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そのいち。高校生編
第1話
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ドS狼
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天然チェリーくん
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美少年淫乱ちゃん
『高校生編』
放課後にゲーセン寄って、友達の高居宗二(タカイソウジ)と満員電車乗ってたときに俺は気づいた。
俺らが乗っている最後尾の車両の一番後ろの壁際に見知った顔がいた。
「宗二。あそこ美千がいる」
友達の美千こと高王寺美千也(タカオウジミチヤ)
なんか大げさな名字してるけど美って言葉がぴったりあう華奢で女の子みたいな可愛いヤツだ。
って友達に可愛いっていうのもなんだし、俺は別になんにも思わないけど。
顔も女の子っぽくはあるけど男にしか見えないし。
そんな美千が……なんかやたら女の子みたいに顔を赤くして目を潤ませてるように見えた。
「あ……?」
「なんか美千、変じゃないか?」
「そうか?」
興味なさそうな宗二に、だってさ、って俺は美千を目を凝らして見る。
――やっぱりなんか変だ。
それに美千の後ろにいる男、満員電車にしても美千の耳に顔寄せてるし、近づきすぎじゃねー?
「……な、宗二。あれ、まさか」
まさかまさかだよな、って思うけど不安になってくる。
「痴漢だろ」
そしてあっさり宗二が言う。
「ちか……ん!?」
思わずデカイ声が出そうになったら宗二に口を塞がれた。
「うるせーよ。邪魔すんな。あと2駅で降りるんだから黙ってろ」
鼻まで覆うくらい掌を押し付けられて苦しい。
離すように言うけどもごもごとしか聞こえない。
結局そのまま口塞がれてしばらくして俺達の降りる駅に着いた。
「んの、バカ力!」
宗二に蹴りいれながら、いまは美千が先だとその姿を探した。
人波に押しだされるようにしてふらふらと電車から降りてきた美千が目に入る。
「美千!」
美千は駆け寄った俺を驚いたように目を見開いて見た。
「京くん、どうしたの?」
鞄を両手に持って呆然としている美千は顔を火照らせてやっぱり目が潤んでいた。
「お前さ、さっき!」
そう言った途端、美千がびくんと肩を震わせてハッとする。
同時に俺の頭にチョップが入る。
「バカ京。デカイ声で何言ってんだ。おら、行くぞ」
「行くってどこにだよ」
「俺んち」
宗二の家は駅から5分のところにあるマンション。
しかも一人暮らし。ようは金持ちってことだ。
「でも、ちか」
最後まで言い終える前にまたチョップ。
「ってぇ!!」
「いいから、行くぞ」
「……宗二くんっ」
慌てたように叫んだのは美千だった。
宗二は美千に目を止めて傍に近づいてく。
そしてその耳元でなにか言った。
美千の顔が蒼くなったかと思えば赤くなり、視線を揺らす。
「……わかった」
そして美千は頷いて歩きだした宗二のあとをついていった。
意味がわからない俺はぽかんとしてから急いで二人のあとを追っていった。
***
あっという間についた宗二のマンション。
高層階にある2LDKは高校生一人が住むには絶対広い。
「ほらよ」
宗二が缶コーラ持ってきてテーブルに置いた。
「さんきゅ」
早速それを開けて飲みながらソファに背中を丸めて座ってる美千を見る。
「おい、美千。大丈夫か?」
マンションに着くまでの間、一言も美千は喋られなかった。
そりゃそうだろう、痴漢されたんだから。
美千は顔を上げて頷く。
宗二が美千の横に座って、美千が身体を震わせた、ように見えた。
「京が心配してたぜ。美千が痴漢されてるって」
宗二の言葉に美千が真っ赤になって俯いた。
「お前無視しただろーが!」
助けてやれたのに、と俺が言うと宗二は何故か笑ってる。
「助けて――ほしくなかったよな、美千?」
「はぁ?」
何言ってんだこいつは。
呆れて宗二を睨みながら隣の美千に視線を向けたら何故か顔が真っ赤になっていた。
「ほら、美千。言ってやれよ。どう痴漢されて、どう良かったか」
「……おい、宗二、お前!」
何言ってんだこいつは、まじで!!
また食ってかかろうとしたら宗二が駅と同じようにひそひそと美千の耳元でなにか喋ってる。
そしたらやっぱりまた美千の顔が一層赤くなった。
そして、美千が口を開いた。
それは俺にとっては予想外で――このあと俺達の関係が変わることになる幕開けだった。
***
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天然チェリーくん
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美少年淫乱ちゃん
『高校生編』
放課後にゲーセン寄って、友達の高居宗二(タカイソウジ)と満員電車乗ってたときに俺は気づいた。
俺らが乗っている最後尾の車両の一番後ろの壁際に見知った顔がいた。
「宗二。あそこ美千がいる」
友達の美千こと高王寺美千也(タカオウジミチヤ)
なんか大げさな名字してるけど美って言葉がぴったりあう華奢で女の子みたいな可愛いヤツだ。
って友達に可愛いっていうのもなんだし、俺は別になんにも思わないけど。
顔も女の子っぽくはあるけど男にしか見えないし。
そんな美千が……なんかやたら女の子みたいに顔を赤くして目を潤ませてるように見えた。
「あ……?」
「なんか美千、変じゃないか?」
「そうか?」
興味なさそうな宗二に、だってさ、って俺は美千を目を凝らして見る。
――やっぱりなんか変だ。
それに美千の後ろにいる男、満員電車にしても美千の耳に顔寄せてるし、近づきすぎじゃねー?
「……な、宗二。あれ、まさか」
まさかまさかだよな、って思うけど不安になってくる。
「痴漢だろ」
そしてあっさり宗二が言う。
「ちか……ん!?」
思わずデカイ声が出そうになったら宗二に口を塞がれた。
「うるせーよ。邪魔すんな。あと2駅で降りるんだから黙ってろ」
鼻まで覆うくらい掌を押し付けられて苦しい。
離すように言うけどもごもごとしか聞こえない。
結局そのまま口塞がれてしばらくして俺達の降りる駅に着いた。
「んの、バカ力!」
宗二に蹴りいれながら、いまは美千が先だとその姿を探した。
人波に押しだされるようにしてふらふらと電車から降りてきた美千が目に入る。
「美千!」
美千は駆け寄った俺を驚いたように目を見開いて見た。
「京くん、どうしたの?」
鞄を両手に持って呆然としている美千は顔を火照らせてやっぱり目が潤んでいた。
「お前さ、さっき!」
そう言った途端、美千がびくんと肩を震わせてハッとする。
同時に俺の頭にチョップが入る。
「バカ京。デカイ声で何言ってんだ。おら、行くぞ」
「行くってどこにだよ」
「俺んち」
宗二の家は駅から5分のところにあるマンション。
しかも一人暮らし。ようは金持ちってことだ。
「でも、ちか」
最後まで言い終える前にまたチョップ。
「ってぇ!!」
「いいから、行くぞ」
「……宗二くんっ」
慌てたように叫んだのは美千だった。
宗二は美千に目を止めて傍に近づいてく。
そしてその耳元でなにか言った。
美千の顔が蒼くなったかと思えば赤くなり、視線を揺らす。
「……わかった」
そして美千は頷いて歩きだした宗二のあとをついていった。
意味がわからない俺はぽかんとしてから急いで二人のあとを追っていった。
***
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「ほらよ」
宗二が缶コーラ持ってきてテーブルに置いた。
「さんきゅ」
早速それを開けて飲みながらソファに背中を丸めて座ってる美千を見る。
「おい、美千。大丈夫か?」
マンションに着くまでの間、一言も美千は喋られなかった。
そりゃそうだろう、痴漢されたんだから。
美千は顔を上げて頷く。
宗二が美千の横に座って、美千が身体を震わせた、ように見えた。
「京が心配してたぜ。美千が痴漢されてるって」
宗二の言葉に美千が真っ赤になって俯いた。
「お前無視しただろーが!」
助けてやれたのに、と俺が言うと宗二は何故か笑ってる。
「助けて――ほしくなかったよな、美千?」
「はぁ?」
何言ってんだこいつは。
呆れて宗二を睨みながら隣の美千に視線を向けたら何故か顔が真っ赤になっていた。
「ほら、美千。言ってやれよ。どう痴漢されて、どう良かったか」
「……おい、宗二、お前!」
何言ってんだこいつは、まじで!!
また食ってかかろうとしたら宗二が駅と同じようにひそひそと美千の耳元でなにか喋ってる。
そしたらやっぱりまた美千の顔が一層赤くなった。
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