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42話 魔王の旧時/死の宣告②
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そして400年が経過し、封印が解かれた時には、ザランは全ての記憶を失っていた。国のことも、番のことも、自分のことでさえも曖昧で、ぼんやりとしか思い出せなかった。
目覚めた後、記憶のないザランはイーライ国の魔術師団に所属したり、教鞭を執っていたりと、幸福までとはいかないが、平和でのどかな時間を過ごしていた。
しかし、教え子と共にとあるダンジョンへと足を運んでしまったことで、一時の平穏はいとも簡単に崩れ去ってしまった。
────最後の敵を目の前に、自身の敗北を悟る。
己の力では勝機は見えない。
せめて教え子にだけは傷を付けさせまいと・・・無事に逃がそうと奮闘する。
しかし、そんな思いを嘲笑うかのように敵は簡単に首を跳ね飛ばす。
・・・ここまでか、と覚悟をした。
常闇へと身を落とすことを覚悟した。
─────いつか消えてしまうアタシを、見つけて
最愛の妻の声が、瀕死の体に響き渡る。
斬られる寸前、無意識に再生の魔法を自身に掛けていたからだろう。
魔王はただ首を跳ねられただけでは死ななかった。
そしてその衝撃で思い出してしまった。この世界で見つけた眩い光を、唯一の人を殺されたことを。
世界がまだ、滅ぼせていないことを。
彼は死の淵に、最愛を見つけてしまった。
記憶を取り戻した後、ザランはイーライ国の王妃を呪い殺した。未来を知ると言われている彼女は、必ず世界滅亡の邪魔をしてくる。
魔術師団に所属していた時に王妃の能力の噂を耳にしていたが、嘘でも本当でも不安の種は排除しておくべきだろうと彼は考えていた。
邪魔者はいないと安心して世界を滅ぼそうとしたが・・・。
記憶が混濁していたせいか、一番に殺さなければならなかった者を忘れてしまっていた。
しかし、自国へ戻る際にその者を見つけてしまった。
そして思い出してしまった。
首を跳ねた鎧騎士のことを。
己の一族の末裔を。
ノアディアという男・・・己の子孫は圧倒的に強かった。魔王でさえも凌駕するその魔力と身体能力は、手を打たなければ勝てる見込みは無かった。一度殺されかけたのがいい証拠だ。
この世界を自分の手で崩壊させること、それがザランの悲願だった。
そして思い付いた。
勝てる唯一の方法を。あの世とこの世を管理する一族・・・狭間の種族を利用することを。
────我々はあの世とこの世へ行き来する魂を管理する種族・・・狭間の種族と呼ばれている。
我々を見る時は、その人物の死を意味している。その為、蔑称、死神とも呼ばれている。
狭間の種族は厳格な決まり事と共に生きている種族であり、ある老いぼれと少女はその決まり事に反してしまっていた。
ある時、別世界の魂をこちらの世界へ招き入れることを許可したことで、規律違反と見なされてしまった。
昔は容易に許可されていたことであるので、二人を庇う者達は多かった。
しかし、それは世界を大きく変えてしまう重大なミスであり、老いぼれと少女は魔法を一切使えなくなる牢獄に閉じ込められてしまった。
いつも通りであれば、牢から直ぐに解放してくれるのだが、弾圧的な上位者への鬱憤が溜まっていたのか、二人が牢へと閉じ込められた後、下位者による反乱が起こってしまった。
牢に閉じ込められている二人には騒動を止めることも許されず、同族が死にゆく姿を見送ることしか出来なかった。
「厳格な掟はいつか身を滅ぼす。」
若い男が牢屋の前に立った時には、同族の声は一つも聞こえやしなかった。
その男・・・魔王は、我々に提案をする。
「ここで哀れな末路を辿るか、我に服従を誓うか、どちらかを選ぶといい。」
小さな少女を守るように後ろに庇う。
・・・老いぼれが選んだ答えは明白だろう。
────老いぼれは、異空間から見ていた優しい王を知っていた。遠い昔、愛する者を亡くした苦しみに共感してしまった。
きっと悪いようにはしないだろうと・・・信じていた。
魂の美しく優しいこの者が、ただの運命に翻弄されて、あの様な行為に及ぼうと企むことが信じられなかった。
だからこそ、服従を誓うと心に決めた。
その時、狭間の種族が滅びた理由が・・・目の前にいるとも知らずに。
────ノアディアは魔王の過去や封印について、魔王の娘が遺した手記から把握していた。
世界を滅ぼそうとすれば、ノアディアに即座に殺される事を魔王は理解し、恐れていた。
その為、当初の予定では、捨て駒として使えそうな比較的能力の高い男女を数人見繕い、憑依や洗脳を施すことで、魔王本体が狙われることなくノアディアを殺す準備を行う予定だった。
簡単に説明をすれば、強い力を持つ男と魅了魔法を使える女の能力を、恋をさせたり試練を与えることで最大限に引き出し、魔法陣を使用してこの不安定な世界へとおびき寄せた後、ノアディアを殺害することが目的であった。
これらを遂行する為、まず初めにライ・フォールを殺し、ノアディアを憤慨させ、判断力を鈍らせようとしていた。
だが・・・しかし、そう簡単にいかなかった。
ライ・フォールは生き延びてしまった。
そのため、予定を変更し魔力量の高い女・・・ティルミアに憑依をして二人をこの世界へ誘き寄せようと画策していたが・・・それも失敗に終わり、魔王本体が動かねばならない状況になってしまったのが現状だ。
「・・・少し話し過ぎたかもしれぬな。これで全てさね。」
喋りすぎて体調が悪くなってしまったのだろうか、顔色が良くない。
老人が話しながら描いていた魔法陣は完成され、使う素振りを見せたが体に変化はなかった。何をしたのだろうか。
「この空間の時間を戻したさね。主が戻って来るまで、あと・・・。」
息を切らしながら伝えられる。
時間を戻すなんて魔法を使ったら・・・
「じいさん、体は大丈夫なのか!?」
「かっはっは、心配無用だぁ。それより、話は理解したかぁ?」
和ませようと老人は大声で笑う。
「全部、分かった、けど。」
順序よく説明を受け、先生がどうして変わってしまったのか、やっと理解出来た。
どれ程の絶望に苛まれてきたのか、逃げられない程重い苦しみに直面してきたのか。
そして俺には先生を救えはしないことを、話を聞いてよく分かってしまった。
せっかく、せっかくまた会えて、その時は強くなっているんだと今まで頑張ってきたっていうのに。
俺じゃ先生を超えることも、先生を助けることすらもできないじゃないか。
それに・・・
「あの時、先生を斬った・・・鎧騎士が、ノアディア・・・?」
トラウマを植え付けた犯人が、ノアディアだって?もしかして、先生の正体を知っていたのか?あの時俺に気が付かなかったのは、先生が掛けた認識阻害魔法のせいか?
どうしても鎧騎士を先生の仇だとは思えなかった理由は、相手が運命の番だったから?
「アイツめ・・・後で文句言ってやる。」
服に隠した剣を握る。震えはもう、無くなっていた。
目覚めた後、記憶のないザランはイーライ国の魔術師団に所属したり、教鞭を執っていたりと、幸福までとはいかないが、平和でのどかな時間を過ごしていた。
しかし、教え子と共にとあるダンジョンへと足を運んでしまったことで、一時の平穏はいとも簡単に崩れ去ってしまった。
────最後の敵を目の前に、自身の敗北を悟る。
己の力では勝機は見えない。
せめて教え子にだけは傷を付けさせまいと・・・無事に逃がそうと奮闘する。
しかし、そんな思いを嘲笑うかのように敵は簡単に首を跳ね飛ばす。
・・・ここまでか、と覚悟をした。
常闇へと身を落とすことを覚悟した。
─────いつか消えてしまうアタシを、見つけて
最愛の妻の声が、瀕死の体に響き渡る。
斬られる寸前、無意識に再生の魔法を自身に掛けていたからだろう。
魔王はただ首を跳ねられただけでは死ななかった。
そしてその衝撃で思い出してしまった。この世界で見つけた眩い光を、唯一の人を殺されたことを。
世界がまだ、滅ぼせていないことを。
彼は死の淵に、最愛を見つけてしまった。
記憶を取り戻した後、ザランはイーライ国の王妃を呪い殺した。未来を知ると言われている彼女は、必ず世界滅亡の邪魔をしてくる。
魔術師団に所属していた時に王妃の能力の噂を耳にしていたが、嘘でも本当でも不安の種は排除しておくべきだろうと彼は考えていた。
邪魔者はいないと安心して世界を滅ぼそうとしたが・・・。
記憶が混濁していたせいか、一番に殺さなければならなかった者を忘れてしまっていた。
しかし、自国へ戻る際にその者を見つけてしまった。
そして思い出してしまった。
首を跳ねた鎧騎士のことを。
己の一族の末裔を。
ノアディアという男・・・己の子孫は圧倒的に強かった。魔王でさえも凌駕するその魔力と身体能力は、手を打たなければ勝てる見込みは無かった。一度殺されかけたのがいい証拠だ。
この世界を自分の手で崩壊させること、それがザランの悲願だった。
そして思い付いた。
勝てる唯一の方法を。あの世とこの世を管理する一族・・・狭間の種族を利用することを。
────我々はあの世とこの世へ行き来する魂を管理する種族・・・狭間の種族と呼ばれている。
我々を見る時は、その人物の死を意味している。その為、蔑称、死神とも呼ばれている。
狭間の種族は厳格な決まり事と共に生きている種族であり、ある老いぼれと少女はその決まり事に反してしまっていた。
ある時、別世界の魂をこちらの世界へ招き入れることを許可したことで、規律違反と見なされてしまった。
昔は容易に許可されていたことであるので、二人を庇う者達は多かった。
しかし、それは世界を大きく変えてしまう重大なミスであり、老いぼれと少女は魔法を一切使えなくなる牢獄に閉じ込められてしまった。
いつも通りであれば、牢から直ぐに解放してくれるのだが、弾圧的な上位者への鬱憤が溜まっていたのか、二人が牢へと閉じ込められた後、下位者による反乱が起こってしまった。
牢に閉じ込められている二人には騒動を止めることも許されず、同族が死にゆく姿を見送ることしか出来なかった。
「厳格な掟はいつか身を滅ぼす。」
若い男が牢屋の前に立った時には、同族の声は一つも聞こえやしなかった。
その男・・・魔王は、我々に提案をする。
「ここで哀れな末路を辿るか、我に服従を誓うか、どちらかを選ぶといい。」
小さな少女を守るように後ろに庇う。
・・・老いぼれが選んだ答えは明白だろう。
────老いぼれは、異空間から見ていた優しい王を知っていた。遠い昔、愛する者を亡くした苦しみに共感してしまった。
きっと悪いようにはしないだろうと・・・信じていた。
魂の美しく優しいこの者が、ただの運命に翻弄されて、あの様な行為に及ぼうと企むことが信じられなかった。
だからこそ、服従を誓うと心に決めた。
その時、狭間の種族が滅びた理由が・・・目の前にいるとも知らずに。
────ノアディアは魔王の過去や封印について、魔王の娘が遺した手記から把握していた。
世界を滅ぼそうとすれば、ノアディアに即座に殺される事を魔王は理解し、恐れていた。
その為、当初の予定では、捨て駒として使えそうな比較的能力の高い男女を数人見繕い、憑依や洗脳を施すことで、魔王本体が狙われることなくノアディアを殺す準備を行う予定だった。
簡単に説明をすれば、強い力を持つ男と魅了魔法を使える女の能力を、恋をさせたり試練を与えることで最大限に引き出し、魔法陣を使用してこの不安定な世界へとおびき寄せた後、ノアディアを殺害することが目的であった。
これらを遂行する為、まず初めにライ・フォールを殺し、ノアディアを憤慨させ、判断力を鈍らせようとしていた。
だが・・・しかし、そう簡単にいかなかった。
ライ・フォールは生き延びてしまった。
そのため、予定を変更し魔力量の高い女・・・ティルミアに憑依をして二人をこの世界へ誘き寄せようと画策していたが・・・それも失敗に終わり、魔王本体が動かねばならない状況になってしまったのが現状だ。
「・・・少し話し過ぎたかもしれぬな。これで全てさね。」
喋りすぎて体調が悪くなってしまったのだろうか、顔色が良くない。
老人が話しながら描いていた魔法陣は完成され、使う素振りを見せたが体に変化はなかった。何をしたのだろうか。
「この空間の時間を戻したさね。主が戻って来るまで、あと・・・。」
息を切らしながら伝えられる。
時間を戻すなんて魔法を使ったら・・・
「じいさん、体は大丈夫なのか!?」
「かっはっは、心配無用だぁ。それより、話は理解したかぁ?」
和ませようと老人は大声で笑う。
「全部、分かった、けど。」
順序よく説明を受け、先生がどうして変わってしまったのか、やっと理解出来た。
どれ程の絶望に苛まれてきたのか、逃げられない程重い苦しみに直面してきたのか。
そして俺には先生を救えはしないことを、話を聞いてよく分かってしまった。
せっかく、せっかくまた会えて、その時は強くなっているんだと今まで頑張ってきたっていうのに。
俺じゃ先生を超えることも、先生を助けることすらもできないじゃないか。
それに・・・
「あの時、先生を斬った・・・鎧騎士が、ノアディア・・・?」
トラウマを植え付けた犯人が、ノアディアだって?もしかして、先生の正体を知っていたのか?あの時俺に気が付かなかったのは、先生が掛けた認識阻害魔法のせいか?
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