望み 第2部 【R18】

RiTa

文字の大きさ
3 / 9

 3

しおりを挟む

同時に、焦ったのだと思います
切れた電話を握りしめ、個室に戻るなり

「誰ですかっ?私に確認したいって言ったの誰だったんですかっ?」

驚いたであろうチーフマネジャーは、飲んでいたビールをこぼしそうになりながら

「何だっ?どうした?」

「私に確認したい人なんていませんでした!本当はチーフマネジャーなんですかっ…」

その時ビールを持ってスマホを手にしていなかったチーフマネジャーは状況から見ても潔白です

それでも、焦りや、不安で、ヒステリックになっていた事でしょう

「1回落ちつけっ!」

「チーフマネジャーも…知ってるんですか…?」

「何をだ?」

「………」

当然の言えない返事に落ちつかされ

「何があったかは知らないが…その理由はここで聞く…今日はそのつもりでここにいる…昨日そう言ったろ…」

その通りです

昨日チーフマネジャーに迷惑をかけ、要らない誤解も与えてしまった事を訂正出来ればいいと思ってそこにいたのですから

「とりあえず座れ、今日はまだ時間もある…」

「すみま「怒ってるように見えるか?」

「いえ…」

そんな状況でも、ゆっくり座る私を見るチーフマネジャーの視線で、列んだリボンの結び目を潤い滑らせていた自分が、情け無く、はしたなく思えたのです

「さっきのオレの電話の相手は、営業のヤツだ。
それで、向こうにいた誰かが、ソイツにオレと話してるなら、ついでにオマエの電話の事言っといてくれって事だったと思うが…オレも誰か確認しなかったのも原因だ…悪かった」

「いえ…」

「………お互いスマホの電源切るぞ」

「え?チーフマネジャーは必要じゃないですか?」

「たった今、スマホが不調になった。………からな?」

「明日誰かに聞かれたら、そう言います」

「オマエのスマホも壊れろ、じゃないと、オマエにオレ宛の連絡が来る」

「チーフマネジャーに失礼だと思って、スマホの電源は切っておきました…って本当のことを言ってください」

「メシ食いに行って、同時にスマホの調子が悪くなったら怪しむヤツもいる…か」

「それはないでしょうけど、チーフマネジャーのファンの子達は、羨ましいかもしれませんね。私だから嫉妬まではないでしょうけど」

「そんなヤツ知らないぞ。むしろ、オレの方が、また野郎達に怒られる」

「怒る理由はないじゃないですか」

「昨日こっ酷く言われたぞ…オマエが辞めたら、クーデターが起こる
今日の食事だって、オマエが辞めちまうような事は回避しろって許されたようなモンだ」

チーフマネジャーとの会話と、何にも気付いていない態度に落ちつかされ、和やかに進んだ食事で不安も薄れ、チーフマネジャーとの距離も以前より縮んだように思えました
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...