃくちゃ期待するしもう泊る気満々。
 いまさら帰れって言われても無理。
 そういうの全部込めて上目遣いで見つめたら、柔らかく笑った優斗さんが顔を寄せてきた。
 また唇が触れ合って舌が絡み合う。
 頭ん中に響く水音と熱。
「……ンン…」
 優斗さんが俺の後頭部に触れている手を動かして髪を弄ってくる。
 そのくすぐったい感触にも身体が疼いてしかたない。
 ……ていうか、これはお泊りOKてことでいいんだよな。
 このまま運転席のシートに優斗さん押し倒しそうなくらいの勢いで身体寄せてキスを深くしていった。
「っ……ん」
 口の端から唾液がこぼれるくらいにキスを堪能して、優斗さんが俺の額に額を合わせて見つめてくる。
「……いまの状態で帰られても困るから――捺くんには泊っていってもらわないとね」
 後頭部にあった手が背筋を通って腰に添えられて。
 艶っぽい熱のある声が唇に吹きかかってきて、俺は頷きながら顔が緩みまくるのを止められなかった。
 このまま車の中でスるんじゃねーのかってくらいにキスしてから部屋に帰った。
 正直息子は反応しまくりですっげぇきつかったけど。



「……は……ッん……んぁ」
 部屋についてからは俺が優斗さんの手を引っ張って寝室まで行って、押し倒すようにしてベッドに入った。
 けど結局いまは俺が下で揺さぶられてる。
「捺くんのナカ、熱いね」
 そう言う優斗さんの声こそ熱っぽい。
 掠れてていつもよりちょっと低くて、ヤってるときの優斗さんの声ってエロくて好きだ。
「ン……っ……ゆ、うとさんのも……熱いし……ッあ」
 俺の後孔に埋まっている優斗さんの硬くて太い感触。
 それがゴリゴリと小刻みに前立腺を突いてくる。
 俺の息子は優斗さんの手の中でゆっくり上下されててもう限界ってくらい脈打って先走りを垂れ流していた。
 むちゃくちゃ気持ちよくて、なんでこんなに気持イーんだろ、っていつも不思議で仕方ない。
 優斗さんと付き合う前もエッチは好きだったけど、こんな気持ちよく感じるのは優斗さんだけだ。
 身体の相性もいいんだろうけど、やっぱ好きだからっていうのが一番かな。
 ……ってすっげぇ俺、乙女。
 そうは思うけど、でもそうだから、別にいーや、って優斗さんに抱きつく。
 汗ばんだ素肌が触れ合うだけでもヤバイくらい刺激が走る。
 もうなんにも考えられなくなって、頭真っ白にしてただひたすら感じてたい。
「……は……っく、……ン……、ゆうと…さン……っ」
 一緒にイこうよ、って耳元で囁いたら俺のナカで優斗さんのものの質量が増したような気がした。
 ローションと優斗さんの先走りが混ざり合って突き上げられるたびにぐちゃぐちゃなってる音を聞きながら、追い詰められて俺はしばらくして絶頂に達した。
 俺の息子から吐き出された、腹部に感じる熱い液体。
 締めつけた後孔でもそのあとすぐに同じ熱いものを吐き出されたのを感じながら身体を痙攣させていた。
 出しつくすように腰を押し付けてくる優斗さんに揺り動かされてぼうっとして。
 動きが止まったら今度はぎゅっと抱きしめられた。
 それがすっげぇ嬉しくて、俺もぎゅっと回していた腕に力を込めた。


―――――

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