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第一章
19.ハカセ再訪
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お庭仕事にお屋敷の掃除の手伝い、レグルスと一緒のお勉強。
子どもなりに忙しく過ごすうち、あの日感じた恐怖は薄らいでいった。
自分が「獣人ではないかもしれない」という不安。レグルスと違う存在かもしれないという恐怖。
考えないようにしているだけだとわかってる。
しかしどうすればいいのか見当もつかなくて、問題を先送りすることしかできない。
獣人のはずなのに、人型になれない。
通じ合わないはずの獣人と動物、両方の言葉がわかる。
生まれ故郷の方角すらわからない場所に突然移動した。
レグルスと出会う直前の記憶の場所は、今や幻と言われるほど数が減った人間たちの密集地。
何もかもがタビトの異常性を指し示す。
時折沈んだ顔をするタビトを、レグルスが心配していることはわかってる。悩みを打ち明けてほしいと思っていることも。
でもできない。こんなこと、レグルスにだけは知られたくない────。
鬱々と過ごしていたある日、お屋敷を訪ねてきたものがあった。
約束をしていない相手だったが、お客に会ったレグルスはすぐに緊張を解く。
「ハカセ!」
「やぁレグルス坊っちゃん。タビトも、久しぶりだね」
「こんにちは……」
以前と同じような黒っぽい姿の獣人は、二匹へ微笑みかけた。
「タビトからもらった検体の検査結果が出たんだ。ぜひ聞いてほしい」
一人と二匹でレグルスの部屋へ移動する。
不安にそわそわとして、しっぽが勝手に左右へ揺れてしまう。
どんな結果が出たのだろう。タビトがやはり獣人じゃないとなれば、レグルスはきっとがっかりする。
もしくは、タビトが毛の色以上におかしな生き物であると判明したと言われたら。タビトを見るレグルスの視線の意味が変わってしまうかもしれない。
それでも、寄り添う温度を手放して、たった一匹でこのオトナと対峙する勇気は出なかった。
「結論から言うと、タビトは獣人で間違いない」
「……!」
ハカセは小脇に抱えたケースからやおら紙を取り出し、言った。
一番知りたかった情報をいきなり提示され、タビトは拍子抜けする。
検査というものがどういうことをして、何がどこまでわかるものなのかはわからないが、ハカセが断言するほどの情報が得られたということなのだろう。
安心、していいだろうか。
まだ微妙に不安の残るタビトの様子に気づかない一人と一匹は会話を続けている。
「だが、これも結論だけ言うけど、タビトがなぜ人型になれないのかはわからないままだった」
「ハカセにもわかんないんだ……」
レグルスはタビトが獣人であると疑ってもいなかったから、続いたハカセの言葉に落胆を示しただけだ。
しかしタビトは頭の中がぐるぐる回って吐きそうになっていた。
タビトは獣人だった。ではメイサと話をできたのはなぜ?
「色々な実験をして、色々な観点から考えたけど、結局答えは出なかった。ここから先は推論でしかないんだけど、聞くかい?」
「聞かせて!」
困惑するタビトをよそに、レグルスは前のめりに食いついている。
ハカセは脚をゆったりと組んで話し始めた。
「じゃあ話そう。タビトは常に『魔素不足』の状態だと考えてる」
「マソ、ぶそく?」
「これは私が研究している概念の話なんだけど……獣人は体の中に未知のふしぎな力を持っていて、それによって獣型と人型を切り替えているんじゃないか、という仮定だ」
「それが、マソ?」
「そう。普通の獣人は幼い頃に人化のやり方を自然に体得するし、魔素が満ちているので好きなときに姿を変えられる。でもタビトは『特別』だから変身できないのではないか……という推測だよ」
ハカセの視線が向けられ、びくりと体が震える。
そんな反応などものともせず、ハカセはタビトの白い前肢を握った。
「『色素欠乏』の話はしたよね。タビトの場合は色素が全くないわけではなかったけど、極めて少ない。そして色素欠乏の者は多くの場合、身体に何らかの疾患がある」
難しい言葉が多くて理解できなくなっている子どもたちのことなどお構いなしに、ハカセは饒舌だった。
「光に弱かったり、骨の形が変わっていたり、極端に目が悪かったりする。病気になりやすいから子どものうちに死んでしまう者がほとんどだ。でもきみは親元にいるでもなしに、ここまで成長している。それどころか、目はよく見えているようだし、なにより外を駆け回れるくらい光に強く、健康だ。これが何を意味するのか、私は考えた」
「……」
「獣人ならば経験がなくとも、それほど苦労せず人化できるはずだ。なのにできないのは、変化に使うための魔素が足りないからではないかと仮説を立てた。本来は潤沢なはずの魔素が足りない要因……それは、魔素で肉体機能を補っているからではないか、と」
自分の仮説をしゃべるのに夢中なハカセは、痛いほどの力で前足を握ってきた。
身を捩ってハカセから逃れようとすると、ハカセはやっとタビトの様子に気づき「ごめん」と前足を離してくれた。
オトナの前肢……「手」は大きくて、すべすべして複雑な作りで、力が強い。あまり触りたいと思うものではない。
「坊っちゃん。しばらくの間、タビトを私の元に預けてみないか」
「え?」
ハカセのマイペースは変わらず、今度はレグルスににじり寄った。
見開かれた目がらんらんと輝いて、いっそ怖いほど。
「私の研究所でもっと詳しく調べたい。そのためにはタビトに来てもらう必要がある。魔素の流れを調べられれば、タビトの人化を促すことができるかもしれない」
「で、でもタビトは……」
「坊っちゃん。タビトがこのまま人化できなければ、いずれ引き離される。わかっているんだろう? 離れるのは一時だけだ。調査が終わればすぐにここへ帰そう」
「……」
「タビトはどう思う? 自分のためにも坊っちゃんのためにも、早く人化できたほうがいいだろう?」
レグルスは困り果て、ちらちらとこちらを伺ってくる。
本音は行きたくなんかない。ずっとここに、レグルスの傍にいると約束したから。
でも今離れることで、その先ずっとレグルスといられるのなら。
「……僕、行くよ」
「タビト!」
「あぁタビト、嬉しいよ。坊っちゃんもいいよね? じゃあ早速支度をしよう」
ハカセはすぐに部屋を出ていった。小躍りでもしそうな足取りだった。
タビトは渦巻く負の感情を押し殺し、不安そうにこちらを見つめるレグルスに頬を擦り寄せた。
「行ってくるよ。ごめんね、約束したのに離れることになっちゃって」
「……本当にいいの?」
「うん。ハカセに調べてもらって、立派な獣人になって戻るよ。約束する」
「うん……」
いつかのようにしっぽを絡めると、レグルスも承諾してくれた。
子どもなりに忙しく過ごすうち、あの日感じた恐怖は薄らいでいった。
自分が「獣人ではないかもしれない」という不安。レグルスと違う存在かもしれないという恐怖。
考えないようにしているだけだとわかってる。
しかしどうすればいいのか見当もつかなくて、問題を先送りすることしかできない。
獣人のはずなのに、人型になれない。
通じ合わないはずの獣人と動物、両方の言葉がわかる。
生まれ故郷の方角すらわからない場所に突然移動した。
レグルスと出会う直前の記憶の場所は、今や幻と言われるほど数が減った人間たちの密集地。
何もかもがタビトの異常性を指し示す。
時折沈んだ顔をするタビトを、レグルスが心配していることはわかってる。悩みを打ち明けてほしいと思っていることも。
でもできない。こんなこと、レグルスにだけは知られたくない────。
鬱々と過ごしていたある日、お屋敷を訪ねてきたものがあった。
約束をしていない相手だったが、お客に会ったレグルスはすぐに緊張を解く。
「ハカセ!」
「やぁレグルス坊っちゃん。タビトも、久しぶりだね」
「こんにちは……」
以前と同じような黒っぽい姿の獣人は、二匹へ微笑みかけた。
「タビトからもらった検体の検査結果が出たんだ。ぜひ聞いてほしい」
一人と二匹でレグルスの部屋へ移動する。
不安にそわそわとして、しっぽが勝手に左右へ揺れてしまう。
どんな結果が出たのだろう。タビトがやはり獣人じゃないとなれば、レグルスはきっとがっかりする。
もしくは、タビトが毛の色以上におかしな生き物であると判明したと言われたら。タビトを見るレグルスの視線の意味が変わってしまうかもしれない。
それでも、寄り添う温度を手放して、たった一匹でこのオトナと対峙する勇気は出なかった。
「結論から言うと、タビトは獣人で間違いない」
「……!」
ハカセは小脇に抱えたケースからやおら紙を取り出し、言った。
一番知りたかった情報をいきなり提示され、タビトは拍子抜けする。
検査というものがどういうことをして、何がどこまでわかるものなのかはわからないが、ハカセが断言するほどの情報が得られたということなのだろう。
安心、していいだろうか。
まだ微妙に不安の残るタビトの様子に気づかない一人と一匹は会話を続けている。
「だが、これも結論だけ言うけど、タビトがなぜ人型になれないのかはわからないままだった」
「ハカセにもわかんないんだ……」
レグルスはタビトが獣人であると疑ってもいなかったから、続いたハカセの言葉に落胆を示しただけだ。
しかしタビトは頭の中がぐるぐる回って吐きそうになっていた。
タビトは獣人だった。ではメイサと話をできたのはなぜ?
「色々な実験をして、色々な観点から考えたけど、結局答えは出なかった。ここから先は推論でしかないんだけど、聞くかい?」
「聞かせて!」
困惑するタビトをよそに、レグルスは前のめりに食いついている。
ハカセは脚をゆったりと組んで話し始めた。
「じゃあ話そう。タビトは常に『魔素不足』の状態だと考えてる」
「マソ、ぶそく?」
「これは私が研究している概念の話なんだけど……獣人は体の中に未知のふしぎな力を持っていて、それによって獣型と人型を切り替えているんじゃないか、という仮定だ」
「それが、マソ?」
「そう。普通の獣人は幼い頃に人化のやり方を自然に体得するし、魔素が満ちているので好きなときに姿を変えられる。でもタビトは『特別』だから変身できないのではないか……という推測だよ」
ハカセの視線が向けられ、びくりと体が震える。
そんな反応などものともせず、ハカセはタビトの白い前肢を握った。
「『色素欠乏』の話はしたよね。タビトの場合は色素が全くないわけではなかったけど、極めて少ない。そして色素欠乏の者は多くの場合、身体に何らかの疾患がある」
難しい言葉が多くて理解できなくなっている子どもたちのことなどお構いなしに、ハカセは饒舌だった。
「光に弱かったり、骨の形が変わっていたり、極端に目が悪かったりする。病気になりやすいから子どものうちに死んでしまう者がほとんどだ。でもきみは親元にいるでもなしに、ここまで成長している。それどころか、目はよく見えているようだし、なにより外を駆け回れるくらい光に強く、健康だ。これが何を意味するのか、私は考えた」
「……」
「獣人ならば経験がなくとも、それほど苦労せず人化できるはずだ。なのにできないのは、変化に使うための魔素が足りないからではないかと仮説を立てた。本来は潤沢なはずの魔素が足りない要因……それは、魔素で肉体機能を補っているからではないか、と」
自分の仮説をしゃべるのに夢中なハカセは、痛いほどの力で前足を握ってきた。
身を捩ってハカセから逃れようとすると、ハカセはやっとタビトの様子に気づき「ごめん」と前足を離してくれた。
オトナの前肢……「手」は大きくて、すべすべして複雑な作りで、力が強い。あまり触りたいと思うものではない。
「坊っちゃん。しばらくの間、タビトを私の元に預けてみないか」
「え?」
ハカセのマイペースは変わらず、今度はレグルスににじり寄った。
見開かれた目がらんらんと輝いて、いっそ怖いほど。
「私の研究所でもっと詳しく調べたい。そのためにはタビトに来てもらう必要がある。魔素の流れを調べられれば、タビトの人化を促すことができるかもしれない」
「で、でもタビトは……」
「坊っちゃん。タビトがこのまま人化できなければ、いずれ引き離される。わかっているんだろう? 離れるのは一時だけだ。調査が終わればすぐにここへ帰そう」
「……」
「タビトはどう思う? 自分のためにも坊っちゃんのためにも、早く人化できたほうがいいだろう?」
レグルスは困り果て、ちらちらとこちらを伺ってくる。
本音は行きたくなんかない。ずっとここに、レグルスの傍にいると約束したから。
でも今離れることで、その先ずっとレグルスといられるのなら。
「……僕、行くよ」
「タビト!」
「あぁタビト、嬉しいよ。坊っちゃんもいいよね? じゃあ早速支度をしよう」
ハカセはすぐに部屋を出ていった。小躍りでもしそうな足取りだった。
タビトは渦巻く負の感情を押し殺し、不安そうにこちらを見つめるレグルスに頬を擦り寄せた。
「行ってくるよ。ごめんね、約束したのに離れることになっちゃって」
「……本当にいいの?」
「うん。ハカセに調べてもらって、立派な獣人になって戻るよ。約束する」
「うん……」
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