242 / 436
【続編】魔の手④
しおりを挟む
空は無抵抗のまま男に手を引かれ、改札を出た。
駅前に黒塗りの外車が駐車されていた。
「さぁ、乗ってください」
車の前まで来ると、男は後部座席の扉を開けて言った。
車に乗せようと手を離された瞬間、僅かな隙をついて空はダッと走り出した。
しかし、その行動を読んでいたかのように再び手を掴まれると後部座席に無理矢理詰め込まれた。
「…やっ、離して‥ッ!」
「無駄ですよ。次に逃げ出そうとしたらレオ君がどうなっても知りませんよ?住所も把握していますからね?」
それを聞いて空は動きを止めた。
悔しげな表情で男の顔をキッと睨む。
空は、そのとき初めて男の顔を見た。
スーツ姿の男は細身で180センチくらいの身長だった。
小顔で眼鏡をかけていた。
自分を拉致しようとしている相手に対してこう言うのもおかしいが、ハンサムな顔をしていた。
「もう、優しくしてあげなさいよぉ」
運転席から声がして、空は驚いてそっちを見た。
気付かなかったが人が乗っていた。
髪が長く、女性のように見えるが、声が低かった。
「優しくしていますよ。殴ったりしていませんからね。」
男はそう言うと、自身も後部座席に乗り込んだ。
「僕をどうするつもり…?」
空は声が震えないように努めて言った。
「車を降りたら答えますよ。疑問がたくさんあるでしょうからね。でも一つだけ疑問に答えておいてあげます」
空はゴクリとツバを飲み込み、男の言葉の続きを待った。
「運転席の彼はオカマです」
男は空をからかうように言った。
「…ッ!そんな事どうでもいいっ!」
馬鹿にされた空は声を荒らげるが、「そんなに怒らないでください」と言いながら男は空にアイマスクをつけた。
「ちょっとぉ、そんな事って何よぉ」
運転席のオカマは不服そうに言うと車を発進させた。
駅前に黒塗りの外車が駐車されていた。
「さぁ、乗ってください」
車の前まで来ると、男は後部座席の扉を開けて言った。
車に乗せようと手を離された瞬間、僅かな隙をついて空はダッと走り出した。
しかし、その行動を読んでいたかのように再び手を掴まれると後部座席に無理矢理詰め込まれた。
「…やっ、離して‥ッ!」
「無駄ですよ。次に逃げ出そうとしたらレオ君がどうなっても知りませんよ?住所も把握していますからね?」
それを聞いて空は動きを止めた。
悔しげな表情で男の顔をキッと睨む。
空は、そのとき初めて男の顔を見た。
スーツ姿の男は細身で180センチくらいの身長だった。
小顔で眼鏡をかけていた。
自分を拉致しようとしている相手に対してこう言うのもおかしいが、ハンサムな顔をしていた。
「もう、優しくしてあげなさいよぉ」
運転席から声がして、空は驚いてそっちを見た。
気付かなかったが人が乗っていた。
髪が長く、女性のように見えるが、声が低かった。
「優しくしていますよ。殴ったりしていませんからね。」
男はそう言うと、自身も後部座席に乗り込んだ。
「僕をどうするつもり…?」
空は声が震えないように努めて言った。
「車を降りたら答えますよ。疑問がたくさんあるでしょうからね。でも一つだけ疑問に答えておいてあげます」
空はゴクリとツバを飲み込み、男の言葉の続きを待った。
「運転席の彼はオカマです」
男は空をからかうように言った。
「…ッ!そんな事どうでもいいっ!」
馬鹿にされた空は声を荒らげるが、「そんなに怒らないでください」と言いながら男は空にアイマスクをつけた。
「ちょっとぉ、そんな事って何よぉ」
運転席のオカマは不服そうに言うと車を発進させた。
2
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる