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恵みの雨
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ルー様は本当に話がしたかっただけだったらしい。
エベラ舞踊団のこと。ほかの踊り子たちのこと。舞踊について。他にも今まで渡り歩いてきた砂漠の村のことなど、控えめながら質問攻めにされた。
普段俺はしゃべるより踊ってる時間の方が長いから、話し方は洗練されてないし面白い話ばかりでもなかったと思う。
でもルー様はにこにこしながら俺の話を聞いていた。
サミエルが体調不良で演奏ができず、踊り子たちが手拍子と足踏みで歌いながら演技した話をしていたとき。
それまでおかしそうに笑っていたルー様が、ふと目を合わせてきた。
「アリス、そろそろ戻るといいでしょう。宴も終わった頃だし、お夕飯を食べ損ねてしまいます」
「いえ、私のことはお気になさらず───」
「ご飯を食べないと力が出なくなってしまいます。アリスたちには、明日も踊ってもらいたいので」
さらりと告げられた明日の公演のこと。
尊き方は大体いつも二泊三日だそうなので、公演は二回の予定だった。明日も踊れということは、もう一泊するつもりなんだろう。
追加公演は大歓迎だ。収入になるということもあるし、なにより俺は踊っているのが好きだから。
「ありがとうございます。では明日に備えて、私は下がらせていただきます」
「気をつけて帰ってください」
ルー様の見送りを受けて、一礼して静かに部屋を出た。
最後まで、俺のような庶民にも腰が低い人だった。俺の拙い話を笑顔で聞いてくれて、舞のことを褒めてくれた。
ああいう人がパトロンになってくれれば、きっと楽しいんだろうなと考えながら梯子を慎重に降りる。
地上に降り立つと、岩場の側にいた村長が灯りを掲げて近寄ってくる。
顔を見なくてもなにを考えているかはわかる。呼びつけられた踊り子がこんなに早く戻ってくるということは、なにもなかったという意味だ。
それでも村長は何も言わず、宿までの帰り道を先導してくれる。
「ただいま戻りました~」
宿の扉を開けると、大きなテーブルにたくさんの料理や酒が並び、団員がみんなテーブルについていて、そして誰も食べていなかった。
なぜか皆俯いている。
そして俺の登場で俯いていたのが一斉にこちらを見て、全員が襲いかかってきた。
「うわ!?」
「アリス! 戻ってこられたんだね!」
「あたしたち遂にあんたもそういうことをしなきゃいけなくなったんだと思って、もう堪らなくて」
「どこ触られた? 乱暴にされなかったかい?」
「ご飯食べられる?」
「ちょっと待って! みんな落ち着いて、あと首が締まる」
踊り子たちが大挙して押し寄せ、俺の体はもみくちゃにされた。
今夜の衣装は特に高級なやつなんだからシワを作らないでくれ!
当然の誤解をしている彼女たちを片っ端から引き剥がして席に戻らせ、俺も座る。
「……つまり、なにもなかったのか? おしゃべりしてきただけ?」
「おしゃべりっていうか、まぁそうだな。あとルー様明日も泊まるみたいだから、追加公演一回な」
みんなを代表して話を聞く役になった団長に、簡単にルー様の部屋であったことを説明する。
結局最後まで、クッションのある方へ誘われることはなかった。
「いろいろと突っ込んで聞きたいことはあるが……直接御姿を見たというのが信じられないし、名前で呼んでるのはもっと信じられないなぁ」
団長が顎をさすりながら唸る。
周りを見回すと、踊り子たちもうんうんと頷いていた。
やはり誰も彼の姿を見たことがないし、名前も知らなかったらしい。
「でも、イスハークの方ということであれば納得だ。今王家を巡る情勢はあまり良くないし、お忍びなんだろう」
「御本人は心配になるくらい無防備な方だったけどな」
「いやぁ、当然その部屋にも腕の立つ護衛がいただろうよ。気配はしなくてもな。アリス、変なことを言って打首にならないでくれよ?」
「精一杯気をつけてはいたけど……正直、自信ないな」
俺の首ついてる? とサミエルに確認して、笑いながら肩を揺さぶられた。
落っこちないということは、俺の首はまだくっついているらしい。
「皆言われなくても分かっていると思うけど、このことは他言無用だ。アリスが尊き方に呼ばれたこと自体伏せておいてくれ」
この村は上客だからな、と戯けて言う団長に皆笑う。
やっと雰囲気が柔らかくなり、俺はほっとしてやっと目の前の皿に手をつけた。
夕飯を食べ終えた団員たちは、旅立ちの準備をそれぞれ追加公演のための準備に変更する。
明日の公演は予定外だったとはいえ、もちろん予備のプログラムはたくさん用意されている。今日中に打ち合わせをして、朝練習に入る。
「そうだ、アリス。尊き方はどんな舞をお好みなんだ?」
「うーん……聞いたわけではないけど、悲劇より喜劇のほうがお好きかも」
「わかった。じゃあ明日は喜劇だ」
王族ともなれば、きっと庶民には及びもつかないような苦労があるだろう。
ひと時でもそういったしがらみを忘れて、楽しんでくれたらいい。
俺の話を上品な笑みを浮かべながら聞いてくれたルー様が、心の底から大声で笑うのを想像しようとして────無理だった。
次の日、ぐっすり眠って前日の疲れを吹き飛ばした俺が宿から出ると、人だかりに囲まれた。
「うわっ!?」
「あっ出てきた!」「君アリスくんでしょ!?」「昨日の踊り感動したよ!」「今日も踊るのか?」「握手して!」
こういうの昨日もあったぞ、デジャヴって言うんだ。
でも今日俺の体にへばりついているのは踊り子仲間ではなく、上得意であるジェディーヤの村人たちだ。
昨日の公演ですっかり俺のファンになってしまったと見える。
ま、俺くらい美しくて才能のある踊り子なら、こうなってしまうことは必然だ。慣れてる。
俺は営業用の笑顔をばっちり決めて、愛想を振りまいたり握手したり、ひとしきり村人たちと交流した。
「いやぁ、すごかったねアリス」
「俺が本気を出せばこんなもんよ。握手のしすぎで手の皮が剥けそうだ」
「村の人達の熱狂っぷりもすごかったけど、昨日のアリスの演技もね。まるで舞踊の神が乗り移ったのかと思った」
「だろ? 俺に惚れるなよサミエルくん」
「性格がコレじゃなければなぁ~……」
なんだ、性格がダメみたいなことを言いやがって。
でも他人だけでなく仲間にも褒められるというのは、悪い気はしない。
サミエルは十年以上この舞踊団で楽士をしているから、たくさんの踊り子たちを見てきたはずだ。
目の肥えたサミエルにここまで言わしめる自分の才能が恐ろしい……。
団員たちと舞台を設定しながら打ち合わせをしていると、村長がやってきた。
昨日のことがあったので俺はちょっと気まずかったが、村長は満面の笑みでこっちに向かって歩いてくる。
「アリスさん、昨日は遅くに申し訳なかったですね。疲れは取れましたか?」
「あ、えぇ……ゆっくり休ませてもらいましたので」
「そうですかそうですか。それはよかった」
団員たちが気を使ってか、少し離れたところに移動する。
村長の方もやや声を潜めた。
「昨日のことは、私たちも本当に感謝しているんです。尊き方が誰かを呼びつけるなど今までなかったことですから」
「はぁ」
「アリスさんさえよければ、次の宴にもエベラさんと共に来ていただければと思っておりますよ」
まだ今の宴も終わっていないのに、次の宴の話とはずいぶん気が早い。
機嫌を損ねてもいけないので、俺は適当に取り繕って返事した。
次が何年先になるかわからないが、何事もなければ俺はエベラ舞踊団から離れる気はないし、約束を反故にする可能性は低いだろう。
村長は満足したように頷き、声の調子を元に戻した。
「ところで昨夜は雨が降りましたが、公演は問題ないですかな?」
「あぁ、恵みの雨でしたね。舞台には影響ないのでご心配には及びません」
「それはよかった。今夜も楽しみにしていますよ」
俺の肩をぱしぱしと叩いて激励した後、村長は去っていった。
体の力が抜け、ほっと息を吐く。
昨日俺が宿に入った直後、村には雨が降ったらしい。
砂漠で降る雨は恵みとなることもあれば、災いとなることもある。少量であれば貴重な真水として重宝され、昨夜の雨は恵みとなった。
村長の機嫌が良かったのはそのせいもあるだろう。
幸い朝の日差しで濡れた砂地も乾いていて、公演に支障はない。
「アリス、舞台のほうは整ったからお昼ご飯にしよう」
「おう!」
声をかけてきたサミエルについて宿に戻る。
今夜の演技は、今までよりも明確に目標を定めることができた。
────ルー様が喜ぶ舞を。
俺は夜に向けて、密かに決意を新たにしていた。
エベラ舞踊団のこと。ほかの踊り子たちのこと。舞踊について。他にも今まで渡り歩いてきた砂漠の村のことなど、控えめながら質問攻めにされた。
普段俺はしゃべるより踊ってる時間の方が長いから、話し方は洗練されてないし面白い話ばかりでもなかったと思う。
でもルー様はにこにこしながら俺の話を聞いていた。
サミエルが体調不良で演奏ができず、踊り子たちが手拍子と足踏みで歌いながら演技した話をしていたとき。
それまでおかしそうに笑っていたルー様が、ふと目を合わせてきた。
「アリス、そろそろ戻るといいでしょう。宴も終わった頃だし、お夕飯を食べ損ねてしまいます」
「いえ、私のことはお気になさらず───」
「ご飯を食べないと力が出なくなってしまいます。アリスたちには、明日も踊ってもらいたいので」
さらりと告げられた明日の公演のこと。
尊き方は大体いつも二泊三日だそうなので、公演は二回の予定だった。明日も踊れということは、もう一泊するつもりなんだろう。
追加公演は大歓迎だ。収入になるということもあるし、なにより俺は踊っているのが好きだから。
「ありがとうございます。では明日に備えて、私は下がらせていただきます」
「気をつけて帰ってください」
ルー様の見送りを受けて、一礼して静かに部屋を出た。
最後まで、俺のような庶民にも腰が低い人だった。俺の拙い話を笑顔で聞いてくれて、舞のことを褒めてくれた。
ああいう人がパトロンになってくれれば、きっと楽しいんだろうなと考えながら梯子を慎重に降りる。
地上に降り立つと、岩場の側にいた村長が灯りを掲げて近寄ってくる。
顔を見なくてもなにを考えているかはわかる。呼びつけられた踊り子がこんなに早く戻ってくるということは、なにもなかったという意味だ。
それでも村長は何も言わず、宿までの帰り道を先導してくれる。
「ただいま戻りました~」
宿の扉を開けると、大きなテーブルにたくさんの料理や酒が並び、団員がみんなテーブルについていて、そして誰も食べていなかった。
なぜか皆俯いている。
そして俺の登場で俯いていたのが一斉にこちらを見て、全員が襲いかかってきた。
「うわ!?」
「アリス! 戻ってこられたんだね!」
「あたしたち遂にあんたもそういうことをしなきゃいけなくなったんだと思って、もう堪らなくて」
「どこ触られた? 乱暴にされなかったかい?」
「ご飯食べられる?」
「ちょっと待って! みんな落ち着いて、あと首が締まる」
踊り子たちが大挙して押し寄せ、俺の体はもみくちゃにされた。
今夜の衣装は特に高級なやつなんだからシワを作らないでくれ!
当然の誤解をしている彼女たちを片っ端から引き剥がして席に戻らせ、俺も座る。
「……つまり、なにもなかったのか? おしゃべりしてきただけ?」
「おしゃべりっていうか、まぁそうだな。あとルー様明日も泊まるみたいだから、追加公演一回な」
みんなを代表して話を聞く役になった団長に、簡単にルー様の部屋であったことを説明する。
結局最後まで、クッションのある方へ誘われることはなかった。
「いろいろと突っ込んで聞きたいことはあるが……直接御姿を見たというのが信じられないし、名前で呼んでるのはもっと信じられないなぁ」
団長が顎をさすりながら唸る。
周りを見回すと、踊り子たちもうんうんと頷いていた。
やはり誰も彼の姿を見たことがないし、名前も知らなかったらしい。
「でも、イスハークの方ということであれば納得だ。今王家を巡る情勢はあまり良くないし、お忍びなんだろう」
「御本人は心配になるくらい無防備な方だったけどな」
「いやぁ、当然その部屋にも腕の立つ護衛がいただろうよ。気配はしなくてもな。アリス、変なことを言って打首にならないでくれよ?」
「精一杯気をつけてはいたけど……正直、自信ないな」
俺の首ついてる? とサミエルに確認して、笑いながら肩を揺さぶられた。
落っこちないということは、俺の首はまだくっついているらしい。
「皆言われなくても分かっていると思うけど、このことは他言無用だ。アリスが尊き方に呼ばれたこと自体伏せておいてくれ」
この村は上客だからな、と戯けて言う団長に皆笑う。
やっと雰囲気が柔らかくなり、俺はほっとしてやっと目の前の皿に手をつけた。
夕飯を食べ終えた団員たちは、旅立ちの準備をそれぞれ追加公演のための準備に変更する。
明日の公演は予定外だったとはいえ、もちろん予備のプログラムはたくさん用意されている。今日中に打ち合わせをして、朝練習に入る。
「そうだ、アリス。尊き方はどんな舞をお好みなんだ?」
「うーん……聞いたわけではないけど、悲劇より喜劇のほうがお好きかも」
「わかった。じゃあ明日は喜劇だ」
王族ともなれば、きっと庶民には及びもつかないような苦労があるだろう。
ひと時でもそういったしがらみを忘れて、楽しんでくれたらいい。
俺の話を上品な笑みを浮かべながら聞いてくれたルー様が、心の底から大声で笑うのを想像しようとして────無理だった。
次の日、ぐっすり眠って前日の疲れを吹き飛ばした俺が宿から出ると、人だかりに囲まれた。
「うわっ!?」
「あっ出てきた!」「君アリスくんでしょ!?」「昨日の踊り感動したよ!」「今日も踊るのか?」「握手して!」
こういうの昨日もあったぞ、デジャヴって言うんだ。
でも今日俺の体にへばりついているのは踊り子仲間ではなく、上得意であるジェディーヤの村人たちだ。
昨日の公演ですっかり俺のファンになってしまったと見える。
ま、俺くらい美しくて才能のある踊り子なら、こうなってしまうことは必然だ。慣れてる。
俺は営業用の笑顔をばっちり決めて、愛想を振りまいたり握手したり、ひとしきり村人たちと交流した。
「いやぁ、すごかったねアリス」
「俺が本気を出せばこんなもんよ。握手のしすぎで手の皮が剥けそうだ」
「村の人達の熱狂っぷりもすごかったけど、昨日のアリスの演技もね。まるで舞踊の神が乗り移ったのかと思った」
「だろ? 俺に惚れるなよサミエルくん」
「性格がコレじゃなければなぁ~……」
なんだ、性格がダメみたいなことを言いやがって。
でも他人だけでなく仲間にも褒められるというのは、悪い気はしない。
サミエルは十年以上この舞踊団で楽士をしているから、たくさんの踊り子たちを見てきたはずだ。
目の肥えたサミエルにここまで言わしめる自分の才能が恐ろしい……。
団員たちと舞台を設定しながら打ち合わせをしていると、村長がやってきた。
昨日のことがあったので俺はちょっと気まずかったが、村長は満面の笑みでこっちに向かって歩いてくる。
「アリスさん、昨日は遅くに申し訳なかったですね。疲れは取れましたか?」
「あ、えぇ……ゆっくり休ませてもらいましたので」
「そうですかそうですか。それはよかった」
団員たちが気を使ってか、少し離れたところに移動する。
村長の方もやや声を潜めた。
「昨日のことは、私たちも本当に感謝しているんです。尊き方が誰かを呼びつけるなど今までなかったことですから」
「はぁ」
「アリスさんさえよければ、次の宴にもエベラさんと共に来ていただければと思っておりますよ」
まだ今の宴も終わっていないのに、次の宴の話とはずいぶん気が早い。
機嫌を損ねてもいけないので、俺は適当に取り繕って返事した。
次が何年先になるかわからないが、何事もなければ俺はエベラ舞踊団から離れる気はないし、約束を反故にする可能性は低いだろう。
村長は満足したように頷き、声の調子を元に戻した。
「ところで昨夜は雨が降りましたが、公演は問題ないですかな?」
「あぁ、恵みの雨でしたね。舞台には影響ないのでご心配には及びません」
「それはよかった。今夜も楽しみにしていますよ」
俺の肩をぱしぱしと叩いて激励した後、村長は去っていった。
体の力が抜け、ほっと息を吐く。
昨日俺が宿に入った直後、村には雨が降ったらしい。
砂漠で降る雨は恵みとなることもあれば、災いとなることもある。少量であれば貴重な真水として重宝され、昨夜の雨は恵みとなった。
村長の機嫌が良かったのはそのせいもあるだろう。
幸い朝の日差しで濡れた砂地も乾いていて、公演に支障はない。
「アリス、舞台のほうは整ったからお昼ご飯にしよう」
「おう!」
声をかけてきたサミエルについて宿に戻る。
今夜の演技は、今までよりも明確に目標を定めることができた。
────ルー様が喜ぶ舞を。
俺は夜に向けて、密かに決意を新たにしていた。
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