53 / 62
冬の季節
しおりを挟む
悪夢を見る日が続いていた。
暗闇の中、足元には広がる血の海。
遠くで誰かが笑っている。けれど、その顔は見えない。
身体が自由に動かない。
ただ、立ち尽くすことしかできない。助けを求める声すらも出なかった。
汗で背中がじっとりと湿った感触に、はっと目を覚ます。
濡れた額に手を当てて、荒い息を吐く。
視線を巡らせると、薄暗い部屋の中、ソファで眠るセインの姿が目に入った。
背もたれに寄りかかるようにして、静かに寝息を立てている。
その穏やかな呼吸が、ちゃんと彼が“生きている”ことを示していて、思わず胸を撫で下ろす。
彼の部屋は別にあるのに、なぜか俺のいる場所で眠ることが増えていた。
その顔を見て、少しだけ安心している自分がいることに気づいてしまう。
心臓がひどく痛い。
そのまま布団をかぶり直し、再び目を閉じた。
現在、季節は冬。この国にも、四季がある。
吐く息が白くなるほど、空気はひんやりとしていて、日差しはあるものの、着込まなければ、震えるほどに寒い。
朝のうちに洗濯物を干そうと庭へ出ると、冷たい風が吹きつけ、手にしていたシーツがふわりと宙を舞った。
軽やかに揺れた布は、そのまま高い木の枝に引っかかってしまう。
「・・・と、届かない。」
背伸びをしても、全然届きそうになかった。完全に枝に絡み付いてしまった白いシーツは、ゆらゆらと揺れている。脚立もないし、あの高さだと、一人じゃ取るのは難しそうだ。
俺はため息を吐きつつ、家に戻る。
室内では、セインが机に向かい、魔法石の鑑別をしていた。小さなランプに石を当てながら、内側を覗き込むようにして、真剣な表情をしている。
「セイン、ちょっと手を貸してくれないか。」
「はい、勿論です!」
声を掛けると、瞬時に椅子を引いて、セインがすぐに立ち上がる。あまりに素直で迅速な反応に、口元がゆるみそうになる。
俺はセインを庭へ案内し、問題の木を指さして見上げた。
「悪いけど、肩車お願いしてもいいか?」
「え、っと・・・分かりました。」
一瞬戸惑ったような間があったが、すぐに了解の返事が返ってくる。
次の瞬間、ぐいっと身体が持ち上がり、視界が一気に高くなった。
「わっ。」
思わず声が漏れる。
安定感はあるものの、自分の足が地面から離れるというだけで、どこか心許ない。それでも、セインの手はしっかりと俺を支えてくれていた。
セインは木にゆっくりと近寄り、俺はシーツへ両手を伸ばす。
「あと、ちょっと・・・!」
枝の先で揺れる布が、指先にかすかに触れる。しかし、風にあおられて、また遠ざかる。
「もう少し!あっ、今、届きそう!」
ようやく端が手の中に滑り込もうとしたその瞬間───
「す、すみません、一旦降ろします。」
「え? え、ええっ!?」
バランスを取りながら必死に手を伸ばしていた俺は、思わず声を上げた。
だが、セインは動じず、丁寧に俺を地面へと下ろすと、軽やかに、1、2歩、助走をつけてジャンプする。
そして、ひょいと飛び上がった後、軽々とシーツを回収してみせた。
「・・・ありがとう。でも、なんで降ろしたんだ。もうちょっとだったのに。」
「い、いや、その・・・当たって・・・というか・・・い、嫌ではないのですが・・・その。」
セインは顔を真っ赤に染め、目を逸らしながら、言葉を詰まらせている。
一体、何の話をしているのだろうか。
「よく分からないけれど、届くなら早くそう言ってくれればいいじゃないか。」
「あははは。」
セインは笑って誤魔化すが、耳まで真っ赤な顔をしていた。
なんとなくからかわれたような気がして、少しむずがゆい気持ちになる。
戻ってきたシーツは、泥の跡が少しついていた。ため息をつきながら、俺は洗濯カゴにそれを戻す。
もう一度、洗い直しだ。
───冬の季節は、やることが少ない。秋の間に、保存の効く食料を十分に備蓄し、薪や薬草なども、一通り揃えておくからだ。
寒くなってからは、外へ出ることも減り、自然と室内で過ごす時間が増える。
本を読んだり、料理や掃除をしているうちに、陽はすっかり傾いていた。窓の外は暗く、澄み切った空気に包まれており、冷え込みがじわじわと壁の隙間から、染み込んでくる。
普段なら、魔法石を使った暖房器具で室内を温めているのだが、あいにく昨日、肝心の魔法石が何故か全て壊れてしまい、使い物にならなくなっていた。
朝、セインが魔法石を鑑別していたのは、その修理のためだった。彼の話によれば、修復には一晩以上はかかるとのことだった。
「さ、さむい。」
俺は自室で膝を抱え、ソファの隅で小さく縮こまっていた。足先は完全に冷えきってしまい、温もりがほとんど感じられない。
暖かいスープでも作ろうかなと思った時、セインが部屋に入ってきた。毛布を肩に羽織りながら、真っ直ぐこちらに向かってくる。
「アゼクさん、こっち。」
「まさか、一緒に暖を取ろうだとか、言───」
「はい。」
にこやかに即答された。
「・・・はぁ。」
変なことを考えてる様子はない。寒さに耐えるのも限界で、文句を言う気力もなかった。
黙って毛布の中に潜り込むと、セインの腕が、後ろからそっと俺を包み込む。
「アゼクさん、ちっちゃい。」
「うるさい!お前がでかいんだろ!」
「可愛いです。」
「はっ、何、言って・・・。」
言い終えるよりも早く、セインがぐっと身体を寄せて、首辺りに顔をうずめてきた。
「・・・ひゃっ!?」
冷たくなった鼻先が、うなじに触れる。不意を突かれて、情けない声が漏れてしまった。
「可愛い声ですね。」
「っ!?」
耳元で甘く囁かれる声に、思わず肩が跳ねた。振り向けば、セインはいつも通り、無邪気な笑みを浮かべていた。
その言葉は、からかっている訳ではなく、ただ、悪気なく、思ったことをそのまま言っているだけなんだろうなと感じる。
「・・・アゼクさん。」
「なっ、何して───」
続きを言いかけたところで、首筋にまた、ふわりと気配を感じた。
今度は鼻を寄せ、ためらいもなくスンスンと音を立てながら、匂いを嗅がれる。
流れるようなその動作に、言葉を失ってしまう。
「いい匂い。暖かいですか?」
「ぁ、あっ・・・あたた、かい。」
流石に怒ろうと思っていたのに、力が抜けてしまう。
こわばっていた身体が、じんわりと解けるように熱を取り戻していく。急に襲ってくる眠気に負けて、文句を言う気にもなれなかった。
「よかった。」
そう言うと、俺の身体をそっと抱き上げて、ベッドへと運び出した。
セインの体温は俺よりも暖かくて、心地よくて。
自分で歩かなければ、離れなければという意思に反して、俺は深い深い眠りに誘われてしまった。
暗闇の中、足元には広がる血の海。
遠くで誰かが笑っている。けれど、その顔は見えない。
身体が自由に動かない。
ただ、立ち尽くすことしかできない。助けを求める声すらも出なかった。
汗で背中がじっとりと湿った感触に、はっと目を覚ます。
濡れた額に手を当てて、荒い息を吐く。
視線を巡らせると、薄暗い部屋の中、ソファで眠るセインの姿が目に入った。
背もたれに寄りかかるようにして、静かに寝息を立てている。
その穏やかな呼吸が、ちゃんと彼が“生きている”ことを示していて、思わず胸を撫で下ろす。
彼の部屋は別にあるのに、なぜか俺のいる場所で眠ることが増えていた。
その顔を見て、少しだけ安心している自分がいることに気づいてしまう。
心臓がひどく痛い。
そのまま布団をかぶり直し、再び目を閉じた。
現在、季節は冬。この国にも、四季がある。
吐く息が白くなるほど、空気はひんやりとしていて、日差しはあるものの、着込まなければ、震えるほどに寒い。
朝のうちに洗濯物を干そうと庭へ出ると、冷たい風が吹きつけ、手にしていたシーツがふわりと宙を舞った。
軽やかに揺れた布は、そのまま高い木の枝に引っかかってしまう。
「・・・と、届かない。」
背伸びをしても、全然届きそうになかった。完全に枝に絡み付いてしまった白いシーツは、ゆらゆらと揺れている。脚立もないし、あの高さだと、一人じゃ取るのは難しそうだ。
俺はため息を吐きつつ、家に戻る。
室内では、セインが机に向かい、魔法石の鑑別をしていた。小さなランプに石を当てながら、内側を覗き込むようにして、真剣な表情をしている。
「セイン、ちょっと手を貸してくれないか。」
「はい、勿論です!」
声を掛けると、瞬時に椅子を引いて、セインがすぐに立ち上がる。あまりに素直で迅速な反応に、口元がゆるみそうになる。
俺はセインを庭へ案内し、問題の木を指さして見上げた。
「悪いけど、肩車お願いしてもいいか?」
「え、っと・・・分かりました。」
一瞬戸惑ったような間があったが、すぐに了解の返事が返ってくる。
次の瞬間、ぐいっと身体が持ち上がり、視界が一気に高くなった。
「わっ。」
思わず声が漏れる。
安定感はあるものの、自分の足が地面から離れるというだけで、どこか心許ない。それでも、セインの手はしっかりと俺を支えてくれていた。
セインは木にゆっくりと近寄り、俺はシーツへ両手を伸ばす。
「あと、ちょっと・・・!」
枝の先で揺れる布が、指先にかすかに触れる。しかし、風にあおられて、また遠ざかる。
「もう少し!あっ、今、届きそう!」
ようやく端が手の中に滑り込もうとしたその瞬間───
「す、すみません、一旦降ろします。」
「え? え、ええっ!?」
バランスを取りながら必死に手を伸ばしていた俺は、思わず声を上げた。
だが、セインは動じず、丁寧に俺を地面へと下ろすと、軽やかに、1、2歩、助走をつけてジャンプする。
そして、ひょいと飛び上がった後、軽々とシーツを回収してみせた。
「・・・ありがとう。でも、なんで降ろしたんだ。もうちょっとだったのに。」
「い、いや、その・・・当たって・・・というか・・・い、嫌ではないのですが・・・その。」
セインは顔を真っ赤に染め、目を逸らしながら、言葉を詰まらせている。
一体、何の話をしているのだろうか。
「よく分からないけれど、届くなら早くそう言ってくれればいいじゃないか。」
「あははは。」
セインは笑って誤魔化すが、耳まで真っ赤な顔をしていた。
なんとなくからかわれたような気がして、少しむずがゆい気持ちになる。
戻ってきたシーツは、泥の跡が少しついていた。ため息をつきながら、俺は洗濯カゴにそれを戻す。
もう一度、洗い直しだ。
───冬の季節は、やることが少ない。秋の間に、保存の効く食料を十分に備蓄し、薪や薬草なども、一通り揃えておくからだ。
寒くなってからは、外へ出ることも減り、自然と室内で過ごす時間が増える。
本を読んだり、料理や掃除をしているうちに、陽はすっかり傾いていた。窓の外は暗く、澄み切った空気に包まれており、冷え込みがじわじわと壁の隙間から、染み込んでくる。
普段なら、魔法石を使った暖房器具で室内を温めているのだが、あいにく昨日、肝心の魔法石が何故か全て壊れてしまい、使い物にならなくなっていた。
朝、セインが魔法石を鑑別していたのは、その修理のためだった。彼の話によれば、修復には一晩以上はかかるとのことだった。
「さ、さむい。」
俺は自室で膝を抱え、ソファの隅で小さく縮こまっていた。足先は完全に冷えきってしまい、温もりがほとんど感じられない。
暖かいスープでも作ろうかなと思った時、セインが部屋に入ってきた。毛布を肩に羽織りながら、真っ直ぐこちらに向かってくる。
「アゼクさん、こっち。」
「まさか、一緒に暖を取ろうだとか、言───」
「はい。」
にこやかに即答された。
「・・・はぁ。」
変なことを考えてる様子はない。寒さに耐えるのも限界で、文句を言う気力もなかった。
黙って毛布の中に潜り込むと、セインの腕が、後ろからそっと俺を包み込む。
「アゼクさん、ちっちゃい。」
「うるさい!お前がでかいんだろ!」
「可愛いです。」
「はっ、何、言って・・・。」
言い終えるよりも早く、セインがぐっと身体を寄せて、首辺りに顔をうずめてきた。
「・・・ひゃっ!?」
冷たくなった鼻先が、うなじに触れる。不意を突かれて、情けない声が漏れてしまった。
「可愛い声ですね。」
「っ!?」
耳元で甘く囁かれる声に、思わず肩が跳ねた。振り向けば、セインはいつも通り、無邪気な笑みを浮かべていた。
その言葉は、からかっている訳ではなく、ただ、悪気なく、思ったことをそのまま言っているだけなんだろうなと感じる。
「・・・アゼクさん。」
「なっ、何して───」
続きを言いかけたところで、首筋にまた、ふわりと気配を感じた。
今度は鼻を寄せ、ためらいもなくスンスンと音を立てながら、匂いを嗅がれる。
流れるようなその動作に、言葉を失ってしまう。
「いい匂い。暖かいですか?」
「ぁ、あっ・・・あたた、かい。」
流石に怒ろうと思っていたのに、力が抜けてしまう。
こわばっていた身体が、じんわりと解けるように熱を取り戻していく。急に襲ってくる眠気に負けて、文句を言う気にもなれなかった。
「よかった。」
そう言うと、俺の身体をそっと抱き上げて、ベッドへと運び出した。
セインの体温は俺よりも暖かくて、心地よくて。
自分で歩かなければ、離れなければという意思に反して、俺は深い深い眠りに誘われてしまった。
84
あなたにおすすめの小説
ヤリチン伯爵令息は年下わんこに囚われ首輪をつけられる
桃瀬さら
BL
「僕のモノになってください」
首輪を持った少年はレオンに首輪をつけた。
レオンは人に誇れるような人生を送ってはこなかった。だからといって、誰かに狙われるようないわれもない。
ストーカーに悩まされていたレある日、ローブを着た不審な人物に出会う。
逃げるローブの人物を追いかけていると、レオンは気絶させられ誘拐されてしまう。
マルセルと名乗った少年はレオンを閉じ込め、痛めつけるでもなくただ日々を過ごすだけ。
そんな毎日にいつしかレオンは安らぎを覚え、純粋なマルセルに毒されていく。
近づいては離れる猫のようなマルセル×囚われるレオン
メインキャラ達の様子がおかしい件について
白鳩 唯斗
BL
前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。
サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。
どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。
ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。
世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。
どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!
主人公が老若男女問わず好かれる話です。
登場キャラは全員闇を抱えています。
精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。
BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。
恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
難攻不落の異名を持つ乙女ゲーム攻略対象騎士が選んだのは、モブ医者転生者の俺でした。
一火
BL
――聖具は汝に託された。覚醒せよ、選ばれし者
その言葉と共に、俺の前世の記憶が蘇る。
あれ……これもしかして「転生したら乙女ゲームの中でした」ってやつじゃないか?
よりにもよって、モブの町医者に。
「早く治癒魔法を施してくれ」
目の前にいるのは……「ゲームのバグ」とまで呼ばれた、攻略不可能の聖騎士イーサン!?
町医者に転生したものの、魔法の使いをすっかり忘れてしまった俺。
何故か隣にあった現代日本の医療器具を「これだ」と手に取る。
「すみません、今日は魔法が売り切れの為、物理で処置しますねー」
「……は!?」
何を隠そう、俺は前世でも医者だったんだ。物理治療なら任せてくれ。
これが後に、一世一代の大恋愛をする2人の出会いだった。
ひょんな事から、身体を重ねることになったイーサンとアオ。
イーサンにはヒロインと愛する結末があると分かっていながらもアオは、与えられる快楽と彼の人柄に惹かれていく。
「イーサンは僕のものなんだ。モブは在るべき姿に戻れよ」
そして現れる、ゲームの主人公。
――……どうして主人公が男なんだ? 女子高生のはずだろう。
ゲーム内に存在し得ないものが次々と現れる謎現象、そして事件。この世界は、本当にあの乙女ゲームの世界なのだろうか?
……謎が謎を呼ぶ、物語の結末は。
――「義務で抱くのは、もう止めてくれ……」
――結局俺は……どう足掻いてもモブでしかない。
2人の愛は、どうなってしまうのか。
これは不器用な初恋同士と、彼らの愉快な仲間たちが織り成す、いちばん純粋な恋の物語。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初めましてです。お手柔らかにお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる