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【シリアスBL】
かわいくなりたいレミーのおはなし
しおりを挟むレミーは、妖精と話せる能力をもつ、おさんぽとお花と婚約者のエフィのことが大好きな素朴な男の子。
結婚を控えたある日、レミーは自分が器量良しではないことを知ってしまいました。
エフィのとなりに立つには、かわいくなくちゃ。
かわいくなりたいレミーは妖精に相談することにしたのですが────……。
【キーワード】
ファンタジー / 性描写なし / 切ない / ハッピーエンド / 王子×貴族子息
◆ ― ◆ ― ◆ ― ◆
むかしむかし、あるところに。
レミリオという少年がいました。
レミーと呼ばれるその少年は、とても立派なおうちの末息子として生まれ、大事にだいじに育てられました。
そのせいか、レミーは世間知らずで、ものごとをそのまま受け取る素直さもあって、のびのびとまっさらに育ちました。
この国には、レミーのような人間のほかにも、ふしぎな生き物が住んでいます。
しばしば隣人と呼ばれる彼らは「妖精」といい、人間の赤子より小さく、チョウやトンボのように羽ばたき、うつくしい光をまとっています。
人間とはまったくちがう生き物ですが、なぜか人間と話せるのです。
ただ、妖精は少しだけ違う世界に生きているので、妖精と話せる人間はごくわずか。
声を聞くどころか、見ることすらできない人もいます。
レミーは、妖精を見ることができ、話すこともできる数少ない人間でした。
レミーは幼い頃から妖精と自然に話せていたため、おうちの事情もあり、ごく小さな頃から婚約者を決められていました。
それがエファリス。
この国の王様の7番目の息子です。
「また妖精と話しているのかい、レミー」
きれいな小川のほとりで水遊びをしていたレミーに、鳥のさえずりのようなうつくしい声がかけられます。
レミーはぱっと振り返り、にっこりとほほえみました。
「エフィ! 来てたんだ」
「今日行くって言ってあったろう? レミーが出迎えをしてくれなくてさみしかった」
「ごめんなさい。ようこそ、エフィ」
レミーは大好きな婚約者にぎゅっと抱きつきます。
エフィもレミーを抱きしめかえしました。
「今日もかわいいね、レミー」
「えへへ。エフィだいすき!」
エフィはレミーと手をつなぎ、おうちへ向かいます。
これから婚約者同士の交流として、いっしょにお茶を飲んでおかしを食べるのです。
「今日はなんのお茶かなぁ。楽しみだなぁ」
「レミーが楽しみなのはおかしのほうじゃない?」
「ちがうよ! 楽しみなのはエフィといることだもん」
にこにこ笑ってつないだ手を振るレミーに、エフィもほほえみかけます。
ふたりはとってもなかよしのまま、ひとつずつ年を重ねていきました。
それは、エフィの19回目の誕生日パーティーのことでした。
レミーも今年で16歳。
その日をむかえれば、おとなの一員とみなされ、結婚ができるようになります。
一月後のレミーの誕生日に、エフィは結婚を申し込んでくれるはずです。
レミーはその日が待ち遠しくて、毎日指おり数えていました。
来年からはエフィの「はんりょ」としてむかえることになるエフィの誕生日は、今回が婚約者としての最後の参加です。
会場は人であふれていました。
婚約者がいたとしても、どうにか王子と縁を結びたいと、たくさんの女の子や男の子がエフィに群がっています。
エフィのもとへ行きたいレミーでしたが、あまりの人の多さにあきらめてしまいました。
そうだ、お庭をおさんぽしよう。
王子のおうちはお城です。この国のどんなおうちより立派で広くて、妖精もたくさんいます。
レミーはこっそりパーティーを抜け出し、お庭をおさんぽしました。
「あら、レミーだわ」
「王子にほっとかれてるの?」
「エフィは王子さまのおしごとでいそがしいから、抜けだしてきたんだよ」
「ほっとかれてるのね」
「かわいそうなレミー。あたしたちと遊びましょう」
しばらく妖精とたわむれて過ごし、そろそろ会場に戻ろうかというとき。
庭の片隅のガゼボに、誰かが入ってきました。
「あの子どもと、まだ婚約してるのか。たしかレミリオと言ったか」
「あぁ」
どきっとして、レミーは思わず身を隠してしまいました。
嫌な声で子どもだとか婚約だとか言った男に応えたのは、エフィの声だったからです。
「あんなのを押し付けられて、かわいそうに。いくら王位に遠い王子だと言っても、男と婚約することもないだろうに」
「婚約者を悪く言わないでくれ。わたしはこれでいいんだ」
ひどい言葉を投げつける男に、エフィは毅然と言い返してくれました。
レミーは胸が苦しくなるほど嬉しくて、にまにまと笑みを浮かべてしまいます。
しかし、次の言葉を聞いたとき、レミーの心は真っ暗になりました。
「男でも見目が良けりゃいいのに、あんなブサイクなガキを押し付けられて」
「……まぁ、レミーは顔の造作はそれほどでもないね」
苦笑しながら言われた、その言葉。
なにかに胸を刺されたように痛みます。
レミーはふらふらとその場を離れました。
自分が、絶世の美男子だなどと思ったことはありません。
でもレミーは、みんなに「かわいい」と言われて育ちました。
レミーのことをいちばん「かわいい」と言ってくれたのは、エファリスでした。
「ぼくって、かわいくないんだ……」
パーティー会場にいた、たくさんのご令嬢の顔が浮かびます。
かわいらしい服を着て、かわいらしく髪を整えて、当然お顔もかわいらしい令嬢たち。
王子の未来の側近候補であるご令息たちも、きりっとした顔立ちにすらりと姿勢よく立っていました。
それなのに、レミーは。
くせのある髪はぴょんぴょんはねて、動きやすい服は庶民が着るような安物で、ちんちくりんで背も低くて。
ところどころに葉っぱをくっつけて、頭にいくつも花をのせられて、妖精にいたずらされた姿は、とてもエフィの隣にふさわしいと思えませんでした。
「ぼく、かわいくなきゃ。かわいくならなきゃ……」
きれいでも、かっこよくてもいい。なんでもいいから、秀でたものがなくては。
レミーはつよくそう思いました。
その日からレミーは努力をはじめました。
少年少女の間で流行っている、かわいい服や髪飾りをつけてみたり。
かわいくなれるならと、お化粧をしてみたり。
演劇を見に行き、かわいいとウワサの女優の仕草をまねてみたり。
思いつく「かわいい」を片っ端から試しました。
しかしエフィは「かわいい」と言ってくれません。
ふしぎそうに、困ったように、どうしたのと尋ねるばかり。
レミーは焦っていました。
顔がかわいくないレミーは、せめてほかのことでかわいくなくてはいけません。
そうでなければきっと、エフィを誰かにとられてしまう。レミーにはふさわしくないと、もっとずっとかわいいご令嬢に言われたら、レミーはきっと言い返せず、うつむいてエフィを譲るしかできないことでしょう。
しかし焦っても結果はでません。
「どうしたらいいのかなぁ」
どの方法も失敗して、もうなにも思いつきません。
レミーは疲れ切って、おうちのお庭でぼんやりとしていました。
うつくしく整えられた庭で、妖精たちがくるくると楽しそうにおどっています。
「レミー、どうしたの。浮かない顔をして」
そのうちひとりの妖精が、レミーの前まで飛んできました。
レミーは、妖精に相談してみようと思いました。
おうちのみんなに「かわいくなるにはどうしたらいいか」を聞き回って、成果はありませんでした。
でも妖精なら、思いもよらない妙案を持っているかもしれません。
「エフィにかわいいと言ってもらいたいのね」
「うん。エフィのそばにいられるくらい、かわいくなきゃだめなんだ」
妖精はレミーを笑うことなく、真剣に考えてくれました。
そしてひとつの提案をします。
「エフィがかわいいと言うものになるのはどう?」
「どういうこと?」
「レミーはエフィにかわいいと言ってほしいのでしょう? レミーがこれまでやってきたのは、『みんな』がかわいいと思うやりかたよ。でもエフィは『みんな』とは、好みがちがったのかもしれないわ」
「……!」
やっぱり、妖精は思いもよらないことを考えつきます。
レミーは嬉しくなって、妖精に尋ねました。
「エフィはなにをかわいいと思うのか、知ってる?」
「知ってるわ。こっちよ」
妖精が案内してくれたのは、お庭の一角にある花壇でした。
レミーのおうちの庭師が毎日ていねいにお世話をしているお花たちは、今日もうつくしく咲きほこっています。
「このお花よ。エフィはこのお花を『可憐でかわいらしい』と言っていたわ」
「わぁ……きれいなお花」
「そう。なんとかみたいでかわいいって……なんだったかしら」
妖精は首をひねっていますが、レミーには聞こえていませんでした。
ちいさいけれど、整った花弁をもつそのお花は、レミーよりずっとかわいくて、レミーの理想のように思えます。
「でも、お花には敵わないや。ぼくはお花にはなれないし……」
「あら。なりたいのなら、してあげましょうか」
「ほんと? そんなことができるの?」
「もちろん。レミーのおねがいならね」
レミーは妖精におねがいしました。
「ぼく、このお花になりたい!」
「わかったわ。じゃあレミー、目を閉じて」
妖精がくるくると踊り、光の粒をレミーに振りかけると、レミーはみるみる小さくなって、あらふしぎ、花壇に咲く一輪のお花になっていました。
(すごい、ぼく、お花になってる!)
レミーはお花の低い目線におどろいたり、風の音、同じ植物たちのささやきに耳を傾けては、満足そうに揺れました。
一方、庭をおさんぽしていたレミリオが消えたと聞き、エファリスはお城を飛び出しました。
妖精と話すことのできるレミリオにはいつもおうちの護衛がついていて、片時も目を離されることはありません。
それなのにレミリオは、風のように消えてしまったというのです。
ここのところ、レミーのようすがおかしかったことを思うと、エフィはいてもたってもいられませんでした。
駆けつけたレミリオのおうちでは、真っ青になった父親と、泣いている母親、それをなだめながら困った顔をしているレミーの兄たちがいました。
「レミーは!?」
「それが……」
差し出されたのは、見覚えのある衣服。
レミーが庭をおさんぽするときに着る服でした。
庭の一角でお花を見ていたレミーは、風にさらわれるように姿を消し、この服と靴だけが残っていたということです。
「レミー……」
エファリスも家族も、信じられない思いでした。
レミーの消えたところには、エフィが贈ったペンダントもいっしょに残されていました。
レミーはそのペンダントがお気に入りで、かたときもはずすことがなかったのに、地面においたままどこへ行ってしまったのでしょう。
エフィはすがるような気持ちで、レミーが消えたという花壇までやってきました。
「レミー、どこにいってしまったんだ……」
呆然とたたずむエフィの前に、ちらちらと光の粒がきらめきます。
「エフィだわ」
「エフィが来たわよ、レミー」
「っ! レミーを知っているのか、妖精!」
エフィは妖精を見ることはできませんが、ごくまれに、妖精の声を聞くことができるのでした。
大声で尋ね、必死に耳をすますと、風の抜ける音に混じって、妖精の鈴の音のような声が聞こえてきます。
「レミーはかわいくなりたかったの」
「エフィにかわいいと言ってほしかったの」
「だからかわいいものに『なった』のよ」
「ほらみて、あなたの足元」
エフィはおそるおそる足元をのぞきこみました。
そこには、きれいな黄色の花弁をもつ小さな花が、そよそよと揺れています。
いくつも咲く黄色い花は、どこかレミーを思い起こさせるので、エフィが好きな花でした。
中でも、ひときわきれいに咲きほこる花に、エフィの目はぬいとめられました。
「レミー……? レミーなのか?」
小さな花は、まるでうなずくように風に逆らって揺れるのです。
妖精たちは、エフィが姿の変わったレミーを見分けることができてよろこびました。
それはレミーの願いが叶ったことを意味します。
くすくすと笑いながら去っていく妖精たちに、エフィは必死にレミーの姿を元に戻してほしいと叫びましたが、気まぐれな妖精たちは立ち去ったあとでした。
エフィは失意の中でレミーの家族に事情を説明しました。
レミーの母親はついに倒れてしまい、父親も今にも泣き出しそうに顔をくしゃくしゃにして言いました。
「いつかこんなことになるのではないかと思っていました。レミリオは、あの子は、妖精に近すぎる」
それはエフィも感じていたことでした。
まるで妖精のように、素直でまっさらなレミーを、エフィは心から愛していました。
たしかにレミーは平凡な見た目の男の子でした。
エフィの周りには、レミーよりかわいらしい男の子も女の子もたくさんいました。
でも、レミーよりエフィの心をゆさぶる相手はいませんでした。
いつだってエフィはレミーをかわいがって、愛情表現を惜しんでいないつもりでした。
あの日、いじわるな従兄弟とした会話を、レミーが聞いていたなんて思わなかったのです。
それも、途中までしか聞かずに、ひどい思い違いをさせてしまいました。
『男でも見目が良けりゃいいのに、あんなブサイクなガキを押し付けられて』
『……まぁ、レミーは顔の造作はそれほどでもないね』
いやらしい笑みを浮かべる従兄弟に、あの日エフィは胸をはってこう言い返しました。
『でも、レミーは誰よりかわいらしいんだ。誰より素直でまっすぐでまっさらで、かわいくてたまらないんだ。きみがレミーの魅力をわからないというのなら、そのほうがいい。レミーの器量がよくないというのなら好都合だ。レミーのすばらしさは、わたしだけが知っていればいいのだから』
いじわるな従兄弟は、エフィをやりこめることができなくて悔しがっていました。
でも、こんなことになるのなら、あんなのの相手をするべきじゃなかった。
誰より大切なレミーを、他ならぬ自分が傷つけてしまった。
悔やんでも悔やみきれず、エフィはひとすじ涙を流しました。
それからエフィは、レミーをそっと花壇から鉢へとうつし、お城へ持ち帰りました。
レミーの家族もふたりを見送ってくれました。
エフィは王族としての力を存分に使い、妖精に姿を変えられてしまった人間を元に戻す方法を探し始めたのです。
毎日遅くまで駆け回って、ときには自分で町へおりて聞き込みをしながら、疲れ切って帰ってきて、そして毎晩かならずレミーに話しかけます。
「レミー、声が聞きたいよ」
「きみの笑顔を忘れてしまう日が来るのが怖いんだ」
「レミー、好きだよ」
「愛してる……だから、レミー」
そうしてひとすじ涙を流して、気を失うように眠るのでした。
レミーはそれを見ていました。
どうしてエフィが泣いているのかはわかりません。
レミーはお花になったので、人の言葉はもうわかりませんでした。
でもきっと、エフィの大好きなお花になれた自分は、毎日かわいいと言われているのだろうとうれしく思います。
レミーはお花になったので、人だったころのように自由には動けません。
でも毎日、お花の言葉であいさつをして、おへやの中を歩きまわるエフィを追いかけて首を回しました。
毎日エフィを見つめることができて、レミーはしあわせです。
でも、そんな日々も終わりが近づいていました。
お花は、ずっと咲いていることはできません。
いつか枯れるときがきます。
(枯れる前に、種をつくらないと)
お花は枯れるまでに種をつくることで、つづいていく生き物です。
レミーはあたりを見回しました。
ここはエフィのおへやなので、レミーの他にお花は見当たりません。花粉を運んでくれる虫もいません。
種を残すことができれば、レミーの意識が、記憶が消えても、思いだけは残すことができます。
でも、レミーは種を残せない。
(そっか、ぼくは、もう)
レミーはこうべを垂れました。
もうエフィを見つめることすらできません。
小さなお花になったレミーは、色を失いながら、枯れて、その短い生涯を終えたのでした。
目を覚ますと、レミーは横たわっていました。
お花のからだではありません。
暗いおへやの中で、窓の下でねむっていたようです。
なにも身につけていなかったので、レミーはふるえて、くしゃみをしました。
「誰だ」
くらやみの中から、おそろしい声がして、レミーはびくりと身をすくませましたが、すぐに気づきました。
「エフィ……」
「レミー?」
ここはエフィのおへやです。
枯れてしまったレミーの鉢を抱えて泣いていたエフィは、ゆっくりと顔をあげ、信じられないと目を丸くしています。
エフィのそんな顔を見るのははじめてで、レミーはほほえんで、エフィの濡れた頬をそっとぬぐってやりました。
のちに、レミーのおうちの庭に住む妖精はこう言います。
「あたしたちの大好きなレミーを、数日で枯れてしまうようなお花になんて、するわけないでしょう」
レミーとしっかり手をつないだまま、それを聞いたエフィは、泣き笑いのようなおかしな顔をして、またレミーにほほえまれてしまいました。
それから、レミーがお花になっている間に過ぎてしまった誕生日をお祝いして、レミーとエフィは結婚しました。
エフィが毎日のようにかわいい、だいすき、あいしてるを浴びせかけるので、レミーは「毎日かわいい」になってしまい、かわいくなくなる日がありません。
レミーはもう二度と、「かわいい」を求めることはありませんでした。
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