2 / 8
プロローグ 僕の居場所
第2話 一歩
しおりを挟む
ロアリングに連れてこられたのは、浅草のど真ん中に聳え立つ大きな総合ビルだった。子供からお年寄りまで、幅広い世代の雑踏が響き渡る。
「ここは……?」
「俺様の職場、デ・ロアーっていうんだ。ロアーは大きな笑い声、デは出発点を意味する。大きな笑いの出発点。そんな意を込めて、そう名付けられた」
「大きな笑いの出発点、か……スゲェカッコいいな!」
たしかにカッコいいとは思うけど、声をあげて言うほどかなぁ。それに、そんな大きな目標掲げたところで、どうせ夢で終わっちゃうわけだし……。
――本当に終わってほしいのは、こんな風にしか物事を考えられない僕だけど。
「……キミ、生まれは?」
「へ?」
ロアリングから突然そう聞かれて、すっとんきょうな声を出すしかできなかった。
「生まれ……は……」
「……富士山の近く、とだけ言っとくぜ」
ファイターでさえも犠牲になった、富士山のアリジゴクによる寄生。今はエサとなるものが増えないように、特殊なバリアが張られている。
「ほう……それなら、どうして東京に? あの惨劇は、10年前だ。キミたちはまだ子供だろう? それに、あの惨劇の生き残りはいないはずだが……」
「それは内緒です。2人だけの秘密ですから」
僕とナックルさんだけの、誰にも話せない秘密。傷つかないためにって決めた、約束だから。
「そうか。まあ、内緒の1つや2つ、あって当たり前だしな。よし、行くとすっか!」
ビルの中へと入るなり、その中身に僕は驚いた。外観と大きく異なり、たくさんの施設で詰まっていた。
図書館やら病院やら児童館やらジムやらと。通りで、子供からお年寄りまでいたわけだ。総合ビルとデカデカ書いてあるだけはある。
「すごい……!」
「だろ? 俺様たちは、夢の空間って呼んでる。年代問わず楽しめる場所。そんな場所にしようってな」
誰もが楽しめる場所……。うん、そんな感じがする。みんな、笑ってる。この笑顔を、守るのがファイター。
だけど、だけど……。
『フラット、なんとかしてよ~!』
『このままじゃ食べられちゃうよ!』
僕は、守れなかった。笑顔も、友達も。
「……生きている以上、何か理由がある。探してみる価値はあるだろう?」
「え? 生きている、理由を……?」
「とりあえず、フラットは無理に戦わなくてもいい。ただ、これだけは言わせてくれ。俺は、もう2度と迷わないために戦ってる。お前まで、失いたくねぇんだ」
迷わないために、戦う。そっか、だからナックルさんは僕より先に行っちゃってるんだ。
だけど、分かった。僕もまだ、追いつくチャンスがあるってことを。
「あの……僕、ファイターやります! 僕も、失いたくないから!」
「よしきた。それじゃあ、こっちだ」
「……あぁ⁉︎」
何かを思い出したのか、ナックルさんが大声をあげた。
「ど、どうしたの⁉︎」
「大学じゃねぇか! どうすんだよ⁉︎」
……あ。朝っぱらから大騒動のせいで、忘れてた。
「ハハハハハハ、マジメだなぁ! いいことだ」
「とにかく大学に連絡入れないと!」
「だな、今日の講義はレポートの提出もあったわけだし、無断欠席なんてしたらレポートもんだぞ⁉︎」
「……レポート?」
あれ、レポートを提出するのって、前回の講義までじゃなかったっけ。なんなら、ナックルさんがレポート書いてるそぶりさえなかったし……。
「……ウゲッ⁉︎ 教授から鬼電かかってきてるんだが……」
「もー! また留年するよ?」
ナックルさんは僕より2つ上。それなのに、高校で1回、大学で1回と留年したせいで僕と同じ学年。しかも2回とも提出物関係って。
「ファイターになっちまえば問題なしだ! 行くぞ」
「え、あ、はい……?」
ファイターになれば問題なしって、本当かな。よく分からないけど、ロアリングは嘘をついていないことは分かる。
それなら、ついていく価値はある。
ロアリングとエレベーターに乗って、地下へと案内された。
ただ、関係者以外立入禁止と書かれた扉があちこちにあって、僕たちみたいな無関係者が来てしまってもいいのか不安になった。
「……あの、ここって……」
「ロアーに配備されている、ファイター関係の施設だ。この奥に、キミたちを待ってるやつがいるぞ」
「俺たちを待ってる……?」
僕もナックルさんも、そんな人物に心当たりがない。
そうなると、誰だろう。考えても、全然思い浮かばない。
「さぁ、ここだ」
この廊下の奥。そこには、指紋認証と顔認証、パスコード認証と厳重にロックされている扉があった。
ただ、ロアリングは板のような何かをスキャンさせただけで扉の施錠を解除した。
「おーい。連れてきたぞー!」
『今行くよ。少し中で待っててくれ』
僕たちはその声に言われるがまま、扉の向こうへと足を踏み入れた。
「わぁ……!」
まるで、家の居間と思えるような空間が、その先に広がっていた。
フカフカで柔らかそうなソファに、冷凍機能付きの冷蔵庫。キッチンにシャワー室と満足この上ない部屋だ。
「いやー、ごめんね。ちょうどシャワー中でね」
金髪でメガネをかけた、半裸の男性が僕たちに優しく微笑みながらそう声を掛けてきた。
「おい、客人の前だぞ。着替えてこい」
「ハハハ、分かってるよ。悪いね、見苦しいとこ見せて」
「いえいえ! あ、あの……もしかして……」
メガネがあるから、不確かだけれどその顔には見覚えがあった。
僕たちの故郷を救おうとしてくれた、あのファイターとそっくりだった。
「……君、もしかして⁉︎」
僕の顔をじっと見るなり、男性は動揺を隠せず瞳を揺らがした。
「はい。富士山のアリジゴク化に巻き込まれた者です。あの……」
ずっと伝えたかった。あの背中が、僕に教えてくれた言葉を。
「あのときは、ありがとうございました!」
「……いや、礼なんていらないよ。俺たちは守れなかったんだ」
そう言われると……何も、言えない。たしかに、僕たちの故郷はもうない。だけど、今こうして生きていられるのはファイターたちのおかげなんだ。
「……とりあえず服。これでいいか?」
「あぁ、ありがとう」
ロアリングが男性の上着を手渡す。そのおかげで、この重苦しい雰囲気が少し晴れた。
「……さて、本題に入ろうか。君たちの戦闘映像、見させてもらったよ」
君、たち? それって、もしかして僕の能力も見られてたってことだよね……。
「凄かったよ。配信系でもあんな戦闘ができるなんて。あ、遅れてすまない。俺はペーター・クリフト。今はここで課長をしている」
ペーターさん、か。あのときは酷い怪我をして、名前なんて聞ける状態じゃなかった。名前を知れて、なぜだか嬉しい。
「あ、フラット・クラリオです! ほら、ナックルさんも」
「言われなくても分かってるっての! 俺はナックル・バトラー、身体強化の能力だぜ」
そこまで聞かれてないよ。聞かれてから答えればいいのに。フライングっていうか一方通行の会話になっちゃうって。
「身体強化、か。それで、君は?」
「ぼ、僕ですか? えぇ~と、説明しづらいんですけど……」
「簡単に言えば、細胞修復とか細胞破壊だよな?」
簡単に言い過ぎだよ。だけど、正直助かった。それは僕が扱える力の一部でしかないから。本当の能力は、もっと別。
直したり破壊するこの力は、本当の能力に付随しているだけ。
「へぇ……それで? 主となる能力はなんだい?」
「えっ?」
もしかして、勘づかれてる? だけど、言えない。ナックルさんと約束したから。絶対秘密だって……。
「……ハァ。秩序を守る能力だぜ」
「やっぱりね。君たち、禁忌を犯したってことかい?」
うっ……バレてる。でも、そうだよね。富士山のアリジゴク化による惨劇で生き残った人はいない。
そう言われてきたのに、今こうして生きている。それが何よりの証拠だから。
「……話すときが来たんじゃねぇか? もう隠せねぇぜ?」
「だね。ファイターになる前に、汚れは落としちゃったほうがいいかも」
あの日、何があったのか。全ての真実を語る日が来た。後戻りできない、全てが始まったあの日のことを――
「ここは……?」
「俺様の職場、デ・ロアーっていうんだ。ロアーは大きな笑い声、デは出発点を意味する。大きな笑いの出発点。そんな意を込めて、そう名付けられた」
「大きな笑いの出発点、か……スゲェカッコいいな!」
たしかにカッコいいとは思うけど、声をあげて言うほどかなぁ。それに、そんな大きな目標掲げたところで、どうせ夢で終わっちゃうわけだし……。
――本当に終わってほしいのは、こんな風にしか物事を考えられない僕だけど。
「……キミ、生まれは?」
「へ?」
ロアリングから突然そう聞かれて、すっとんきょうな声を出すしかできなかった。
「生まれ……は……」
「……富士山の近く、とだけ言っとくぜ」
ファイターでさえも犠牲になった、富士山のアリジゴクによる寄生。今はエサとなるものが増えないように、特殊なバリアが張られている。
「ほう……それなら、どうして東京に? あの惨劇は、10年前だ。キミたちはまだ子供だろう? それに、あの惨劇の生き残りはいないはずだが……」
「それは内緒です。2人だけの秘密ですから」
僕とナックルさんだけの、誰にも話せない秘密。傷つかないためにって決めた、約束だから。
「そうか。まあ、内緒の1つや2つ、あって当たり前だしな。よし、行くとすっか!」
ビルの中へと入るなり、その中身に僕は驚いた。外観と大きく異なり、たくさんの施設で詰まっていた。
図書館やら病院やら児童館やらジムやらと。通りで、子供からお年寄りまでいたわけだ。総合ビルとデカデカ書いてあるだけはある。
「すごい……!」
「だろ? 俺様たちは、夢の空間って呼んでる。年代問わず楽しめる場所。そんな場所にしようってな」
誰もが楽しめる場所……。うん、そんな感じがする。みんな、笑ってる。この笑顔を、守るのがファイター。
だけど、だけど……。
『フラット、なんとかしてよ~!』
『このままじゃ食べられちゃうよ!』
僕は、守れなかった。笑顔も、友達も。
「……生きている以上、何か理由がある。探してみる価値はあるだろう?」
「え? 生きている、理由を……?」
「とりあえず、フラットは無理に戦わなくてもいい。ただ、これだけは言わせてくれ。俺は、もう2度と迷わないために戦ってる。お前まで、失いたくねぇんだ」
迷わないために、戦う。そっか、だからナックルさんは僕より先に行っちゃってるんだ。
だけど、分かった。僕もまだ、追いつくチャンスがあるってことを。
「あの……僕、ファイターやります! 僕も、失いたくないから!」
「よしきた。それじゃあ、こっちだ」
「……あぁ⁉︎」
何かを思い出したのか、ナックルさんが大声をあげた。
「ど、どうしたの⁉︎」
「大学じゃねぇか! どうすんだよ⁉︎」
……あ。朝っぱらから大騒動のせいで、忘れてた。
「ハハハハハハ、マジメだなぁ! いいことだ」
「とにかく大学に連絡入れないと!」
「だな、今日の講義はレポートの提出もあったわけだし、無断欠席なんてしたらレポートもんだぞ⁉︎」
「……レポート?」
あれ、レポートを提出するのって、前回の講義までじゃなかったっけ。なんなら、ナックルさんがレポート書いてるそぶりさえなかったし……。
「……ウゲッ⁉︎ 教授から鬼電かかってきてるんだが……」
「もー! また留年するよ?」
ナックルさんは僕より2つ上。それなのに、高校で1回、大学で1回と留年したせいで僕と同じ学年。しかも2回とも提出物関係って。
「ファイターになっちまえば問題なしだ! 行くぞ」
「え、あ、はい……?」
ファイターになれば問題なしって、本当かな。よく分からないけど、ロアリングは嘘をついていないことは分かる。
それなら、ついていく価値はある。
ロアリングとエレベーターに乗って、地下へと案内された。
ただ、関係者以外立入禁止と書かれた扉があちこちにあって、僕たちみたいな無関係者が来てしまってもいいのか不安になった。
「……あの、ここって……」
「ロアーに配備されている、ファイター関係の施設だ。この奥に、キミたちを待ってるやつがいるぞ」
「俺たちを待ってる……?」
僕もナックルさんも、そんな人物に心当たりがない。
そうなると、誰だろう。考えても、全然思い浮かばない。
「さぁ、ここだ」
この廊下の奥。そこには、指紋認証と顔認証、パスコード認証と厳重にロックされている扉があった。
ただ、ロアリングは板のような何かをスキャンさせただけで扉の施錠を解除した。
「おーい。連れてきたぞー!」
『今行くよ。少し中で待っててくれ』
僕たちはその声に言われるがまま、扉の向こうへと足を踏み入れた。
「わぁ……!」
まるで、家の居間と思えるような空間が、その先に広がっていた。
フカフカで柔らかそうなソファに、冷凍機能付きの冷蔵庫。キッチンにシャワー室と満足この上ない部屋だ。
「いやー、ごめんね。ちょうどシャワー中でね」
金髪でメガネをかけた、半裸の男性が僕たちに優しく微笑みながらそう声を掛けてきた。
「おい、客人の前だぞ。着替えてこい」
「ハハハ、分かってるよ。悪いね、見苦しいとこ見せて」
「いえいえ! あ、あの……もしかして……」
メガネがあるから、不確かだけれどその顔には見覚えがあった。
僕たちの故郷を救おうとしてくれた、あのファイターとそっくりだった。
「……君、もしかして⁉︎」
僕の顔をじっと見るなり、男性は動揺を隠せず瞳を揺らがした。
「はい。富士山のアリジゴク化に巻き込まれた者です。あの……」
ずっと伝えたかった。あの背中が、僕に教えてくれた言葉を。
「あのときは、ありがとうございました!」
「……いや、礼なんていらないよ。俺たちは守れなかったんだ」
そう言われると……何も、言えない。たしかに、僕たちの故郷はもうない。だけど、今こうして生きていられるのはファイターたちのおかげなんだ。
「……とりあえず服。これでいいか?」
「あぁ、ありがとう」
ロアリングが男性の上着を手渡す。そのおかげで、この重苦しい雰囲気が少し晴れた。
「……さて、本題に入ろうか。君たちの戦闘映像、見させてもらったよ」
君、たち? それって、もしかして僕の能力も見られてたってことだよね……。
「凄かったよ。配信系でもあんな戦闘ができるなんて。あ、遅れてすまない。俺はペーター・クリフト。今はここで課長をしている」
ペーターさん、か。あのときは酷い怪我をして、名前なんて聞ける状態じゃなかった。名前を知れて、なぜだか嬉しい。
「あ、フラット・クラリオです! ほら、ナックルさんも」
「言われなくても分かってるっての! 俺はナックル・バトラー、身体強化の能力だぜ」
そこまで聞かれてないよ。聞かれてから答えればいいのに。フライングっていうか一方通行の会話になっちゃうって。
「身体強化、か。それで、君は?」
「ぼ、僕ですか? えぇ~と、説明しづらいんですけど……」
「簡単に言えば、細胞修復とか細胞破壊だよな?」
簡単に言い過ぎだよ。だけど、正直助かった。それは僕が扱える力の一部でしかないから。本当の能力は、もっと別。
直したり破壊するこの力は、本当の能力に付随しているだけ。
「へぇ……それで? 主となる能力はなんだい?」
「えっ?」
もしかして、勘づかれてる? だけど、言えない。ナックルさんと約束したから。絶対秘密だって……。
「……ハァ。秩序を守る能力だぜ」
「やっぱりね。君たち、禁忌を犯したってことかい?」
うっ……バレてる。でも、そうだよね。富士山のアリジゴク化による惨劇で生き残った人はいない。
そう言われてきたのに、今こうして生きている。それが何よりの証拠だから。
「……話すときが来たんじゃねぇか? もう隠せねぇぜ?」
「だね。ファイターになる前に、汚れは落としちゃったほうがいいかも」
あの日、何があったのか。全ての真実を語る日が来た。後戻りできない、全てが始まったあの日のことを――
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
薬師だからってポイ捨てされました!2 ~俺って実は付与も出来るんだよね~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト=グリモワール=シルベスタは偉大な師匠(神様)とその脇侍の教えを胸に自領を治める為の経済学を学ぶ為に隣国に留学。逸れを終えて国(自領)に戻ろうとした所、異世界の『勇者召喚』に巻き込まれ、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
『異世界勇者巻き込まれ召喚』から数年、帰る事違わず、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居るようだが、倒されているのかいないのか、解らずとも世界はあいも変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様とその脇侍に薬師の業と、魔術とその他諸々とを仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話のパート2、ここに開幕!
【ご注意】
・このお話はロベルトの一人称で進行していきますので、セリフよりト書きと言う名のロベルトの呟きと、突っ込みだけで進行します。文字がびっしりなので、スカスカな文字列を期待している方は、回れ右を推奨します。
なるべく読みやすいようには致しますが。
・この物語には短編の1が存在します。出来れば其方を読んで頂き、作風が大丈夫でしたら此方へ来ていただければ幸いです。
勿論、此方だけでも読むに当たっての不都合は御座いません。
・所々挿し絵画像が入ります。
大丈夫でしたらそのままお進みください。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる