2 / 5
奔流
しおりを挟む
風の結界に包まれ、転落の衝撃に耐えました。
「いおん……」
衝撃で壊れた天板からネットは外れていたようで、ネットを取りますと、鞄と杖を抱え込みます。
そして、瓦礫から出るためにまずは結界を解除……できませんわあああっ!
何ということでしょう!
瓦礫は自然と崩れ始め、水が流れこんできたのです!
咄嗟に唱えたのが風の結界でようございました。
副次効果で水中では気泡の結界となるのです。火や土では死んでしまったことでしょう。
とにかく、次の惨事が起こる前に着替えねばなりません。
今来ているようなドレスでは立ち回りなどできるはずがございません。
確か、鞄の中に野外用に仕立てた服があるはずです。
激流に翻弄される中で着替えるのは辛いですが、他にできることなどありません。
あっ……鞄の中身が結界内に散乱してしまいましたわ。
あっ。だめっ。鍋が……鍋が跳ねっ、痛っ!
こらっ! 待ちなさい!
結界内を縦横無尽に跳ね回る鍋と格闘し、ようやっと捕まえましたわ。その頃には川の流れは緩やかになっておりましたの。
せっかく荷物を出しましたが、岸に上がるためにも詰め直します。
全く……酷い目にあいましたわ。荷物によってつけられました傷を癒しながら、あたくしは上陸するのにちょうど良い岸辺を探します。
あら。彼方などはちょうど良い感じですわね。
結界から杖を突き出し川底を押しますと、思う通りの進路で岸辺に上がりました。
さあ、着替えましょう。
「いおん……」
衝撃で壊れた天板からネットは外れていたようで、ネットを取りますと、鞄と杖を抱え込みます。
そして、瓦礫から出るためにまずは結界を解除……できませんわあああっ!
何ということでしょう!
瓦礫は自然と崩れ始め、水が流れこんできたのです!
咄嗟に唱えたのが風の結界でようございました。
副次効果で水中では気泡の結界となるのです。火や土では死んでしまったことでしょう。
とにかく、次の惨事が起こる前に着替えねばなりません。
今来ているようなドレスでは立ち回りなどできるはずがございません。
確か、鞄の中に野外用に仕立てた服があるはずです。
激流に翻弄される中で着替えるのは辛いですが、他にできることなどありません。
あっ……鞄の中身が結界内に散乱してしまいましたわ。
あっ。だめっ。鍋が……鍋が跳ねっ、痛っ!
こらっ! 待ちなさい!
結界内を縦横無尽に跳ね回る鍋と格闘し、ようやっと捕まえましたわ。その頃には川の流れは緩やかになっておりましたの。
せっかく荷物を出しましたが、岸に上がるためにも詰め直します。
全く……酷い目にあいましたわ。荷物によってつけられました傷を癒しながら、あたくしは上陸するのにちょうど良い岸辺を探します。
あら。彼方などはちょうど良い感じですわね。
結界から杖を突き出し川底を押しますと、思う通りの進路で岸辺に上がりました。
さあ、着替えましょう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる