83 / 150
番外 十九 永遠までの距離
3
しおりを挟む
不要になったルール(ビリーフ)を捨てる、ということをテオドールに伝えたダリオである。
ビリーフとは、信念や価値観のことだ。子供の頃からの刷り込みや経験が元となり、ある種の固定された観念や、大切に思うこと、信じていることが形成されていくが、それは時に強固な思い込みとなり、新しい環境で自身の行動をがんじがらめに制限することもある。
人は環境や生活、肉体も心も成長するにつれて、以前必要としていたビリーフを、必要としなくなることもあるのだ。
誰かに自分の人生をわかち合うようなことを、ダリオはかなり忌避してきた。
自分はいずれ一人になるし、人間は死ぬ時は一人なのだという人生観が、幼少期からしっかり出来上がっていたためだ。
今もそれはそう、と思っているものの、頑なになっていた鎧のような部分を、不要なものとして取捨選択してもよいのではないかと思わされた。
ダリオが躊躇してしまうようなことも、誰かを傷つけるわけでもないし、テオドールにお願いしてもいいんじゃないか。
依存してはいけないと押し留めていたことだが、それもなんか俺、頑固すぎて予防線張りすぎて、テオに我慢させすぎてたんじゃないのか。
今、ふたりでいるのに、それって眼の前のテオを無視してないか?
そう思えたのだ。
それからしばらく、もだもだとふたりは、これまでの生活の互いのボーダーを相談しながら引き直していった。
一番変わったのは食事事情である。
ダリオはこれまで、頑なに自分の食事は自分で用意していた。しかし、テオドールはずっと衣食住のお世話をしたかったらしく、希望してもいいのか? とどこか困惑と緊張気味にこれをやりたいと言ってきた。
ダリオが自分のことは自分でする、やってもらうのは居心地悪いからと、食事の用意を断っていたため、あまりしつこく言わないようにしていたらしい。
テオドールは無理やり言うものではなかったが、この機会にしっかり自己主張はしてきた。凄くやりたかったようなので、俺本当に頑固すぎたかも、とダリオは少し反省した。
ひとまず、アルバイトの日は、まかないをもらうので、それ以外お願いする形である。
初日にお願いしたボロネーゼは、フルボディの赤ワインを使って煮込んだようで、トマトの香りに玉ねぎの甘み、牛挽肉の味が良く出ており、レストランで食べるような本格的なものだった。ガーリックトーストにきのことベーコンのクリームスープ、サラダ、食後にデザートの硬めのプリンも出される。プリンは卵の味が濃厚で、おいしい、おいしい、とダリオは子供の頃にかえったように大喜びしてしまった。
いいのかな、とやっぱり多少気になるが、ダリオが美味しいと言うと、テオドールは周囲にパラパラとインクで描いたような花を落下させた。床に落ちる直前に、水面に触れたよう小さな波紋が生じると、溶けるように消失する。この青年が周辺に影響を与えるといったら、異音や無音、空間のメキョメキョバキバキ圧縮、目や鼻や口が浮き上がり、足元を不明の何かが通り過ぎたり、周辺が急に暗くなったりなど、ろくなものがなかったから、よほど平和な怪現象だ。
美味しいものでお腹がいっぱいになったら、口の中もケアさせてほしいと請われる。下唇から上唇にゆっくり指を這わされ、チュッ、ちゅ、と唇を合わせて、舌も入れられたら、もう我慢できなくて、テオドールの太ももに乗せられたまま頭を抱え込んで取り縋った。
「ん、ダリオさん」
吸って、離れて、また角度を変えて重ねられ、あまり深くは入れてもらえない。それなのに、ガクガクと腰が立たなくなり、キスだけで軽く昇りつめさせられてしまう。
テオドールの指がダリオの耳の穴を塞ぎ、もう一度優しく唇を吸って、音を鳴らした。そのまま耳にキスすると、ゾクゾクするような美声が囁く。
「食事、を。これからは僕がつくります。たくさん。たくさん食べてください」
ああ、もちろん、ここにちょうどいいぐらいで、と指先がダリオのへその下から、胃の辺りまで、つーっと逆手になぞり上げて行く。
「ぃ、だ、め、だめ、っ……」
性器のつけ根の奥、更にへその斜め下の奥が直接押し込まれたように錯覚され、あ、あ、とくっついたまま余韻だけでまた甘イキした。奥がじんじんとする。これもう脳イキだろ、と客観視するもうひとりのダリオが思う。テオドールに奥を掻き回されるとどう気持ちいいのか教え込まれて、今回も想像だけで勝手に気持ちよくなってしまった。幸福感で、頭がぽわーっとする。駄目だ。こんなの無理ゲーである。
これはちょっと無理かもと、息も絶え絶えにNGを出した。食後の口のケアで毎回こうなってしまっては、勉強できなくなる。
「ん、ん、テオ……」
しばらく対面座位でお互いの体に手を回し抱き合っていた。息をしたり、互いの体が触れあっているだけで気持ちいい。
ダリオこそ、邂逅当初はテオドールのことはクソ野郎と思っていたのに、なんでこんなに好きになってしまったんだろうと不思議に思う。いや、理由はわかってはいるのだが、それにしたって好きになり過ぎだ。
もうダリオは全部テオドールに弱いところも開いていて、好きにして、テオの好きにして、とすぐ口にしてしまいそうになる。
そう思っていたせいか知らないが、テオドールから、たまに本体の方でぐずぐずにお世話したいと要望された。いいぞ、とダリオは二つ返事だ。結果、月に一回のチートデーを作ることにした。テオドールは、ダリオに好きに何でもしていい。文字通りのチートデーである。テオドールは真顔になって、瞳孔が縦に、ちょっと無言になっていた。なのでダリオは、周期はまたやってみて要相談にしような、とつけ加える。やはりテオドールは無言で、思案するよう口元に手袋をはめた指先を当てるポーズを取り、人間のふりをしていた。この青年は、考え込んだり、混乱したりするとかえって、人間ぽく振る舞っておけばいいと思っている節がある。しばらくしてから、青年は地を這うような低音で「はい」と応じた。様子がだいぶおかしい。大丈夫かよとダリオはカレンダーに丸をつけながら思った。まあ、なんでもやってみてだ。
そうやって、ひとつひとつ二人の新しいルールを擦り合わせていく。
それは、衣服のボタンを自らひとつひとつ外して、皿の上に載るような――そう気がついた、思いついたのは、ちょうどチートデーの真っ最中だった。
つまり、二人が初めて本体セックスもどきをした時のように、テオドールが何を考えているのか、圧倒的な濁流となって中に入ってこられる感覚の上で、ダリオの視聴覚や経験値に合わせてある光景が映像を結んだのだ。
恐らくテオドールの視点と、ふたりをカメラに収めるような第三者視点、ダリオの視点、全てが同時に把握できた。
テオドールの視点では、その手に握られたナイフとフォークが視覚内におさめられ、供されたシンプルな白皿に、小さなダリオが両膝を開き、両手を差し伸べるようにして歓迎の姿勢で『こちら』を見上げている。
小山のように大きなテオドールはナイフとフォークを置いた。
今度はカメラが青年の手元と白皿を真横から映し出し、膝立ちになった小さなダリオが、身を乗り出すようにして、巨大な手の指先を迎え入れる。
わしづかみにされても、小さな人形サイズのダリオは抵抗しない。手首の上をダリオの足が泳ぎ、腹を人外の青年の小指が抑えた。ろっ骨の下を薬指が、肩を中指が添える。小さなダリオはテオドールの指をつかんで体を支え、まっすぐに。まっすぐにテオドールを見ている。その頬は紅潮し、瞳は信頼で潤んでいた。
やがて、人外の青年の高い鼻先、開いた口腔から赤い舌先が伸ばされた。ダリオの着ていた上着が落ちる。
手の中のダリオは目を逸らさない。
巨大なテオドールの指はダリオを優しく押さえている。
しかし、思いなおしたように青年は口を閉じると、ダリオの衣服をむいていき、今度こそゆっくりと腹部から胸元を赤い舌で舐めた。
変わらず、手中のダリオの肩、胸、腰を指で逃さぬよう押さえている。
くすぐったそうに小さなダリオは手のくぼみの中で身をよじり、指を握って、やはりまっすぐに目を逸らさない。
小さなダリオは息を乱し、頬を赤らめ、笑っている。信じ切っているのだ。
そして青年の大きな口が開いた。
ビリーフとは、信念や価値観のことだ。子供の頃からの刷り込みや経験が元となり、ある種の固定された観念や、大切に思うこと、信じていることが形成されていくが、それは時に強固な思い込みとなり、新しい環境で自身の行動をがんじがらめに制限することもある。
人は環境や生活、肉体も心も成長するにつれて、以前必要としていたビリーフを、必要としなくなることもあるのだ。
誰かに自分の人生をわかち合うようなことを、ダリオはかなり忌避してきた。
自分はいずれ一人になるし、人間は死ぬ時は一人なのだという人生観が、幼少期からしっかり出来上がっていたためだ。
今もそれはそう、と思っているものの、頑なになっていた鎧のような部分を、不要なものとして取捨選択してもよいのではないかと思わされた。
ダリオが躊躇してしまうようなことも、誰かを傷つけるわけでもないし、テオドールにお願いしてもいいんじゃないか。
依存してはいけないと押し留めていたことだが、それもなんか俺、頑固すぎて予防線張りすぎて、テオに我慢させすぎてたんじゃないのか。
今、ふたりでいるのに、それって眼の前のテオを無視してないか?
そう思えたのだ。
それからしばらく、もだもだとふたりは、これまでの生活の互いのボーダーを相談しながら引き直していった。
一番変わったのは食事事情である。
ダリオはこれまで、頑なに自分の食事は自分で用意していた。しかし、テオドールはずっと衣食住のお世話をしたかったらしく、希望してもいいのか? とどこか困惑と緊張気味にこれをやりたいと言ってきた。
ダリオが自分のことは自分でする、やってもらうのは居心地悪いからと、食事の用意を断っていたため、あまりしつこく言わないようにしていたらしい。
テオドールは無理やり言うものではなかったが、この機会にしっかり自己主張はしてきた。凄くやりたかったようなので、俺本当に頑固すぎたかも、とダリオは少し反省した。
ひとまず、アルバイトの日は、まかないをもらうので、それ以外お願いする形である。
初日にお願いしたボロネーゼは、フルボディの赤ワインを使って煮込んだようで、トマトの香りに玉ねぎの甘み、牛挽肉の味が良く出ており、レストランで食べるような本格的なものだった。ガーリックトーストにきのことベーコンのクリームスープ、サラダ、食後にデザートの硬めのプリンも出される。プリンは卵の味が濃厚で、おいしい、おいしい、とダリオは子供の頃にかえったように大喜びしてしまった。
いいのかな、とやっぱり多少気になるが、ダリオが美味しいと言うと、テオドールは周囲にパラパラとインクで描いたような花を落下させた。床に落ちる直前に、水面に触れたよう小さな波紋が生じると、溶けるように消失する。この青年が周辺に影響を与えるといったら、異音や無音、空間のメキョメキョバキバキ圧縮、目や鼻や口が浮き上がり、足元を不明の何かが通り過ぎたり、周辺が急に暗くなったりなど、ろくなものがなかったから、よほど平和な怪現象だ。
美味しいものでお腹がいっぱいになったら、口の中もケアさせてほしいと請われる。下唇から上唇にゆっくり指を這わされ、チュッ、ちゅ、と唇を合わせて、舌も入れられたら、もう我慢できなくて、テオドールの太ももに乗せられたまま頭を抱え込んで取り縋った。
「ん、ダリオさん」
吸って、離れて、また角度を変えて重ねられ、あまり深くは入れてもらえない。それなのに、ガクガクと腰が立たなくなり、キスだけで軽く昇りつめさせられてしまう。
テオドールの指がダリオの耳の穴を塞ぎ、もう一度優しく唇を吸って、音を鳴らした。そのまま耳にキスすると、ゾクゾクするような美声が囁く。
「食事、を。これからは僕がつくります。たくさん。たくさん食べてください」
ああ、もちろん、ここにちょうどいいぐらいで、と指先がダリオのへその下から、胃の辺りまで、つーっと逆手になぞり上げて行く。
「ぃ、だ、め、だめ、っ……」
性器のつけ根の奥、更にへその斜め下の奥が直接押し込まれたように錯覚され、あ、あ、とくっついたまま余韻だけでまた甘イキした。奥がじんじんとする。これもう脳イキだろ、と客観視するもうひとりのダリオが思う。テオドールに奥を掻き回されるとどう気持ちいいのか教え込まれて、今回も想像だけで勝手に気持ちよくなってしまった。幸福感で、頭がぽわーっとする。駄目だ。こんなの無理ゲーである。
これはちょっと無理かもと、息も絶え絶えにNGを出した。食後の口のケアで毎回こうなってしまっては、勉強できなくなる。
「ん、ん、テオ……」
しばらく対面座位でお互いの体に手を回し抱き合っていた。息をしたり、互いの体が触れあっているだけで気持ちいい。
ダリオこそ、邂逅当初はテオドールのことはクソ野郎と思っていたのに、なんでこんなに好きになってしまったんだろうと不思議に思う。いや、理由はわかってはいるのだが、それにしたって好きになり過ぎだ。
もうダリオは全部テオドールに弱いところも開いていて、好きにして、テオの好きにして、とすぐ口にしてしまいそうになる。
そう思っていたせいか知らないが、テオドールから、たまに本体の方でぐずぐずにお世話したいと要望された。いいぞ、とダリオは二つ返事だ。結果、月に一回のチートデーを作ることにした。テオドールは、ダリオに好きに何でもしていい。文字通りのチートデーである。テオドールは真顔になって、瞳孔が縦に、ちょっと無言になっていた。なのでダリオは、周期はまたやってみて要相談にしような、とつけ加える。やはりテオドールは無言で、思案するよう口元に手袋をはめた指先を当てるポーズを取り、人間のふりをしていた。この青年は、考え込んだり、混乱したりするとかえって、人間ぽく振る舞っておけばいいと思っている節がある。しばらくしてから、青年は地を這うような低音で「はい」と応じた。様子がだいぶおかしい。大丈夫かよとダリオはカレンダーに丸をつけながら思った。まあ、なんでもやってみてだ。
そうやって、ひとつひとつ二人の新しいルールを擦り合わせていく。
それは、衣服のボタンを自らひとつひとつ外して、皿の上に載るような――そう気がついた、思いついたのは、ちょうどチートデーの真っ最中だった。
つまり、二人が初めて本体セックスもどきをした時のように、テオドールが何を考えているのか、圧倒的な濁流となって中に入ってこられる感覚の上で、ダリオの視聴覚や経験値に合わせてある光景が映像を結んだのだ。
恐らくテオドールの視点と、ふたりをカメラに収めるような第三者視点、ダリオの視点、全てが同時に把握できた。
テオドールの視点では、その手に握られたナイフとフォークが視覚内におさめられ、供されたシンプルな白皿に、小さなダリオが両膝を開き、両手を差し伸べるようにして歓迎の姿勢で『こちら』を見上げている。
小山のように大きなテオドールはナイフとフォークを置いた。
今度はカメラが青年の手元と白皿を真横から映し出し、膝立ちになった小さなダリオが、身を乗り出すようにして、巨大な手の指先を迎え入れる。
わしづかみにされても、小さな人形サイズのダリオは抵抗しない。手首の上をダリオの足が泳ぎ、腹を人外の青年の小指が抑えた。ろっ骨の下を薬指が、肩を中指が添える。小さなダリオはテオドールの指をつかんで体を支え、まっすぐに。まっすぐにテオドールを見ている。その頬は紅潮し、瞳は信頼で潤んでいた。
やがて、人外の青年の高い鼻先、開いた口腔から赤い舌先が伸ばされた。ダリオの着ていた上着が落ちる。
手の中のダリオは目を逸らさない。
巨大なテオドールの指はダリオを優しく押さえている。
しかし、思いなおしたように青年は口を閉じると、ダリオの衣服をむいていき、今度こそゆっくりと腹部から胸元を赤い舌で舐めた。
変わらず、手中のダリオの肩、胸、腰を指で逃さぬよう押さえている。
くすぐったそうに小さなダリオは手のくぼみの中で身をよじり、指を握って、やはりまっすぐに目を逸らさない。
小さなダリオは息を乱し、頬を赤らめ、笑っている。信じ切っているのだ。
そして青年の大きな口が開いた。
79
あなたにおすすめの小説
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。
かわいい美形の後輩が、俺にだけメロい
日向汐
BL
過保護なかわいい系美形の後輩。
たまに見せる甘い言動が受けの心を揺する♡
そんなお話。
【攻め】
雨宮千冬(あめみや・ちふゆ)
大学1年。法学部。
淡いピンク髪、甘い顔立ちの砂糖系イケメン。
甘く切ないラブソングが人気の、歌い手「フユ」として匿名活動中。
【受け】
睦月伊織(むつき・いおり)
大学2年。工学部。
黒髪黒目の平凡大学生。ぶっきらぼうな口調と態度で、ちょっとずぼら。恋愛は初心。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる